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今日、NHKの「クローズアップ現代」にて、
今年、高校の卒業式で歌われる曲のトップ3は、
第1位 3月9日(レミオロメン)
第2位 卒業写真(荒井由美)
第3位 贈る言葉(海援隊)
であると放送していた。

「3月9日」という曲の存在は知っていたが、
歌詞もメロディもほとんど知らないので触れない。
「贈る言葉」は、今の時代にも歌われるのだなと思いつつ納得。
問題は「卒業写真」だ。

大傑作である。
切なくも爽やかな美しいメロディ。
柔らかな風のようなサウンドが郷愁を誘い、
感情をセーヴしているかのように淡々と歌っているのも良い。

では、卒業の際に歌うことが、なにゆえ問題なのか。
それは、卒業後、一定期間を経た頃に、
しみじみと良さを感じるような歌詞だからである。
つまり、卒業時点では、この歌詞の深さと重さを
感じ取れないのではないかと。
感じ取れなくてもいいが、それではもったいないだろうと。
この曲は、このタイミングじゃないだろうと。
そう思えてしまうのだ。

この曲の中に、すごく好きな歌詞がある。
「話しかけるように揺れる柳の下を
  通った道さえ今はもう電車から見るだけ」

もうあの頃には戻れないという切なさと寂しさが、
静かに透明に優しく、このフレーズの中に凝縮されている。
柳が、話しかけるように揺れる、という繊細さと温かさ。
走る電車から見るだけ、という哀しきシチュエーション。
ほんとに素晴らしい歌詞だし、
ユーミン氏のセンスに感動である。

卒業式での「卒業写真」は、
極端に言えば、結婚披露宴での「また逢う日まで」である。
「また逢う日まで」は、1971年の大ヒット曲。
私が原体験で記憶している最も古いレコード大賞受賞曲である。

それにしてもこの曲、別れの歌でありながら、
メロディ、サウンド、ボーカル、その全てが、
ダイナミックでパワフル、そして、なぜかジョイフルな雰囲気である。
曲の出だしのフレーズからして、
ワクワクして踊り出したくなるほどソウルフルである。

「二人でドアを閉めて 二人で名前消して」と、
肩を組んで、横に揺れながら、笑顔で歌うような、
おめでたい曲にしか思えない。
ボーカルの尾崎氏も、どこかラテン的で華やかな印象なのも
それなりに影響しているだろう。

1990年代、ナツメロ的な番組で見た尾崎氏は、
この曲を、原曲がわからなくなるくらい崩して歌っていた。
メロディを妙に変えたり、やけにためて歌ったりしていた。
ベテラン歌手が陥る、リスナーが求めていないアレンジ変更である。
それがなんとも寂しい。
想い出を壊されたような気持ちになる。
そこに感動はないのです。

「街で見かけたとき何も言えなかった
 卒業写真の面影がそのままだったから」
それもまた寂しい。
しかし、どこか温かく、そして切ない。
年をとれば、体型が変わり、しわが増え、雰囲気も変わる。
でも、面影はそのままだったりするのです。
そこに感動があるのです。

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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記





「卒業写真」には卒業生に対する心構えを教える意味があるのだと思います。
あなた達が変わらないと思っていた世界は今日で終わり。
明日からは別な世界での日常が始まるのよ、と。
【2010/03/10 01:01】 URL | オーガニックオオガミ #-[ 編集]

オーガニッ君、コメントありがとう。
卒業生は、「卒業写真」を歌うことによって、
名曲が引き継がれていくのはいいことだと思います。

幸せの絶頂にある時の「また逢う日まで」も、
ある意味、明日からは別な世界での日常が始まることを
気づかせてくれるかもしれません。
前向きな別れを歌った、あまりのハッピーソングぶりに、
どうしていいかわからなくなりますが。

結局、私は、天城は越えられても、別れは越えられないのです、ワオ!
【2010/03/12 19:31】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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