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「北海道を代表する菓子メーカーをひとつだけ選ぶなら」
その質問をされた私は何と答えるだろう。
おそらく即答だろう。

白い恋人の「石屋製菓」や、ケーキの「きのとや」などではない。
バームクーヘンで有名な「北菓楼」や、
夕張メロン・ピュアゼリーの「HORI」でもない。
ましてや、「六花亭」、「柳月」、「もりもと」などの有力地方勢でもない。

答えは、「ロイズ」だ。
「ズイロー」だ。
圧力がかかっても、濡れ衣を着せられそうになっても、
ロイズだと答えるだろう。

私をそこまで思わせるのは、
味がトップクラスであることは言うまでもないが、それ以上に、
ロイズ製品の製造工場がある当別町、そこの住民の皆さんから、
エブリタイムいつも、ロイズ愛を感じるからだ。
サムタイム時々、ではないのだ。

そんな当別町に、私のハートを熱くする食べ物が新たに登場した。
「とんかつ弁当」である。
生産者及び販売者は、浅野農場
この農場は、「SPF豚」と呼ばれる健康な豚を飼育していることで有名で、
生肉のほか、ウインナーやベーコンなどの加工食品を生産している。
私もウインナー&フランクを何度かイートしたとこがあるが、
極めて美味である。
これらの詰め合わせは、私の中では、
世界で最も欲しい3000円台のお歳暮ランキング第1位である。
もちろん、贈りたいランキングでも第1位である。

なお、このタイミングでお断りするのも妙だが、
今回登場する法人名は、全て敬称略ということでご容赦願う。

そんな美味しい豚肉を扱う浅野農場が、とんかつ弁当を始めたのだ。
ただ、疑問はあった。
まず、完全受注生産であり、予め店頭に置いてあるわけではないこと。
次に、ほとんど宣伝をしていないこと。
町内のいくつかの法人に、極めて簡素なチラシを配布しただけで、
インターネットにすら掲載していない。
そして、400円という安さ。
地方の一小規模農場が限定販売するとんかつ弁当が400円とは、
アンチ・ビジネスライクとしか思えない。
以上のことから、まあ値段なりのものなのだろうと期待感はなかった。

ところが驚いたね。
驚いちゃったね。
ほんとに美味しいです。
カツは、ヒレ肉+薄切り肉を何枚か重ねたものの2種類がインしている。
ヒレ肉の柔らかさとあっさりとした品のある旨みに感激し、
薄切り肉重ねのジューシーな旨みに感動する。
衣が薄めなのも嬉しい。

浅野農場/とんかつ弁当 
さらに、ボリュームが凄い。
肉が厚いのに加え、ヒレ2切れ、薄切り6切れくらいあったと思う。
このコスト・パフォーマンスは尋常ではない。
1,000円でも絶賛できる内容である。

なお、これを食べたのは、
11月某日、当別町に仕事で出向いた時である。
その際、当別町の仕事関係者である「チャン山(ちゃんやま)」氏が、
一度食べてみませんかと、手配してくれたのだ。

あまりの美味しさ、素晴らしさに、感動は翌日以降も続いた。
休みの日に当別まで買いに行こうかと考えた。
しかし、この弁当は、月火木金しか作らないという。
ならば、当別の人が札幌に来る時に買ってきてもらおうかと考えた。
そう、感動は、日を追うごとに欲望に形を変えていったのだ。

そんな時、チャン山が、札幌へ来る用務ができたと聞いた。
チャンスである。
私は交渉した。
昼の12時頃に札幌に来るように用務を調整できないかと。
チャン山の回答は、イエス・アイ・ドゥーだった。

そこで私は思った。
私の職場の人間にも、この弁当を食べさせてみたいと。
早速、「浅野農場のとんかつ弁当を食べてみないか」と回覧。
25食を受注した。

そして12月1日、チャン山とワタナベイベーDSK(新婚)が、
大きめの段ボールを2つ持って登場。
「ほんとにどうもありがとう」の一言では足りないほどの感謝であるが、
「ほんとにどうもありがとう」の一言で済ませた。

