飲み行為の幹事をやるのは、できれば避けたい
という方は多いだろう。
私は、人数が少ない飲み行為の場合は、
幹事をやらせてほしいと思うことが多い。
なぜなら、行ってみたい店に行けるからだ。
それなりの額のマネーをペイするのに、
安易に大型居酒屋チェーン店や、
小綺麗なだけで特徴のない店だと、
非常にもったいない気がするのだ。
せっかくの機会を、みすみす無駄にしているように
思えるのだ。
「白木屋じゃなくても、ほかにたくさんあるだろうって」、
「どうして、安易にアランにするかね」などと、
ひとり愚痴ることも、しばしばである。
10人以上となれば、
人数的にも、それぞれの好みの面からも、
ある程度、無難な店にしなければならないのは仕方ない。
しかし6人前後ならば、選択肢は増えて、融通がきくのだから、
安くて特徴的な美味しいモノがある店や、
行ったことがない店にトライしたいじゃないか。
やっつけ仕事のような店選びをするのは言語道断である。
身近な話でいえば、職場での小規模な飲み行為の際は、
ぜひ幹事をやらせてほしいと思っている。
ところが、全く幹事をやらせてもらえない。
「幹事やらせてほしいな」と出しゃばるのは胡散臭いし、
「オレ、幹事やるよ」と立候補しても、
1971年以降に生まれた世代からは、
「いやいや、申し訳ないっすから」などと言われ、
そこで食い下がるのもみっともないので引き下がる。
中村NBRや山下MSTやM美など年下諸君は、
行ったことがない店にトライするので、
なんらの意見はなく、常に納得するが、同年代連中がひどい。
考えることを拒絶したかのように、
この広い札幌で、ごく狭い範囲での店選びをする。
ただ、私が幹事をやる場合、ひとつ難点がある。
予約を伴う店の場合、当然、予約者の名字を聞かれる。
その際、「クグエです」と言っても、
一回で「クグエさんですね」と返されることなど、
3年に一度くらいである。
「ご予約の方のお名前は?」
「クグエと申します」
「クメさんですか?」
「いえ、クグエです」
「クヌメさんですね」
「いえ、ク・グ・エです」
「クズエさんですね」
「ああ、そうです」
こんな調子である。
途中で、どうでもよくなり、認めてしまうのだ。
このように名字が伝わらないのは、
どうしようもないこととはいえ、非常に面倒くさい。
そのため、平気で偽名を使うことがある。
中村NBRが参加しない飲み会なのに、
「中村」で予約したこともあれば、
例えば、焼き鳥のテイクアウトにおいて事前に電話注文をする際、
「山下です」と告げ、あとで店に焼き鳥を取りにいったときも、
「山下で予約してました」と平気で言っている。
ただ、中村NBRや山下MSTに迷惑はかからないものの、
どこか後ろめたい気持ちがある。
そのため、彼ら以外の名字を使うこともあるが、
なんという名字で予約したか、わからなくなり、
店に行ってから、しどろもどろになったことがある。
「なんて名前で予約してましたかね?ああ、これかぁ」と、
予約した自分の名字(偽名)を店で確認するという
不可解な状況になったこともある。
聞き取りにくく、かつ珍しい名字を持つと、
意外な苦労があるのです。


