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25日木曜日、私、S.KUGUEは、
E.YAZAWAのコンサートへ行ってきた。
E.YAZAWAといっても、つんつくの耳を噛みちぎった人ではない。
本物の矢沢永吉氏のコンサートへ行ってきた。
場所は北海道厚生年金会館。17列目という、非常に良い席だった。

矢沢1

矢沢氏は相変わらずパワフルだった。58歳である。
仮にタミフルを服用していたとしても、あそこまでパワフルにはなれない。
しかも、パワフルなだけではなく、非常に「しなやか」なのだ。
矢沢氏の動きをモチーフに、
フィギュア・スケートをやるのもありではないかと思ったくらいだ。

また、声の張りと厚みは、そこらのミュージシャンとの格の違いを感じた。
相当な節制と体力維持に努めている証だと思う。
そうしたアーチストとしての意識の高さに改めて敬意を表したい。

ところが、である。
「熱さ」や「切実さ」を感じなかった。
つまり、胸にせまる感動や衝撃がなかった。
その原因は、いくつか挙げられるが、大きく分けると2つである。

1つは、好みの問題だが、バックバンドの出す音である。
まず根本的にドラムとベースの音が小さかった。
ライブの途中、ミキサーのところへ、
「もう少しドラムとベースの音量をあげてほしい」と
言いに行きそうになってやめた。
持っていたチラシの裏に書いて、
矢沢氏に見せに行こうかと思ったが、やはりやめた。
なぜなら、面倒くさかったからだ。

次に、音自体が、私が感じるところのロックではないのだ、特にギターが。
矢沢サウンドは80年代から一貫してそうだが、
TOTOやジャーニーのような、いわゆるアメリカン・ロックの音なのだ。
ハードロックっぽくもあり、AORっぽくもある
薄めで広がりのある上品な音なのだ。
だから、「ガーン」とこない。「ズドン」とこない。
ソリッドとか、タイトなんていうのとは逆のサウンドなのだ。

矢沢氏の好みだからしょうがないが、
曲が年々ベーシックなロックンロールになっているだけに、
少しゴリゴリした骨太サウンドで聴いてみたい気がした。
それと、矢沢バントの方々は、これも80年代からずっとだが、
見た目が「ハードロック好きな人」なのだ。それが、どこか残念だ。
それが私のテンションに影響し、
前の席の女性のエクステンションにも影響したと思うし、思わざるを得ない。

矢沢2 矢沢3

「熱さ」や「切実さ」を感じなかった2つめの要因は、客のノリである。
とにかく、どんな曲であっても、客のノリが同じなのだ。
ボーカルの入っていない部分は全て、
「永ちゃん、永ちゃん…」の掛け合いである。
掛け合い以外は、手拍子のみである。

そして、その手拍子だが、基本的に「表」の部分で手をうつのだ。
つまり、リズムを刻む時、「1、2、3、4、5、6、7、8」の、
「2、4、6、8」の部分、いわゆる
「裏」で手拍子すべきなのに、
1から8の全てで手拍子するし、時には「1、3、5、7」で手拍子をするのだ。
これは、リズム神経を逆撫でされたような気持ち悪さがあった。

実際私は、カラオケの席で、表で手拍子をする元同僚「ランバード藤田」氏に、
「手拍子するなら裏でしてくれ」と注意したような奴である。
また、初めて行ったそば屋で、
そばが出されたと同時に一味とうがらしをふりかけた元同僚「ヒロ沼田」氏に、
「初めて食べるそばなのに、
味わう前に一味をふりかけてはいけない。そばに失礼」と
注意したような奴である(ラーメンにコショウのパターンもあり)。
そういう部分にナーバスになる、ちっちゃい人間である。

そんな私を、あの手拍子と「永ちゃん、永ちゃん…」の掛け合いが
取り巻き続けたのである。
はねるリズムや、突っ込むリズムであっても、同じノリなのだ。
これは、結構辛かった。
音楽には飽きなかったが、まわりのノリに飽きた。
焼き肉を食べている時、肉の味ではなく、タレの味に飽きたようなものだ。
ライブは、アーチストと客で作るものだというのを改めて感じた。

そして、不可解に思えたのが、みんな手拍子をしているのに、
頭や肩が動いている人が、著しく少ないことだ。
一緒に歌っている人もいない。
これは、身体が音楽に反応してない、イコールのれていないのだ。