とんかつ弁当/段ボール入り 
こうして、その日は、同じ職場にいた9割くらいの人が、
皆一斉に、とんかつ弁当を食べた。
ひとつ気になったのは、最初に食べた時と肉の種類が違ったこと。
今回は、ヒレ肉オンリーの6切れだった。
それはそれで十分に満足のいく美味しさであり、
ボリュームも十分なのだが、
絶品の薄切り肉をもう一度食べたかった。

カツになる肉の部位は、日によって異なるのだろう。
なぜかといえば、私の勝手な想像だが、
生肉、ハム、ベーコンなどを作る過程で、
はじかれた部分の肉を利用しているのではないか。
いわば、規格外の部分というか。
それゆえに、信じられない安さを実現できているのではないか。
しかし、ヒレ肉を25食分というのは、規格外とは思えない。
わからない。
わかっているのは、400円にしては、
考えられない美味しさであることだ。

浅野農場/とんかつ弁当チラシ 
なお、このとんかつ弁当を販売しているのは、
国道275号線沿い、札幌から向かって、
あと2kmくらいで当別町市街地、という辺りにある浅野農場の加工場。
宣伝をしていないに等しいし、日によって肉の部位が違うなど、
この偉大な弁当を、どうしていきたいのか、
方向性もビジョンもわからない。

仮にメディアで取り上げたなら、一気に激混みになること必至。
混み過ぎて、商売ができなくなること間違いなし。
というか、価格や宣伝ぶりから、まるで商売気がない。
しかしそれが逆に、知る人ぞ知る状態になって良いとも思う。

こうして、当別町でとんかつ弁当を食べてから、
職場の者と食べるまでの、とんかつ弁当ロードは第1章を終えた。
例えば、この10年間を簡単に総括するとした場合、
一般的には、就職、転勤、昇進、結婚、出産、病気、事故など、
わかりやすいトピックスで綴られることだろう。
今回のとんかつロードについては、今回関わった誰も、
10年の総括に登場することはないだろう。

ただ、総括に登場するトピックスは派手だが、
圧倒的に多くの時間を費やしているのは、
地味でささやかな日常である。

そうした地味でささやかなことの記憶が、
実は今の自分を支えていると私は思っている。
だから私は忘れないし、忘れてはいけない。
段ボールを抱えて登場した、
チャン山とワタナベイベーDSK(新婚)の姿を。
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テーマ:ご当地グルメ - ジャンル:グルメ





『地味でささやかな日常の記憶が今の自分を支えている。』


いやはやほんとーにそう思います。そんな毎日が幸せなんですなぁ。しかし感動的なうまさ、そして400円のとんかつ弁当!ぜひイートしてみたいです♪


先日1.5歳の娘がサバの味噌煮を一口食べて唐突に言い放った『うまい!』に感動。親バカと言われればそれまでだけど、サバの味噌煮にうまいは、娘よ、よく言った!と誉めてやりたい気持ちでいっぱい。次回はその味噌ダレをご飯にちょろっとかけて食べる、サバ味噌2段の技を教えたいと思います♪


ボクの小さなささやかな日常の幸せでした♪
【2009/12/03 11:02】 URL | bull #35BUUDj.[ 編集]

bullさん、コメントありがとうございます。
サバの味噌煮に舌鼓をうつ1歳半はちょっといません。
褒める以外に対応のしようがないでしょう。

ありきたりな場面での何気ない表情や、自然に出たちょっとした言葉が、
後になって妙に思い出され、
そういう小さな瞬間の積み重ねが、
今の自分を支えていると、ふとした時に考えます。
だから、誰かと、何かと触れあうことを絶やしてはいけないのだなあと。
などと言いながら、3日間くらい完全ひきこもりで過ごしてみたいと、
時々思うこともあります。
困ったものです。
【2009/12/03 23:59】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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