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あまりテレビは見ない。
テレビを見過ぎると、頭の中が、ふにゃふにゃになった気がして、
なんとも言えない虚しさに包まれるからだ。
たまには、頭の中をふにゃふにゃにするのも悪くないとは思う。
問題は、テレビを見ると、他のことが何もできなくなることだ。
何も得るものはないのに、時間を無駄に使ってしまった。
そんな浪費感が、虚しさとなって残るのだろう。

とはいえ、好きな番組はある。
テレビドラマは滅多に見ないのだが、
最近、面白いなと思っているのが、「外事警察」というドラマ。
NHK土曜夜9時から放送されている。

原作は、麻生幾(あそう・いく)の小説である。
彼の作品は、公安、スパイ、テロリストのような秘匿捜査系の内容が主で、
騙した人が、実は騙されていたり、
裏切った人が、実は裏切ったフリをしていただけで実は協力者だったりと、
人間関係が複雑で、よくわからなくなり、
前のページに戻って、確認したりしながら読むこともしばしばである。

彼の「エスピオナージ」という作品を、以前にブログで紹介したことがあり、
「外事警察」も読んでみたいと思っていた。
ところが、小説「外事警察」は、今年9月にリリースされたばかりなのに、
もうドラマ化である。驚いた。
ただ、麻生幾の小説は、映像化した方が良さが出ると、かねて思っていた。
しかも、NHK土曜夜9時の社会派ドラマ枠である。
この枠は、過去に「繋がれた明日」、「ハゲタカ」、「刑事の現場」など、
非常に重厚で、引きずり込むような力のある作品を、時々送り出してくる。
麻生幾の作品なら、結構面白いかも、と思い、
第1話を軽い気持ちで見てみた。

開始5分くらいで引きずり込まれた。
内容は、国際テロの動きを阻むための
外事警察の暗躍ぶりが描かれたもので、
任務のためなら手段を選ばないデンジャラス・ストーリー。
映像にも会話にも常に緊迫感があり、常にどこか暗澹としているのが良い。
主演は渡部篤郎でいいのか?と、不安視していたが、
冷たさと汚さを、非常にいい感じで演じている。

さらに、片岡礼子という女優が良い。
これまで存じ上げない方だったが、
淡々として、変に脚色せず、不必要なオーラを出していないのが、
逆に技巧を感じさせる。
それと、石田ゆり子という女優は、やはり上手いのだなと思わせる。
演技が素晴らしいわりに、いまひとつ華々しい舞台に立てない感があるが、
実力者であると再認識した。
来週以降も楽しみだ。
サタデー・ナイトは外出できない。

さらに、私には、どうしようもなく見てしまうタイプの番組がある。
地方や田舎を旅して、そこに住む人々とふれ合うような番組である。
地方の温泉や名所に行き、良い宿に泊まり、豪華な食事をするような、
そんな旅番組ではない。
例えば、「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK月曜夜8時)や、
「田舎に泊まろう」(テレビ東京日曜夜7時)など、
特別なものは用意せず、そこにあるもので繰り広げられるのが良い。


完全に中高年、というか、年金生活者か!と思える趣味である。
ただ、「さあ見るぞ」と意気込むのではなく、
無造作にチャンネルを回し、それとなく見ているうちに、
最後まで見てしまうのだ。

「田舎に泊まろう」は、微妙な人選をする。
現在、幅広い世代に知られている人ではなく、
以前はそこそこ売れたが、最近はあまりテレビで見かけない若手や、
息の長い活動をしているものの、脇役が多く、顔は見たことがあるが、
名前は出てこないような俳優が起用されることが多い。

意図的にそうしているのか、
テレビ局側の製作費用と、最近仕事が少ない芸能人との思惑が
一致した結果なのかはわからないが、
田舎の人の反応の薄さに、見ているこっちが不安になることもある。
また、「そんな態度じゃ誰も泊めてくれねえぞ」と、
苦々しく思いながら見ることもある。

それに対して、「鶴瓶の家族に乾杯」は、
老若男女いずれも知っているような芸能人を起用する。
そのせいか、地方の人の反応も良く、
積極的、友好的に協力しているように見える。
鶴瓶も、一般素人住民を巻き込む話術と雰囲気づくりに長けている。

この手の番組で、最も好きなのが「北海道中ひざくりげ」である。
月に一回、最終金曜日の夜7時30分からNHK放送される
ローカル番組である。
この番組の中で、特に好きなのが、
番組の途中で、南こうせつ作のテーマ曲をバックに、
田んぼを走るローカルバスや、港に戻ってきた漁船、
病院へ行く老人や、学校帰りの児童など、
その地域の、なんでもない、ありふれた風景が
映し出されるシーンである。

特に、後志管内や留萌管内など、
住んだことのある地域が放送されると、
街の風景を見ているだけで泣けてくるときもある。
おそらく、心のどこかで、私自身が故郷に帰っているような気持ちに
なっているのだと思う。
画面に出てくる人達を見て、
亡くなった父に会っているような、
自分の小さい頃に帰っているような、
まさしく郷愁を感じているのだと思う。

ただそれは、都合のいい錯覚でもあるわけで、
実際、故郷に帰ると、不便だったり、不自由だったりする。
滞在2日目にして、飽きも生じてくる。
しかし、空気の入れ換えのように、
心の中に、違う風を感じて帰ってくる。
それだけで十分な価値がある。
行き詰まったら、とりあえず故郷へ帰れ。
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最近は漫画からドラマ化や映画化される作品も数多くありますね。
小説もそうですが・・・
映像化したことにより作品の魅力が半減することもありますよね。。。
本の方が面白い。という。。。
その場合は、映像化したことを「余計なこと」と思ってします私は心が狭いということで。

滞在していたら、飽きるかも知れませんが、真冬の留萌へもどうぞ帰郷してください。
【2009/11/25 11:35】 URL | yoshimi #-[ 編集]

yoshimiさん、コメントありがとう。

小説が映像化されると、文章ならではの機微が表現されず、
なんだか平べったいものになる場合が多いですね。
ストーリーの核となっている部分を拭き取ってまとめるため、
あらすじは残るのですが、想像力や個性が消されるような気がします。
なんというか、小説にとっての大事な部分が抜け落ちていくような。

その反面、読んでいてもイメージができず、ちんぷんかんぷんになる作品もあり、
映像化されて、やっと腑に落ちることもあります。
例えば、賛否はあるでしょうが、「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」は、
映像化されてやっとわかったような作品でした。
まあ、小説には存在した箇所が結構カットされていましたが。

小説が映像化されることにより、相乗効果で小説が売れるという現象があるので、
書き手にとっては喜ばしいことでしょう。

真冬の留萌も味があります。
特に夜がいいですね。
あの街の規模が、ちょうどいい寂しさを作っています。
帰り道は、凍えながら、どこかしんみりした気持ちになる風土があります。
とりあえず2泊したいです。
2夜のうち、一夜は飲むとして、
もう一夜は、夜の散歩をして寂寥感と孤独感を楽しみたいです。
行きたくなってます。
CDが完成したら、今度こそキャンペーンに行きます。
【2009/11/26 01:12】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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