ADMIN TITLE LIST
赤平市の茂尻(もしり)に行ってきた。
クロスバイクのペダルを漕いで行ってきた。
行きは砂川市から上砂川町、歌志内市を経由し、
帰りは滝川市から砂川市へとルートを変えての往復124km、
日帰りロードだった。

当初の目的地は芦別市だった。
ところが出発時刻が予定よりも遅くなったことと、
緩い上り坂の連続に時間を要したことにより、
あと10kmで芦別市街地というところで引き返した。
ただ、出発前から昼食は茂尻でとろうと決めており、
その目的は果たした。

砂川市から上砂川町へは、それまでの平野ロードから一転し、
山あいの一本道を縫うようにだらだらと上る。
石炭産出のために奥へ奥へと入っていった昔が想像できる。

平成6年に廃線となった上砂川線の終着であった上砂川駅。
周辺は線路があった面影が明確にある。
駅のすぐ近くに立て坑もある。
20170907_01.jpg 20170907_02.jpg
20年ほど前まで、このような結構な山あいの集落まで
鉄道が走っていたことが不思議に思える。

上砂川町から歌志内市へ向かう。
歌志内市は人口約3,500人。
日本で一番人口の少ない市だ。

歌志内、上砂川を訪れたのは10年ぶりくらいだと思う。
その当時は廃屋が目立ち、疲弊感ばかり印象に残ったが、
街はさっぱりとして、きれいになっていた。
20170907_03.jpg
奥地感にあふれた独特のテイストのある街だ。

歌志内市から赤平市へ。
平野へとひたすら下っていく。
そして、赤平市街地から東側へ約4kmところにある「茂尻」に到着。
ここはJRの駅もある。
無人駅にしては比較的商店や住宅がある。
20170907_04.jpg
ただ活気はない。
国道沿いは車が走る音でごわごわしているが、
駅前は田舎のひなびた雰囲気があり、やけに落ち着く。
そこにあるのが「勝巳食堂」
20170907_05.jpg
外壁の色あせ感とタイル貼り。
トイレは水洗ではなかった。
古い家が古いまま存在している。
いいじゃないか。
20170907_06.jpg
店内は殺風景。
テーブルも椅子も古い。
壁の上には、商売繁盛の飾りものと昔の茂尻のフォトグラフ。
ほっとする。
20170907_08.jpg
そばとラーメンをメインにしつつ、カレー、カツ丼、チャーハン。
この店構えにパーフェクトにフィットするメニューだ。
ストライクというレベルではない。
外角低めのストライクを狙い、そのとおり投げられたレベルだ。

来店前からカレーライスにするつもりだったが、
店を外から見て、パイプ椅子に座って店内を見て、
メニューの傾向とメニューの字体を見たら、
やはりカレーライスしかないと確信した。
昔風のカレーではない。
昔のカレーが食べられるはずだ。

そしてカレーライス登場。
20170907_07.jpg
これだ、こういうのを探していたんだ。

見た目から想像できるとおりの味だった。
ファンが選ぶ「ローリング・ストーンズBEST30」があったとして、
「タンブリング・ダイス」は4位から7位の間くらいだろうと
思っていたら、5位だったような一致感だ。

作り置きのカレーではない。
煮込んで煮込んでコクを出したタイプではない。
カレー粉を白い粉でとろみをつけて作ったルーだろう。
オーダーの都度、必要な量だけ作る即席カレーだ。
具は豚肉とタマネギのみ。
私のオーダーを受けてから、これらを切っていた。

辛みなどない。
カレー風味があるだけだ。
スパイシーでもないし、コクもない。
完全に和食だ。
味はもう少し濃くていいかなとは思ったものの、
リアルに昔のカレーを食べられたのは実に嬉しい。

かつて岩内町にあった「福井庵」のカレーが、
私にとってのキング・オブ・ルーカレーだが、
それに一番近い味だった。

                    ◆

当初は、ここから芦別に向かう予定だったが、
日の入り後の帰宅になることが確実な時刻だったため、
茂尻から赤平市街地を経由して帰ることにした。

赤平から砂川へ向かう道道は、
北海幹線用水路に沿って走っている箇所が多い。
北海幹線用水路は赤平市から南方向へ全長80kmに及び、
農業専用の用水路としては日本一の長さだ。
20170907_09.jpg
岩見沢に住んだことによる新たな発見のひとつが、
農業用水路の多さだった。
車で走っていると気づかないが、
クロスバイクだと至るところで用水路が目に入る。
空知は水路の街だ。

砂川市内に入ると、甘いものを欲してきたので、
砂川を代表する和洋菓子の店「ナカヤ」に寄った。
ターゲットは「かりんとう饅頭」
これまで2度訪問したが2度とも売り切れだった。

こちらの店はアップルパイが特に有名で、
平日でも行列ができるほどの人気商品だ。
アップルパイは食べたが、「かりんとう饅頭」は体験できずにいた。

この日はタイミング良かったのだろう、20個くらい並んでいた。
アップルパイも10個以上あった。
買いたかったが、リュックに入れてのクロスバイク移動だと
型崩れリスクが高いため買えなかったのが口惜しいぜ。

空知は「かりんとう饅頭」が売られている店が多い。
これも空知文化なのだと思う。
岩見沢に住むまで「かりんとう饅頭」を食べたことはおろか、
聞いたことがなかったが、
岩見沢に住んでから既に4店の「かりんとう饅頭」を食べた。
これが5店目だ。

店の前では食べず、水田に囲まれた市道に行き、道ばたに座って食べた。
20170907_10.jpg 20170907_11.jpg
パッケージにも工夫がある。
見た目は温泉まんじゅうを平べったくしたような感じ。
しかし堅い。
まさにかりんとうのような堅さだ。
なので、かりっとしている。
このかりっと感を味わってほしいとの店側の意向により、
賞味期限は販売当日のみという設定だ。
20170907_12.jpg
これは美味しい。
かなり美味しい。
完成度が高く、高級菓子のようだ。
かりんとう部分は、しっかりとした歯ごたえながら、
密度が高く、かりっとしつつ、内側はしなっとしており、
薄い色のあんとのバランスが絶妙。
実に洗練された現代の和菓子という感じだ。
これで110円(税抜き)なら安い。
早い時刻に売り切れてしまうことが納得できる空知菓子だ。

ちなみに家に持ち帰りしたた分を、翌々日に食べてみたら、
まだかりっとしており、満足できる美味しさだった。
次は冷凍対応ができるのかを試してみたい。

昔のカレーライスと現代の和菓子があれば一日中ペダルを踏める。
悪くない。



Prev | HOME | Next

Design by mi104c.
Copyright © 2017 トゥナイト今夜もRock Me Baby, All rights reserved.