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5月29日、ベッシーホールにサンハウスのライブを見に行った。
サンハウスは、柴山俊之氏、鮎川誠氏を中心とした、
博多出身のロッキン・ブギー・バンド。
精力的に活動したのは、1970年代半ばから後半。
私がサンハウスを最も聴いたのは1983年から1985年くらい。
つまり原体験をしていない。
にもかかわらず、彼らの曲は、私の胸に強く刻まれ、
90年代も、21世紀になってからも、常に心の中にあった。

このタイミングで、サンハウスが再結成されるとは考えもしなかった。
再結成はあるとしても、よもや札幌でもライブをするとは、
全く考えもしなかった。
まさに夢のような出来事なのだ。
チケットは発売初日に入手した。
チケットを見ても、サンハウスという別のバンドが来るんじゃないかと
完全には信じられなかったほどだ。

この日は、バンドのメンバーであるTNKタナカ氏も、
ダーオ小田氏も見に来た。
彼らも、25年以上にわたって、サンハウスに胸を熱くしてきたのだ。
見に行かないか?と誘ったわけではない。
皆、自発的に見に来たのだ。
バンドのメンバーの75%が見に来るという観戦率の高さ。
ちなみに、ベースのミチは、札幌ドームにプロ野球を見に行っていた。

会場は満員だった。
年齢層は40代が多かったように思えた。
1曲目は「キングスネーク・ブルース」。
サンハウス・ファンは十分承知していることだが、
完璧なお約束たるオープニング・ナンバーである。
曲の始まりのギターのリフを聴いただけで、
「ウォー」と自然に声が出たことなど、いつ以来だろう。

鮎川誠氏のギターは、これほど野太くギラギラした音だったのかと
改めて衝撃を受けた。
どうやらエフェクターは使っていないようで、
それでいて、あれほど、絡みつくような歪んだ音を出すとは、
これがロックンロールなのです、と体現してくれているようだった。

ボーカルの柴山俊之氏のエナジーもすごかった。
相変わらず、声は高音でも太く、60歳を過ぎた人のそれではない。
赤毛の長髪、着物柄のパッチワークのようなシャツ、
目の周りの紫の化粧、騒ぐ客に「うるさい!」と一括するMC。
ステージの上と下の関係だから楽しく見られるが、
同じ高さで接したら、為す術がないだろう。
そんなシガレット&アルコールにまみれたような見た目であるが、
あれだけのステージができるということは、
実は相当な節制をしているのだろと思う。

他のメンバーは、ギター・篠山哲雄氏、ベース・奈良敏博氏、
ドラム・坂田紳一氏という、1975年のメジャー・デビュー時の
ラインナップだった。
特に、篠山哲雄氏の存在感が印象に残った。
貴氏が近年どんな活動をしていたのかは存じ上げないが、
思いがけぬ久し振りの再結成により、
強引にロックの現場に引っ張り込まれた感が、いい味を出していた。

「爆弾」、「風よ吹け」、「ふるさとのない人達」、
「ロックンロールの真最中」、「レモンティ」など、
王道ナンバーを連発し、本編の締めは「やらないか」。
ファンが求めたラインナップであり、ファンが望んだ曲順だった。

アンコールで、名曲「アイ・ラブ・ユー」を演奏することも確実だった。
サンハウスの83年リリースのライブアルバム
「クレイジー・ダイアモンズ」では、「アイ・ラブ・ユー」の演奏前、
観客の「アンコール!アンコール!」の声とともに、
ところどころ、「アイ・ラブ・ユー、やってください!」という声が、
何度か聞こえる。
リクエスト、というか、懇願しているのだ。
しかも、丁寧語で頼んでいるのだ。
この声援に、大きな感動を与えられてきた。

そして私も、ついにこの懇願をできる時がきた。
「アイ・ラブ・ユー、やってください!」と、二度叫んだ。
私もやっと、サンハウスの本当のファンになれた気がした。
最後には、「札幌に来てくれてありがとう」と大きな声で伝えた。

まともに黒く野太いロックだった。
ロック人生が音に出ていた気がする。
自分など、まだまだ若造だと思った。
最近の自分の体たらくぶりや、心身の不調ぶりを重ねてみると、
若造どころか、子供だなと感じた。
そのせいで、ライブ以降、今日現在も軽い自己嫌悪に陥っている。
困ったものだ。
気持ちを落ち着け、ひとつひとつ謙虚に対応していこうと思う。
何をわざわざ、この場で真面目に決意表明をしているのか。

それはそれとして、再結成をし、札幌まで来てくれた
サンハウスの皆さんに感謝である。
かなわぬ夢どころか、夢にも思わなかったことが実現したのだ。
このことは今後も、極めて狭いサンハウス知人の間で、
語り継がれていくことだろう。
最高のブギーナイトをありがとう。
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テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽





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【2010/06/02 06:09】 | #[ 編集]

はじめまして

私もサンハウスのライブを見に行きました。

ブログを読みあの日の興奮がよみがえりました。
興奮というより心臓をギュッとされたような感じ・・・ですかね(^^;

ほんとうに素晴らしいライブでした。
【2010/06/03 17:33】 URL | JJ #tHX44QXM[ 編集]

JJさん、コメントありがとうございます。
サンハウスのライブを見に行った方が、
この記事を発見し、コメントをくださった。
感無量です。

改めて、素晴らしいライブだった思います。
余計な手を加えず、奇をてらわず、
ファンが求めている曲を、ファンが求めている形で
やりきったことに大きな感動があります。
そういう意味では、ファンに対して、
とても暖かい気持ちを持ったバンドだと思いました。
まさに、「小細工抜きの仕事」(地獄へドライヴ)でした。

サンハウスのライブを観たことは大きな誇りです。
多くの大人が手にしているような退屈だけどかけがえのない幸せはない。
かといって刺激的な毎日でもない。
ろくな肩書きも特技もない。
しかし、サンハウスのライブを観たことがある。
それだけで自信が持てるような出来事でした。

それから、管理人のみ閲覧コメントの方も
ありがとうございました。
こちらの方も、サンハウス関係の内容です。

繰り返しになりますが、
サンハウス・ファンの方に発見され、
コメントをいただけたことが、つくづく嬉しく思います。
【2010/06/04 00:30】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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