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「代休」というものがある。
本来、休日である日に勤務したことの代わりに、
本来、勤務日である日を休日とする制度である。
私も代休をとる権利を保有しており、
16日金曜日に休む予定だった。昨日までは。

勤務日である今日13日。
朝起きて、南東向きの窓から空を見上げると、雲ひとつない青空。
居間に行き、南西向きの窓から空を見上げると、
これまた雲ひとつない青空。

「なんで3連休中に、この天気にならなかったのか」
そう心で嘆きながら、テレビを見る。
天気予報によると、札幌は一日中好天のようだ。
明日からはずっと雲の多い日が続き、週末はレイン。

ハートが揺れ始めた。
こんなに天気が良い日を生かさなくていいのか。
雨模様の日が多い10月。
こんなに青空を独り占めにできるチャンスを見過ごしていいのか。

急速に山登りへの欲求が高まってくる。
今日ならば、どこの山を登っても眺望を楽しめる。
景色が見えまくりで、見たくないものまで見えてしまうのでは。
そんな気にさせるほどのブル・スカだった。

私は、16日に予定していた代休を、今日13日に変更したくなった。
ただ、今日、サドンリ突然に変更するのは、評判低下を招きかねない。
これまで築き上げてきたものが、一瞬にして粉々になりかねない。
迷う。悩む。もつれる。からむ。

しかし、これまで築き上げてきたものってなんだろう?
もしかしてナッシング?
いや、それでは悲しい。
失うものは何かある。
それが何かはわからない。
ならば、わからないままでいい。
そのうち、私も彼らも今日の出来事を忘れていく。
忘れちゃいけないことまで忘れていく。

そういうわけで、代休変更を申し出て、
私は、空沼岳へと車を走らせた。
札幌市南部に位置する標高1,251mの山で、
登り時間は3時間を突破すると思われる。

感無量な登山になりそうな予感がする。
車は真駒内を過ぎ、常磐(ときわ)へ。
採石場のところで、道があるような、ないような状態になり、しばし悩む。
心の中に曇が現れる。
見上げると、空にも雲が現れてきた。

「こんな道を行くのか?」と思えるような、
対向車とすれ違うことは不可能な狭い道を進む。
しかし、その不安は5分で無くなった。
車を10台くらい駐められるスペースにたどり着いたのだ。

091013空沼岳1 
やっと私の登山が始まった。
森特有の湿り気のある空気と木々の香りに、
もやついた心が澄んでいくのがわかる。
寝起きの青空を見て、登山を思い立った自らのひらめきと勘は
間違っていなかった。

それほど急ではない坂を順調に進む。
全く息が切れることはなかった。
ただ、あまりに本格的な上り坂が現れないことに不安を感じ始めた。
しかし、道は続いている。
むしろ不安を感じ始めたのは、日光が途絶えがちになってきたことで、
気づいてみると、空が雲だらけになっていた。

1時間ほど歩いたところで、車を3台くらい駐められそうな
広いスペースが現れた。
ところが、その先に道がない。
道になっていそうなところを少し進んでみるも、すぐに途絶えてしまう。
どこかで道を間違えたのかと不穏な気持ちになる。

すると、突然雨が降ってきた。
中途半端ではなく、直球の雨だった。
一時的なものだと思い、雨宿りしつつ、
少し戻って道を確認したり、
道の続いていそうなところを何箇所かをつつくが、
全く先が見えない。

やがて雨はひどくなった。
結局、その辺りで30分もステイした。
雨が治まる気配はない。
しかも、進むべき道を見つけられない。
こうなると断念して引き返すしかない。

屈辱だった。
代休を変更してまで来たのに。
テレビの天気予報は完全な晴れだったのに。
挙げ句の果て、道を失い行き場を無くした。

失意のまま、道を引き返す。
雨が弱まることはない。
寒さ対策でレインコートを持参していたので、
上半身は完璧に雨を防御できたが、
太ももから膝にかけては、びしょ濡れになって登山口に戻った。

虚しい。
散々なチューズデイ。
こんな、道が途絶えてしまうような山、二度とくるか!と思いつつ、
一応、登山口の写真を撮る(上の写真)。

車に向かおうと、振り返る。
その時、左目の隅に、何か気になる文字が目に入った。
「登山口」と書いてあったような気が…。
改めて確認する。
はっきりと「登山口」と書いてあった。

私は、登山口を誤っていた。
誤った道を片道1時間も歩いたのだ。
というか、1時間も歩ける別の道があるとはどういうことだ?
正しい登山口は、看板から30mくらい離れた右側にあった。
わかりにくいっつうの。
看板の後ろ側に道があれば、それが登山口だと思うだろ。

↓看板(左端)の右側が登山口だった。
  上の写真では、看板の後ろに道がある。そっち行っちゃうって。
091013空沼岳2 
登山口に戻った時点で午前11時50分。
これから登ったら、下山途中で日が暮れてしまう。
というか、今も冷たい雨がまともに降っている。

再度、屈辱を味わった。
最初の屈辱より強いものだった。
そもそも最初から道を間違えていたのだ。
雨が降ろうが降っていまいが関係なかった。
寝起きの青空を見て、登山を思い立ったひらめきと勘は
間違っていたのか。

迷いを振り切れない気持ちの中で、
浅はかなひらめきが招いたミスなのか。


失意のまま帰路につく。
常磐は雨が降っていたが、
真駒内まで来ると、まるで雨が降った形跡はなかった。
やりきれない気持ちで帰宅する。

何のための代休変更だったのか。
ついてない。
何かで埋めたい。
しかし、ついてない時は何もしないのがいい。
ついてないことを埋めようと何かをしても、
ついてないことが連鎖し、ろくなことがない。

それでも、せっかく休日だ。
午後3時過ぎ、近くに出かけた。
途中で、遠くに空沼岳が見えた。
山の周囲は雲ひとつなく、鮮やかに見えた。
天候は完全に回復したのだ。
ついてない時は、ほんとに何もしないのがいい。
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テーマ:日記 - ジャンル:日記





紅葉のシーズンでもあり、山登り楽しいですね!
くれぐれも遭難しないよう、お気を付けてお楽しみください。


さて、例のCM見られたとの事おめでとうございます!!
怒髪天ファンでも、未だに、見れてない方がたくさんいるんですよ(笑)
商品ですがビックハウスにはあると思います!
私も、留萌にはなく滝川のビッグハウスで買い求めました!

余談ですが酒進みます(笑)


それと、25日(日)は、FMもえるの5周年です。
是非お越しください!!
【2009/10/14 12:46】 URL | D・H・T #-[ 編集]

D・H・Tさん、コメントありがとうございます。
このコメントを見て、札幌市の東区内のビッグハウスに行きました。
しかし、怒髪天のラー油は売ってませんでした。
明日は、桃屋に問い合わせて、なんとか販売店を探り出し、
ウイークエンドはハッピーなラー油ナイトが過ごせるよう努力します。
なお、桃屋に問い合わせる際は、
「怒髪天がCMでやってるラー油」と言いたいと思います。
【2009/10/16 01:33】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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