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6月の帯広はぐずついた天候の日が続いた。
7月に入ってから雨の日は減ったものの、
連日曇りがちで、いまひとつぱっとしない
毎日毎日湿った空ばかり、こんな天気じゃイヤになっちゃうよ。

というわけで、たい焼きを食べながら歩き回ろうと考えた。
そう、大人の遠足、今回は「食べ歩け!たいやきくん」だ。

「食べ歩き」と言いながら、テレビで見るグルメ企画は、
徒歩ではなくロケバスや自動車で移動し、
料理などが出されても一口か二口で終了する。
これじゃあ「つまみドライブ」あるいは「試食ツアー」である。

こうした風潮を打破すべく、私は正真正銘の食べ歩きをする。
歩いて移動し、買ったたい焼きは食べきる。
テレビや雑誌の取材はもちろんなく、誰からも賞賛されない。
それどころか「よくやるよね」と、くすっと笑われるだけだ。
しかし、それこそがロックでありロールだ。
ピュアな自己満足。
それだけだ。
ピュアな自己満足。
それこそが最もキモちEことを経験上学習してきた。

対象となるたい焼きは、十勝発のものに限る。
チェーン化されているブランドの帯広店は除外だ。
でなければ、十勝を歩く意味が薄れる。
十勝発に限定しても何の問題もない。
なぜなら帯広・十勝のたい焼きはすごく美味いからだ。

移動距離は約22km(事前にクロスバイクで確認済)。
4時間30分程度を要する。
この日は15時から雨予報だった。
それまでに終了させるため、10時00分、JR帯広駅を出発。
20160702_駅オープニング
というか、これより早く出発しても開店していないので、
この時刻が必然だった。

まずは、帯広駅から南西方向に向かう。
10時25分、「山鯛(やまたい)」(帯広市西15条南12丁目)到着。
山鯛_01 山鯛_02
ありふれた住宅街の中にある昭和の民家を
たい焼き屋に改造したものと思われる。

計5軒を訪問する、その1軒目にもかかわらず、強気に、
粒あん(130円)、クリーム(130円)、
クロワッサン鯛焼き(粒あん・220円)の3種類を購入。
山鯛_03 山鯛_04
からっとした薄くて堅い生地。
噛むのに力がいる堅さだ。
それでいて、もちもち感があるから不思議。
たい焼き本体に無造作にくっついた羽根もなんとなく嬉しい。

あんもクリームもしっかりと甘みがありつつ、べたつきや雑味がない。
クリームはカスタードよりもミルキーな味わいだ。
レベルが高く、これまで食べたたい焼きの中でも屈指の美味しさだ。
山鯛_05 山鯛_06
粒砂糖の押しが強い「クロワッサン鯛焼き(粒あん)」。
生地はしなっとしており、根室のオランダせんべいを思い出させる。
たい焼きの絵柄があるだけで、実質的にはたい焼きとは独立したお菓子だ。
甘みが強くがんがん攻めてくる。
これはこれでありだ。

続いて、10時35分、「ピノキオ」(帯広市白樺16条西2丁目)に到着。
山鯛から西方向に徒歩10分と近い。
こちらのお店は、帯広の一流スーパー「ダイイチ白樺店」の店内にある。
今回で訪問は3回目だ。
ピノキオ_01 ピノキオ_02
あんは100円、クリームは110円。
安い。
しかし、価格を超える美味しさがある。
お値段以上、ではない。
お値段より上だ。
ピノキオ_03 ピノキオ_04
親しみのある王道のたい焼き。
柔らかめの生地で、第一印象は家庭的な味わいなのだが、
食べるほどにきちんと手作りの良さが伝わってくる。
よくまとまった、愛することができるたい焼きだ。

ダイイチ白樺店内の休憩スペースで食した。
たい焼きの写真を撮り、一人もくもくと食べる中年男。
哀れに見えたかもしれないが、
そんなことなど気にならない。
なぜなら美味しいからだ。
それと、たい焼きを食べ歩く使命感があるからだ。

そして、お好み焼き。
ライブ知人であり、帯広市在住のミュージシャンである池田正樹氏が
かねてイチオシの一品。
ピノキオ_05 ピノキオ_06
ハンディで食べられる。
というか、ハンディで食べるように包装されている。
しっかりとした生地に薄く玉子がコーティングされており、具は小さい。
一般的なお好み焼きとは異なるテイスト。
どう異なるのかを説明できない。
アイ・キャント・エクスプレイン、こんにちはTHE WHOです、
としか言えない。
子供の頃にこれに出会っていたら、
たまらなく懐かしいだろうと想像できる。

