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プロ野球の試合では、ホームで試合をする場合、
選手がバッターボックスに向かう時や、マウンドにのぼる時、
その選手の登場曲が流れる。
日ハムの場合、多くの選手はJ-POPをチョイスしている。
次に多いのは、誰かが誰かをフィーチャリングしたような
アメリカのR&Bみたいな音楽である。
そんな中、ダルビッシュ選手は、
どういうわけか「エミネム」の曲にしている。

いずれにしても、プロ野球の選手登場曲において、
正統派ロック・ミュージックが流れることはほとんどない。
ところが先日、テレビで日ハム-ジャイアンツ戦を見ていた時のこと。
試合は9回表に入るところだった。
いきなり、U2の80年代の傑作「プライド」が流れた。
それに合わせて、ジャイアンツの抑え投手、クルーンが登場した。
それまで、クルーン投手は、生理的に苦手なタイプの選手だったが、
U2を好きだと知ってから、彼に対する何かを許した。
何か迷惑をかけられたわけではないが、何かを許すことにした。

クルーン投手は、U2の新譜は聴いたのだろうか。
そんなことを考えつつ、今回はCDレヴュー。
もちろんひとつめはU2の新譜である。

■U2「NO LINE ON THE HORIZON」
U2/No Line On The Horizon 
今年2月にリリースされた、4年ぶりとなる12作目。
まさにU2たるサウンドの強靱さといい、
ボノの奥行きのある伸びやかなボーカルといい、
相変わらずクオリティは高く、非常に安定している。

ところが新鮮味がない。
キラーチューンとなる曲がなく、
クセになるようなスパイス的なものが薄いかなと。
端的に言うと、やっぱりU2はすごいなと思う反面、
キャッチーなメロディの曲がなく、ちょっと地味かなと。
ノリがカッコいい純粋なロックもあるものの、
スローな曲は正直、退屈である。

ところが、何度も聴きたくなる即効力には乏しいものの、
多少我慢しつつ何度も聴いていると、
なるほどU2の凄さがひしひしと伝わってくる。
さらっとしていながもスケールが大きく、
押しつけがましくない静かな圧倒力を感じる作品であるのは確か。
特に2曲目に収録の「magnificent」は、
U2らしいブレイブ感、疾走感、哀愁が凝縮された素晴らしい曲。

また、広がりのあるサウンドのため、
i-podなどで聴くより、大きいスピーカーで聴いた方が、
より良さを感じられるアルバムである。
というか、U2の場合、ほとんどがそういうアルバムか。

■ペット・ショップ・ボーイズ「YES」
ペットショップボーイズ/Yes 
キャリア20年以上になるイギリスのポップ・デュオ、
ペット・ショップ・ボーイズの今年4月にリリースされた新作。
日本ではかつて、どこかの放送局の日本代表サッカーの試合のたび、
彼らの「GO WEST」という曲が長きにわたって流されていた。

都会の夜という名の海を、涼しい顔して泳いでいくようなサウンド。
エレクトロ・ポップ・ミュージックの王道サウンドである。
柔らかいシンセサイザー音とリズムボックスの規則正しいリズムが
なんとも心地よく感じる。

2009年の現在にしてなお、
もろに80年代半ばから後半の雰囲気満載のエレクトロである。
「ルール・ザ・ワールド」(ティアーズ・フォー・フィアーズ)や
「タイム・アフター・タイム」(シンディ・ローパー)かと思えるような
曲があり、バブル前夜の時期を想起させる。

あの頃のススキノ交差点のテレフォン・ボックスは、
夜11時をまわると長打の列ができ、
また、タクシー待ちの行列の長さも普通じゃなかった。
たまにタクシーを使うときは、
ススキノにいては、いつまでも拾えないため、
当時、平岸に住んでいた私は、中島公園方面へ歩き、
南側からススキノに戻ってくるタクシーを拾ったものだ。

