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洋楽ロック・リスナーにとって2008年は、
聴かなければならないアルバムが多く、慌ただしいだろう。
2年ぶり、3年ぶりという作品が、今年に集中。
つまり、リリース・ラッシュな年になってしまった。
これは、2007年にリリース見送りが多くあった反動も
あるだろう。

聴きたい新作アルバムはたくさんある。
しかし、聴いて自分なりに理解するには、
結構なエネルギーを使うし、時間も要する。
それ以前にマネー的な問題が生じる。
それでも、聴きたいパッションが強い人は、
妻を交際前以上に口説き、あるいは、
びっくりドンキーで息子の飲み物の注文を控えさせてでも、
新譜をゲットする。

そんな人物の一人が、ロック知人、スミス西野氏である。
今回のレヴューは、まさに、
「スペシャルサンクス To スミス西野氏」である。
今日紹介する5作品中4作は、彼が購入したものである。
なお、スミス西野氏と私の間では、
CDを購入することを「バイ」、売ることを「セル」と言っている。
「ウィーザーの新譜、バイしましたよ」という感じである。
ときには、「セル言葉にバイ言葉」という使い方もする。

スミス西野氏も、気になるアーチストのリリース・ラッシュに、
どれを買って、どれを諦めるか迷っているだろうと思い、状況を探った。
バイするCDが重なったら、買い分けしようかなどど、
いやらしい思惑がはたらいたためだ。

どうやら彼は、6、7月で8枚程度、バイするようである。
奥さんに、「オレは、何がなんでも買うから」と、
しっかりと意思を表明したという。
彼はこのことを、「かみさんに、バイ宣言したので大丈夫です」と
毅然として話していた。

ところで、スミス氏の妻と、スミス氏の妹夫婦の間には
確執があるという話を、以前にこのブログでしている。
現在は、さらに溝が深まっているらしい。

とある日曜日、スミス家族は、「赤ちゃん本舗」で買い物。
上の階の売り場に行くため、階段を登っていたところ、
偶然、スミス妹夫婦を発見。
スミス妻は、階段を引き返したという。

スミスは、妹夫婦に発見され、しばしトーク。
すると、その日が妹夫婦の息子の誕生日であることを知らされた。
スミスは、自分の息子の誕生日にプレゼントをもらっていたことを
思い出し、お返ししないわけにはいかないと判断。
一旦、スミス妻のところへ戻り、
事情を説明して、妹夫婦の子供のプレゼントを買ってやることに。
これには、スミス妻も礼儀として応じた。

そして、無事プレゼントを買い、妹夫婦の息子に渡した。
すると、スミス妹は、「お兄ちゃん、ありがとう」と、
兄スミスに対してのみお礼。
それに引きずられるように、超無口なスミス妹の夫は、
言葉は発せず礼のみをした。
スミス妹夫妻は、スミス妻には、お礼の言葉どころか、
そこにスミス妻が存在することを打ち消すかのように、
視線すら合わさなかった。

その後、スミス妹に、
「これから、どうるすの?」と聞かれたスミスは、
「ラーメンでも食べて帰ろうと思っている」と回答。
すると、超無口で、かつ、自分の息子よりも
犬が好きとしか思えないらしいスミス妹の夫が、
「この辺りでラーメンだったら、銀波露(ぎんぱろう)が
 美味しいですよ」と発言。
自分の息子にもらった誕生日プレゼントのお礼すら、
頭を下げただけで言葉を発しなかった男が、
意外なところで発言した。

そんな男が薦めたということは、
よほど美味しいのではないかと思い、
スミス家族は銀波露へ向かった。
スミスは、実際美味しかったという。
しかし、スミス妻は、味が気に入らなかったらしい。
というか、スミス妹の夫が薦めた店であることが
気に入らなかったらしい。
確かに、存在を消されたかのような対応をされたら、
味も消えるだろう。

そんなワンダフル夫婦のおかげで、私は新譜が聴ける。
声に出して、「ありがとう」と言いたい。
今回のCDレヴューには、邦楽も1曲含まれている。
どれも良い作品だ。
では、どうぞ。

