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CDアルバムの年内リリースを目指し、
残り3曲のレコーディングに向けた準備が進んでいる。
素材は、ほぼメンバーに伝えた。
現在は、自分も含め、皆それぞれ、どう味付けをするか、
そして、全部が混じり合った時、おいしくなるように、
焼いたり、寝かせたり、スパイスを入れたりして馴染ませつつ、
バランスをとっている段階である。

音源製作作業とともに進めていかなければならないのが、
CDジャケットの作成である。
CDのタイトルは「雨の交差点」となる予定である。
アルバムを作ろうと決めた時から、このタイトルでいこうと思っていた。

「雨の交差点」は、「心配いらないぜ」の歌詞に登場する言葉である。
“いい気になっていたのさ わけもなく浮かれていた
 すべてがうまくいくような気がして
 けれども何も変わっちゃいないことに気がついて
 雨の交差点 不意に立ち止まる”

四十にして惑わず、という孔子の言葉がある。
人というもの、学問や社会生活などでの経験により、
40歳にもなると、自信を深め、迷うことがなくなる、というものである。
ところが私は、40歳前後から自分自身と身の周りで起こる様々なことで、
これでいいのかと自問し、今までどおりでは駄目なんだ、
でも、どうすれば、と迷うことが多くなった。
完全に交差点に来たな、しかも雨の。
そう実感している。
そんな、この4、5年を簡潔に表現するキーワードが、
「雨の交差点」だったのだ。

そのタイトルに合わせ、CDジャケットは、
雨の交差点の写真にしようと考えていた。
8月頃から、ジャッケット用の交差点探しをしていた。
9月半ば頃には、いくつか目星をつけ、
休日に雨が降ったら、撮影に行こうと思っていた。

ところが、休日の時間がとれる時に、なかなか雨が降らない。
8月までは、土・日となればレインだったのに、
9月以降は、土・日のノー・レインの日が多くなった。
それでも、数少ない機会を利用して、
雨の降る交差点の写真を何十枚も撮った。

ところが、どの写真を見ても、全くピンとこなかった。
撮りたい写真のイメージとかけ離れており、
なぜイメージと違うのかと原因を考えているうちに、
そもそも、どういうイメージの写真を撮りたいのかという、
イメージそのものがわからなくなってきた。

問題はふたつあった。
ひとつは、交差点をフレームに収めると、
漠然とした写真となってしまうことである。
道路を撮っているのか、車や人を撮っているのか、
それども交差点の向こうにある建物を撮っているのか、
とにかくポイントになる何かがないのだ。

もうひとつは、「雨」を表現できなかったことである。
雨は降っているのに、雨自体が写真に写らない。
また、路面は濡れているし、傘を差している人もいるが、
デジカメのオート機能によって、妙に明るめな写真になるのだ。
なので、日傘のように見えてしまう写真もあった。

理想的な写真が撮れず、しかも何が理想なのかも曖昧になり、
10月下旬になると、かなり焦ってきた。
早くしなければ、雨が雪に変わってしまう季節になったからだ。
どこで、どういう写真を撮ればいいのか、
クグエ・キシンの苦悩は続いた。
そして11月に。

ある日の昼休み、職場の近くのサンクスに肉まんを買いに行った。
コンビニのなかで、肉まんならば、サンクスのが最も美味しい。
その日は、風が強く、落ち葉が激しく舞っていた。
ところどころ、大量に落ち葉がたまっている箇所があった。
季節を感じるその様を、写真に撮りたいと思った。
その時、ふと気がついたのは、
落ち葉は、木の下にあるとは限らないことだった。
風のいたずらで、例えば舗道の隅や自転車の近くにたまったりしていた。

そう。落ち葉の写真を撮る時、落ち葉と木がセットでなくてもいいのだ。
木ではなく、自転車でもいいのだ。
また、落ち葉を撮らなくても、葉が落ちた木を撮ることによって、
逆に落ち葉の存在が見えてくるのではないか。

そのことを「雨の交差点」に当てはめて考えると、
私はこれまで、交差点そのものの写真を撮ることに縛られていたのだ。
交差点から見える何かを撮ることによって、
交差点にいるのだということを想像させればいいのだ。

もうひとつの懸案は、「雨」をどう表現するか。
雨自体は、写真に写らない。
ならば、雨以外のもので、雨を表現させることだ。
雨の時に使う物は何か。
まず思いつくのは傘である。
ほかに、雨を凌ぐ道具や、雨の時に使う道具はあるか。
長靴、雨合羽…。いや、もっと発想を変えろ。
自分の身につけるものという想像を排除しろ。
じゃあ、なんだ。
ワイパーだ。
しかし、ワイパーの写真ではサマになる気がしない。
でも…。
車のフロントガラスに付いた雨なら写るのでは?

後日、車のフロントガラスから雨を撮影してみた。
残念ながら、フロントガラスに当たった雨は、
雨粒として残らず、はじけて流れてしまった。
また、ガラスの向こうの景色がうまく撮れない。
望遠レンズを使うと、撮りたい対象物は近くなるが、
雨が大きくなってしまい、バランスが良くない。
ならば、望遠レンズを使わずに、透明ガラスを通して、
対象物を撮る方法を考えればいい。
そんな紆余曲折の上、たどり着いた方法が、
透明ビニール傘を通して撮影することだった。

もう時間はない。
いつ雪が降ってもおかしくない季節。
11月14日土曜日は、終日雨が降るとの予報。
午後はスタジオ入りのため時間はとれない。
そこで、休日の雨のラストチャンスだと思い、
11月14日土曜日午前9時、街に出た。
私は、透明ビニール傘を保有していなかったため、
写真撮影のために購入。
左手に傘、右手にデジカメの状態で、何十枚も撮影。
なんとか、CDジャケットにできそうな写真を撮ることができた。

表のジャケットは、もろに札幌を象徴するようなものが写った写真
になるだろう。
「いくら札幌とはいえ、ダイレクトすぎるだろ」と、
本来は手を出しにくい、いかにもな施設が写っている。
ただ、鮮明ではなく、雨の中でぼやっとさせている。
また、施設の全体ではなく、一部分だけを写した。
さらに、意図的に透明傘の柄の部分もフレームの中に入れた。
傘の柄の部分を入れることによって、
傘を差して路上から見ていることをイメージさせたかった。
そしてモノクロにする。

果たして、どんなジャケットになるか。
なお、表ジャケに写った施設は「時計台」ではない。
ならばもう、あれしかないですな。
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