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昨日、地下鉄を待っている時、
「腹減って死にそうなんだけど」とぬかす、30代とおぼしき男がいた。
「腹減った」と「死にそう」を何度も言うので不愉快になり、
私は乗り場を移動した。
今この時代の日本で、空腹で死ぬ人はほとんどいない。

空腹は、なんでもない食べ物を劇的に美味しくする最大の要素だろう。
しかし例年8月の私は、空腹でもラーメンを欲しない。
熱さのせいだろう。
事実6週間、カップラーメンも含めて、ラーメンを食べていない。
ただし、食べていないのは、熱いスープの入ったラーメンであり、
ラーメン・サラダやつけ麺は食べている。
そして、約10年ぶり食べたのが「冷麺」である。

■くだら(札幌市清田区美しが丘2条6丁目)
くだら/店 

知人のN美(エヌミ)が大絶賛していたので訪問。
濃厚甘辛スープで美味しい。
というか、すごい。
スープというより、タレに近い濃厚さであり、
極端にいえば「あん」のような「とろみ」のあるスープである。
見方を変えると、スープに麺を入れたのではなく、
麺にスープをかけたようにも見える。

◇ビビン冷麺 850円
くだら/ビビン冷麺 
麺も非常に特徴的。
そば粉が練り込まれているため、完全にグレーの色合いの極細麺である。
これにとろみの強いスープが激しく絡み、
出てくる感想は、「すごい」という言葉ばかり。

かなり果汁的な甘みのあるスープである。
しかし、辛さも相まって、非常に立体的な味である。
食べていくほどに、様々なものがスープに含まれているのを感じる。
とにかく強烈である。
麺にスープが絡みつく度合いがハードなため、
麺を食べ終わると、スープもかなり減っている。
その残ったスープを持ち帰り、豆腐にかけて食べたい気持ちになった。

◇まぜる前              ◇まぜた後
くだら/石焼きビビンパプ前 くだら/石焼きビビンパプ後
石焼きビビンバ(メニューには「石焼きビビンパプ」と書いてあった)は、
ビビン冷麺に比べるとノーマルである。
ライスに比べて具の量が多いのが特徴か。
どんぶりのパワーのせいか、焦げ目は強くコーティングされる。
香ばしく、あっさり味なので、よろしいのではないかと。

カウンター8席くらい、小上がりテーブル5つくらいの
こぢんまりとした店である。
訪問したのは土曜の夜だったが、なかなか賑わっており、
空いたなと思うと、別の客がくるなど、なかなか回転も良かった。
なにより女性率が高いと感じた。
客は、カップル、女性同士、家族連れのいずれかで、
男性のみの個人・グループはなかった。
なんとなく、いつもそんなような気がする店だった。
なお、店の方も全員女性である。

■トトリ(札幌市中央区南5条西7丁目)
トトリ/店 

約10年前に食べたのは、トトリの盛岡冷麺である。
当時トトリは、電車通り沿いにあったと記憶していたが、
電車通りではないところに移転していた。
店内は、こざっぱりときれいで、少し高級感もある感じになっていたので
少し戸惑ったほど。

土曜日の13時過ぎに行ったのだが、けっこうな混雑だった。
というか、席は空いているのだが、片付けが追いつかないせいで、
席を案内できず、行列待ちができている状態だった。
とはいえ、予想以上の混みように少し驚いた。

◇盛岡冷麺 735円

トトリ/盛岡冷麺 
トトリの冷麺は、やはり麺のパワーがすごい。
透明、やや太、堅めストレートで、食べ応えがある。
スープは濃厚キムチスープ味で、
バランスが良く、手堅くまとまっているが、さすがに後半は飽きてくる。

オーダーの際、辛さは何番にするかと聞かれ、
反射的に最も辛い「5番」を選択したが、あまり辛くはなかった。
それよりも、とにかくキムチ味が濃いと感じた。
他の客の冷麺を見ていて、
辛さが1番だと透明っぽいスープであることがわかった。
しくじった。この冷麺は、低い辛さをチョイスすべきだった。
しかし、後(あと)のフェスティバルだった。

約10年間食べていなかった冷麺だったが、
前記の「くだら」で衝撃を受け、その影響でトトリにも訪問したのだが、
またしばらくはグッバイしてもよさそうだ。
それと、冷麺はサイド・メニューとして、
1人前を何人かで分けて食べた方が美味しく感じる。
そのベッドがひとりじゃ広すぎるのと同様、
冷麺1人前を1人で食べるにはきつい、のであります。

■千太(札幌市中央区大通り東1丁目 中央バスターミナルB1)
千太/店 
中央バスセンターの地下1階にあるラーメン店。
複数の人から、美味しいという話を聞いており、
ずっと行きたいと思っていた。
ネックは営業時間だった。
営業時間が11時から16時で日曜定休。
職場からはちょっと距離があるため昼休みは無理。
よって、土曜日の昼食しかチャンスはない。
ところが、店が街中にあるため、車を使って訪問する場合は、
パーキングにインしなければならない。
それなら、いっそ平日に、と思い立ち、
軽い二日酔いにより麺類を強く欲した平日の昼休みに、
ほとんどジョギング状態で行ってきた。

