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今年は6月から10月までレコーディングをして11月にリリース。
先日、今年最後のライブも終え、完全に一段落してしまった。
リリースするまでは常に忙しい感覚があったため、
思い切り眠って、一日だらだら過ごしたいと思ったりもしたが、
目指すところがなくなると寂しいものだ。

とはいえ、オンがあればオフがあるべきだ。
そうでなければまいってしまう。
今は充電すべきタイミングなのだろう。

何もしないでいてキープできる季節は過ぎた。
キープするためには、何かを取り入れ、何かを捨てなければ保てない。
トライしてもしっくりこない、やめてもしっくりこない。
そんな繰り返しの中で、少しずつ見えてくる。少しずつ近づいてくる。
ときには向こうから近づいてきてくれる。

だから、ジタバタしないことだな。
30年前のシブがき隊のメッセージが心に響くぜ。
また、シブがき隊のバックバンドが「シブ楽器隊」と名づけられた時の
シブ楽器隊メンバーの気持ちを想像すると、
自分はまだやりたいことができていると思う。

さて、11月22日にリリースした、
ザ・ハート・オブ・ストーンの新しいアルバム「愛しきこの世界」の
完全ガイドの2回目だ。
私からの一方的な視点による解説なのでご容赦を。

               ◆

■蛇行する川

蛇行する川には蛇行の理由あり
寄り道 廻り道 東へ西へベイベー

あいつは先に行った とっくに先に行った
ところが今じゃどうだい どこかへ消えちまった

激しい雨が降って 今夜はアップサイドダウン
前へ向かうだけが挑戦だなんてオレは思ってない

蛇行する川には蛇行の理由あり
近道などしたら足をとられるのさ

冷たい風が吹いて 今夜はインサイドアウト
増やしてゆくだけが繁栄だなんてオレは思ってない

蛇行する川には蛇行の理由あり
味のある曲線 描いてゆくぜベイベー

踊り場でロックミュージック 今夜はバック・イン・ブラック
上がってゆくだけが成功だなんてオレは思ってない

H.Kugue:ボーカル、コーラス、ギター、マラカス
Y.Tanaka
:ギター()
Y.Sugawara
:ベース
S.Oda
:ドラムス
(ギターの後の*印はギターソロを弾いた人。以下の曲同じ)

04_蛇行する川
2012年10月の作品。
「蛇行する川には蛇行の理由あり」。
このフレーズを軸に歌詞を広げていった。

ジミ・ヘンドリックス、AC/DC、クリーム。
そんなエッセンスを随所に盛り込んだサウンド。
歌詞の中に、AC/DCの曲名(バック・イン・ブラック)まで入れて、
その曲のリフを強引に挟み込んでいる箇所もある。
エンディングのフレーズも、バック・イン・ブラックを
モデルにしている。

メロディは、70年代のファンキー・ミュージックや
ブラック・ミュージックっぽさを出そうかと意識した。
結果的には、いかにも私のベーシックなメロディになっているが、
「言われてみれば何となくわかる」という方もいるのではないか。

新しさなどまるでない、トラディショナルなスタイルのロック。
プレイをしていると、当たりが良く、突き抜けていく感じがする。

■熱いブギをくれ

なし崩しの展開 腰砕けのストーリー
うやむやの結末

議論することだけが目的の議論だな
付き合いきれないぜ


温度差がありすぎて風邪をひきそうだぜ
マスク買って早く帰ろう
迷っている暇はないぜ

五臓六腑しみわたる 毛穴まで刺激する
熱いブギをくれよ

漠然とした不安 すり減ってゆく時間
壊れてゆく予感

青臭く泥臭い その思い捨てたら
あっという間 汚れた世界に飲み込まれちまうぜ
だからそこは譲るなよ

愛よりも夢よりも それよりも何よりも
熱いブギをくれよ

H.Kugue
:ボーカル、コーラス、ギター、アコースティック・ギター、タンバリン
Y.Tanaka
:ギター()
Y.Sugawara
:ベース
S.Oda
:ドラムス

