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14日(金)の夜、飲みに行き、
2次会の途中から、完全に記憶がない。
気づいた時には、どこかのマンションの
入口ロビーのようなところで、座って眠っていた。
時計を見ると、午前1時30分。
そして、なにより、ここはどこなのかと不安になった。

マンションを出て、信号の下に掲示されている住所を見ると、
「大通東6丁目」となっていた。
私の家は、そこから北東へ約5㎞の距離である。
わかりやすく言えば、元町界隈である。
とりあえず、北東方向に歩いていけば、家にたどり着くと思い、
歩き始めた。しかし。
家の方向から住所が遠ざかっていく。
自分が、洋楽しか聴いていない人になったかと思った。
つまり、「ほうがく」がわからなくなった。

それでも歩いた。
もう少し歩けば、はっきりわかるだろうと。
大通東から北へ向かうには、線路を越えなければならない。
線路を越えれば、土地勘があるので、
多少酔っていても帰ることができる確信があった。

しかし、なかなか線路を越える道が出てこない。
線路があったかと思うとフェンスで閉ざされていることを2度、3度繰り返し、
気づくと、JR苗穂駅が見えてしまった。
私は、大通東6丁目から北東を目指しつつも、東へ行き過ぎたのだろう。
結果論だが、北へ北へと進めば、スムーズに行けた。

札幌の地理がわかる方にしか理解できない話となってきたが続ける。
そして、なぜタクシーに乗らないのかと疑問を持たれる方がいるだろう。
私は、そもそもタクシーが苦手である。
あの狭い個室に知らない人といるのが辛いのである。
そして、タバコ臭が残っていたら、もう耐えられない。
というか、それ以前に、走っているタクシーを止めるという行為が、
どこか無理矢理感があって、できることならしたくないのである。
そのため、日々の生活の中では基本的に、
公共の交通機関が無くなる時間まで仕事をした時か、
誰かとの付き合いで、という時にしかタクシーには乗らない。
しかも、極力、止まっているタクシーにしか乗らない。

JR
苗穂駅から私の家は、北へ約4㎞の距離である。
ここからは完全に土地勘がある。
そのまま北へ行けばいい。
ただ、JR苗穂駅界隈は、JR車両を整備するところなど、
かなり広くJRの敷地があるため、
北へ通じる道路は、JR苗穂駅を挟んで、かなり遠回りになっている。
その遠回りを嫌った私は、車道は遠回りになっているが、
歩いてしか行けない近道があるのではないかと考えた。
つまり、少しでも効率的にと考えた。
しかし、そう考えたことが最大の非効率だった。
どの道を行こうにも、JRの敷地のフェンスにあたり、
北へ抜けられず、何度もJR苗穂駅の近くに戻ってきてしまうのである。

そのうち、具合が悪くなってきた。
近くのコンビニで水を買った。
水を飲みながら、歩き出してまもなく、具合の悪さが増した。
これは、嘔吐のサインだった。
私は、JR苗穂駅前の道路の中央分離帯で嘔吐をした。
そして、中央分離帯の草にまみれながら、
言いたいことも言えず、やりたいこともやれない自分って何なのかを
考え始めた。
もちろん答えなど出ない。

その時、右目のコンタクト・レンズが自然にはずれてしまい捨てた。
ついでに左目のコンタクト・レンズもはずして捨てた。
コンタクト・レンズなんかをしていても、
私には何も見えていなかったのだ。
真実も、現実も、愛も、自由も、近道も。

私はせこい近道を開拓するのをやめ、
知っている大きな道を帰ろうと諦めた。
しかし、大きな道を行き交う車の音がうるさい。
求めていないのにタクシーが止まる。
水を飲んでは吐いてしまう。
私はまた、車の少ない通りを歩いてしまった。
そのうち、歩いたことのない道を歩いてみたくなり、
初めて通る裏道へ。そして、また家から遠ざかる。

その繰り返しをしているうちに、
環状通と国道275号線が交わる交差点が見えた。
つまり、苗穂のイオンの辺りまで行ってしまった。
さすがに私も無駄な遠回りに疲れ、そこからは最寄りルートを帰った。
家に着いたのは午前4時。
平行四辺形の左下を「大通東6丁目」、左上を「自宅」とすれば、
私はその日、平行四辺形の「左下右下右上左上」
というふうに遠回りをした。
JR
苗穂駅で近道に固執しなければ、三角形で済んだ。

「人生に無駄などない」と言う方がいる。
無駄だと思えることも、何かの力になり、どこかにつながっていると。
今回の帰り道は、無駄以外に何もない。
その日だけの無駄では済まない。
翌日も使い物にならなくなる。
こういうことは何度も経験している。
にもかかわらず、また同じ失敗をした。

翌日はバンドの練習を4時間した。
二日酔いのため、バンドの練習の直前まで家で横になり、
バンドの練習後、夕食を食べ、家でずっと横になっていた。
しかし、16年ぶりに、かつてのメンバーと音を出し合ったのは感激した。
ちょっと涙が出そうになった。
その12時間くらい前、知らないマンションの入口で寝込み、
深夜の街を吐きながら放浪した自分にも、
情けなさと哀れみで涙が出そうになった。

※練習をしたスタジオと喫茶店(スタジオミルク)
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