時は流れた。
街の風景も、私も君も彼らも変わった。
しかし、こういうサウンドがしっかりと生き続け、
それなりに売れているというのは、すごいことだと思う。

■ピアノ・ジャック「FIRST CONTACT
ピアノジャック/First Contact 


ピアノとカホン(打楽器)の構成による、

日本のインストロメンタル・ユニット。
時々無性にピアノ・サウンドを欲する私に、
YRKさんがオススメしてくれた。

基本的に楽器はピアノとカホンのみにもかかわらず、
サウンドは重厚で、エネルギッシュでスピード感のあるプレイが
中心のため、ロックっぽい印象を持った。
また、メロディ・ラインは意外と和風だったりで、
なかなか面白いサウンドだなと。
ハマる人は、けっこうハマるだろう。

けっこうハードなので、癒されたい、落ち着きたい、というよりは、
普通に会話しながら飲んでいる時に流れているといいかも。
そういえば、このアルバムは、
「ヴィレッジ・ヴァンガード」でもガンガン流れていた。
というか、「ヴィレッジ・ヴァンガード」が強烈プッシュをしているから、
それなりのセールスをたたき出したのだろうか。

ひとりで車に乗っている時は、
落ち着かなくなるため、あまりチョイスしないアルバムだが、
2人編成でこれだけエネルギッシュなサウンドを奏でているだけに、
ライブで見たら相当に興奮するように思う。

■井上陽水「センチメンタル」
井上陽水/センチメンタル 
1972年にリリースされた井上陽水のセカンド・アルバム。
高校1年、2年の頃、よく聴いた作品である。
1月にDVDで見た「かもめ食堂」の中で、
このアルバムに収録されている「白いカーネーション」が流れ、
それ以来ずっと、このアルバムを久しぶりに聴きたいと思っていた。
そして3月にバイしてしまった。

陽水のアルバムは、「氷の世界」、「二色の独楽」など
70年代半ばの作品が好きなのだが、
なかでも、この「センチメンタル」における独特の暗さというか、
鬱屈感、寂寥感がたまらなくいい。
陽水のアルバムで1枚だけ選べと言われたら、
迷うことなくこのアルバムである。

26、7年ぶりに聴いたが、やはり素晴らしかった。
むしろ当時よりも陽水のソング・ライターとしての凄さを感じた。
日常の出来事や季節の風景を歌っているだけなのに、
それを抽象化させることにより、
寂しくも切なくも屈折した心情を想像させる見事な歌詞である。
そこに感動するとともに、非常に勉強になる。
事実、私の作る音楽にも、少なからず影響してきたアルバムである。

私にとっての陽水ベスト5に確実にランクインするであろう、
「つめたい部屋の世界地図」をはじめ、
「夜のバス」、「夏まつり」、「紙飛行機」など名作だらけである。
フォークでもロックでもなく、陽水ミュージックとしか言いようがない、
ダークなのに、綺麗で美しい印象が残るアルバムである。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

今回紹介したアルバムは、3月から4月にかけて聴いていた作品である。
その後は、レコーディングとライブのため、
あまり音楽を聴いていなかった。

そして今が、様々な音楽に触れ、吸収する期間にあるといっていい。
入手したのに聴いていないアルバムがたまってきた。
先日は、オールマン・ブラザーズ・バンドの1973年作品を
衝動バイしてしまった。
ブログに時々コメントを寄せてくれる「フルチューン」氏オススメの、
バディ・ガイのブルースもじっくり聴きたいし、
RCサクセションの「ラプソディ・ネイキッド」も、
そろそろバイしなければいけないだろう。

そんなロック&ブルーズ・ミュージックに
どっぷり浸りたがっている私だが、
ライブが終わったら終わったで、なんらかんらと忙しく、
黙って海を見てどっぷり浸りたいとか、
どっぷり温泉につかりたいとか、
正直、ただただ休養したがっているのです、オーライ。

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