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今日ラジオから流れたニュースの中で、
あるNPO法人が調査したところによると、
シングルマザーの3人に1人が、
「クリスマスなんてなければいい」と考えたことがあるという
調査結果を明らかにしたという。

シングルマザーじゃなくても、
3人に1人くらいは考えたことがあるのではないか。
というか、3人に2人はそう思ったことがないことに驚く。
お金と手間ばかりかかる面倒なイベントだと感じる人は
少なくないのでは、と思うのだが。

決してクリスマスのキラキラ、ワクワクは否定しないし、
クリスマス・ソングも抵抗なく、というか心地よく聴けるが、
クリスマスに特に何かをするわけではなく、
全く通常ベースで自然体で過ごす私は、
惑わされることも、もめることもなく、
それはそれで幸せなのかもしれない。

むしろクリスマスの後の大晦日までの、
26日から29日が好きだ。
ちょっと静まり、宙に浮いたような感じがいい。
逆に何かできるような期待感を抱く。
しかし現実は、職場の飲み会などのせいで何もできない。
クリスマスの後は完全フリーになりたいっすね。

                    ◆


今回はブックレヴュー。
読んでいて嫌な気分になるものの、
読み切らずにはいられなかった4作品を。

■雫井脩介「望み」(2016年)
  望み
高校一年生の息子が無断で家を出て、そのまま戻っこない。
携帯電話に連絡するも応答しない。
そんな矢先、息子の遊び仲間の一人が殺害され、
他の仲間は行方不明だというニュースが飛び込む。

行方不明になっている者も生きているのかどうかわからない。
息子は加害者なのか、被害者なのか。
母は被害者であってほしくないと願い、
父は加害者であってほしくないと願う。

どっちに転んでも喪失が待っている状況で揺れ動く
親の心情を丁寧に描いている。
ただ、内容的に常に息苦しい。
結末を曖昧にせず、しっかり書き切ったところは好感。

■小林由香「ジャッジメント」(2016年)
  ジャッジメント
20××年、「復讐法」なる新しい法律が生まれた。
凶悪犯罪の場合、通常の裁判を経ての判決によるか、
加害者から受けた被害内容と同じことを
被害者遺族が加害者に対して執行するかを
選択できるようになった。

この公的な復讐に立ち会う応報監察官(公務員)なる女性の
目線を軸に、5つの執行が短編連作の形で構成されている。
被害者側、つまり復讐する側の苦悩、葛藤、恐怖、絶望・・・。
読んでいて憂鬱になる。しかし早く読み終えてしまう。

「復讐」は誰しも考えてしまうことでありつつも、
いわばタブーの位置づけだろう。
にもかかわらず、そこに踏み込んだことに興味を持ち読んだが、
結末に行き着くまでの転がりがあっさりしているというか、
ちょっと薄いかなと。
ただ、先へ先へと読ませます。

■伊岡瞬「代償」(2014年)
  代償
小学生の時、家族を火事で亡くし、遠縁の家族と暮らすことに。
その家族がひどかった。
親はろくに働かず、息子は相当のワルで、かつ主人公と同級生。
食べ物も満足に与えらず、疎外され、恩に着せられ、
嫌みを言われ続ける。

大人になった主人公は弁護士になる。
かつて一緒に暮らした同級生は犯罪を犯す。
そして弁護人として主人公に依頼する。
恨みしかない相手の弁護を引き受け主人公は何をするのか。

とにかく主人公に対する虐待ぶりが惨く、えげつない。
その悪態ぶりに気分が悪くなるし、
やられっ放しで反抗も逃亡もしない主人公にイライラする。
一言でいえば、すごく嫌な話。
でも読み切ってしまう。
読後感はモヤモヤだったが、読まされてしまうというか。

■中山七里「追憶の夜想曲(ノクターン)」(2013年)
  追憶の夜想曲
依頼人に高額な報酬を要求することで有名な一匹狼の弁護士。
彼は、夫殺しの罪で裁判にかけられた女性の弁護を担当する。
高額の報酬を支払えるとは到底思えないにもかかわらず、
自らの申し出によって弁護する。

検察側との法廷での戦い、事件の真相、弁護を申し出た理由、
どれも迫力をもって、濃密に描いている。
言葉の使い方に厚みがあり、積み重ねが着実かつスマートで、
展開にも淀みがなく、読み応え十分。

弁護士界のブラックジャックっぽい雰囲気があり、
ピノコをモデルにしたような女の子も登場するが、
コミカルさは一切なく、ドロドロの内容をクールに語っている。
読書の面白さを存分に味わえる。

                    ◆

先日、小樽市の定食屋「おちゃわん」にて飲んだ
麦焼酎「青鹿毛(あおかげ)」を手に入れたく、
札幌市内の酒店を数店まわったが、どこにも売っていなかった。
売っていなければ何も買わずに帰るつもりだったが、
売っていなかった寂しさに屈し、
久しぶりに見かけた「中々」を買って帰った。
これから飲んでしまうだろう。
最初はロックで、やがてお湯割りで。
メリークリスマス。

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【2017/12/25 12:47】 | #[ 編集]















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