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君は「いしかりバーガー」を知っているだろうか?
石狩市産の食材によるハンバーガーで、昨年12月8日に発売された。
石狩市の飲食店関係者と藤女子大学の学生が、
石狩市の特産品を作ろうということで、新たに開発した。

食材となる豚肉、タコ、レタスなど、ほとんどが石狩市産で、
パンの基になる小麦粉まで石狩市産である。
石狩市内の飲食店9店で売っていて、価格は500円。
「いしかりバーガー」の存在は、新聞で見たような気がしていたが、
その程度の認識であったため、食べてみたいという気すらなかった。

1月8日、その日、仕事で石狩市に行って来た上司によると、
石狩市の仕事関係者から、「ぜひ、いしかりバーガーを食べてみて」と、
熱心な売り込みをされたという。

その日の夜の新年会でも、いしかりバーガーの話題になった。
石狩市在住の同僚であるAY氏も、その話題の中にいた。
AY氏は既に、いしかりバーガーを食べたらしく、
「ちょっと高いですけど、味はまあまあですよ」とのことだった。

地域の特産品、しかもそれが「食べるもの」となれば、
好奇心が刺激され、普段以上に偽善者ぶりを発揮する私は、
「地域の特産品を食べることから、地域振興は始まる」、
「地域の特産品を食べると、その地域を違う角度からも見られるようになる」、
「思春期に少年から大人に変わる」など、
壊れかけのレディオ状態で喋りまくった。

隣町の石狩市が力を入れている新製品、
かつ、それが500円の地元産ハンバーガーとくれば、
「物珍しさ」と「お気軽さ」が相俟って、
「一度食べてみよう」という人は多いのではないかと思った。

そこで、職場の関係者から注文を取り、
その日の昼食に間に合うように、AY氏に買ってきてもらおうと考えた。
そして、AY氏に、「あさっての午前中、休暇を取って買ってきて」と
勝手に言い出す始末。

にもかかわらず、AY氏は快諾した。
上司も、思いの外、乗り気だった。
早速、翌日朝、いしかりバーガーの概要を記したチラシをAY氏が作成。
課内で回覧するとともに、注文を募った。
上司は、さらに上の者や他の課の幹部からも注文をとってきた。

予想以上に周りの反応が良く、ちょっとした盛り上がりとなった。
その結果、注文数は「53個」に達した。
「すごい数になったね」と、みんなで喜んだ、しかし。

予測していなかった問題が生じた。
昼12時には札幌に着いていなければならない。
そうなると、午前11時頃には、
店からハンバーガーを受け取る必要がある。
果たして、午前11時までに、
53個ものハンバーガーを用意できる店はあるのか。
さらに、AY氏ひとりで、ハンバーガー53個を、
バスと地下鉄により運べるか。
この2点である。

53個を用意する件については、
AY氏が、知り合いの石狩市役所職員を介して、なんとか都合をつけた。
早い時刻での大量オーダーということで、
話をつけるのに、手間取ったようだった。
ただ、裏を返せば、53個も受注できて、いい商売になるとも思ったが。

そして、運搬の問題である。
ハンバーガーは、つぶれてしまうため積み重ねることはできない。
おそらく箱詰めになる。しかも、何箱かになる。
そうなると、公共の交通機関により、ひとりで持って来るのは、
どう考えても不可能である。

ここで、行き詰まってしまった。
AY氏の目が、心なしか潤んでいるように見えた。
それは、AY氏の机の上にあった「ロートCキューブ」に
よるものではないだろう。

思えば、いしかりバーガーをみんなで食べようと言い出し、
さらに、周りをたき付けたのは、
他でもない私、クグエ“偽善者”スカイウォーカーだった。
それでいて、チラシも作らず、注文もとらず、
進捗状況を聴くだけだった。
ここは、私が担当するしかないと思い立ち、
AY氏とともに、午前中仕事を休み、
私の車で石狩市から札幌の職場まで、ハンバーガーを運ぶことにした。

今日の朝、まず、石狩市緑苑台にあるAY氏の自宅まで行った。
新築住宅が多く、碁盤の目の数が多い地区なので、
道に迷ってしまい、たどり着くのに苦労するかと思いきや、
なんとなく勘で車を止めた、そこがAY氏の家だった。
「青山」と表札があった。

