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先日、公立病院の経営改革に関する指針の案が、
総務省の有識者懇談会から示された。

この指針は、「赤字で苦しむ病院が多いので、
国が指針を示すから、
それに基づいて抜本的な改革をしましょう」として、
全ての公立病院に、
平成21年3月までに『改革プラン』なるものを
作らせ、
毎年、第三者がチェックすることを義務づけることにしている。


プランの作成に関して、新聞で大きく取り上げられたのが、
病床利用率(入院ベッドの利用率)が
3年連続して70%未満の病院には、

病床数の削減や診療所への転換を促している点である。

全国一律の基準で、
病床利用率の低い病院は縮小するという乱暴さに対して、
「公立病院は、単なる効率病院になるだろう」との意見は多いはずだ。
しかし、私はむしろ、病床利用率しか明確な基準数値を
示していないのが気になる。

問題は過疎地の病院、
つまり、その地域で、この診療ができるのは、あの病院しかない
という場合の扱いである。
特に、救急体制がある病院が近くに無くなるというのは大きな問題である。
北海道には、こうした問題を抱えている地域が多い。
医師不足も深刻である。

この指針を示した総務省の有識者懇談会は、
「公立病院改革の最終的な責任は地方公共団体の長にある」としている。
理論的にはそうかもしれないが、それでいいのか。
患者の命を守るのは、一義的には医者だろうが、本質的には政治家だと思う。

過疎地の診療体制が充実していないことや医師が来ないことは、
その地域だけの問題ではないだろう。
国としての問題と捉えてもいいのではないか。
ひいては、国会議員の先生方がもっと考えていただきたい。
特に北海道から選出されている先生方は率先して取り組んでいただきたい。
まあ、ぱっとしない方が多いのでしょうがないが…。

しかし、このままでは、
「国会議員って、住民の代表ではなく、
政党が選んで地域に降ろしてきた人に過ぎないでしょ、ほとんど」と、
これまでにも増して、私に揶揄されること必至である。

北海道選出の先生方、正直、産業振興に重点を置きすぎだと思う。
重点を置くのはいい。
「置きすぎ」なのである。「おきすぎとピーコ」なのである。
あるいは、「おきすぎ たかお」なのである。
こんなことじゃ、何をやっても、いつまで経っても「夢の途中」である。

北海道選出の先生方は、産業振興と同様に、
医療、教育、地方自治に、もっと真剣に、もっと住民に見える形で
取り組まなければいけないと思う。

地方分権の名の下に、
医療、教育、地方自治が市町村に委ねられているのは、

見方を変えれば、国が手放した、いわば「切り捨て」ともとれる。

民間病院では経営が成り立たない医療を担うのが公立病院であるならば、
赤字経営になるのもやむを得ないのである。
それを、地元の市町村でなんとかしろというのは乱暴である。
「指針は作ります。あとは地域で考えて、地域で決めてください、じゃあ」。
これこそ中央集権だろう。

要は、この指針は、国の目線であり、地方の目線ではないのだ。
抜本的な改革が必要なのは、経営難にあえぐ公立病院ではなく、
こうした指針を作る側ではないか。

善意に解釈すれば、
まず、この地域には、どのくらいの規模の病院が、どういう配置で必要か、
という整理をして、
次に、この病院にはどういう支援が必要なのかを考え、
財政支援なり、人的支援なりをしていく、とも想像できる。
健全化の順序としては理解できるものの、心配もある。

まず、とにかく悪いところを徹底して出させる。
それを見て国は「一体、今まで何やってたの?」と、こけにする。
報道も同様に病院側をたたく。

次に国は、健全化計画を作らせる。

そして、「その程度の計画じゃ、どうしようもないんですけど」、
と言わんばかりに執拗に指摘し、
「これじゃあ世論は納得しないですよ」と、
世論の感覚から最も遠い人に言われ、何度も修正させる。


出来上がるのは、実現困難な厳しい計画。

病院も住民も悲鳴を上げる。
なんとかしてくれと泣きつく。

そこで国は、やっと重い腰をあげ、財政支援や人的支援をする。
国は「支援してやった」との気持ちになる。
そして、「支援してあげたのに、まだ何か?」と見放しかねない。
つまり、一緒になって再建するというより、
国と市町村という上下関係が、より浮き彫りになるような気がするのだ。

まるで夕張市である。
夕張市の平成36年度までに及ぶ財政再建計画は、
報道で知る限りの昨今の状況を見ていると、
「再建」するための計画ではなく、
「借金返済」をするためだけの計画なのかと思えてくる。
極端に言えば、「再建の18年」ではなく、「懲役18年」である。
公立病院再建が、このようにならないことを願っている。

ところで、病院改革の指針に基づいて、
病床数を減らした病院は、国から財政支援があるらしい。
これがほんとの「ベット料金」です。
クグ丸です。

えっ?全然笑えないって?
つまり病院だけに、「クスリ」ともしないってこと?
クグ太郎です。

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テーマ:地方自治 - ジャンル:政治・経済



















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