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私の聴く音楽は偏っていると思う。
「どんな音楽を聴くんですか?」と問われたら、
少なくとも、「色んなジャンルの音楽を聴きますよ」と
答えることはないだろう。

逆に、どんな音楽を聴かないかと問われた方が、
具体的に答えられるかもしれない。
ジャパニーズ・レゲエと、ジャパニーズ・ヒップホップに
カテゴライズされるような音楽は、どうも苦手である。
愛や友人や家族への感謝みたいなのことを歌っている
ような曲も多いやに聞くが、

威圧的な歌い方や、すごみを利かせた、
あるいは、チャラチャラして雰囲気の前に、
伝わるものも伝わってこない。
というか私が、伝わってくることを拒否しているといってもいい。

要は、音楽以前に壁があるのだ。
相当な先入観を持っているのは自分でもわかっている。
しかし、人は見かけで判断すべきではないという、
非現実的な眠たい理屈はうんざりだ。

とはいえ、ジャパニーズ・レゲエやジャパニーズ・ヒップホップ
というジャンルは、多数のファンがいるのも事実。
ファンも、ミュージシャン側と雰囲気が似ている。
間違った固定観念かもしれないが、
男女とも、ちんぴらチックな人の割合が高いように思うし、
ファッションの最高峰はヴィトンのバッグで、
雨の日でも、それを自転車のカゴに入れて、
透明傘を差しながら漕いでいるようなタイプを想像してしまう。

私はそれを憂いていた。
うざったいとも思っていた。
しかし、だ。
そういう人達が、ロック業界に参入されても困る。
そう考えると、そういう人達の受け皿として、
ジャパニーズ・レゲエやジャパニーズ・ヒップホップは
存在していてくれた方がいい。
むしろ、なくなったり、衰退されては困るともいえる。

そんな勝手で狭量な私が、最近聴いているアルバムを4枚、
紹介させていただこう。
よろしく、どうぞ。

■ポール・ウェラー「Wake Up The Nation」
    ポール・ウェラー/WAKE UP THE NATION
2010年4月リリースのポール・ウェラーの最新作。
思いの外、ハードでエネルギッシュな曲が並び、
50歳を超えた今も、そういうモードにあることが伝わる意欲作。
特に、2曲目収録の表題曲は、タイトルどおり、
「目覚めよ!立ち上がれ!」
というソウルが全面に出たキラー・チューン。


全体を通して、決してメロディアスではなく、
キャッチーなフレーズにも乏しい。
音を歪ませすぎかと思う曲もある。
しかし、自分の中から自然に生じたメロディやサウンドを、
無理なく大人の味つけをした感じで、
良い意味での落ち着きが見られる。

ほとんどの曲が3分以内。
その曲に馴染み、「これから」という時にフェイドアウトしていくようで、
もう少し引っ張り込んでほしいのに、という物足りなさはある。
そう感じつつも、なんとなく聴き通してしまう。
こうした、つかみどころの無さはあるものの、
やりたいことを、良いコンディションで作り上げた雰囲気があり、
ポール・ウェラーらしさにあふれた作品といえる。

■ミューズ「Black Holes and Revelations」
    ミューズ/Black Halls And Revelations
イギリスのロック・バンド、ミューズの2006年作品。
壮大でメタリックなシンセ・ポップをやっているようなイメージがあり、
これまで聴かずにいたバンドである。

聴いてみると、壮大な曲あり、メタリックな曲あり、
シンセ・ポップな曲ありで、先入観のままなのだが、
ひとつ違ったことがあった。
それは、予想に反して、気に入ってしまったことだ。

実にバラエティに富んだロックの要素を盛り込んでいるが、
基本的にはポップでメロディアスだと思う。
アタック感の強いサウンドだが、妙に癒されるような浸れる感がある。
レディオヘッドをキレ味の鋭くしたようであり、
コールドプレイをハードでドラマチックにしたようであり、
プロディジーをメロウにしたようでもある。

特に、2曲目から4曲目、7曲目から9曲目は圧巻。
しっかりと、ミューズという音楽ワールドへ引き込み、
気づくと聴き入っているような状態を作り出す。

斬新さや、意外性はない。
しかし、様々なロックの素材を持ち合わせており、
素材の使い方がクールで、調味料の使い方も過度ではないため、
非常にバランスがとれたものに仕上がっている。
そのため、幅広いジャンルのエッセンスーを盛り込んでいるものの、
雑多にならず、散漫にもならず、一貫性と一体性を生んでいる。