当初は、塩ラーメンか醤油ラーメンをオーダーするつもりだったが、
真昼のジョギングによる暑さのせいで、
思わず「つけそば(正油)」をオーダーしてしまった。

◇つけそば(正油)800円

千太/つけそば(正油) 
麺は道産小麦かつ自家製麺で、白色・ほぼストレート・やや細め。
歯ごたえはやさしいが、しっかりと香りのある麺で美味しい。
そして、麺の量が意外に多く、昼食としては限界ラインである。
スープは、鶏ダシ+煮干し系の和風ダシ。
きりっとしていながらも、程よい甘みと旨みがあり、非常に美味しい。
鶏ダシ+煮干し系の和風ダシのスープは、意外とカドが立ってしまうが、
ここのはまろやかで、レベルの高いしっかりスープだと思う。

それでも、二日酔い気味の日は、和風ダシとはぶつかり合ってしまう。
どうしても、あっさり・ダシ系よりは、こってり・コク系の方が
アルコールで傷んだ身体を癒すような錯覚を起こす。
そう、錯覚なのだ。
こってり・コク系のスープは、二日酔いにしみ入るような感じがして
満たされ気分になるのだが、食べ終わると、胃のむかつきが倍増する。
身体のメカニズムは複雑だ。

それはそうと、千太のスープは、和風ダシと旨みのバランスが絶妙だ。
惜しむらくは、「つけそば」ではなく、
塩ラーメンか正油ラーメンにすべきだった。
つけそばのスープを味わって、すぐにそう感じてしまった。
またしても、後のフェスティバルでした。
もちろん、つけそばは美味しかったが、
塩ラーメン、正油ラーメンは、もっと良さが出ると思う。

■佳(札幌市豊平区月寒西1条7丁目8-19)
いやいや、もう参ったね。
年明け早々に、私の選ぶ「2009・ラーメン・オブ・ザ・イア」を
発表する予定だけど、1位は「佳」(よし)で決まりだね。
だってほんとに美味しいんだもん。
食べてると、「やっぱ、すげえな」って感心するしかないんだもん。

というわけで、ここからはキャラを普通に戻そう。
7月上旬のある日、同僚・山下MSTと外勤中に昼食時間となった。
移動経路の中で、美味しい店は?と考えたとき、月寒の「佳」が浮かんだ。
佳は、「2008・ラーメン・オブ・ザ・イア」で第2位。
第1位は、eijiのつけ麺だった。
1位と2位の差は事実上なく、2008年が私のつけ麺ブームだったから
この順位になったものであり、ラーメンに限れば、ダントツで佳だった。

そんな佳が、つけ麺を始めたという噂を耳にしていた。
外勤中の通り道で、佳のつけ麺を食べられるなど、
願ってもないチャンスである。
高ぶるテンションのまま席につき、メニューも見ずに、
「つけ麺、お願いします」とオーダー。
すると帰ってきた言葉は、「すいません。つけ麺は夜だけなんです」。

下調べをしていなかった私のミスだった。
今回の記事3回目の「後のフェスティバル」である。
佳のメニューは、「らーめん」と、
らーめんに玉子がインした「味たま」しかない。
しょうがないので、と言ったら失礼だが、それしか選択肢がないため、
テンションが下がりつつも「らーめん」をオーダー。

◇らーめん 650円
佳/らーめん0907 
ところが、ひと口、スープをすすって、いやいやいや参ったね。
ほんとに美味いっす。
つけ麺ショックはすぐに忘れた。
人それぞれ好みはあるが、私にとって佳のらーめんは、
他の美味しいと認めるラーメンより、首ふたつくらい抜け出ている。
ラーメンの域を超えているといってもいい。
つけ麺ショックはすぐに忘れた。
肉系ダシと和風ダシのバランスと濃さが絶妙である。
コクがあるのに、なぜかすっきりしており、
食べ始めたらもう、ドント・ストップ・ミー・ナウである。
同僚・山下MSTも絶賛。
ゲット・サティスファクションな一杯だった。

その日から約40日後の暑い夜、つけ麺を食べに訪問した。
夜8時近かったのだが、7人が席につけずに待っていた。
佳は、カウンター7席のみ。作り手はひとり。
そのため、客の回転はあまり良くはない。
つけ麺にありつけるまで30分くらい待っただろうか。

◇つけ麺 750円
佳/つけめん 
私は、つけ麺の麺は、縮れ普通の太めが好みである。
佳のらーめんは、縮れ弱めの普通の太さのため、
つけ麺は、自分に会うかなと少し不安だった。
しかし、目の前に現れた麺は、縮れ普通の太めだった。
期待が膨らむ。

そして、一口。
もう嫌になった。
すごく美味いっす。
スープは、らーめんスープの味を濃くした感じだが、
決してしょっぱ過ぎることはなく、それでいて、きちんと麺に味が絡む。
麺とスープの折り合い方が最高である。

スープにインされている具も充実。
チャーシューも最高の出来である。
これまでに食べたつけ麺のなかでトップ1といっていいかも。
ほんとに素晴らしい。
後のフェスティバルが続いたが、
佳のつけ麺は、あまりに美味しすぎて、
店を出た後、満足感とともに、祭りの後のような寂しささえ感じた。

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テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ



















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