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3月22日に、イギリスのロックバンド、オアシスの
札幌公演を見に行ってくる。
もう3日後である。
ところが、全くワクワクするものがない。

待ちに待った楽しみなイベントというより、
関わりの浅い職場関係者の結婚披露宴に行くような、
実家に夏タイヤを取りに行くような、
髪が伸びたのでカットしにいくような、
そんな義務的感覚に近い。

まず、オアシスが札幌に来ることの現実感がない。
また、実際ライブをやったとしても、肉眼で見ることはままならず、
巨大ヴィジョンを見るだけに終わるのではないか。
そもそも席は、ステージの真横や真後ろなのではないかなど、
ネガティヴ発想しかできない。

おそらく、こんな気持ちのまま当日を迎え、
こんな気持ちのまま真駒内セキスイハイム・アイスアリーナまで
行ってしまうだろう。
正直、オアシスのライブのことより、
ライブの後、どこで何を食べてかばかり考えている。

しかし、本物を見たら、間違いなく興奮するはずだ。
とはいえ、少なくとも1か月はオアシスの曲を聴いていない。
じゃあ何を聴いていたのかと聞かれれば、
以下のとおりです、と答えます。

■キングス・オブ・レオン「ONLY BY THE NIGHT」
KINGS OF LEON/ONLY BY THE NIGHT 
キングス・オブ・レオンは、アメリカの4人組バンド。

この作品は、2008年9月にリリースされた、彼らの4作目である。

前回のCDレヴュー(2009年2月9日)の際、
レーザーライトのアルバムを買いに行ったのに、それを買わずに、
偶然目にしたブルース・スプリングスティーンのアルバムをバイ。
結果、失敗だった、という記事を書いた。

それから2週間後、再度、レーザーライトのアルバムを買いに
タワーレコードへ。
レーザーライトのアルバムを手に取る。
ところが、どういうわけか、レジに持っていくパッションにならない。
そしてその後、なんとなく別のアルバムを見ているうちに
買ってしまったのが、このキングス・オブ・レオンのアルバムである。

アルバムを買おうと思い、何度か店に行き、手に取る。
しかし、レジに足が向かない。
それを買おうと思って来たのに、レジに行けない。
そうした縁のないアルバムがあるものである。
そして、買う予定のなかったアルバムを買ってしまう。
これが運命というものだろう。
我々の日常生活においても、
こうした巡り合わせやタイミングの妙があるものだ。

このアルバムは「当たり」だった。すごく良い。
ロック偏差値の高い人が作ったサウンドという感じ。
ひとつひとつの音がクリアに聴こえ、芯が強く、突き抜けて聴こえる。
メロディやアレンジ以前に、音の良さに圧倒される。

最小限の楽器で、うるさくやっているわけではないのに、
大きなサウンドに聴こえるところもハートを揺さぶった。
例えるなら、U2やアーケイド・ファイアに近い印象を持った。

歌メロは決してキャッチーではないのだが、
ボーカルのスモーキーな声と、若いのに味のある歌い方が、
サウンドといい具合に絡まり、独特のグルーヴ感を生んでいる。

サウンドのダイナミックさとグルーヴがありながら、
一言で言えば、「IT‘S SO COOL」である。
彼らの過去の作品も聴いてみたくなるほど、「当たり」だった。
また、メンバーが皆、長髪、ヒゲ面で、ちょっとイケてない感じもGOOD。

■MGMT「オラキュラー・スペクタキュラー」
MGMT「オラキュラー・スペクタキュラー」 
アメリカの男性2人組ユニット「MGMT」が、

2008年にリリースしたデビュー作。
日本のロック月刊誌「クロスビート」誌では、
2008年にリリースされた洋楽アルバムの第1位に、
同じく「ロッキン・オン」誌では第14位にランクした作品である。

そのことを知るまで、存在すら知らなかったユニットだが、
聴いてみると、これが悪くない。
基本的にはシンセサイザーを駆使したポップなサウンドで、
ちょっとサイケで、アートロックな雰囲気もある。
私の音楽性とは異なるタイプなのだが、
なんとなく音楽が欲しい時の良きBGMになりそうである。
特に、暖かい時期のシーサイド・ロードをドライブするのに
合っているかもしれない。

歌詞やメロディより、サウンドづくりに
重点を置いたような印象を持った。
歌は楽器の一部だと割り切っているように思える。
実際、様々な機械的な楽器が複雑に使われている。
ところが、意外にすっきりと聴けるような仕上がりである。
複雑に作り込まれているが、届け方はシンプルなのである。
これがいい具合に作用した。
入口を広くして、中に入る抵抗感を小さくした。
そして、中に入ってみると、外側からは見えなかった奥行きを感じた。

このことは、コミュニケーションの基本でもある。
特に、上司としてあるべき姿である。
間口を広げ、まず部下の声に耳を傾けることが大切である。
ただ、間口は広いものの、自分の意見しか言わず、
しかも、それを押し通すことしかしない人も多いので注意せよ。
間口が狭いにもかかわらず、部下にかまわれないと、
いじけたり、愚痴る上司も多いので同様に注意すべし。
そして問題は、そうした上司が、そういう状態にあることを
自覚しているかどうかである。

