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札幌市東区の東7丁目と8丁目の間のストリートは、
「北光線」(ほっこうせん)と呼ばれている。
公的な路線名は「東8丁目篠路通り」らしいが、
この地域の方々にとっては、「北光線」の方が認知度が高く、
愛着もあるだろう。

「北光線」と呼ばれているのは、中央バスの路線名に由来する。
北光線は、地下鉄南北線と地下鉄東豊線に平行して
南北に走る路線であるが、
いかんせん、どちらの地下鉄路線までも微妙に距離がある。
よって、バス路線は昔も今も貴重な存在なのだろう。

北光線は、昔から飲食店や商店が多くあったような面影がある。
賑やかな通りだったことが想像できる。
今は築年数が経過している建物が目立ち、
道路も片側2車線にしては中途半端に狭い。
また、どことなく雑然とし、薄暗い印象がある。
しかし、地下鉄東豊線沿いよりは、アナログ的活気を感じる。
事実、飲食店の数は、地下鉄東豊線沿いより多いのではないか。

特に、ちょっと古めの中華料理店が、適度な間隔で存在しているのが
かねて気になっていた。
そこで今回は、北光線沿いにある中華料理店から
4店をピックアップしてみた。

なお私は、中華料理店では、ラーメンは食べない。
ラーメンはラーメン専門店の方が確実に美味しいからだ。
中華料理店はメニューが多い。
様々な料理を食べてみたい。
しかし、そのためには4人以上が必要だ。
一人、あるいは二人で行くときは、
「麻婆豆腐」、「青椒肉絲」、「中華飯」のいずれかを注文してしまう。
そんな私の食癖を踏まえて上で、どうぞ。

■興盛飯店(札幌市東区北41条東7丁目)
興盛飯店/店 

一口に中華料理店といっても、タイプは様々である。
興盛飯店は、味も佇まいも「家庭的中華食堂」である。
料理は、高級感や強烈さにはやや欠けるものの、
いわば、いい意味で素朴であり、
それでいて、香りや火の通り具合など、きりっとした雰囲気が漂う。
味は、嫌みやクセのない、ほっとする旨みを感じられ、
万人受けポピュラー度は高い。

ザーサイや、漬け物のもやしも、薄味ながら、
市販されているものとは明らかに違う本格的手作り感がある。
ライスも、中華料理店にしては、きちんとしている。

そして、安い。
例えば、麻婆丼は550円、中華飯は600円、
回鍋肉定食600円、青椒肉絲定食650円である。
注文してから料理が出てくるまでが早いのも好感。

興盛飯店/青椒肉絲定食 
店は、年数を感じる木造モルタル造り。
25年前の家庭のダイニングにありそうなテーブルとイス。
本棚、衝立(ついたて)、座布団なども、ナチュラルに古臭く、
それが逆に、何も気にせず落ち着ける場所にしている。
置いてあるマンガ・雑誌も、半年前のものが主流である。

味だけなら、女性ウケするのではないか。
今回紹介する4店が同じ場所にあるとしたら、
最も訪問するのは、この店だと思う。
気軽さがありながら、本格ぶりが垣間見える穴場店である。

■大連(札幌市東区北23条東8丁目)
大連/店 

私の勝手なイメージであり、おそらく事実とは違うと思うが、
この店の佇まいは、元々はラーメン中心の店だったものの、
次第に中華系定食のオーダーが増え、
いつからか定食メインになった。そんな感じがする。
言うなれば、「ラーメン屋的中華食堂」である。

前記の「興盛飯店」は、
中華単品メニューも多く、実は本格中華の店なのに、
良心的価格の定食メニューを充実させ、
食堂的佇まいにしているのに対し、
「大連」は、ラーメンの延長戦上のメニューを、
中華に特化したような雰囲気である。
事実とは違うだろうが、そういうイメージである。

◇麻婆豆腐定食 680円
大連/麻婆豆腐定食 
優しい味である。
カドのないマイルドな味で、普通に美味しい。
麻婆豆腐は正油味が抑えめで、辛みはほとんどなく、
豆腐あんかけのよう。
口当たりはあっさりだが、底辺にはコク旨エッセンスを感じ、
中華にしては量が多くはないことも相俟って、
まだ食べたい気持ちを残す。

なお、この店を「ラーメン屋的中華食堂」と称したが、
一般のラーメン店におけるサイド・メニューとしての中華丼や
チャーハンとは明らかに一線を画す旨みがある。
いわば、毎日食べられる中華であり、リピート度は高いだろう。
特に、外回りの仕事をしている方の支持が高そうだ。
店の前には、シータクや社名入りの車が駐まっているのをよく見かける。
営業者が、ふと立ち寄るにはうってつけの店だろう。

■渤海飯店(札幌市東区北16条東7丁目)
渤海飯店/店 

今回の4店の中では、最も知名度が高く、
北光線沿いの中華系の店の中で、最も目に入る店だろう。
店のつくり、雰囲気、味、メニュー、全ての面において、
まさしく本格的中華料理店である。

メニューの種類が、とんでもなく多い。
メニュー表が2種類ある。
ほとんどが単品メニューであり、定食系メニューを探すのに苦労する。
定食系メニューは、どういうわけか、
2種類のメニュー表に分散して掲載されており、
しかも、目立たない方のメニュー表に、
お得感のあるものが多いので注意したい。

