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Hitori Kilapo Tour 2012
日時 2012年7月7日(
      open 19:30 start 20:00
■場所 lakura(ラクラ)
           
札幌市中央区南4条西9丁目1009-3 大正製薬の裏
charge 前売¥1500/当日¥2000
■出演 松山和司
       オープニング・アクト 外園一馬/激しい雨(私のソロ活動名義)
  「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥの女(上・下)」(2008年)
  ミレニアム1・上 ミレニアム1・下
スウェーデンの作家の作品。
30か国以上で総計800万部以上を売り上げた。
私は海外の小説をほとんど読まない。
その最大の理由は、外国人の名前にうまくなじめず、
誰が誰なのか区別ができないからだ。
そうしたもやもや感のせいで、ストーリーどころではなくなるのだ。

この作品は登場人物が多い。
ヴァンゲル家という一族が多数出演するため名前も似ている。
ところが読めてしまう。
なぜなら、一度登場した人物が再登場する際、
誰とどういう関係にあって、どんな状況にあるのかを、
改めてさり気なく触れてくれるからだ。

日本語訳がすごく良かった。
というか私の感覚に実にフィットした。
シャープな文体で短文が多く、のっていけるリズム感があった。

内容は、36年前にヴァンゲル家で起こった少女失踪事件を
調査する雑誌編集長の物語。
フリーの調査員(探偵のような感じ)の女性が協力者となる。
事実上、この二人が主役である。

事件には、ヴァンゲル一族の過去の秘密が大きく関わっている。
この一族が曲者揃い。
誰もが何かを隠している雰囲気があり怪しい。

ストーリーは事件の調査というシンプルなものだが、
ヴァンゲル一族が抱える闇が絡み、
上巻約400頁、下巻約460頁もある大長編ながら、
先を知りたくて、どんどん読めてしまう。
読み始めたら最後、しばらくはミレニアム漬けになるだろう。

それと、フリーの調査員である女性のストーリーが実におもしろい。
まず、名前がいい。「リスベット・サランデル」という。
ロック的な語感だと思う。
それと、彼女の生い立ちや、性的暴行に対する復讐劇など実に凄まじく、
引きずられるように物語の中に持っていかれる。
そのせいで、繰り返しになるがミレニアム漬けになってしまう。

ただ、最初のほうは状況がつかめない感じでイライラする。
現在売っている文庫の下巻の帯には、秋元康氏が、
「最初の数ページを読んだだけでミレニアムの世界に引き込まれる」と
コメントしている。何を言っているのだろう。
私にとっての最初の数ページは、何が何だかよくわからず、
読むのをやめようかと思ったほどだ。
このままブックオフしようかと、ちらっと考えたほどだ。

ところが、60頁くらいからリスベット・サランデルが登場して面白くなる。
150頁くらいからリスベット・サランデルと雑誌編集長が出会って
さらに面白くなる。
そしてやめられなくなる。
この大長編としばらく付き合うのも悪くないと思う。

■連城三紀彦「造花の蜜」(2008年)
連城三紀彦/造花の蜜・上 連城三紀彦/造花の蜜・下
幼稚園児が誘拐された。
犯人から電話が入るが、何も要求してこない。
犯人は誘拐した幼稚園児を電話口に出させ、親と話をさせる。
幼稚園児には特におびえた様子もない。

翌日も犯人から電話が来る。
相変らず何も要求してこない。
息子は元気だと言って、携帯電話で写真を送ってくる。
しかし子供を返すとは言わない。
しびれをきらした母親は、
「いくら支払えば息子を返してくれるのか」と申し出る。
犯人は、「身代金は要求しない。払いたいのなら金額はそちらで決めろ」
と応える。

母親は身代金を用意する。
犯人から、渋谷のスクランブル交差点の真ん中に置いていけと指示される。
そのとおりにすると、スクランブル交差点内に駐まっていた車から
息子か降りてきた。

