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恋は熟成させすぎると腐っちゃうぞ。
恋は生ものだからな。
サクセスしようぜ。

以上の3行は、17日の朝に「今日の一言」として掲載したものである。
「今日の一言」は、基本的には暫定的なもので、
次の記事を書くまでの「つなぎ」のようなものだったのだが、
ある時から、拍手を3以上、又はコメントを1以上いただいた場合は、
それを無駄にしないために、そのまま残すルールにした。

この記事を更新する段階で、拍手を4ついただいた。
正直助かった。
なぜなら、今回はCDレヴューである。
本の感想と並んで、拍手をいただきにくいジャンルである。
とりあえず拍手が4つあると安心する、というか見栄えがいい。
しかし、明日になっても、あさっても拍手4のままだと悲しいわけで。
CDレヴュー記事の存廃問題に発展しかねない由々しき事態である。
まあ、ブログの記事を書くためにCDを聴いているわけではないので、
大した問題でもないのだが。

それはそれとして、今回は新譜から古い作品まで、
良い
アルバムが揃った。
それでは、どうぞ。

■ボブ・ディラン「Together  Through  Life」
TOGETHER THROUGH LIFE 
5月にリリースされたボブ・ディランの新譜。
素晴らしい。ほんとに素晴らしい。
1曲目の最初の5秒で、「いい曲だな」どころか、
「いいアルバムだな」と思えるほど、
いきなり格の違いを見せつけられる。

曲は、オールド・ブルースやネイティヴ・フォークっぽいものが
中心であり、これといった新しさはない。
口ずさみたくなるような必殺メロがあるわけでもない。
しかし、ボブ・ディランにそういうものは求めていない。
というか、そんなことを考える必要がないほど、
クオリティが高い作品である。

深みのあるボーカルに酔いしれ、サウンドにしてもラフなのだが、
楽器の選択、重ね方が綿密で、見事なバランスを生んでいる。
なぜここまで渋くもまろやかなサウンドになるのか、
感動を超えて疑問を感じるほどである。

ある意味、ボブ・ディランは現在、黄金期ではないだろうか。
日本では一般ウケはしないであろうサウンドだが、
一旦聴き始めると、ずっと聴いていたくなるような安らぎがある。
まさに、ディランのキャリアが遺憾なく発揮され、
重ねた年輪の層をじっくりと感じられる素晴らしい作品。

■ピート・ドハーティ「GRACE/WASTELAND」
GRACE/WASTELAND 
私の選ぶ「2007年・アルバム・オブ・ザ・イア」において、
第5位を獲得したバンド、「ベイビー・シャンブルズ」の中心人物である
ピート・ドハーティの初のソロ・アルバム。

イギリスの現代の放蕩者(ほうとうもの)のシンボルでありつつも、
その卓越したメロディ・センスや、独特の歌唱は、
ミュージシャンとしての才能が非凡であることを、
これまでの作品において惜しみなく見せつけていたため、
大きな期待を持って新作に耳を傾けた。

ところが、描いていたイメージとの違いに戸惑った。
完全にアコースティック・ギター・サウンドだった。
ドラムが力強く鳴らされる曲はほとんどない。
キャッチーなメロディもほとんどない。
最初に聞き終えた感想は、「あれ?なんだったんだろう?」だった。

ところが、何度か聴いていくと、次第に馴染んでくる。
古い映画のサウンド・トラックにありそうな、
独特のブルージーさとジャジーさのあるサウンド。
それを荒廃感と透明感でコーティングしたような不思議な魅力がある。
結果として、これはこれでいいのかなと、妙に納得できる部分はある。
おそらく静かな飲み屋で流れていると、良さが増して聴こえるだろう。

■ザ・オールマン・ブラザーズ・バンド「BROTHERS AND SISTERS」
BROTHERS AND SISTERS 
先日、豊平にあるスープカレー店「棗や」(なつめや)に行った時のこと。
カレーをオーダーし、本を読んでいた。
ところが、一向に本を読む集中力がわかない。
なぜかと考えてみたら、店内に流れている曲に
気を奪われていることに気がついた。

ブルージーでもあり、ちょっとカントリー調でもある
古き良きアメリカンなギター・ロックだった。
カレーを食べているときも、なんというアーチストなのか気になっていた。
そこで会計の際に、思い切ってレジの女性店員の方に聞いた。
「さっきから流れている音楽は、なんていうアーチストですか」と。

女性店員の方は即座に店長の男性に確認。
すると、「これはオールマン・ブラザーズです。サザン・ロックです」
とのこと。
パソコンから曲を流しているのではなく、CDから流していたため、
アルバム名まで教えてもらった。
そしてバイしたのが、このアルバム、
「BROTHERS AND SISTERS」である。

1973年の作品。
聴き心地が良く、何度もリピートしたくなる。
乾いたブルース・ギター・ロックでありつつも、
楽器同士のブレンドが見事で、非常にまろやかな仕上がりとなっている。

ロックの好きな人が集まって、セッションして楽しんでいるような雰囲気。
でありながら、神がかり的な一体感を生んでおり、
それが、どこから聴いても、どこまで聴いても、心地を良くさせてくれる。

棗や(なつめや)に行ったのは7、8年ぶり。
そこにたまたまオールマン・ブラザーズ流れていた。
そんな偶然に感謝。
ひとつ気になるのは、平成初期の日本の代表的一発屋バンド、
「ザ・大事マン・ブラザーズ・バンド」は、
ザ・オールマン・ブラザーズ・バンドをもじってつけたバンド名なのか
ということ。おそらくそうなのだろう。
気づかなかったことにしたい。何もなかったことにしたい。

