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本日は、私、クグエ@スカイウォーカーが選ぶ
「2008・アルバム・オブ・ザ・イア」である。

ノミネートの要件は次のとおり。
①概ね2007年11月1日から2008年11月30日までに
   リリースされた洋楽アルバム
②ベスト盤やコンビネーション・アルバムなどの企画モノは除く。

今年の洋楽アルバムは好作品が目白押しだった。
近年まれに見る不作だった昨年の反動もあるだろう。
つまり昨年リリース予定だったのが、今年にずれ込んだ結果、
今年が激戦になったともいえる。
特に、30代から40代にかけての世代が、
骨格のしっかりとした密度の濃い作品を
リリースした印象がある。

さて、順位であるが、審査は非常に難航した。
基本は私の好みでの評価となるのだが、
その作品のクオリティ、今年どれだけ聴いたか、
3年後に聴いてると思うかどうか、過去の作品との比較など、
現在・過去・未来を総合して検討し、
最後はやはり、自分にどれだけ染みこんだかによって決めた。

それでは発表させていいだきます。

№1 オアシス/DIG OUT YOUR SOUL
1_oasis/dig out your soul 

細かいことより、とにかくイギリスのロックのトップに君臨する
格の違いを見せつけた素晴らしい作品だった。
2000年以降の彼らのアルバム中ではダントツで良い。
キラーチューンのような曲はないが、
深みを増し、厚みを増し、アタック力が強く、
それでいて押しつけがましさがなく、何度聴いても飽きない、
アルバムとしての完成度が非常に高い傑作だった。

№2 ベック/MODERN GUILT
2_beck/modern guilt 
これまでのベックの作品の中で最も良い、というか好きである。
クールで洗練されたサウンドに渋みが増し、
なんといっても歌メロがしっかりしているのが良かった。
曲調も音もフレーズも、どこか懐かしい(古臭い)感じが漂うが、
料理の仕方は現代的であり、
様々な楽器やコンピュータを駆使しているが、
いい意味であっさりと聴かせる、これまた傑作である。

№3 コールドプレイ/VIVA LA VIDA
3_coldplay/viva la vida 
2008年7月16日の記事で、このアルバムを、
「輪郭がつかめない」、「何をしたいのかわからない」と
厳しい評価をした。
しかし、聴き込んでいくと、琴線に触れてくるような肌触りを
感じてきて、そこからはコールドプレイという海に浸ってしまった。
やはりメロディが秀逸である。また、夜明けの寒さと光を奏でて
いるような「生命」を感じる作品である。

№4 プライマル・スクリーム/BEAUTIFUL FUTURE
4_プライマルスクリーム/beautiful future 
「ロックンロール万歳!」な気分にさせるアルバムだった。
特に、2曲目に収録の「CAN'T GO BACK」は、
今年で一番の大盛り上がりソングである。
ライブで大合唱する観客の姿が想像できる。
決して新しいことをやってるわけではないが、
しっかりと刺激を与えられてしまう。
3曲目に収録の「UP TOWN」を聴くと、夜、出かけたくなります。

№5 ザ・クークス/KONK
5_ザ・クークス/konk 
イギリスの若手バンド「ザ・クークス」のセカンド・アルバム。
ファーストから飛躍的に成長して驚いた。
イギリスのガレージ・ロックの王道のようなサウンドなのだが、
ポップの普遍性や、街角の哀愁を感じさせるような
メロディセンスの良さが光り、自然に耳に溶け込んでくる。
コーラスも非常に上手で、曲の質を上げている。
未だに3位でも良かったかなと迷わせるほどである。

№6 ジャック・ジョンソン/SLEEP THROEGH THE STATIC
6_ジャック・ジョンソン/4th 
心の中の荒波を、夕凪に変えてくれるような、
ほっとするアコースティック・サウンド。
温かみがあり、自然に吸い込まれていくようである。
車があり、太陽があり、海があり、
そこにジャック・ジョンソンの音楽があれば、
他に何が必要だろうと感じられるほどである。
音楽に二日酔いしている時でも聴ける常備薬ともいえる。

№7 レディオヘッド/IN RAINBOWS
7_レディオヘッド/in rainbows 
これまでレディオヘッドの音楽は、
神経を逆撫でするようなメロディ展開のせいで、
聴いているうちに憂鬱になったり、気持ち悪くなることがあった。
しかし本作は、これまでにない馴染み方をした。
BGMとして、ちょっと心地よい感覚もあった。
とはいえ、「生」よりは「死」をイメージさせるようなサウンドには
変わりなく、朝に聴くことは困難だし、非常に危険である。

№8 ザ・ミュージック/STRENGTH IN NUMBERS
8_the music/3rd 
ザ・ミュージックのサード・アルバム。
「ヘビーなタテノリ・ダンスロック」として凄まじくパワーアップした。
また、アルバム全体としてまとまりが出て、クオリティも上がった。
特にベースとドラムの押し寄せ感に圧倒され、ハートビートが上昇する。
ただ、即効性はあるものの、リズムが似ている曲が多く、
続けて聴くと飽きやすいのが難か。
なお、今回紹介する中で、最も都会の夜が似合う作品である。

№9 ザ・ヴァーヴ/FORTH
9_the verve/forth 
大人のロックである。
キャッチーなメロディはまるでなく、ガツンとくるフレーズもない。
悪く言えば、だらだらしたダークなサウンドである。
ところが、サイケデリックなうねりの中に
知らず知らずに引き込まれていく。
繊細でありながら力強く、ぶいしー(渋い)で、クール。
密閉度の高い家に住んでいるような安心感もおぼえる作品である。