◇青椒肉絲飯 819円
渤海飯店/青椒肉絲飯 
確実な味である。
強烈さや異国的味わいは小さく、
かなりジャパニーズ向けにしているように感じる。
とはいえ、青椒肉絲は、中華もやってる食堂のそれとは異なり、
明らかに中華料理店たる雰囲気のあるつくりである。
ピーマンに比べて、肉が多めなのも嬉しい。
ただ、定食系メニューに限った意見だが、
中華専門店にしては、ちょっとこぢんまりとしている気もする。
もう少しクセや豪快さがあってもいいかなと。

その反面、万人ウケはするだろう。
店の広さ、雰囲気ともファミリー向きであるし、
職場の飲み会や、ちょっとした打ち上げにもいいだろう。
やはり、こうした店では、様々な単品料理を食してみたい。

■北華飯店(札幌市東区北14条東8丁目)
北華飯店/店 

イメージを一言でいえば、「中華メニュー中心の一般食堂」。
「家庭的中華食堂」でも、「ラーメン屋的中華食堂」でもない。
雰囲気、味とも、あくまで一般食堂がベースであり、
中華メニューを中心にオーダーされる店である。

回鍋肉定食が一番人気だろう。
豪快な回鍋肉である。
肉もキャベツも特別というわけではない。
味噌味と油の量が凄まじく、強烈な味にしている。
肉とキャベツでライスが進むのではない。
味付けをした味噌ダレで、ごはんが進むのだ。
この味噌は味が濃い。
しかし、濃いだけではない。
味噌と油が焼けた感じがして、香ばしくコクがあるのだ。
ほんの少し「すみれ」のラーメンの味噌ダレ風味も感じる。

北華飯店/回鍋肉定食 
店内にいる全員が、回鍋肉定食を食べていたこともあるほど、
完全な看板メニューである。
ライス、回鍋肉とも量は多め(写真で見るより実際はかなり多い)。
これで650円なら十分に安い。

麻婆豆腐も強烈。
油多めの強い味で、水分を吸い取られた感じがし、
翌日の朝も、口が渇いて目が覚めるほど。
毎日は食べられない中華である。
一度食べたら、しばらくは中華にグッバイしたくなる。
ただ、確実にアンチ・ヘルシー路線だが、
ガツンと刺激が欲しい夜は、北華飯店にベイビー・トゥナイ!

北華飯店/麻婆豆腐定食 
完全にファミリーに不向きな店。
札幌光星高校の生徒から50代まで客層は広いが、
最も多いのは、10代、20代の男性だろう。
店の前を通ると、必ず客がいる。
これまで、店に客がいないシーンを見たことがない。

なお、この店は、ラーメンの種類もそこそこあり、
カレー、親子丼、カツ丼もメニューにある。
しかし、オーダーは圧倒的に回鍋肉定食が多い。
店内の隅には、いつも大玉のキャベツがいくつも置いてある。
この回鍋肉は、他区や他市町村からでも、
一度食べてみる意味は十分にあると思う。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

以上、今回は、札幌市東区の北光線沿いにある中華料理店という
極めて狭いエリアにおける4店を紹介した。

小さめの中華的食堂に行くと、いつも気になることがある。
「渤海飯店」のように、店内が広く、
壁などに中華的グッズを散りばめている店は、

BGMとして、チャイナ・ミュージックが流れていることが多い。

それに対して、小さめの中華的食堂は、

総じて、大音量でテレビが流れている。
そして、チャンネルはバラエティ番組であることが圧倒的である。
しかも、店員がそれを見て、笑ったり、突っ込んだり反応するのである。
皆さんも思い当たる店があるのではないか。

ラーメン店で、それをやられると不快な気持ちになるが、
家族経営的中華料理店では、どういうわけか、仕方がないこととして、
許容してしまう。
ただ、気が散って、会話がままならないし、本も読めない。
つまり、言葉を奪うのだ。
今回の「興盛飯店」、「大連」、「北華飯店」も、それに該当する。
ただ、雑然とした喧噪の中で食べることが街角中華の醍醐味
なのかもしれないし、何か秘密がありそうな気がする。
それぐらい、「大音量+バラエティ番組+店の人の目が
画面に釘付け」の
3点セットの家族経営的中華料理店は多い。
誰か理由を知らないか?
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テーマ:ご当地グルメ - ジャンル:グルメ





タピオカです。国道274線沿い北広島市に入ったところにある中国人のやってる店もテレビメインでした。共通するんですね。美味しいですよ、でしたよ。
【2009/04/14 13:00】 URL | #-[ 編集]

タピさん、コメントありがとう。
その店を知りたい。そして行きたい。
地方の中華情報はあまりメディアで語られないため、
貴重な情報です。

ちなみに、私の中で、これまでで最も大音量テレビだった店は、
余市町の「彩華」という中華料理店です。
いずれ紹介します。
それでは今日もグッド・ラック!
【2009/04/15 07:50】 URL | クグエSW #-[ 編集]

場所は274を走って北広島市に入って左側。隣か、数件隣にコンビニエンスがストアしていたような。札幌から十勝の清水、帯広に向う時の晩御飯ポイントでした。店名は覚えてません。
【2009/04/20 20:39】 URL | タピオカ鈴木 #-[ 編集]

タピオカ君、どうもありがとう。
必ずや、その店に行ってきたいと思います、新しいデジカメを持参して。

それにしても、中華料理店は気にして見てみると結構多いですね。
開拓の余地がありそうです。
中華シリーズ第2弾は確実にやります。
ただ、油の量が多いので、継続的、定期的に食するとなると、
なかなか厳しいものがあります。
では、お疲れちゃん。
【2009/04/23 01:42】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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