その後、花川南の「居酒屋たぬき」なる店で、
ハンバーガー53個を受け取った。
数が数だったせいか、「何かイベントがあるんですか?」と聞かれた。
「職場で注文を取ったら、こんな数になりまして…」と、
シンプルに答えたものの、店の人は不思議がっているように見えた。

そして、無事に午前11時前に、職場に「いしかりバーガー」が到着した。
私は、車を一旦、自宅まで置きに帰ってから、職場へ行った。

↓運んだハンバーガー。ここに写っている以外にも箱があった。
いしかりバーガー1

さて、いしかりバーガーの味についてである。
パンは美味しい。これは文句なし。
ハンバーグにも好感を持った。
ハンバーグの素材は、道内産牛肉と石狩産の豚肉との「男女の密会」、
つまり「あいびき」である。
余計なものを混ぜていない感じのする、クセが全くない味だった。

これに関して、同僚の中村NBRと会話した。
オレ「これ、ハンバーグ自体が美味しいよね」
中村「ハンバーグ?ああ、パテのことですか」
オレ「パテ?何で急に専門用語なの。
   専門用語だと話についていけないから、ちょっとパテ!、
   いや間違えた、ちょっと待て!」
中村「パンのことは、バンズっていうんですよね」
オレ「ああ、そうだね。というか、ハンバーグの味はどう思う?」
中村「ああ、パテですね。タレが美味いですよ、これは」
オレ「タレっていうか、ハンバーグ自体はどうかっていう…」
中村「普通、意識しないと“パテ”と“待て”は間違わないですよね」
全くかみ合っていない会話だった。

いしかりバーガーの最大の特徴は、タコだろう。
ハンバーグとレタスの間に、
やわらかく煮たタコのぶつ切りが、5、6個はさまっている。
大きさは、たこ焼きに入っているタコを、少し大きくした程度。

このタコが、いい役割を果たしている。
味的に、ハンバーグと合うし、意外にも、パンやトマトとも合うのだ。
容易に噛みきれる食感も、このバーガーの大きなポイントとなっている。

↓「いしかりバーガー」500円。ハンバーガーの写真を撮るのは難しい。
  タコを写したいがために、レタスをパンの外側までずらしているところがトホホ。
いしかりバーガー2

全体的に印象としては、とにかく手作り感が満載である。
ただ、この素朴さを、どうとるかが評価の分かれ目になるだろう。
クセがなくて馴染みやすく、まとまりのある味だが、
反面、タコ以外に特徴が見えないため、外食という「特別感」に乏しい。
正直、各家庭で容易に作れそうな気がした。

「外食」に対する考えは、人それぞれだろうが、
私の場合は、家庭で食べられない味を楽しむのが外食である。
そのため、例えば、ファミレスで豚のしょうが焼きセット、というのは、
何か、せっかくの機会を生かしていないようで、
もったいない気持ちになってしまう。
そういう意味で、外食の「特別感」というのは、非常に重要だと思っている。

さらに、大手ハンバーガー・チェーンの機械化、マニュアル化された
味とシステムに飼い慣らされたが故に、そう感じてしまうのかもしれないが、
この「いしかりバーガー」を、
この素朴な「いしかりバーガー」を、
タコ以外にアピール性に乏しい「いしかりバーガー」を、
500円を払って食べるかである。
つまり、ファスト・フードに必要な「お気軽感」、「お手軽感」が薄い。
それが今後の最大の課題だろう。

ご当地特産品という物珍しさもあり、一度は食べるとしても、
二度、三度があるかどうかである。
というか、これに限らず、ハンバーガー自体、年に何度食べるだろう。

理屈っぽく、かつ偉そうに、一方的な感想となって大変申し訳ない。
いしかりバーガーの開発には、
かなりの試行錯誤と苦労があったと聴いている。
価格も検討を重ねた上での「500円」だろう。
ただ、食べ物は第一印象が大事である。
そして、リピート度の高低がカギを握る。

もうひとつ注文だが、
いしかりバーガーが、どこで売っているのかが、よくわからない。
情報量が決定的に少ない。
どうやら、石狩市内の9店で売っているらしいが、
そのうち昼間に売っているのは5店のみらしい。
つまり、4店は夜のみの販売である。
一般的にハンバーガーを夜、食べるだろうか。
そして、今更だが、地元産食材で作ることにしたものが、
なぜハンバーガーだったのだろう。