№10 キャット・パワー/JUKE BOX
10_cat power/juke box
偶然に耳にしたラジオから流れた彼女の歌に心をうたれ、
とりあえず試しに買ってみたアルバム。
全曲がカバー・ソングなのだが、自分の曲のようにナチュラルに、
それでいて気怠く、心地よいジャジーな雰囲気を醸し出している。
一旦はまると、ずっと聴いていたくなる中毒性も強い。
なお、キャット・パワーは、
第2位のベックのアルバムに2曲、コーラスとして参加している。

№11 AC/DC/BLACK ICE
11_AC/DC/BLACK ICE 
AC/DCの9年ぶりとなる新作。
メンバーが60歳前後になった今も、これでもかと、
ハイテンションR&Rをぶっ放してきた。
どこから切り取っても、AC/DCらしさにあふれ、
不変の強さを見せつけたノン・ストップ・ハードロックである。

№12 mutlu/LIVIN'IT
14_mutlu/livin'it 
2008年最大の掘り出しモノだった。
カントリー・ロック+AOR的なアコースティック・サウンドで、
郷愁を感じさせるカム・バック・ホームなテイストがある。
休日の午後に、田舎の景色を見ながらドライヴする時に
聴きたい部門では、第6位のジャック・ジョンソンをも凌ぐだろう。

№13 R.E.M/アクセラレイト
13_R.E.M/アクセラレイト 
20年以上の彼らのキャリアの中で、
最もラウドなロック・アルバムだろう。
音がカッコ良く、エナジーも伝わってくる、ロックらしいロックである。
ただ、ホッケの開きを食べたい時に、焼肉を食べさせられたような
巡り合わせの妙が、この順位にとどまった最大の要因。

№14 ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ/激情ギターラ
17_ロドリーゴ 
メキシコ出身の、アコースティック・ギターによるインスト・ユニット。
情熱的でありながら、どこか儚げなラテン・ロックといったところか。
ギターが歌っているというか、血が流れている生き物のように
思えてくるほど躍動しており、それでいて美しさもある。
また、パーカッションの使い方が巧みで、いいクルーヴを生んでいる。

№15 ザ・ヴァインズ/メロディア
15_THE VINES/メロディア 
オーストラリアのロックバンド、ザ・ヴァインズの4作目。
「ビートルズ・ミーツ・ニルヴァーナ」ぶりは本作も健在。
相変わらずコンパクトにわかりやすくポイントを表現している。
ただ、私の評価が高かった前作からの進化が見えにくかった。
悪い出来ではないのだが、もう少し変化球を見てみたい気がした。

№16 ザ・キラーズ/DAY&AGE
19_ザ・キラーズ/day&age 
ザ・キラーズの3作目。
グラマラスなフランツ・フェルディナンド的でもあり、
ゴージャスなザ・ストロークス的でもあるが、
いい意味で丸みが出て、アルパムを通して聴きやすい仕上がりと
なっている。4曲目収録の「JOY RIDE」はヘビ・ロテ確実。

№17 ニック・ケイヴ/DIG,LAZARUS,DIG
12_ニック・ケイヴ/dig 
映画音楽のようである。
誰かを追いつめる、あるいは追っ手を払う映画に似合いそうだ。
エッジのかかったボーカルは、皮肉っぽくも、どこか哀愁があり、
ボブ・ディランやニール・ヤング的な佇まいも感じた。
片隅の小さな飲み屋で流れていたら最高だと思う。

№18 ウィーザー/THE RED ALBUM
20_ウィーザー/the red album 
前作が良かったので、期待していたウィーザーの6作目。
残念ながら、18位にランクされるのがやっとだった。
クオリティは低くはないし、新しいことに取り組もうとしているが、
必殺メロがなく、サウンド志向に走りすぎたかなと。
そこがなんとも退屈に感じ、何度も聴く気になれなかった。

№19 ポール・ウェラー/22DREAMS
16_ポール・ウェラー/22dreams 
バラエティに富んでおり、やってみたいことを全部やったような、
ポール・ウェラーの集大成とも感じられる21曲入りアルバム。
しかし、「この曲は必要だったのか?」と思わされた曲も多く、
アルバムとしては間延びしてしまったというのが率直な感想。
ぶいしーな白人ブルージー・ロックを、もっと聴きたかったなと。

№20 SCOUTING FOR GIRLS/SCOUTING FOR GIRLS
18_スカウティング・フォー・ガールズ 
ピアノが前面に出たポップ・サウンド。
ベン・フォールズ・ファイヴを彷彿とさせ、
受け入れやすいサウンドであるが、
インパクトと深みに欠けるかなと。
ただ、メロディがきれいなので、嫌味なく聴けてしまう良さはある。

以上が、クグエ@スカイウォーカーが選ぶ
「2008・アルバム・オブ・ザ・イア」トップ20である。
1位、2位はあっさり決定してが、3位から5位と、
13位から18位の順位づけが難航した。

何度も聞いては順位を動かすなどし、
これまでの記事の中で、最も手間と時間を要した。
しかし、忘年会より、大掃除より、年賀状より、
この企画をやり遂げなければ年を越せる気がしていなかったため、
非常にほっとしている。

また、私一人で、これほどの音源を入手できるわけではない。
ロックの情報交換に、特に協力をいただいたスミス西野氏と
ダーオ小田氏には、改めて感謝を申し上げたい。

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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽



















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