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ソチ・オリンピックが終わった。
夏季五輪はそんなに見ないのだが、
冬季五輪は、親しみのある競技が多いことや、
北海道出身者が多いためか、積極的にテレビ放送を見た。

今回は、選手達の好感がもてる言動が多かった。
まずメダルをかじる選手がいなかった。
どこかから、そうするよう言われたようだ。
別にかじっていいんじゃないの、という意見もあるようだが、
私は、人に見せたり、触らせたりするのにどうなのかなと
ずっと快く感じていなかったので良い傾向に思えた。

「後に続く人のために道を作りたい」的な発言をした人も複数いた。
金銭面や環境面で、練習することや海外で転戦することに、
とんでもなく苦労してきた人達のピュアな気持ちに思え、
五輪で活躍することの意味、重要さを表した真摯な発言だった。

上から目線の傲慢さを感じてしまう「夢や感動を与えたい」的な発言も
ほとんど聞かなかった。
これもどこかからチェックが入ったのだろうか。
それに代わって、「恩返し」や「感謝の気持ち」という言葉がよく聞かれた。
メダルをとることが恩返しだという人もいれば、
最高のパフォーマンスをすることが恩返しだという人もいる。
それは人それぞれだからいいのだが、
安易に使われすぎて、「絆」のように薄っぺらな感じに
ならなければいいなと感じた。

以前からストレートに、「とにかく金メダルを手にしたい」と発言してきた、
スピードスケート男子500mの長島圭一郎氏の潔さには
非常に好感を持っていた。
彼の本気ぶりは、少し天然な雰囲気もあるが、
それだけにメダルをとってもとらなくても、
熱い男のコメントが聞けると思っていた。

結果は6位と、彼からすれば相当不本意な結果だっただろう。
そして出てきたコメントが、
「金メダルが絶対の目標だったので申し訳ない。旅費を全部返したい」。
いいです、この責任感。
旅費返還にまで言及するほど大きな覚悟を持って
五輪に臨んだということだ。

スノーボード・女子ハーフパイプで5位に入賞した岡田良菜さんの
コメントも素晴らしかった。
「着地でミスをせず完走するというのもずっと自分の目標だったので、
完走して、ずっと練習してきたことが出せて満足です」
すごく共感できる。
きちんと完走することがいかに重要か。
こうしたベーシックな部分を目標に挑む選手がいるんだなと嬉しかった。

ハーフパイプは特にそうなのだが、大技にトライして、
着地でミスして、はい終わり、というのが少なくない。
5、6回に1回くらいしかできないことに一か八かでトライ。
その程度の確率なのにトライすることに、ひく。

「一か八か」は、「丁か半か」が語源であると聞いたことがある。
ならば確率50%のイメージだ。
確率50%ならまだいい。
それをやらなきゃメダルをとれないから、と言って、
5、6回に1回程度の確率のことに、
駄目でもともとの精神でトライするのは
逆につまらない。
トライではなく、投げやりに見えて、ひく。


岡田さんのパフォーマンスは、何度も何度も繰り返して練習し、
精度を高めてきたことが見えるものだった。
自分ができることを確実にやることこそ感動を与えると思う。
モーグルの上村さんも同様。
これまで見た彼女の滑りの中で一番良かった。

                 ◆

そして、どうしても黙っていられないのがフィギュアスケートだ。
私はフィギュアスケートが苦手である。
夏季も冬季もオリンピックにまだ出場したことがない私が言うのは
失礼だが、フィギュアスケートはスポーツという位置づけで
いいのだろうか。

フィギュアスケートは、タイムや距離というような明確な基準がなく、
基本的には印象や雰囲気で決まるような気がしている。
そういう意味ではスポーツよりも音楽や演劇に近いのではないか。
であれば、好みが完全に分かれてしまい、優劣は人によって異なる。

フィギュアスケートは、なんらかんら言いつつ、
結局は何回転のジャンプをしたか、何度ジャンプしたか、
ということばかりに重点が置かれる。
それでいて、着地でミスをしても、手をついても大して減点はない。
なんなのだろう、この矛盾。
ハーフパイプ、スロープスタイル、ジャンプ競技、
どれも着地で手をついたら致命的な減点となる。
なのにフィギュアスケートは違う。

フィギュアスケートにおけるジャンプは、
ロックバンド的に言えば、「早弾き」みたいなものだと思っている。
味があるとかキレがあるとか、カッティングが上手いというより、
とにかく早く弾けるというイメージだ。
その点で、キース・リチャードはフィギュア向きではない。

フィギュアスケートにおける凄まじい身体の柔らかさは、
ポップスで言えば、すごく高い声が出るようなものだと思っている。
ボーカルに強さや深みがあるというより、とにかく高音域なイメージだ。
その点で、ジョー・ストラマーはフィギュア向きではない。

私は、まずは良い歌詞とメロディがあってほしいのだ。
それとかみ合った的確なギターソロがほしいのだ。
そういう視点でフィギュアスケートを見ると、
圧倒的にキム・ヨナが素晴らしい。
身体のしなやかさやキレは格が違う。
要は、フィギュアが苦手な人が見ても退屈しないのだ。

逆に、ジャンプ自体はすごいが、
ジャンプとジャンプの間が場つなぎ的で、
ジャンプをするためだけの演目は退屈する。
また、演技が終わって、しばし立ち上がれないほどなのに、
立ち上がった途端、普通に滑ってコートを去るというのも、…だった。
演技が終わっても、演技が必要な世界だ。
やはりスポーツではないような気がする。

脈絡のない文章になってしまった。
言いたかったことは、キース・リチャードやジョー・ストラマーの
プレイスタイルは、フィギュアスケート向きではないということだ。
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テーマ:ソチオリンピック - ジャンル:スポーツ



















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