こうした上司の根底にあるのは、「寂しさ」と「威厳」なのだろう。
それはわかる。
職場のみならず、家庭においても、そういう父親はいるだろう。
結局は自分発信の目線でしか周囲を見られないのである。
組織や家族の全体を上から見て、
自分の位置を考えることができないのだ。
「それぐらいわかってやれば」と申す方もいるだろう。
それもわかる。
だから、あきらめて、割り切って、それなりに対応する。
でも、面倒くさいっすよね。どうすか、皆さん。

■ユニコーン「シャンブル」
ユニコーン/シャンブル 
16年ぶりに再結成したユニコーンが、先日リリースしたアルバム。

メンバー全員それぞれが作詞・作曲を担当し、
それぞれがボーカルもやっている。

そもそも、解散前のユニコーンには全く興味がなかった。
奥田民生も、さほど気になる存在ではなかった。
きっかけは、奥田民生のセカンド・シングル「息子」を、
ミュージック・ステーションで見て感動したことである。
それ以降は、アルバムがリリースされればバイしている。
彼のライブも結構な頻度で見ている。

ユニコーンが終わって、奥田民生の凄さを知り、
ユニコーンを知らずに、僕等は大人になった。
大人になった今、私のユニコーン感は16年前とは違う。
奥田氏は超ロック化し、他のユニ・メンバーも
年齢を重ねたことにより、大人のロックぶりを見られる気がした。
そのため、これまでとは違った肌触りで、
新しいユニコーンを感じられるのではないかと大きな期待を持って聴いた。

メンバーそれぞれが作詞・作曲・ボーカルを担当することで、
あるアーチストのアルバムというより、
何組かのアーチストによるコンビネーション・アルバムのように感じた。
企画モノの色合いが濃く、軸を感じなかった、というのが率直な感想。
全体としてポップである。
それぞれの曲がユニークであり、お遊び感もあり、演奏も上手い。
しかし、そうした企画モノ的ポップ感が、私のセンスとは違うのかなと。
それがユニコーンというバンドの特徴かもしれないが。

最も印象に残ったのは、奥田民生のボーカルの格の違いである。
声の通りが違う、厚みが違う、器が違う。
彼も力を抜いて、この企画にのっかっちゃえ的に
軽いタッチで楽しんでいる感じがするが、
実は武骨で渋いボーカリストであることを再認識した。
なによりすごいのが、ぱっとしない曲でも、
彼が歌うと、いい曲に聞こえてしまうことである。

正直、奥田民生ボーカル以外の曲は、ぐっとくるものがなかった。
また、メンバーのうち、阿部義晴という人の歌い方が、
奥田民生の物まねのように聞こえて、非常に気になった。
ただ、評価が辛いのは、期待が大きかったことによる反動ともいえる。
解散前からのファンにとっては、たまらないものがあるのだろう。

■モリッシー「YEARS OF REFUSAL」
モリッシー「YEARS OF REFUSAL」 
イギリスのロック・ミュージシャン、モリッシーの3年ぶりの新作。

今年で50歳になるモリッシーだが、
年齢を重ねても青っぽい雰囲気があり、よれっとした歌唱と相まって、
私の中では、つかみどころのないアーチストであった。

ところが、この作品は、明らかにロック・アルバムだった。
特に前半の数曲は、現代のUK若手バンドのデビュー作かのような
勢いと意気込みを感じた。
バックバンドも若手を揃え、ぐいぐい押してくるサウンドになっている。
この明らかなロック化に、多少戸惑った。
しかし、好意的な戸惑いである。
勢いがありつつも、メランコリックなメロディは健在で、
タイトで安定した良質の大人のロックである。

そして、サウンド音楽よりも戸惑ったのが、ジャケットの写真のとおり、
どういうわけかボディが逞しくなっていること。
繊細でなよっとした印象が強かっただけに、
あえて小さめのシャツを着て、
はちきれそうなボディに見せているのが不思議である。
ただ、シャツのメーカーがフレッドペリーなのは、
イギリス愛があって良い。


私のロック知人・スミス西野氏は、この作品を絶賛している。
そもそも、「スミス西野」という名称は、
モリッシーが80年代に率いたバンド「ザ・スミス」に由来する。
それほどに、彼はモリッシー・ミュージックへの造詣が深い。

スミス西野氏の絶賛ぶりは次のコメントのとおり。
「このアルバムをバイして、早速リスンしたんですけど、
 今年のアルバム1位は、3月にして決定してしまいました。

 この先いかなるアーチストの作品が発表されようと、
 1位はモリッシーで不動ですね。
 今年の残り9か月半は消化試合みたいなものですよ。
 唯一、このアルバムを脅かす存在があるとしたら、
 モリッシーが年内にもう1枚アルバムをリリースした場合だけですね。