店の女性の対応が非常にはきはきしており、
それに引きずられ、私もはきはきと対応した。
大切なことだ。

さらに西へと向かう。
昭和民家の「山鯛」と、懐かしさと親しみにあふれた「ピノキオ」の
たい焼きに触れたら、i-podから流すのはシュガーベイブになった。

11時10分、「たいやき工房帯広西店」(帯広市西21条南2丁目)到着。
工房西_01 工房西_02
帯広市西部の主要道路「柏林台通」沿いにある。

たいやき工房は札幌に住んでいた頃、
東区にあった店舗をよく利用していた。
その時、帯広に本店があることを知り、
当時帯広を訪問した際、 たいやき工房の本店に立ち寄った。

東区の店舗は数年前に閉店となり、しばらく食べられなかったが、
3年前に帯広転勤が決まり、住むところを探しに来た際に
またしても、たいやき工房の本店に立ち寄った。
それほどに、たいやき工房のたい焼きは美味しい。
私がこれまでに食べたたい焼きの中で一番だと言っていい。
工房西_03 工房西_04
帯広西店には今回初めて訪問した。
粒あん(130円)とごまあん(160円)を購入。

粒あん。いやあ、うまいっすね。
薄皮でパリッとしているのにもちもち。
そしてとにかく「あん」の甘さとうま味が絶妙。
凄まじく完成度が高い。
店の方のビジネスライクな素っ気ない対応など
全く気にならなくさせる美味しさだ。
この日6個目のたい焼きなのに、まともに美味しい。

「ごまあん」は初挑戦だった。
あんよりごまが強い感じ。
この生地なら何を入れても美味しくなるのではないか。
実際、生地だけの「プレーン」なる商品があるくらいだから。

ここからはひたすら東へ向かう。
たいやき工房帯広西店では、「あん」と「ごまあん」の組み合わせにより
あんづくしとなったため、
次の店(たいやき工房本店)ではクリームだと決めていた。

クリーム気分を盛り上げるべく私のi-podは、
CREAM
はもちろん、プライマル・スクリームや、
キング・クリームゾンとバンド名を少し変えてまで、
クリームに固執して選曲した。

12時10分、「たいやき工房本店」(帯広市東3条南8丁目)到着。
工房本店_01 工房本店_02
やっぱり、たいやき工房のは美味しい。
この日7個目、8個目のたい焼きなのに、それでもなお美味しい。

ちなみに私が食事として、たい焼きをいただく時は基本4個だ。
まだ食べたいと思うが4個でセーブし、
ミックスナッツ、柿の種、野菜サラダのいずれかで補う。
この日は遠足がセットなので4個ルールを解除した。
しかし昼食時間が含まれているものの2時間30分の間に
8個も食べると満腹になる。
だから歩かなければならないし、
歩けるエネルギーも補充されたので歩くのが必然だ。

食べたから歩けるのか、
歩くために食べるのか、
そんなことを考えながら、最後の訪問地、幕別町札内へ。

帯広市と幕別町の境界となる札内橋にさしかかった時だった。
ぽつぽつと雨が降ってきた。
雨予報は15時だった。
まだ13時前だ。
なので一時的な雨なのだろうと思った。

しかしそれは誤りだった。
高を括っていた。
天気予報がはずれた。
雨は次第に強くなり、
札内橋を渡り終わるころにはびしょ濡れに。

帯広ではたい焼きを食べ歩く男が一人いる。
けれども問題は今日の雨。
傘がない。
行かなくちゃ、たい焼きを食べに行かなくちゃ。

雲の色が濃いグレーに変わり、気温も明らかに下がった。
雨が止む気配は全くない。
札内まであと20分歩き、さらにJR帯広駅まで70分歩く。
この雨じゃ無理だ。
傘があっても相当厳しい。
20160702_札内

というわけで、札内までは歩くものの、
その後はJR札内駅から電車で帰ろうと考えた。
電車の時刻を調べる。
13時14分札内発の便がある。
しかし、歩いていては間に合わない時刻だ。
走ることにした。

そして13時08分、JR札内駅前にある「鯛あん亭」到着。
鯛あん亭_01 鯛あん亭_02
あん(130円)とチーズ(140円)を買う。
しかしウェルカムされていない感じ…。
あんの甘さも超控え目…。
たい焼きを食べるのを楽しみに札内まで行ったんですけどねえ。
鯛あん亭_03 鯛あん亭_04
空だけではなく心も晴れないまま、札内駅に駆け込む。
チケットを購入したのが13時11分。ぎりぎりだった。
20160702_チケット 20160702_駅エンディング
そして13時14分発の電車に乗り、無事帯広駅に到着した。

無事ではあったが、歩いてスタート地点まで戻れず、
所期の目的を達成することはできなかった。
残念だが仕方がない。

予定通りにいかなくなるのは日常生活につきものだし、必要なことだ。
予定通りに進んでばかりだと、
予定通りにいかないときにパニックになってしまう。
うまくいったりいかなかったりして、実はバランスがとれている。

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