ADMIN TITLE LIST
19日火曜日、仕事をしていたら、職場に放送が流れた。
「健康診断は今週なので、忘れずに受診するように」
との内容だった。

私の職場では、年に1度、所定の日に、
医師や看護師が職場に来てくれて、
一斉に健康診断を行うことになっている。

先週から、その放送は流れていたらしいが、
私は全く気づかずにいた。

慌てて、職場の健康診断担当者に受診指定日を聞いてみると、
20日水曜日であることがわかった。
つまり翌日だった。
ギリギリのところで確認できて良かった。

健康診断が近づくと、やけに興奮する人がいるが、
私の職場には、そういう人はおらず、
周りで全く話題に出てこなかったため、気づかなかった。
健康診断だからといって何か特別な対策をとるわけではない。
ただ、唯一厄介なのが、診断前日の午後9時以降は、
食事はおろか、水分をとることさえ禁止されることである。

健康診断では、バリウム・ドリンキングによる胃の検査や
採血などがあるため、この世の中に存在する全てのものについて、
体内にインすることが制限される。
夜も更けた時間から毎晩のように、
ウイスキーをちびちび飲んでは、
何かをつまむ生活をしている私にとっては、
これが一番厄介である。
しかし、一年に一度の検査であり、きちんと診てもらいたいので、
19日の夜9時以降は、水しか飲まなかった。

20日水曜日、朝食を抜き、必要最小限の水分だけを採って職場へ。
午後からの会議の準備により、朝は多少バタバタしたため、
午前10時過ぎに、健康診断会場へ向かった。
ところが、事務室から廊下に出た時点で、
どこに行こうとしているのか、一瞬忘れてしまったのだろう。
廊下に出て、そのままトイレに向かってしまった。

ここからは、食事中にこの記事を読まれている方は、
しばし要注意である。

トイレ・エリアに足を踏み入れた時、
いつも使っているトイレなのに、何か違和感があった。
「トイレにいていいんだろうか?
 私のいるべき場所は、ここではないどこかではないか」という、

ぼんやりとした疑問が頭をよぎった。
トイレにて、一瞬、人生の岐路に立たされたかのようだった。
しかし、気にせず、尿をボディからアウトし始めた時、
ぼんやりとした疑問が、はっきりとした。

健康診断で最初にすることは採尿である。
健康診断直前の「尿アウト・フロム・ボディ」は、
絶対にしてはならないことである。
車の運転直前に飲酒するようなものである。
ここで全てをアウトするわけにはいかない。
ピンチだった。
野球に例えれば、尿アウト満塁のピンチだった。

しかし、まだアウトし始めたばかり。
NOT TOO LATE
、遅すぎることはない。
私は、脳からボディに、「尿ストップ!」の指令を出した。
持ち尿の20%程度のアウトに食い止めた。
ギリギリのところで、事無きを得た。

健康診断は、採尿に始まり、
身長・体重、血圧、視力、聴力の検査、採血と続き、
その次が医師による診察であった。
診察ブースは、白い布で仕切られている。
白い布をくぐると、そこにいたのは、30歳前後の女性だった。
そう、女性の医師だったのだ。
しかも、髪の毛は強めの茶色で、化粧は鋭角的。
フェイスは一般的に見て、中の上だろう。

私の問診票を見て、まず一言。
「昨日の夜、水を飲んだんですね」。
受付の時、「午後9時以降、食事も水分も採ってませんね」と聞かれ、
「水は飲みました」と答えたのを、受付の人がメモしていたのだ。

女性医師は、水を飲んだことについて、予想外にこだわった。
「水を飲むと、バリウムを飲んでも胃の中が写りにくくなるんですよ」
「ああ、そうですよね」
「どのらい飲んだんですか?」
500mlくらいですかね」(本当はもっと飲んでいるし、朝も飲んでいる)
「明日かあさってに、胃の検査だけをやることもできますけどね…」
「いや、今日、検査させてください」
「写りにくくなることによって、
 写るべきものが写らない場合もありますけど」
「まあ、そうですよね。でも、今日お願いしたいんですよね」
「ほんとにいいんですね。自己責任ということで」
「いいです」
「ほんとに?」
「はい、ほんとに」

これだけプレッシャーをかけられるとは思わなかった。
そこまで言うなら、医師側からストップをかけてほしかった。
というか、「自己責任」という言葉が使われるほど
決心を要することだったのだろうか。

その後、聴診器をあてられたり、首の根もとを押されたりした。
首の根もとを触られた時、医師の手が少し荒れていることに気づいた。
その後、医師の手を見ると、やはり少し荒れ気味だった。
女性医師とはいえ、職業的なものなのか、家事なのか、
色々と大変だなと感じた。

診察の後は、心電図を診たり、レントゲン、胃の検査と続いた。
この日は受診者が多く、かなりの時間を待たされた。
最後にやる胃の検査の時点で、午後1時近かった。
午後1時30分には会議に出席しなければならない。
自分が説明する会議なので欠席はできない。
この時点で、昼食をとる時間がないことは確実だった。
しかも、昨日の夜8時から食事はとっていないため、
空腹グラフは、かなり上昇していた。

胃の検査の際、造影のためバリウムをドリンクする。
その前に、胃袋を膨らませるために、
炭酸の顆粒(発泡剤)を飲まされる。
空腹であり、昼食もとれない状況だったせいか、これが美味しく感じた。
それによって、私は不用意になったのかもしれない。
飲み終わる時、検査員から、
「飲んだら、ゲップが出そうになりますが、我慢してください」
と言われ、「はい」と答えるはずが、
ゲップで返事をしてしまった。
その後バリウムを飲み始める約20秒の間に、
3回くらい、ゲップを我慢した。
しかし、「じゃあ、バリウム飲んでください」と言われた時、
我慢から解放されることで気が緩んでしまい、
またしてもゲップで返事をしてしまった。


バリウムは、味のしない重たい牛乳のようで、
ドリンクするのは不快である。
しかし、この日のバリウムは、いちごミルク味で美味しかった。
空腹だったこともあり、「もう一杯ください」と
言いそうになったほどだ。

全ての検査は1時10分に終了。
受付に問診票を返しに行くと、先ほどの女性の医師がいた。
私は、彼女の手荒れの理由が気になっていた。
そこで、思い切って聞いてみた。
「職業柄、手が荒れたりするんですね」
「医師は結構、手を洗いますしね。
 あと、家で洗い物とかあるので、やっぱり」
「洗い物ですか。ところで、台所洗剤は何を使ってるんですか」
すると彼女はこう答えた。
「ジョイです」
クグ丸です。
スポンサーサイト

テーマ:日記 - ジャンル:日記



















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 トゥナイト今夜もRock Me Baby, All rights reserved.