また、バラードの曲になると、皆、競うように急いで席に座り、
微動だにせず、曲に聴き入る。
矢沢コンサート・ルールなのだろう。
この「極端なメリハリ」というか、「しきたり」に驚いた。
すごく不自由だし、不自然な気がした。

元々、私はライブを見る時、みんなで同じ振り付けをしたり、
決まったところで決まったことをやるようなノリには非常に抵抗がある。
たくさんの不自由さの中で生きているのに、
ライブ会場でぐらいは自由でいたい。

そんな私なので、矢沢ファンの右ならえ状態に、個性の無さを強く感じた。
誤解を恐れずに言えば、ちょっと新興宗教的でもある。
おそらく矢沢ファンの多くは、矢沢永吉という人間に心酔していて、
音楽は、矢沢氏の一部と考えているのかもしれない。
矢沢氏のやること全てを信じている。つまりは、信者なのだ。
そして、ライブは年に一度の「祭り」なのかもしれない。

こうした矢沢ファンは、矢沢氏以外に、
どんな音楽を聴くのか非常に気になった。
なぜなら、ロック偏差値が高くはないような気がしたからだ。
私の予想では、1位「永ちゃん以外は聴かない」、
2位「ビートルズ」、3位「布袋寅泰」なんて感じではないか。
意外に、ビーズやケツメイシもランクインしそうだ。
おそらく「くるり」とか「真心ブラザーズ」と答える人は皆無だろう。

そういうこと自体は否定しないし、否定できる種類のものではない。
ただ、高校生の頃から矢沢氏の音楽的な面からアプローチした私と、
YAZAWAという人間的魅力や生きざまからアプローチした人との間に
温度差を感じた。
温度差というより、気候の違い、あるいは緯度の違いと言ってもいい。
私にとって、成り上がるとか、BIGになるとか、
「一回目、散々な目に遭う。二回目、落としまえをつける。三回目、余裕」とか
大して興味がないことなのだ。

矢沢信者からは、大ブーイングの内容である。
正直、「キャロルいいよねぇ」ならばROCK ME BABYだが、
「矢沢いいよねぇ」ではROCK ME BABYではない気がしている。
明日、矢沢信者からポストにマヨネーズを入れられてもおかしくない内容だろう。
でも、矢沢信者にも読んでもらえたらなと思う。

アンコールの2曲、「止まらないha ha」と「トラベリン・バス」という
2大タオル投げソングの時の客は、ほんとに楽しそうだった。
結局、これをやりに来たんだなと感じさせる光景だった。
腕を組んで見ていた私にも、前後左右から微妙にタオルが降ってきた。
しかし、それも微笑ましくなる雰囲気だった。

矢沢氏への入口は音楽的な部分であり、
その言動は「かっこいい」というより、
「面白い」、「ちょっと滑稽?」という見方だった。
でも、ずっと見ていると、「かっこいい」が「面白い」を上回り、
最後には「かっこいい」しか残らなくなる。
そういう魅力は間違いなくある方だ。

↓(左)打ち上げ1軒目「金富士」(南5西3)。安くて古くて、ベーシックなメニューしかないのがいい。
  (右)打ち上げ2軒目「SOUL DRESSING」(南3西3)。その名のとおりソウルが流れている店。
金富士 ソウル
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽





こんばんは、始めまして。

じっくり読ましていただきました。
30年ファンをやっております。
『ポストにマヨネーズ』はシャレとしては面白いですが、
そんな幼くないですよ、矢沢信者は。
自分も信者ですが、誰も自分に嘘はつけないので
同じ想いを持つことあります。
今回神戸に行きましたがサウンド面に関して
似たような感想を持っております。

ライブ会場での感想を読ませてもらいましたが、
ファンの反応や、個性の無さは、まったくそのとうりです。
ただ、それでいいんですよ、実は。
もちろん、個人の思いはいろいろですが。
矢沢の音楽の素晴らしさはCDで聴くのが良いんですよね。
ヘッドフォンで、細部にわたって聞き逃さないようにして
そしてライブは、あなた様の言われるように祭り、
集会なんですよ、、。