身代金は交差点に置かれたまま。
母親と警察は、身代金を取り戻す。
身代金の中身を確認すると、1千万円減っていた。
その1千万円は、解放された息子が背負っていたリュックサックの中に
入っていた。まるで手品である。

前半は誘拐事件の経過が、
中盤は誘拐事件の原因となった犯人と被害者との関係が、
後半はこの事件をモチーフにして起こるもう一つの事件が語られる。

ストーリーが進むにつれて中心人物が変わる。
それはそれでいいのだが、前半部分で中心人物の脇役として、
伏線になりそうな発言を繰り出す怪しそうな人物が、
後半、全く生かされていないため首をかしげた。
私の思い込みといえばそれまでだが、
予想以上に伏線なしの肩透かしが多かった気がする。

とはいえストーリーは楽しめる。
非現実的で、ひねくれていて、事がうまく運びすぎるところはあるが、
妙に理にかなっているような錯覚を起こし、
物語の中に引きずり込まれていく。
こういう切り口もありだろうと納得できる。


■百田尚樹「モンスター」(2010年)
百田尚樹/モンスター 
醜い顔のせいで、小・中・高とバカにされ、
いじめられ、あるいは無視された女性が、
整形手術を繰り返し、誰もが振り向く美女になった、
そしてどうしたか、という物語。

中学時代、好きだった先輩にマフラーをプレゼント。
翌日、たまたま見かけた犬の首に、そのマフラーは巻かれていた。
高校時代、恋した同級生に対して、
自分がブスだから好きになってもらえない、
彼の目が見えなくなれば、外見ではなく中身だけで判断してもらえる、
そう考え、薬品を使って、彼を失明させようとする。
こうした壮絶なエピソードがふんだんに盛り込まれている。

追われるように故郷を出て、東京で工場に就職する。
ここでも醜い顔であるがゆえの嫌がらせを受ける。
給料は安く、ぎりぎりの生活。どんづまりの未来。
彼女は、持ち金をはたいて目の整形をする。
そこから少しずつ彼女の世界は変わっていく。

全てをきりつめお金を貯めては、整形をする繰り返しとなる。
もっと大胆に整形をしたい。しかし、お金が足りない。
迷わず風俗の世界へ。相変らずの整形三昧の日々。
とはいえお金に余裕はできた。
そこで、エステや話し方教室に通い出す。
結果、とんでもない美女になる。
そして、学生時代、自分をバカした同級生や教師に対する復讐が始まる。

とにかくサクサクとストーリーは進んでいく。
読み進めやすいし、実際おもしろい。
小説を映像にすると、文章ならではの深みや広がりが
省略されてしまうことが多い。
しかしこの作品は、映像を見ながら、それを文章にしたような感じである。
つまり、深みに引き込むような感じは薄い。
葛藤のようなものが少なく、行動に移るまでの時間が短い。
そのため毒々しさや黒さはあるのだが、全体としてカラッとしている。

エンディングも、表面上はあっけらかんとしている。
ところが、なるべくしてなった人生の終わりを、
あっけらかんと描いていることこそ、
逆に核心をついていて妙に印象深い。
心を動かすようなものはないが、ひとつの人生のあり方として、
ハードな内容ながら淡々と読めるおもしろい作品だと思う。
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テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌





らくらの常連さんで、クグエさんよりも年上な感じの男性が
一人でお店に来てるのを見ました。
多分お一人で行っても大丈夫ですよ!
コーヒーが熱めに淹れてあり、飲んでいるうちにボーっと
してしまいました。時間忘れてしまいます。
【2012/06/18 23:03】 URL | M男 #-[ 編集]

M男さん、どうも。
日曜日に下見に出かけようとしましたが、
ふんぎりがつきませんでした。
雨のせいにして行かずじまいでした。
果たしてライブ前に行けるか。
18時閉店というのが厳しいところです。
開店・閉店にかかわらず、店の前には間違いなく事前に行くと思います。
【2012/06/19 01:11】 URL | 本人 #-[ 編集]















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