■RCサクセション「ラプソディ・ネイキッド」
ラプソディ・ネイキッド 
1980年に行われた東京の久保講堂でのライブ・アルバム。
同年にリリースされた際は9曲入りだったが、
2005年に、18曲収録の完全版「ラプソディ・ネイキッド」として
リリースされた。
私の中では、サンハウスの「クレイジー・ダイアモンズ」と並び、
日本のロック史上最高のライブアルバム2枚のうちの1枚である。

キヨシローが亡くなり、今一度アルバムを購入するならどれだろう?
と考えた時、迷わず「ラプソディ」だった。
RCサクセション・ファンならば、「久保講堂」と耳にしただけで、
即座になにがしかの反応をしてしまうほど、
このライブは特別なものがつまり過ぎている。
まさに、このアルバムはRCサクセション・ファンのバイブルだろう。

文句なしの圧巻のライブである。
個々の曲の良さについては、一日では伝えきれない。
重ねがさね思うのは、以前にも触れたが、
メロディへの言葉の乗せ方が巧みで、見事なビート感を生んでいること。
キヨシローにしか歌えない曲なのだと改めて感じる。

それと、キヨシローのMCがほんとに素晴らしい。
言葉の使い方とタイミングが絶妙で、見事なリズム感を生んでいる。
曲の前奏部分でもMCをしているのがまたカッコいい。
特に、「指輪をはめたい」の前奏部分は、MCだけで泣けるほど。
「AH YEAH、AH YEAH、オーケイ。
どうもみんな最後までありがとう。
じゃあ最後に、俺達がずっと前からやってた一番ぶ厚いラヴソング、
バリバリ熱いラヴソング。バチバチオーライ?バチバチオーライ?
サンキュー、イェーイ、指輪をはめたい」
このMCの直後に、どんぴしゃりのタイミングで
ギターの前奏ソロが始まる。

キヨシローの歌詞は英語をほとんど使わない。でありながら、
例えば「市営グランド」などという、これぞ日常たる言葉を用いたり、
シンプルな日本語を何度も繰り返したりして、
オリジナリティあふれるブルースに、
キヨシローにしかできないソウルに作り上げている。
歌詞を伝えるボーカルとしての力も凄いが、
歌詞のつくり、というか文脈が素晴らしい。
相当に練って歌詞を作っていたことを感じさせる。

キヨシローは、セールス的にサクセスしたかというと、
そうではないだろう。
しかし、売れる曲を作ることの重要さをよくわかっていた人だと思う。
つまり、ロックも結局は商売であることを理解し受け入れていた人だと思う。
それでも、ロックは姿勢であり、思想であり、生き方なのだ
ということに一切妥協しなかった。それを最後まで貫いた。
だからカッコいいし、尊敬できるのだ。
そんなことをしみじみと感じさせてくれる、
最高のロックンロール・ショーを収録した傑作アルバムである。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭で、CDレヴュー記事は拍手をいただきにくい、ということを書いた。

しかし、考えてみると、私は決して称賛されたいわけではない。
どちらかといえば、読んでくださる方の憂鬱な朝に、つまらない昼間に、
物足りない夜に、そっと滑り込みたいという気持ちが、
表現欲を高めているような気がする
なんて、胡散臭いことを書いて今回の記事を終わります。
サンキューどうもありがとう。

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テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽





オールマン・ブラザーズ・バンドのライブ版も良かったです。
兄弟がLPを持ってました。タイトルは…
忘れてしまいました。。。
【2009/06/18 23:24】 URL | なべ。 #-[ 編集]

なべ。さん、コメントありがとうございます。
ザ・オールマン・ブラザーズ・バンドでコメントをいただけたのがまた
嬉しいですね。
ザ・オールマン・ブラザーズ・バンドに関しては
別のアルバムもぜひ聴きたいと考えており、
次は、なべさんご推奨のライブ盤にしようと思っていました。
私の音楽嗜好のアメリカ化がさらに加速しそうです。

というか、オールマンのLPレコードを持っているということは、
その時代の趨勢からして、相当なロック・ミュージック好きだということですね。

「BROTHERS AND SISTERS」は素晴らしい作品でした。
ジャケットの写真とリンクするような暖かみがありました。
【2009/06/19 01:44】 URL | クグエSW #-[ 編集]

某音楽雑誌のレビュー記事で、
「オーティス・ラッシュやマディのメロディを
そのままに歌っている」と、決して否定的じゃなく
書かれていました。
ディラン神主の新作。

本当にクグエさんの言うとおり
黄金期かもしれませんね。
最高です。
ずーっと、聴いてます。
もちろん、
クグエさんの新譜とともに。
アメリカン万歳!
【2009/06/19 20:50】 URL | フルチューン #-[ 編集]

フルチューン氏、コメントありがとう。
ディランの新譜は、「ブルーズにつかって、どろどろになった時は、
ディランがお祓いしてくれる」というフルチューン氏のかつて名言を
証明するような素晴らしい作品です。
ディランにしても、オールマンにしても、
聴いていると、とりあえず少し遠くへ車を走らせたくなりますね。

ただ今、バディ・ガイを聴いています。
これも素晴らしいです。
次回のCDレヴュー記事で登場するでしょう。

今年は新譜がいまひとつぱっとしないと思っていましたが、
ここへ来て70’sアメリカンロック・ブームがくるとは。
オールマンのライブ盤、レイナード・スキナードなど、
読者の皆さんのおかげで宿題ができました。
こういう宿題は有り難いものです。
【2009/06/21 23:29】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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