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昨年12月19日の記事「おおしま通信」に関して、
はからずも、いくつかの反応をいただき、ありがたく思っている。

「おおしま通信」は、私の職場の昼休みにセールスに来る
生命保険会社の23歳の女性が、ほぼ週一のペースで配布している
A
5判のチラシ、今風に言えばフライヤーである。
生命保険については一切触れられていない。
最近は、当たり障りのない季節の出来事+クイズというパターンが多く、
時々思いがけず彼女の私生活の一端が書かれている。

おそらくや彼女が担当しているエリアの人達に自分を知ってもらい、
コミュニケーションを図る目的で発行しているのだと思うが、
もう半年以上も継続しており、現在は30号に達している。
この彼女のがんばりは素直に賞賛できるものだし、
力があるからこそ継続できているのだなと感心している。
また、おそらく配布している人達から反応があるから
継続できている面もあるだろう。

                  ◆

さて、昨年12月19日に、おおしま通信に関する記事を書いて以降も、
彼女は週に2回のペースで私の職場を訪れた。
なのに、おおしま通信を置いていかない。
発行がストップした。
私はやきもきした。
かといって、「おおしま通信、今週は発行されないんですか?」などと
20歳以上も年下の保険セールスレディに対して、
業務ではないことを問い合わせるなど、
恥ずかしくてできるわけがない。

彼女は、ビアガーデン、ハローウィン、ボージョレーなど
パーティ系のネタを必ず触れてくる。
ならば、クリスマスのことを書かないわけがない。
それに、礼儀正しく、押しつけのない柔らかな陽気さを持った彼女が、
年末の時期、「お世話になりました」的なことを書かないわけがない。
にもかかわらず発行されない。

年末なので色々と忙しく、発行できなかったのだろうと思い、
このやりきれぬ思いを、胸に閉じ込めることにした、一旦は。
しかし、おさまりがつかなかった。
何かがおかしい。
あの律儀な彼女が2012年最終号を発行しないわけがない。
おおしま通信への疑念を抱えたまま年を越せない。

そこで私は、別の部署にいる知り合いのところへ、
「おおしま通信、最近来てる?」と聞きに行った。
すると、「昨日か、おととい持ってきてましたよ」とのこと。
さらにまた別の部署の知り合いに確認すると同様の反応だった。
「あれ全部、取っておいてるんですか?」、
「久しぶりに何の用事で来たのかと思ったら、おおしま通信とは・・」など、
いい年して年末に何やってんですか的な呆れた気持ちが内包された言葉を
返されたもしたが、それもオーライだ。自覚している。
残念ながらこの迷走ぶりは愚かだとしか言いようがない。
欧米の人々はこんな私をステューピッドだと言うだろう。

結局、年内に私のもとに「おおしま通信」が届くことはなかった。
私は悶々とした気持ちで年を越した。
これではいけない。
けじめをつけなければいけない。
おおしま通信に一喜一憂している中年は、どう考えてもみじめすぎる。
欧米の人々はこんな私をミズリーとでも言うのだろう。

                 ◆

新年を迎え、私は「おおしま通信」と距離を置くことを決意した。
仕事始めから数日経った頃、
久しぶりに「おおしま通信」が彼女から手渡された。
「おおしま通信ばなれ」をするため、至ってクールに対応。

一応、「おおしま通信」に目を通す。
「年末年始は実家に帰省せず、高校時代の部活仲間と忘年会をしたり、
大学時代の友人と年越しをしました」、
「大掃除をしてゴミ袋5つくらい物や服を捨てました」(原文のまま)。
そんな、どうでもいい情報がたまらなく面白い。
「物や服を捨てました」という表現が琴線に触れる。
「物」という言葉をここで使うか!
「物を捨てました」である。
この独創性に衝撃を受けた。
保険のセールスレディが飾らない心で書いているから良いのだ。
そういうわけで、気づけば、おおしま通信に心を奪われていた。

しかし同時にショッキングでもあった。
年明け最初にもらったのがNo.27。
昨年最後にもらったのがNo.25。
やはりNo.26は私の部署には配布されていなかった。

これはなんとしても入手しなければならない。
しかし、恥ずかしさゆえ自分からは言えない。
困った。でも手にしたい。
私は、職場で隣の席にいる若手のM氏に、
「大島さんから、No.26をもらってくれ」と懇願した。