こういう方を知ってます、、
以前はよくライブに行ったけど、
今は矢沢のライブには行かなくなった、、
でもCDを必ず購入して、またDVDを購入して、
その魅力に浸かる、、自分には分かります、その言わんとするところが。

こんな自分は、そういうことが分かった上で
ライブに行き、CDを聴き、、別けているんですね。
どちらも、素直に、良いんですよ、これが。

最後に、
皆誰も、『無理』をしてまで楽しみたくないですから。
生き様や語録に興味が無い、からといって、
『ブーイング』なんて、想われると寂しいですよ。
誤解されてますよ、それは。
温度差、緯度の違い、いいじゃないですか。
確かに信者ですけど、ブーイングなんて、しません。
【2007/10/27 01:09】 URL | リスキー・ラブ #-[ 編集]

クグエちゃん、昨夜はお疲れ様でした!
クグエちゃんをE.YAZAWAのライブにお誘いして行ったのが私、hide・菊田です!(笑)
私、中学校1年(昭和48年)の夏に当時中学生、高校生が聴いていた深夜放送で独特なイントロの曲♪君はファンキーモンキーベイビー~♪には衝撃を受けました。特にサビの♪ノノノノ~ォ~♪なんて当時ロックなんてまったく知らく歌謡曲しか聴いてない私は。ふと11歳年上の兄がビートルズを聴いたいてので、幼少のころからその音が頭にリメンバーしており「あれこれ、ビートルズみたいだ…」と思いました。それからレコード店に行き、キャロルのレコードを見るとなんか皮ジャン、皮パン、リーゼントといった怖そうなお兄さんたちでした。当時ミュージシャンは長髪、ジーンズというイメージでなんじゃこりゃ~というセリフを言ったユウサク・マツダを思い出した…。それからも「憎いあの娘」「レディセブンティーン」などが良いと思っていたら解散です。それで矢沢氏はどうなるのかと思っていてソロアルバム「I LOVE YOU ,OK」を聴いてみるとキャロルからのリズムが「どうしたの!?」というぐらいにクーギャじゃなかった逆なおとなしいシンプルな曲で当時は「アチョー!の李小龍(ブルース・リー)」とシンキングしたが…。マーシャルアーツ(格闘技)に夢中だった私にはこの頃あまり関心は無かったのです。それから何かドンドン、ライブが面白いという高校時代の友達がいて(バリバリグリースリーゼントで彼と30分いただけで柳屋かMG5のポマードのでライクアドランクになる)一緒に行くことになり別にツッパリでもないリーゼントでもない(シミケン(♪悲しけりゃ~♪by失恋レストラン清水健太郎)カットだった)私が確か4月の今は解体した札幌市民会館がライブデビューでした。そこで私は周りにいるただ騒いでいるいる信者みたい観客とは別に「へぇ~日本にもショーアップするロックアーティストがいたんだ…」と感動して数十年経ちましたが。長年「E.YAZAWA」を観てきている私も今のライブは少々不満です。
ただクグエちゃんが思った、お祭り騒ぎのファンは規制されて年々減っているのは良いことだと思います。一部のコアのファンに自由を与えたら亀田父が何百人の状態になっちゃうので今は平和(これも誤解をする意見かなぁ~(笑))
不満点、まず20年前は舞台セットは素晴しかったが、今は「なにこれ?」と思うぐらいシンプル。ストーンズとか外国人アーティストを習ってのコーラスとか各パートを演出させるのは良いが最初からの方がベター!
音量をもっと響かせて!セットリストを工夫して!が長年ライブを見ている私の意見です。
「Rock'n Roll!に感謝しょうぜぇ~~~~~~!」
「Thank you Rock'n Roll~~~!!!」
【2007/10/27 02:19】 URL | hide.菊田 #-[ 編集]

クグエ本人です。
大変骨のある大人なコメント、ありがとうございます。
説得力があり、素直に受け入れられる内容です。

また、1日に30人程度しか読まれていない
このブログを、
神戸公演に行かれた方が
読まれていることに驚きました。

矢沢さんのみならず、
ミュージシャンを好きになる理由はなんでもいいし、
楽しみ方は人それぞれでいい。その通りです。
なので、緯度の違いがあって然るべきだし、
あっていいんです。