 モリッシーを超えるのはモリッシーしかいないでしょう」

さらにスミス西野氏は、昨年12月にイギリス限定でリリースされた、
ザ・スミスのシングル・レコードのBOXセットをバイしている。
レコード・プレーヤーを持っていないにもかかわらず、
シングル・レコードの、しかもBOXセットをバイしたのだ。
もはや彼にとっては、聴くことより、
保有することがステイタスであり、モリッシーへの敬愛なのだろう。
そんな彼の盲目的な大人バイぶりと、狂信的なワンフーぶりは、
この時期、何かといえば人事の話題しかしない、つまらない大人とは
完全に一線を画すソウルである。
イカシてるぜ、スミス!
職場でロック談義ができないもどかしさを抱えている奴は多いぜ。
おいらもその一人さ。

でも、職場でロック談義ができない状況こそロックだと思うぜ!
そうだろ?
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突然ですが、6月に結婚式を挙げます。。。
誰の…?
私ですよ、わ・た・し☆

で、披露宴のBGMを決めるよう、式場の方に言われまして、色々とそれ用のコンピレーションアルバムなどを聴いているのですが、「しっくりこない」。
いや、有りと言われれば有りなのですが、「しっくりこない」。

そこで、片っ端から色々な曲を聴いて、好きな曲を集めてみたところ、バラバラ。。。統一感がなく、「ダメだこりゃ」。な感じで、今はまた振り出しに戻った感じです。

また片っ端から曲を聴く日々が…。
やっぱり前にコメントしたように、徒歩通勤にして聴きながら会社に向かおうと決めました。
そろそろ雪もなくて歩くのも気持ち良いですよね☆
【2009/03/19 10:03】 URL | yoshimi #-[ 編集]

俺も職場でロック談義したいぜ。
今度クグエさんに日中、ゲリラみたいにメール
しちゃうかもしれないぜ。
「ゲリラ」の響きがロックだぜ。
通勤に音楽聴くなら、当然ロックだぜ。
【2009/03/20 20:44】 URL | フルチューン #-[ 編集]

yoshimiさん、コメントありがとう。
結婚するんですか。突然なので驚きました。
おめでとうございます。
6月ということは、もうすぐではありませんか。

披露宴で流す曲に統一感などいらないのでは。
ちなみに私は、新郎新婦入場の時に流す曲を、
そのためだけに作り、スタジオでレコーディングまでして用意しました。
正直、出席者は、どんな曲が流れたかなど、
最初の1曲しか聴かないのではないかと思っていたので(今もそう思っているので)。
まあ、流す曲を選ぶのは迷い、悩むでしょうが、楽しみですよね。

今、自分が披露宴で流す曲を選べと言われたら、
ぱっと浮かぶのは、エリック・クラプトン「running on faith」と、
ジョン・レノンの「WOMAN」ですね。
それにしても、ほんとに結婚するんですね。
なんとなく旦那さんは身体の大きい人っぽい気がします。

フルチューン氏、どうもありがとう。
ゲリラ・メールも待ってます。
通勤に聴く音楽は、朝は断然ロックですね。
今年これまでで、朝、最も聴いたのはAC/DCです。
帰りは、シャッフルで聴くことが圧倒的に多く、
それに飽きると、ブルーズをなんとなく聴く。そんな感じです。
でも、車の中で聴くのが一番ですね。
車の中で聴いていると、もっと聴きたくて、
家に帰らず、そのまま遠くへ行きたくなることもしばしばです。
【2009/03/22 00:40】 URL | クグエSW #-[ 編集]

 12月以来ですね。日々の仕事と生活に追われていたら、あっという間にオアシス公演当日です。遅ればせながらMP3プレイヤーをバイしたので、通勤時に予習してました。(こんな便利なものならもっと早く買えばよかった)   娘がThe Wiggles(オーストラリアの幼児向けバンド)にはまっているので、家ではこればかり聞いてます(聞かされてる)。   http://www.thewiggles.com.au/au/home/
 最新アルバムでは、パンク・ニュウウエイブ時代にThe Specials が演ってた"Monkey Man"をカバーしてます。(オリジナルはジャマイカのMaytals なのかな)。ちょっと熱くなりました。
 The Specials も30年ぶりの再結成ツアーが4月からあるらしいです。
【2009/03/22 04:33】 URL | ミニッツ草刈 #-[ 編集]

ミニッツ草刈さん、コメントありがとうございます。
オアシス・ライブはいかがだったでしょうか。

ライブを観ていて、イギリスらしいロックであること、
これほどビートルズをロック的に昇華させたバンドはないことなど、
その存在の大きさを改めて感じました。

The Specialsが再結成ですか。
確かに、Monkey Manは子供もメロディを覚えやすい曲ですね。
スペシャルズは大学時代に聴きましたね。
ちなみに、それと同時期によく聴いたのは、エコー&バニーメンですね。
今でもエコ・バニは聴いていて、結構な割合で、i-podにインしてます。
【2009/03/24 01:03】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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