ほんとに辛い評価で申し訳ない。
でも、正直な感想なのだ。
こんなに読者が限られているブログで、
無難で表面的な感想を書いても、全く意味がない。
「じゃらん」や「HOKKAIDOウォーカー」になりたいのか?的な
多くの食べ物ブログへのアンチテーゼの気持ちもある。
いや、そんなにはない。

思えば私も、いしかりバーガー的にいえば、
理想と現実という名の2枚のパンにはさまれて、
閉塞感にあえいでいるタコのような存在である。
しかし、「この!タコ!」とは言われたくない。
どうせなら「この!オクトパス!」と言われたい。
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クグエさん、こんにちは!
日本もハンバーガー店が増えてきましたよね。
以前ならアメリカ軍がある街しか無かったのに。
だけど私は夜のディナーにハンバーガーは考えられ
ないが。
私はもうかれこれ30年前になるのであろうか…?
アメリカに初めて行き約1ヶ月ホームステイした時で
あった。
初日だから歓迎パーティーで「ステーキか?BBQ?」
なんて思ったらMの文字のデカイ店に車でなんか無線
で喋っている。
そうなのですマク○ドナルドだったのです!
まぁ~中学2年の時映画「アメリカン・グラフィティー」を
何回か観ていたので「これがドライブスルーか~!」と
思い注文まで映画を真似して「ダブルバーガ、フライド
ポテト、チェリーコーク、プリ~~ズ」なんて注文した。
そうなのです、歓迎ディナーはハンバーガーだったの
です。
日本人って食を考えているなぁ~なんてその時
思いましたね。(近年はそうでもないが…)
数日たちBBQパーティーをやってくれました。(笑)
【2008/01/11 12:06】 URL | ワイハーメン #-[ 編集]

ワイハーメン様、コメントありがとうございます。

コメントで触れずにいられないのは、
「マク○ドナルド」の「○」です。
「○」には、何が入るのでしょう?

ほんとは、「マク○ナルド」としたかったのに、
「マクドナルド」という固定観念が強すぎて、
思わず「マクドナルド」と書いてしまい、、
後から「○」を挿入。
そして「ド」を消し忘れた、
そんな雰囲気が漂っていて、FEEL SO GOODです。

「アメリカン・グラフティ」のサウンド・トラックは最高ですね。
これを超えるサウンド・トラックはありません。
【2008/01/11 21:04】 URL | クグエSW #-[ 編集]

情報誌主導の企画、同業者の会議や町興し企画で創られるメニューは道民の半数以上に認知されていません。悪口ではなく僕の実感として。加盟店共通メニューと各店オリジナルのセットが一般的。町興し・地域興しにとって合理的な考え方ですが、消費者ニーズとずれている気がします。先天的に、いつの間にか、そこの地域で愛されているメニューを超える企画ものメニューは北海道にはまだ出て来ていない野田。ノダサン。田植えに手伝いに来てくれましたね。お元気ですか?僕は来週、農協のミニトマト部会の役員会議です。
【2008/01/12 19:52】 URL | Tピオカ鈴木 #GsUmGWpE[ 編集]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/01/13 22:58】 | #[ 編集]

その地域の特産品を使った食べ物というのは、
概して、余計なことをし過ぎてしまうと感じています。

森町の「いかめし」、美唄の「とりめし」、
長万部の「かにめし」などのように、
ひとつの食材に特化するくらいでいいと思います。

あれもある、これもある、というふうに
なんでもかんでも詰め込んでいくと、軸がぶれて、
一番いいものが、ぼやけます。
一番いいものが、一番いいものじゃなくなります。

色々と詰め込みたくなるのは、
提供者側の欲であり、消費者のニーズでは
ないヨネ。ヨネさん。実家の2件隣のばあさん。
正月に会い、「あっ、どうも」と言いました。

ところで、Tピオカ君。
私は今、石狩市でとれた米を食べています。
次は当別産か新篠津産を入手して食べます。
あ~あ、Tピオカ米、食いてぇ。
【2008/01/14 00:22】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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