05_熱いブギをくれ
2011年5月の作品。
Aメロは、深夜のテレビで初期のビートルズのフィルムを見ていて、
ふと「こんな感じの曲やりたいな」と思い、
なんとなくギターを弾いたら浮かんだもの。

Bメロは、「ビートルズなら、このAメロの続きをどうするだろう」と
想像して作った。
アレンジもビートルズっぽくしようと練ったが、
感性と能力に行き詰まりを感じ、
気づいたらローリング・ストーンズっぽくなった。

少しコミカルな感じを出しつつ、強い意思が垣間見られる歌詞。
こういうのが、ひとつの理想型である。

ちなみに私は、作詞をする人がよくやると聞く、
歌詞の断片が浮かんだらメモをするとか、辞書をひくとかは全くしない。
メモをしないと忘れるフレーズや、辞書で探した言葉は、
自分の血や肉ではないと思っているからだ。

メロディにしても同様。
浮かんだメロディをその場で携帯電話に録音するなどしない。
リズムだけを決めて、楽器を使わずにメロディを頭の中で作り、
その後にギターと合わせて調整していくことも意外に多い。

他のことが手につかなくなったり、ストレスを感じたりと、
生みの苦しみはあるが、
曲作り、特に歌詞ができあがったときの達成感は、
他にそれに似たものがないため、ちょっとした興奮がある。

メロディができても特別な思いはないが、
歌詞ができるとちょっとしたお祝いしたくなる。
「歌詞ができたし、第3のビールではなくサントリー・モルツにするか」
という気持ちになったり、
回転ずしを持ち帰りして、できあがった歌詞を見ながら、つまみたくなる。

家路は春の訪れ

ため息つきながら 重たい気持ちで家路につく日々
遠くに過ぎ去りし夕暮れの思い出 今では雨の中
それでも明日はくるから 後戻りできず 風の迷路へ

ぼくらは失って取り戻せないまま大人になってゆく
あの日に置き去りの星空の思い出 今では雲の中
だから飾らない心で僕は歌うんだよ 今君のもとまで

雪が溶けて 水たまり越えて 見上げた空 春の色
きっと出会える希望のメロディ
唄えばほら それがはじまりのとき

そうさ飾らない心で僕は歌うんだよ ほら君のもとまで

雪が溶けて 水たまり越えて 見上げた空 春の色
きっと笑える 今が辛くても
嘘じゃないぜ いつかたどり着ける 涙の向こうへ

H.Kugue:ボーカル、コーラス、ギター、アコースティック・ギター、タンバリン
Y.Tanaka
:ギター()
Y.Sugawara
:ベース
S.Oda
:ドラムス


06_家路は春の訪れ
2012年2月の作品。
「雪が溶けて 水たまり越えて 見上げた空 春の色」
この部分のメロディがいい。
ノスタルジックで叙情的で、しみるメロディだ。
この部分のみ先に存在した。
これをベースに、他の部分を作っていったのだが、
なかなかしっくりくる形に持っていけず、完成まで1年以上要した。

モチーフになった曲はない。
何かっぽい感じもない。
淀みなく流れていくようなきれいなメロディにしようと意識し、
実際そうすることができたとは思うが、
高音と低音の振り幅が大きく、
それを表現するボーカル力が不足していた感は否めない。

振り切るために前へ進むのか、追い求めているから前へ進むのか、
日付が変わるから前へ進むのか、その答えはずっとわからないだろうが、
そんな繰り返しの中で、希望の空を見られる日がたまにある。
たまにあるだけで、何週間かやっていける。
そう感じた何秒かを、広げて掘って4分24秒の曲の歌詞にした。

飾らない心で歌うことが大切だと思っている。
あやをつけたり、必要以上に外側に感情を出したりするのではなく、
ひっかかりなく抜けていくように歌えればと思う。
余計なものを乗せない方が、歌は風に乗る。
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テーマ:歌詞 - ジャンル:音楽



















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