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かかとの骨からアキレス腱が抜け気味になり
炎症が発生するという症状が出てから2週間が経過した。
最初の1週間は、ほとんど症状が変わらず、
どうなることかと思ったが、
この3、4日で、少しずつながら、やっと快方に向かってきた。

珍しい箇所の痛みだが、医師の話では稀にいるらしい。
ただ、治療方法は、痛い箇所を使わないか、
傷み止めの局所注射をするかのどちらかしかないと言われ、
さらに、局所注射を何度もすると、かかとの骨自体が弱くなると
言われれば、安静にして炎が弱まるのを待つ方を
選択するしかなくなった。
24日のライブの頃には、痛みを気にせず歩ける状態になっていたい。

というわけで、24日のライブの詳細は次のとおり。

■日時 9月24日(日)
■場所 ホール・スピリチュアルラウンジ
     (札幌市中央区南2条西4丁目 L.C.BLD B1F)
■料金 3,000円+ドリンク代500円
■出演 19:00 紀元前5時
      19:35 JOHNNY輪島
      20:10 Dolly Mae
      20:45 秋山智彦
      21:20 THE HEART OF STONE
      21:55 THE ROCK‘S
      22:30 花田裕之

我々THE HEART OF STONEの出番は21時20分です
よろしくお願いします。

          ◆

では、久しぶりにブック・レヴューを。


■池井戸潤「下町ロケット」(2010年)
池井戸潤/下町ロケット
第145回(2011年上半期)直木賞受賞作。
東京の下町で、従業員200人の会社を経営している社長が主人公。
大企業から理不尽な訴訟を起こされ、
その影響で、銀行や大手取引先が手を引くなど、
会社存亡の危機に立たされる。

その一方、この会社が持つロケットエンジンの特許をめぐり、
大企業との間で息詰まる駆け引きが続く。
そんな夢とプライドをかけた戦いの物語である。

切り捨てるところはすっぱりと切り捨て、
突き抜けるように本筋を書ききっており、
爽快で力のある作品となっている。

大企業の尊大さや、
不満を噴出させた社員たちが
次第に心をひとつにしていく様は、
ありがちドラマ風だし、お約束的な展開もある。

しかし、怒りをおぼえたり、応援していたり、ほろっときたり、
気づくと物語の中に没頭していた。
良い作品だと思う。

■桜庭一樹「ばらばら死体の夜」(2011年)
      桜庭一樹/ばらばら死体の夜
東京の古本屋の2階に部屋を借りている若い女。
そこを訪ねてきたのは翻訳の仕事をしている40過ぎの男。
彼はかつて、その部屋に住んでいた。
二人は特別な関係になる。

そこから破滅は始まった。いや、出会う前から二人とも破滅していた。
やがて女は男に300万円を貸してほしいと要求。
それに対して男は、「金を貸すから、生まれ故郷の青森に行こう」と言う。
そして二人は青森へ。

筆者独特の、つかみどころのない淡く暗い世界に満ちた作品。
展開にしても、思い出したように過去に遡ったり、
着地しそうなところで風に流されたりと、
なんとも、まとまりがなく、あやふやな感じがした。
それは意図的なものであり、ある種のテクニックなのかもしれないが、
私には、断片的でリズム感がなく、
つながりを消してしまったように思えた。

ただ、登場人物の「変な感じ」や「怪しい感じ」は、面白く描いているし、
数年前は消費者金融のCMが多かったが、
それに代わって今は、借金返済の相談にのるという法律事務所のCM
が増えたことを引き合いに出すなどして、
多重債務をめぐる人間模様を描いているところは引き込まれた。
句読点の位置も相変わらず独特で効果的である。

魅力はあるのだが、いかんせん散在している印象があり、
固まりとなって迫ってこないのが惜しいなと。
ハードなストーリーなのに薄味というか。
個性を感じる不思議な世界観ではあるが。

■折原一「追悼者」(2010年)
      折原一/追悼者
1997年に起こった東電OL殺害事件をベースにした作品。
この事件に関しては、今年7月にも、
再審請求に伴い実施したDNA鑑定の結果、
現在収監されている人のものではないことが判明したと
ニュースで報じられていた。

この作品は、浅草の古アパートで殺害された女性を取材する
ノンフィクション作家が主人公。
殺害された女性は、昼はOL、夜は売春を重ねていた。
ノンフィクション作家は、彼女の出生からの生い立ちを探っていく。
生まれてから何年間も父と別居していたり、
彼女の周りの人物に起こる不可解な事件の数々により、
サスペンス的な盛り上がりが次第に増し、面白く読める。

読み手をミスリードする加減もいいし、
後半、次々と繰り出される意外性も地に足の着いたものなので、
興味をそらすことはない。
ただ、派手さや衝撃はなく、淡々としている。

なお、読み終えての率直な感想は、
ノンフィクション作家と取材協力をした新人女性作家は
なんだったのかということ。
すごく重要人物のように思えたが、後半にきて突然ストーリーから消えた。
怪しげな存在感が光っていただけに、
なんともすっきりせず、もやっとしたものが残った。

■村上春樹「1Q84-BOOK3」(2010年)
村上春樹/1Q84-BOOK3
圧倒的な書きぶりで、パワーのある文章だと思う。
設定も面白いし、人物の描き方も細部まで行き届いており、
「書き物」として、凄い作品なのは間違いない。

BOOK3の段階で言うのもなんだが、
主人公の男の父は、NHK受信料を徴収する人、
主人公の女の両親は、新興宗教家という設定にしていることで、
深みと厚みのあるストーリーになったように思う。

主人公の男と女が、次第に近づいていく過程は、
私の想像力では補えず、なぜこうなったのか、よくわからない。
特に、妊娠の件に関しては理解しようがない。
それと、「ふかえり」と「年上のガールフレンド」が、
どうなったのか不明のままなのが残念。
結末に向かっての展開も、トーンダウンかなと。

繰り返しになるが、「書き物」としてはすごい作品。
文庫本になったら、また読むかも、という気持ちにはなる。
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テーマ:読書感想 - ジャンル:本・雑誌



















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