■ロバート・ランドルフ「UNCLASSIFIED」
    ロバート・ランドルフ/アンクラシファイド
黒人のソウル・マン、ロバート・ランドルフの2003年作品。
ほんの1か月前まで、彼の存在さえ知らなかった。
ある人から、結構気に入ると思いますよとイチ押しされ、
YOU TUBEにて、彼の「I NEED MORE LOVE」を聴いた。
1コーラスを聴いただけで気に入った。

ベースとなっているのはソウルとファンクか。
そこに、ブルースやサザン・ロックの要素を絡め、
エネルギッシュでグルーヴ感のあるサウンドを作り上げている。

最大の特徴は、ロバート・ランドルフが弾く
ペダル・スティール・ギターだろう。
詳しい構造はわからないが、ギターが琴のような形をしており、
キーボード・スタイルで演奏している。
どうやって弾いているものか、とにかくすごい。
クラプトンがファンクをやったらこんな感じか。
スティービー・ワンダーがロックギターを弾いたとしたらこんな感じか。
というような、躍動感と渋さが融合したようなノリである。

インストロメンタルの曲がいくつかあるし、
南国チックなメロウな曲もあるが、どれもこれも演奏が凄まじい。
頭ではなく、身体で感じるような、
生命力にあふれた、
実にゴキゲンなアルバムである。

■ザ・ゴリラズ「Plastic Beach」
    ゴリラズ/プラスチック・ビーチ
2010年3月にリリースされたゴリラズのサードアルバム。
人工的で無機質なエレクトリック・ミュージック。
普段の私であれば、そういう音楽は退屈で聴いていられないのだが、
この作品は、吸い込まれるように何度も何度も聴いている。

ベースにあるのは硬質なピコピコ・サウンドなのだが、
牧歌的というか、叙情的というか、
すんなりと受け入れられる、ある種の暖かみがある。

部屋に閉じこもって、ヘッドフォンで聴くのがベストだろう。
部屋を薄暗くすると、なおいいだろう。
BGMで流すべき音楽ではない。
みんなで聴く音楽ではない。

全てを遮断し、何にも邪魔されずに聴くべき。
都会の夜を泳ぐ魚のような至福感を味わえるはずだ。

アルバムでは、様々なアーチストとコラボレイトしているが、
寄せ集め的なところはなく、しっかりと統一感がある。
コラボレイトの中で特に素晴らしいのは、
ルー・リードをボーカルに起用した曲。
彼の乾いた低い声と、つぶやくようなボーカル・スタイルは、
無機質サウンドを有機的なものに感じさせる不思議なパワーがある。
実に完成度の高いポップ・アルバムだと思う。
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テーマ:CDレビュー - ジャンル:音楽





おー!待ってました!ウェラー先生の新譜聴いたんですね~
何だかやりすぎ感が拭えないのですが、ウェラーが
作った作品は全て肯定します!ウェラー馬鹿ですから。
いや、もうすぐ52歳になる人とは思えないエネルギッシュさ。

どんな音楽好きですか?と聞かれたら
「ポール・ウェラーが好きです。90年代以降のUKロックを
好んで聴きます」と答えます。
それが分かってもらえなかったら「ビートルズとかが好きです。」
(ビートルズとか、の「とか」がポイントです。)
あとは「スピッツと矢沢永吉」って答えます。
かつては「何でも聴きます」という時期もありました。
その頃はロックは相変わらずですが、クラシック、ジャズ、
ワールドミュージック(主にラテン)、も聴いてたんですけど、
今ではすっかりUKロック一直線です。

とか言いつつ、現在はアズテックカメラ「DREAMLAND」が
ヘビーローテーションです。美しいアルバムです。
【2010/05/12 23:01】 URL | マキシ #-[ 編集]

マキシさん、どうも。
どんな音楽好きですか?のマキシさんの回答は、
私の中では100点ですね。
対象の狭め方が絶妙です。
このぐらい狭めてもらった方が、それに続くトークが深まります。

ただ、ポールウェラーの次に、矢沢氏を出してくる人は、
極めて稀でしょう。
ポールウェラーとビートルズが好き、
ビートルズと矢沢永吉氏が好き、は十分有り得るでしょう。
でも、ポールウェラーと矢沢永吉氏で、ワンツー・フィニッシュする人は、
世界に一人といっていいと思います。

アズテック・カメラは、私の世代にとっては、
一時代を築いたアーチストですね。あまり聴きませんでしたが。
ちなみに私も、UKロックは90年以降派です。
【2010/05/14 00:33】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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