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私はスケートがない環境で生活してきた。
なので、帯広に住むことになり、
色々とスケート文化に触れてみたいと思っていた。

冬場、小学校の校庭がスケート仕様になるのは
私には物珍しい光景だったし、
高校生のスピードスケート大会を見に行ったら、
こんなに十勝に競技をしている生徒がいるのかと驚いた。

ただ、帯広で開催される全日本クラスの大会は、
仕事やバンドの都合で日程が合わず、
これまで見られていないのが口惜しかった。

現在、冬季アジア札幌大会が開催されている。
名称は「札幌大会」だが、札幌市のほか、ここ帯広でも
スピードスケート競技が行われている。

私はこの時を待っていた。
去年の秋から待っていた。
4日間開催されるがすべて平日。
なので去年から、職場の一部の者には、
大会の日は一日休むと宣言していた。

そしてそれをほぼ実行した。
「ほぼ」というのは、終日は休めなかったからだ。
それでも競技開始に間に合う時刻には帰れた。
胸が高鳴る。
小平奈緒さんと高木美帆さんの生のレースを見られるのだ。

小平さんは今シーズン絶好調だ。
身体つきが明らかに変わった。
下半身がひとまわり大きくなったし、
首から肩、腕にかけてもほっそりしていたが力強くなった。
そのせいか、表彰台で腕をあげて観客に応える姿が
少し男性っぽくなった。
それはいささか寂しいが、 強くなったゆえのことなので良しとしよう。

高木美帆さんの素朴さは素晴らしい。
東京に住み、世界を巡って戦いながらも、
いまだに札内のコープや春駒通のサツドラにいそうな雰囲気がある。
華やかな世界にかぶれていないのだ。
インタビューで「ええと」ではなく「うんと」を多用するところも
微笑ましく見ている。

ワクワク感を携えて、競技開始時刻である13時に
帯広の森スピードスケート競技場に到着。
ところがどういうことなんだ。
長い行列ができているじゃないか。
まだ開場していないのか。
既に本日の第一種目である男子500mが始まっているというのに。
20170220_01.jpg
とりあえず行列に並んだ。
周囲の行列住民の会話や大会関係者の動向から、
すぐに嫌な空気を感じた。
この行列に並んでいるのは会場に入れない人達なのだと。

13時15分頃だっただろうか。
大会関係者が拡声器でアナウンスした。
「会場は観客がいっぱいで入場できない。
観戦できるスペースができたら順次入場させる」とのこと。

まだ競技が始まったばかりしゃないか。
帰る人などいないだろう。
行列は明らかに100人以上いた。200人いたかもしれない。
無料かつ整理券無し。これが仇となった。
観客数を固定できなかったのだ。

私は地元だからいい。
地方から見に来た人はたまったもんじゃないだろう。
よく暴動が起きなかったものだ。
会場に入れなかった人が多数いたことは、
新聞の片隅にも載らないのだろう。
虚しいぜ。
20170220_02.jpg
私はすぐに帰ることにした。
あみんのように、いつまでも待てない。
行ったり来たりすれ違い、さえない。

とりあえず自宅に帰り、
13時45分から始まる女子1,000mを観た。
仕事を早退し、自宅のテレビでスピードスケートを 観ることになるとは。

このままでは終われない。
せっかく手に入れた休日だ。
女子1,000mを観終えてから、
ギターを持ってライブ前の練習のためカラオケの歌屋へ。
新曲の間奏でやるハーモニカのフレーズを昨日作ったばかりで、
全く身についていないので不安のあまり練習へ。

15時の入店時は周囲にカラオケ客はいなかったが、
16時頃から徐々に周囲から歌が聞こえ始めた。
その時、隣の部屋から聞こえてきたのは、
斉藤和義「地下鉄に乗って」を歌う女子高生らしき年代の声。
メジャーヒットしたわけではない。
結構なファンでなければ歌わない曲だ。

少しすると、くるりの「ばらの花」が聞こえてきた。
“安心な僕らは旅に出ようぜ 
 思い切り泣いたり笑ったりしようぜ”
実に楽しそうに歌っている。
大げさに言えば、くるりが歌うよりいい曲に聞こえた。
これなんだ。
楽しんで歌うこと。
これが大切なんだ。

そんなことを気づかせてくれた「くるり女子」の次の選曲が気になり、
自分の練習どころではなくなってきた。
「くるり女子」は期待を裏切らなかった。
「イージューライダー」がきた。
これは「くるり女子」というより、
正しい日本のロックを理解している女子だ。
カラオケ料金を払ってあげたくなった。

それにしてもティーンズにしては随分とぶいしーな趣味だ。
彼女たちはどんな風貌をしているのだろう。
何人いるのだろう。
何かを知りたい。ちらっとだけ見てみたい。
しかし、いけないことのような気がした。
知らずにいれば完璧にトラブルも罪悪感も発生しない。

私は自らの練習に戻り、気づいたらハーモニカに没頭していた。
3日後が本番なのにフレーズを改め出した。
その集中を切り裂いたのは、やはり隣室のロック女子だった。
”もう今は彼女はどこにもいない 朝早く目覚ましが鳴っても”

キヨシローじゃないか!
ここまでやってくれるのか。
もう参った。
素敵すぎる選曲をする女子だ。
俺のDJになってくれよ。

曲のサビ、「ずっと夢を見て~」からは、
私もギターを弾きながら一緒に歌った。
部屋は別々だが、一方的に気持ちはつながった。

その調子で2コーラス目へ。
ところが私は歌詞がわからずデュエットは終了。
その代わり、曲に合わせてハーモニカを吹こうとしたが、
ハーモニカのキーが合わず、すぐにやめた。

いい一日だったんじゃないか。
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