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今回は、私が選ぶ「2013・ラーメン・オブ・ザ・イヤー」。
年々、外でラーメン食べる回数が減っている。
それだけならまだしも、「これは美味い!」とエキサイトするような
感受性も鈍くなっているようだ。

決して嫌いになったわけではない。
好きなことには変わりない。
心身の老朽化によって、受け入れ体制が弱くなったのだ。
心身のインフラを更新する必要がある。
しかし、これは自然な流れでもある。
無理するな。
下降曲線に抗うことなく、いい付き合い方をしていけばいい。
その方が長続きする。

このブログを開始してから、毎年、ラーメン・オブ・ザ・イヤーを
実施してきたが、2012年版はやらずに終わってしまった。
その最大の理由は、ニューカマーが候補に挙がらなかったからだ。

「ラーメン・オブ・ザ・イヤー」とはいえ、
単純に美味しかったラーメンを並べるのではなく、
時代背景というか、その年だからこそのニューカマーの存在
というのが肝になる。

仮に「2012・ラーメン・オブ・ザ・イヤー」をやっていたら、
「彩未」、「菜々兵衛」、「佳」で決着しただろう。
そこのラーメンがすごく美味しいことはもう十分わかっています、
という3店である。
2012年とか単年ごとにランクするレベルではありません、
という、いわば対象外、言い換えれば殿堂入り状態の店である。
それをあえて、「2012・ラーメン・オブ・ザ・イア」などと、
独りよがりに銘打ってやるべきか。
そんな葛藤の中で、結局やらずに終えた。

その葛藤は残しつつ、独りよがりもそのままに、2013年は復活してみた。
2013
年に食べたラーメンで特に印象深かった3作品。
よろしくどうぞ。

■麺eiji平岸ベース(札幌市豊平区平岸2条11丁目、西友の裏)
2013_eiji
つけ麺(
800円)

ここのラーメンがすごく美味しいことはもう十分わかっています、
単年ごとにランクするレベルではありません、
という店をいきなり登場させてしまった。
数行前に書いたことは何だったのか。

夏の終わり日曜日、3年ぶりくらいに訪問した。
やっぱり美味い。というか、素晴らしい。
一口食べて、「ああ、やっぱり格が違うわ」と簡単に感嘆した。

スープのインフラ整備が完璧。
足腰がしっかりして安定している。
もーすー的に言えば、白鴎みたいなものだ。
一口目の当たりはまろやかなのに強烈。
麺のつや、堅さ加減も絶妙で、隙がなく、しばし押しまくられる。
肉系ダシと魚系ダシのバランスが良く、全く飽きない。
気づいたらまわしを取られており、あっさり寄り切られた感じだ。
まさに、ごっつぁんでしたの横綱相撲。

私が訪問した時は、ずっとローリング・ストーンズが流れていた。
ベスト盤には収録されない60年代の曲が立て続けに聴こえてきて
とても心地よかった。
それも含めていい時間を過ごせた。
本物だな、と改めて思う逸品だ。

■麺や白・本店(札幌市東区本町2条3丁目、環状通沿い)
2013_麺や白 
みそラーメン(700円)

苗穂に住んでいたロック知人、大山氏が、
地元、別海町へ帰ったのは1年前のこと。
マキシマム・ザ・ホルモンやONE OK ROCKのファンであった彼が、
一番好きだと言っていたのが、「麺や白」のみそラーメンだった。

私の自宅から徒歩20分くらいの場所にある。
このくらいの距離にあると、逆に足が向きにくいのはなぜだろう。
昼の11時から深夜3時まで営業していることも欲求を刺激しない。
つまりは、いつでも行けると思うからなのだろう。

白味噌のまろやかなスープ。濃いめである。
甘みが程よく、ほっとする感じの味わい。
何か強烈なものがあるわけではないが、
嫌味がなく、うちとけやすくフレンドリー。
こうした、ひっかかりのないラーメンには意外と出会えないものだ。

麺が固めなのも良かった。
だらだら感がなく、きりっとしている。
中井貴一っぽい。
派手さはないが、きちんと味噌ラーメンという役を演じている。
注文してからラーメンが出てくるまでが非常に早いことも
申し添えておきたい。
余談だが、映画「プリンセス・トヨトミ」の中井貴一は好演だった。

■175°DENO(札幌市中央区南1条西6丁目)
2013_175°DENO
東急ハンズ前の電車通りと大通りの間の味気ない仲通り。
古めのビルの1階。
狭い通路を奥に進むと現れる小さな店。
担々麺の専門店である。
店名は、「175度デノ」と読むらしい。

2013年に食べた麺類の中で最も衝撃的だったのが、
メニュー表示どおりに正確に言うと、「担々麺・汁有り・しびれる」。

スープはコクがあるのにくどさがなく、すっきりとしている。
麺もすこぶる良い。
麺臭さがなく、スープと非常にマッチしている。
これほどスープと麺の相性がいい担々麺は、これまで出会っていない。

これだけでも十分に美味しいのだが、やはり特筆すべきは、四川山椒。
うなぎに振りかける山椒とは全く違う。
なんだかよくわからないが、しびれるのだ。
辛いのではない。
びりびりして、じーんとくるのだ。
マイケルジャクソンの代表曲、「ビリージーン」を聴きたくなるほどだ。
それでいて、さわやか。
わけがわからないが、どうにもこれが旨く、クセになる。
中毒になりそうな刺激である。

担々麺を食べているというより、吸い寄せられている感覚になり、
気づくと、麺もスープも完食。
やや量が少なめなのも功を奏し、最後まで美味しいまま完結できる。
余韻も大きく、心の中にエンドロールが流れる。

ちなみに、「すごくしびれる」というメニューも食べたが、
ほんとに、すごくしびれた。
辛さはそれほどではないが、とにかくしびれまくる。
「これ食べて大丈夫なのか?」と考えてしまうほどの刺激だ。

食べ終わったら、もうしばらく担々麺はいらないな、と思うが、
10日も経てば恋しくなってくる。
トッピングされている海老も美味。
日清のカップヌードルに入っている海老が、さらに旨みを増した感じ。

前半は驚き、中盤は夢中になり、最後は完成度の高さに満足。
飛距離もすごいが、テレマークをきちんと入れたジャンプのようだ。

                  ◆

「ラーメンは好みだからなあ」という言葉をよく聞く。
事実、10人が10人とも美味しいというラーメンはないだろう。
おそらく、10人のうち7人がマルならば、かなり美味しい部類だろう。

ただ、「好みだからなあ」というものは、ラーメンだけではない。
というか、世の中のほとんどのものが好みである。
音楽、腕時計、カーテン、車、ライター、洗剤、ボールペン。
目にするほとんどのものは、人によって相当好みが違う。
なのにラーメンばかりが好みを強調される。
なぜなのか。
それは考えない。
疑問だけ示して、あとは放置だ。

「好み」といえば、オリンピックのメダルに関する表現で、
ずっと気になっていることがある。
今回のソチ五輪に出場する選手の多くは、「金メダルを目指す」と
正々堂々と言う方が多いなと好印象を持っている。

ただ、一部のフィギュア陣などは、「金メダル」と言えばいいのに、
「いい色のメダル」や「表彰台の一番高いところ」などと言う。
何か気持ちが乗らない。
ぼやかし感というか、すかし感というか、
覚悟が見えず本気な感じがしないのだ。

そういう私も、プロはロープー、汁はルーシーと、ほぼ100%言うし、
「つゆ」の場合は「ゆーつー」、「U2じゃないか!」というくだりまで
できあがっている。
私もまるで覚悟はない。
しかし、本気で言っている。
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テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ



















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