私の今回の文章は、矢沢信者への疑問を綴り、
ところどころ否定的に受け取られる部分もあるでしょう。
しかし、アンコールの2曲でタオルが降って、
ファン達の楽しそうな顔をみて、全てを許した。
といったら偉そうですが、
この集会を理解した、受け入れたという気持ちを
やや遠回しに表現したつもりなのです。

それと、一般的には「YAZAWA」ファンというと、
強面で態度もBIGみたいなイメージを
持つ方がいるでしょう。
それだけで矢沢氏から距離を置いている人がいる。
また、生きざまだけがクローズアップされることが多い。
しかし、純粋にロックン・ロール・ミュージックとして
素晴らしいし、ステージ・パフォーマンスも著しく高く、
その面だけでも、今後現れることのない大きな存在です。
要は、矢沢さんの「音楽」が、
もっと評価される状況になればという思いも込めて
書きました。

こんな感じで矢沢さんと語りたいと思っていただけに、
リスキー・ラブさんのコメントは刺激になりました。
ありがとうございました。

それから、ヒデ菊田さんのコメントについてですが、
内容以前に、「段落」というものに
もう少し配慮願います(笑)。
【2007/10/27 11:23】 URL | リスキー・ラブさんへ #-[ 編集]

突然、過去の記事に書き込みしてKYかもしれませんが
お許し下さいませ。

私も、先日18日に初めて永ちゃんのコンサートに行ってきました。

いやぁ、2009年の今年も2年前のクグエさんの記事と
同じヤザワコンサートルールでした。
あと、席の場所の問題か、音がこもっていたのが残念でした。

「一回目散々な目に遭う。二回目落とし前をつける。三回目余裕。」
三回は最低見ないと語っちゃいけないのかもしれないのでしょうか?

しかし、永ちゃんは本当に素晴らしいアーティストだと思います。
奇跡の60歳!まだまだ我々を酔わせて欲しいです。

そんな訳で、帰りは一人で居酒屋に寄って飲み上げました。
しかも初めて行くオシャレな居酒屋に。よくやったな自分。
【2009/11/24 00:22】 URL | マキシ #-[ 編集]

マキシさん、コメントありがとう。
矢沢氏のライブに行きましたか。
マキシさんまで動員するとは、矢沢氏の魅力は計り知れないですね。

ほんとに奇跡の60歳です。
というか、あれだけのことをやるなら、50歳でも奇跡です。
かなりの節制と相当なトレーニングをしているのでしょう。
ブラウン管からも、そうした切実さと熱心さが伝わります。
「この番組、録画したの誰?ねえ誰?」と、あれほど情熱的に聞く60歳などいません。

私がライブを観た2年前も、音がこもり気味で、
ドーンというアタック力は小さかったですね。

最近公開になった矢沢映画も見てみたいですね。
しかし、いざ劇場に行ったら、「沈まぬ太陽」を見たくなるような自分がいます。

マキシさんは、ほんとに、よくやったなと思います。
ライブを見て、ひとり打ち上げをする女性は、
知ってる限り皆、気概がありつつ、情けが深い人ばかりです。
【2009/11/25 00:51】 URL | クグエSW #-[ 編集]

E.YAZAWA ROCK見てきました。
場内ガラガラの大スクリーンに良質な音響で
贅沢に鑑賞させてもらいました。
アイラブユーOKで泣く永ちゃんを見て泣いてきました。

本当、時代の空気が悪すぎるのですが、
生きてるからには生きなければならないですね。
歴史に名を残す、とか、スターになりたい、
って訳ではないですが50、60歳になっても
活き活きとしていたいものです。

あ、私に「気概がある」だなんてありがとうございます。
そんなカッコよくはないのですが、
「なんとかなるさ的にぼんやり過ごして気付いたら
解決していた」みたいな感じです。

ロックンロールに感謝~!
【2009/12/05 22:09】 URL | マキシ #-[ 編集]

E.YAZAWA氏はすごいですね。
S.MAKISHIまでも泣かせてしまうのですから。
ライブに行き、シネマにも行けば、完全にファンと言えますね。

ぼんやり過ごすのもいいのです。
ただ、「ぼんやり」の怖いことは、
なんでも無関心になり、感受性がなくなることです。
まあ、マキシさんは大丈夫でしょうが。
ロックンロール・セイブ・ユーです。
【2009/12/06 22:18】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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