FC2ブログ
ADMIN TITLE LIST
まずは、私のソロ活動「激しい雨」のライブのお知らせを。
■月日 2018年6月16日(金)19時30分
■場所 とまと畑(札幌市中央区南4東3)
■料金 1,500円(ワンドリンク付き)
■出演(出演順)
       1930 須藤トモエ
       2000 ジュン
       2030 激しい雨
       2100 Spanish.Glow
       2130 円軌道の幅

よろしくお願いします。

今回はブックレヴューと「趣味」について。

■山白朝子「私の頭が正常であったなら」(2018年)
山白
インパクトのあるタイトルに興味を持ち読んでみた。
8作の短編が収められている。
いずれもソフトにホラーでSFチックで、
ひんやりとした恐ろしさがじわじわと迫ってきつつも、
つかみどころがないフワフワ感が醸し出されている。
エンディングは「ふ~ん、そうなんだ」と
妙に平常心に戻らせる不思議な空気感がある。

各作品に共通しているのは「喪失」。
死であったり、別れであったり、喪失の形は様々だが、
その悲しみや苦しみを乗り越えられず、
負の連鎖をしていくさまがページをめくらせる。
内容は強烈だが、味付けがあっさりしているせいか、
いい意味で後味が薄い。

■伊坂幸太郎「残り全部バケーション」(2012年)
残り全部
主人公は何らかの悪事をはたらいている人物を対象に、
故意に交通事故を起こさせる「当たり屋」などの裏稼業に
身を置いている。
つまりは主人公も犯罪者であり感情移入はできないが、
真っ当に人助けをしたりする。
登場人物はほとんどが風変わりで、いわばハチャメチャ。
ところがまとまりのあるストーリーに仕上げてしまう
伊坂メソッドを楽しめると思う。

読みたい本がなくなると、伊坂さんの未読作品を読むことが多い。
私の読書は、概ね4冊に1冊はつまらなくて途中で読むのをやめ、
完読した残りの3冊のうち1冊は、
なんだかなぁという感じでブログの記事にはしない。
そういう点で伊坂さんの作品にハズレはない。

相変わらずスタイリッシュな文体で、独特の気高さがある。
2000年代の作品に比べると、
シャープさや強引さが控え目になった感もあるが、
オール・ユー・ニード・イズ・ラブな佳作だと思う。

■朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」(2016年)
たそがれどきに
40代、50代の男女の日常生活の中にある
ほんのちょっとした特別なことを題材とした6つの短編で構成。
一日の時間帯で例えると、たそがれどきを迎えた年代ならではの
ほろ苦さ、切なさ、楽しみ、勘違いなどを
微笑ましく、やさしい目線で描いている。

人生のたそがれどきは、朝の希望や昼間の躍動が恋しくなったり、
寒くて暗い夜への不安があったりで惑わされるばかり。
そんな心情をちょうどいい丁寧さで表現しており、
その年代にある私にとっては、「わかるわ~」という箇所も多く、
落ち着きがありつつ芯のある文章と相まって非常に楽しめた。

■小山宙哉「宇宙兄弟」(2008年~)〈漫画〉
宇宙兄弟
宇宙飛行士の弟と、宇宙飛行士を目指す兄の話。
現在も「モーニング」にて連載継続中。
大ヒット作であり、映画化もされ、
なぜこのタイミングで、とは思いつつも、
第1巻から第20巻まで読んでみた。
想像とはまるで違う実直さとファンキーぶりに
どんどん引き込まれた。

宇宙飛行士になることの大変さを知った。
自分からあまりに遠い世界のことなので考えたことがなかった。
狭い空間、しかも無重力状態での長期間の共同生活。
国籍や性別や年齢が異なるメンバー。
学力、体力、精神力、人間的な強さと奥行き。
世界で選ばれた人しか宇宙飛行士にはなれないことに
今更ながら気づかされた。

意外にもしっかりと伏線が張られている展開。
面白さを引き出す巧みな前フリ。
予期せず発せられる名言の数々。
困難に立ち向かいつつも、コミカルな場面を絡めていく展開。
登場人物のキャラクターも魅力的に棲み分けられ、
間や表情の変化など、漫画ならではの面白さにあふれた
素晴らしい作品だ。

                         ◆


誰かに「趣味は何か」と聞かれたり、
職場関係の書類など何かに趣味を記入しなければならないとき、
「読書」にする。無難だからだ。
書いても(言っても)大丈夫というときは
「音楽活動」もプラスする。
「AMラジオ」、「遠足」、「無人駅」、「坂道めぐり」
などは触れない。
他者に伝える私の趣味などどうだっていい。
趣味は純粋でありたいし、
そのためには一定程度密やかにしておきたい。

私の趣味ラインナップはいずれも、
それをやること自体が目的であり、
それをやるとこういういいことがあるとか、
何かの役に立つというものはない。
そう考え始めたら趣味が不純になり、つまらなくなる。
理解してほしいとか、何かのために、
と思ってやっていることは私の物差しでは趣味じゃない。
だから趣味を大切にしたい。

スポンサーサイト



















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2018 トゥナイト今夜もRock Me Baby, All rights reserved.