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 2016年6月3日金曜日、帯広市「レスト」にて行われた
遠藤ミチロウ氏のライブを観に行ってきた。
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有り難いことに会場はオールスイッティング。
腰が痛い、脚が痛い、荷物が煩わしいなどの
オールスタンディング・ストレスに苛まれることなく、
テンダーな環境でライブ鑑賞ができた。
現在の私は、ライブ・ミー・テンダーでなければ1時間ももたない。

ミチロウ氏はアコースティックギターを弾きながらの単独での出演。
力強いギター・プレイと迫力のあるボーカル。
2年ほど前には2か月間入院。
リウマチも発症しギターも弾けなくなった。
そんな病を乗り越えた65歳、とは思えない
エナジーにあふれたパフォーマンスだった。

スローで優しげな曲調なのに、
奏でるアルペジオはどこか攻撃的だったり、
ハードな曲は重たいストレートを投げ込んでくるようなストローク。

そしてとにかく声が出る。
30年前より高音域が出ているのではないだろうか。
声の厚みが素晴らしかった。
65歳にしてここまでの声量を保てるとは。

おそらく相当な節制をしているのだと思う。
身体は若い頃同様にスリムに保たれ、
それでいて肩から腕はがっしりとしていた。
姿勢も良く、歩き方も老いを感じるものではなかった。
長く情熱的に音楽を続けている人が得られる姿だと思った。

そうしたボディ・コントロールのみならず、
ハートの面での音楽的欲求の強さも非常に伝わってきた。
スターリン時代の曲を変わらぬテンションでプレイしたかと思えば、
民謡バージョンにアレンジするなど大胆なアプローチもしている。
スターリンの代表曲「ロマンチスト」を盆踊りミュージック調にした
「ロマンチスト音頭」は微笑ましく鑑賞できた。
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思えばミチロウ氏の曲調やメロディへの歌詞の乗せ方は、
スターリン時代から和風であり(というか、欧米ロックのノリではない)、
それを発展的に分析していけば、
お経や民謡のテイストに近づく感はあった。
ミチロウ氏の幼少時代、近くにお経や民謡があり、
無意識のうちに深層心理に組み込まれたのではないか。
そうしたネイティヴ性が60歳を過ぎて顕在化したように思えた。

近年は、特に福島県の町村のお祭り的な小さなイベントにも出演するらしく、
民謡アレンジにしたハードな曲をやると、
若者たちだけではなくお年寄りも踊るという話を聴き、
音楽は感覚的なものなのだと改めて納得した。
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ソーラン節を歌詞もサウンドもミチロウ風にアレンジした「福島ソーラン節」。
出だしは「ヤーレン、ソーラン、ソーラン」というふうにオリジナルと同じ。
ここで気になったのが、「ヤーレン、ソーラン、ソーラン…」の後に続く
「ハイ、ハイ」という「合いの手」だ。
ノリ的には、オーディエンスがやるのかなと思いつつ、その瞬間を待った。
野外ライブでアルコールも入り、盛り上がっている状況ならば、
「ハイ、ハイ」のところで、
絶叫しながらコブシ振り上げるオーディエンスが多数いそうな状況だ。

しかし、帯広市スタジオレストで披露された「福島ソーラン節」は、
「ハイ、ハイ」と合いの手をミチロウ氏自身がやった。
しかもやや控えめな雰囲気で。
なんか素敵だなと思った。
激しいサウンドなのにどこかしょぼくて、
フレンドリーで、いい意味でチープで、
ミチロウさんの人柄の良さがにじみ出た瞬間だった。

それを観ていて自然と微笑ましくなり、
音楽って素晴らしいな、ミチロウ氏は大人だよなぁと
清々しい気持ちになった。
ミチロウさん、素晴らしいライブをありがとう。
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