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昨日の朝、仕事へ向かうため、家を出る直前のことだった。
必要なものを鞄に入れ、時計をはめ、カギを手にする。
そして、i-podをコートのポケットに入れる。

その時、突如、セックスピストルズを聴きながら通勤したい
衝動にかられた。
彼らの曲は、i-podにインしていない。
インするためには、パソコンを立ち上げ、
CDをパソコンに取り込んでなければできない。
そんなことをしていたら確実に遅刻する。
1時間休もうかとも思ったが、私の職場には、残念ながら
「ピストルズ休暇」という制度がないため、断念して職場へ。
通勤途中は、心の中で彼らの曲を演奏していた。

それにしても、なぜセックスピストルズを聴きたくなったのだろう。
高校生から20代前半にかけての時期、
カセットテープで何度となく聴いた。
30歳になる頃、「ロックマンとして彼らのCDは
保有していなければならない」と、自らを律してCDを購入。
ところが、その頃から、ほとんど聴かなくなり、
少なくとも最近5年間は、セックスピストルズを一度も聴いておらず、
いわば、セックスレス状態だった。

SEX PISTOLS/Never Mind the Bollocks 
こうした基本パンクを聴きたくなる兆候はあった。
1か月ほど前から、しばらく聴いていなかった
ブランキー・ジェット・シティやミッシェル・ガン・エレファントを、
朝の通勤時に毎日聴くほど、激しいロックを欲するようになっていた。
3週間くらい前も、タワーレコードで流されていたピストルズのDVDを
無意識のうちに見入ってしまった。
先週あたりから、バッキンガム宮殿が、ファッキンガム宮殿に思えていた。
そして、昨日の朝、ついに引き金が引かれた、というわけである。

職場にいる間ずっと、セックスピストルズを聴きたくてたまらなかった。
昼休みにタバコを吸ってる時も、
「プリティ・ヴェイカント聴きてえなぁ」と思ったり、
近くのカラオケ屋に行って、「サヴミッション」だけ歌って
帰ってこようかと考えたりした。

同僚との会話すら満足にできなかった。
「3月の3連休は、どこか行くの?」と上司に聞かれれば、
「連休?ホリデーズ・イン・ザ・サンですね」。
現在、新婚旅行中である同僚のM美(エムミ)に関して、
「今日あたりは、スイスに滞在してるんすかね。
 いいっすよね、ウィーンに行けるなんて」と後輩に聞かれれば、
「オレの場合は、ゴッド・セイヴ・ザ・ウィーンだけどね」。
そんなふうに、誰にも伝わっていないことを承知で、
ピストルズ的言動に終始した。

同僚は、ぽかーんとしていた。そして、冷めていた。
しかし私は興奮していた。
「オレの場合は、ゴッド・セイヴ・ザ・ウィーンだけどね」と、
自然に言葉に出てしまう自分が愛おしくなった。

愚かなことではある。
でも、そんなことはどうだっていいのさ。
近くの同僚より、遠くのピストルズ・フリークにわかってほしかっただけさ。
「人のセックスピストルズを笑うな」的パンク・スピリットで、
この日、私の意に沿わないことは、
全て「勝手にしやがれ!」と「わかってたまるか!」で押し通した。

帰宅後、早速ピストルズを聴いた。
鳥肌が立った。その後、血が熱くなってくるのを感じ、
寒いのか暑いのかわからくなるほど刺激的だった。
久しぶりに風呂に入ったかのように、
心の中の汚れやわだかまりが消えていくかのようでもあった。
それにしても、すごい存在のバンドである。
なんといっても、「ノー・フューチャー!」と歌われることによって、
なぜか自分の中の負の部分が
救われていくような気持ちにさえなるのだから。


ピストルズは、歌い方こそ、直情的で扇情的だが、
実は優れたポップ・ソングであり、演奏は、もろにロックンロールである。
しばらく聴いていなくても、やっぱり聴きたくなる。
懐かしさなど全くない。むしろ今を感じるロックである。
40歳を過ぎないと、ピストルズのほんとの凄さは
わからないのではないかとも思う。

今日は、昼休みにずっと聴いていた。
仕事の休憩時間に聴くピストルズは最高だ。
今後、休憩時間にピストルズを聴く時は、
「アナーキー・イン・ザ・休憩」と呼びたい。

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はじめまして。いつもこっそり読んではニヤリとしておるものですニヤリ。

先日ボクもケーブルでクラッシュの軌跡なるものを観た
おかげで通勤にクラッシュを欲しています。

ピストルズも唐突に聞きたくなりますよね。
ちなみに通勤途中の沿線沿いの壁に
「俺はビシャスだ!」とスプレーで落書きがされています。

【2009/03/11 10:45】 URL | bull #35BUUDj.[ 編集]

FMもえるで友禅のCMに出ているクグエさん、こんにちは。(現在放送されています!それもかなりの頻度で!)
私の通勤時間は5分~10分です。
それも車。
カーナビで見られるテレビで芸能ニュースを聴きながら通勤しています。
リスナーさんから初めて知らされる芸能ネタに傷つかないように。。。
雪が溶けたら音楽を聴くためだけに徒歩通勤にしてみようとすら思う今日このごろです。
【2009/03/11 13:23】 URL | yoshimi #-[ 編集]

bullさん、コメントありがとうございます。
この記事でリアクションをいただけて、非常に嬉しいです。

ザ・クラッシュは、私が影響を受けた洋楽アーチスト・トップ5に
確実にランクインします。
あっけらかんとして、それこそピシャスなピストルズに対して、
ザ・クラッシュは闘うロッカー、あるいは、
背中で生きざまを見せるロッカーという感じで、
心からカッコいいと思っていました。
今となっては、比較する意味がないほど、
ピストルズもザ・クラッシュも最高です。

「俺はビシャスだ!」と、超ダイレクトに落書きしたセンスがすごいですね。
特に「俺」という字は、スプレー的に苦労したと思います。
というか、どちらかといえば、「俺はシドだ!」
と書くのが本来のような気がします。
環境上もモラル上も好ましくない落書きではありますが、
正直見てみたいです。

yoshimiさん、どうもありがとう。
リスナーから知らされる芸能ネタに傷つくというのは、
そのネタを知らない自分に傷つくということなのでしょうか。

通勤で歩きながら、音楽に夢中になってしまうと、
歩いていること自体忘れて、もう着いちゃったの?
という気になることもありますので、試してみては。
私は音楽をより聴くために、早く家を出て遠回りをすることもあります。
それと、自分の曲の構成やギター・ソロは、
ほとんど歩いている時に練って、家で整理する感じです。
ブログの記事もそうです。
本当だぜ。

ちなみに、今回のピストルズの記事は、
女性に対して、やや品のないところがあろうかと思いますが、
「そりゃ、あなた、トキを焼き鳥にして食うようなもんでしょ」の
鳩山発言よりは、だいぶましかなと思ってます。
【2009/03/12 00:00】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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