数日後の昼休み、彼女がいつものようにセールスに訪れた。
M
氏「おおしま通信、ひとつとんだよね」
O
島さん「えっ、去年の最終号、配ってなかったですか」
M
氏「もらってないよ」
O
島さん「ほんとですか」
M
氏「今度、持ってきて」
O
島さん「持ってきて、どうするんですか」
M
氏「まあ一応、全部とっておいてるから」
O
島さん「ほんとですか。嬉しいです。今度持ってきますね」
M
氏「あのぉ、2部ほしいんだよね」
O
島さん「なんでですか」
M
氏「俺以外にも欲しい人がいるから」
O
島さん「ほんとですか。そんな人いないですよ」
M氏「いやいやいや。俺より楽しみにしてる人いるから」
私の心の声『ここにいる。すぐ隣にいるぞ』
O島さん「わかりました。2部持ってきます」

この会話を隣で聞いていて、
「俺以外にも欲しい人がいるから」のあたりで、
私のことを言い出したらどうしようとドキドキしていた。

それから何日かして、欠番になっていたおおしま通信No.26が
届けられた。
ところがだ。
微妙にショックを受けた。
おおしま通信は、No.1から一貫して、
パステルカラーの用紙に印刷されていた。
No.
26は白いコピー用紙だった。

1301おおしま通信 

言われたから、とりあえずコピーしてきました的なやっつけ感が漂う。
何か軽視されたような印象。
それでも忘れずに持ってきてくれたのだ。
というか、私は彼女の営業に何らの貢献ができていない。
にもかかわらず、おおしま通信をください、と一方的に要求するだけでは
都合が良すぎる。
おおしま通信に対して、もっと謙虚にならなければいけない。

                  ◆

その後は、以前と同様に、週一で発行されている。
表題の横に書かれたクマらしき動物は「星子」という名らしい。
「今年ひいたおみくじは中吉でした。去年も中吉でした…」
「先日滑って転びました。今年は一度も転ばないと決めていたのに…」
「恵方巻きを食べるのはいいけど、南南東がどっちなのか、
  南南東に向けるのかが心配です」
「今年は一人ででも豆まきをしようと思います。
  でも私は豆が食べられないんです」

じゃあ、どうしろっていうのだ。
相変わらずの有益でも無益でもない、どうでもいい話。
実に良い。たまらなく癒やされる。
おおしま通信は、私の中で、共同通信、時事通信と並ぶ、
日本の三大通信だと思っている。
「おおしま通信社」と法人化してほしいくらいだ。

いつもありがとうございます。
求める一方で、ほんとうに申し訳ありませんが、
地道に続けていただければと思います。
そして幸せをつかんでください。

彼女にとっての幸せとは、夢とは。
夢は見るものじゃなくて叶えるものだと成功者は言いますが、
叶わないのもまた夢であり、
ただ、夢を描き、夢に向かって何かをし続けていると、
たまに夢の方から近づいてきてくれることがあります。
それをフォゲットせず、公私にご活躍ください。
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こんばんは。前回の記事以降、気にしてみるようになりましたが、結局、電話取り次ぎのメモとして使ってしまいます。検索サイトで「おおしま通信」と検索すると、このブログが上位にランクインしますね。
【2013/02/08 00:45】 URL | 迷犬チーズ #-[ 編集]

迷犬さん、コメントありがとうございます。
気にして見るようになったのにメモ用紙とは…。
私は胸がはりさけそうだ。
むしろメモ用紙にせずに廃棄されてほしいと思う。
それほど、おおしま通信はチープながら神聖なものだ。

私も「おおしま通信」で検索してみました。
確かに3、4番目にこのプログが表示されました。
大島さん自身が同じ行為をして、
このブログを見つけてしまったらどうしようかと
不安な気持ちになりました。
しかし、おおしま通信をこれほど支援してくれている人がいると
思うかもしれない、いや、そんなことはないような気がする。
しかも私は彼女の営業になんらの貢献ができていない。
ただ、取引がない分、しがらみもない。
陰ながら応援しているだけだ。
とはいえ、表側での協力や貢献ができず、「陰ながら応援している」なんて、
応援する側の都合のいい言葉だなと今更ながら思う。
迷犬コメントによって自問自答をすることになろうとは…。
【2013/02/09 14:49】 URL | 本人 #-[ 編集]















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