■THE MUSIC
/STRENGTH IN NUMBERS
THE MUSIC/STRENGTH IN NUMBERS

イギリスの若手ロックバンド、THE MUSICの
4年ぶりのサード・アルバム。
彼らの真骨頂であるグルーブのあるダンスビートが全面に出ている。
私なりに例えるなら、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドから
アクを取って洗練させたようなバンド。
それでいて、ダンス・ミュージック好きの人より、
間違いなくロック好きの人から支持を得るであろう真剣さ
のようなものが伝わる。

バンド名も、見た目も格好良くはない。
バンド名については、バンド名を決められなくて煮詰まっていた時、
「音楽やるんだから、とりあえず、ザ・ミュージックにしとくか」と
適当な気持ちで暫定的に決めたものが、
今もそのままに残っているとしか思えない。

この作品は良い。
メロディの雰囲気は、古臭い哀愁があり、
日本人の感覚に合うと思う。
また、リズムが、非常に迫ってくる感じがして、
自然と頭を振りそうになる。
ボーカルも、楽器のひとつ的な位置づけになっていた前作に比べ、
しっかりと存在している。

1曲目は全ての面において文句なく素晴らしいが、
他の曲もメロディにメリハリがついて、
全体としてバランスが良く仕上がっている。
最大の成長は捨て曲が少ないこと。
そして、いい意味で大人になっていること。
これまでの彼らのアルバムの中で最も回数を聴けるアルバムかも。

■ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ/激情ギターラ!
ロドリーゴ イ ガブリエーラ
男女2人組、ギター2本によるインストロメンタル・ユニット。
メキシカンな情熱ほとばしるギター・サウンドで、
どうやって弾いているのか想像できないほどハイテクニック。
弾いているだけではなく、随所でギターを打楽器使用もしている。

無理矢理、曲調を言葉で言うならば、
ハードなフラメンコ・フォーク。
激しいが、どこか哀愁が漂っている。
その点で、「激情ギターラ!」という邦題タイトルは的を射ている。

最初に聴いた印象は、良いとか悪いとかより、とにかく「すごい」。
アコースティック・ギター2本なのに、メチャクチャ骨太。
スピード感もグルーブ感もある。
まさに、完全にロック。
ブランキー・ジェット・シティが、
アコースティックでインストロメンタルをやったら、
こんな感じになるのではなかいと想像した。

夜のドライブにぴったりのアルバムである。
札幌から出かけて、長沼方面へ走っていったら、
このアルバムが流れている夜の世界が心地よくて、
明日のことは忘れて、日勝峠を超えたくなるような、
そんな不思議な魅力のあるアルバムだ。


■ウィーザー/ザ・レッド・アルバム
WEEZER/THE RED ALBUM

アメリカのロック・バンド、ウィーザーの6作目。
前作「MAKE A BELIEVE」は、
私の選ぶ2005アルバム・オブ・ザ・イアで
第6位を獲得している。
今作もウィーザーらしさ健在で、それなりに良い。
特に3曲目の「PORK AND BEANS」は、
みんなが待っていたウィーザーそのものだ。

全体的な印象としては、これまでの泣きメロ・ポップに、
ファンク色やヒップ・ホップ色を織りまぜた感じで、
そのトライを良しとするかどうかで評価は分かれるだろう。
バラエティに富んだ構成だが、
私としては、もう少し軸がはっきりしたものにしてほしかった。

また、アレンジ面で色々な要素を詰め込みすぎかなと。
全体として、もっとすっきりさせてほしい気がした。
ただ、私にとってウィーザーの音楽は、
即効性は薄く、何度も聴いているうちに、
ある日突然良く思えるような感じである。

それと、日本版にボーナス・トラックとして収録されている
BoAの「メリクリ」という曲。
日本語で歌っているが、全然ダメじゃん。
どこかボーナスなのだ。
ボーナスどころか、月給も削減されたような感覚に陥った。
すごく歌が下手に聴こえるし、
親日家なのはわかるが、なぜこの曲だったのかも不可解。
さらに、BoAの「o」だけ小文字なのが、
パソコンのキーボードを叩く上で、非常に面倒。

■ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ/DIG LAZARUS DIG!!!
NICK CAVE

ニック・ケイブは、ニック警部ではない。
警察官ではなく、オーストラリア出身のミュージシャンである。
活動拠点はイギリスで、キャリアは20年以上になる。

この作品は、すごく良い。
怪しく混沌としたダークなサウンドだが、
なぜか自然に耳に馴染み聴きやすい。
ちょっとダーティでスリルのある映画のサウンドトラックのよう。
つまり、BGMとして最適で、
音楽が流れていることも忘れてしまうほどのパワーがある。
この5年くらいのベックのサウンドが好きな方は気に入るかも。
ただ、ロック慣れしていない方には、
「これの何がいいのか?」と感じる可能性大。

夜の車の中で、疲れてソファで横になっている夜の部屋で、
たまたま立ち寄ったCDショップや雑貨屋で、
何気なく流れていると、非常に馴染むような気がする。
特にバーのカウンターで聴いたら最高だろう。
ダーティなのに邪魔にならず、非常にいい雰囲気を作りそう。
スリリングなのに、シンガポール・スリリングよりも、
バーボンを注文したくなるようなミュージックである。

なんとなく落ち着くし、意外に「癒し」にもなり得る。
ボーカルも円熟した荒々しさがあって、非常に魅力的。
一般的な知名度は低いミュージシャンだが、
この作品は掘り出しモノ。
スミス西野氏のバイ・センスに感服する。

■THE BANK BAND/沿志奏逢2
THE BANK BAND/沿志奏逢2

THE BANK BANDは、ミスチル桜井氏の別ユニット。
2004年の作品に続く2作目。
タイトルは「そうしそうあい」と読む。
収録曲は、ほとんどがカバー。

選曲がいい。
仲井戸麗市「遠い叫び」、真島昌利「煙突のある街」は、
よくぞカバーしたと大絶賛したい。
玉置浩二「MR.LONELY」も良い。
完全に玉置メロディの曲だが、
ミスチル桜井氏の曲かと思うほど、自分のものにしており、
とても馴染んでいて、聴いていて涙腺が緩みそうになる。

ただ、RCサクセション「スローバラード」、矢野顕子「ひとつだけ」
という歴史的名曲については、ミスチル桜井カラーが出過ぎで、
曲の良さをやや消している。
斉藤和義「歌うたいのバラッド」も、
ちょっとオーバーに歌いすぎかなと。

一番良かったのは、
GAKU-MCの「昨日のNO、明日のYES」という曲。
全然聴いたことがない曲だった。
「昨日のNO、明日のYES 変えるのは君なのです
 コケるのは何度でもかまわないのです
 最後に笑っていればそれでいいのです」
この歌詞が、軽快だけど、ちょっと切ないメロディにのって、
聞こえてくる。
特別感はないが、すごくいい歌詞だと思った。
歌い方も、いい意味で力が抜けていて好印象。

昨今のカバーアルバム・ブームには、少し辟易している。
カラオケボックスで歌ったのを録音したようなレベルの作品も多い。
しかし、ミスチル桜井氏の歌からは、
その曲がいかに好きで、こんなにリスペクトしているんだ
という気持ちが伝わってくる。
併せて、音楽に対する好奇心と探求心が伝わってくる。
そして、原曲の良さをきちんと表現している。
それは一流の証である。
素晴らしいよ、ミスチル桜井氏は。
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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽






BLOGへ遊びに来て頂き感激っす!間違いなくヒデキがカレーを喰った感激を遥かに上回ったコトでしょー。
オレの脳裏には、クグエ氏がスノボに嵌る前にテレキャスを掻き鳴らしながら打点の高いJUMPをしていた頃がすぐさま蘇りました。
ホントにサンクスです。
BLOGも相変わらずのクグエ節で、HAPPYな気持ちになりました。
今はどちらにお住まいですか?
とにかく元気に生きておられ嬉しい限りです。

これからもちょくちょく遊びに来させて頂くんで4649オーライっす!

P.S.オーライの連呼は恐らく嫌われるのでご注意下さい。
    自分が正にまさしく“その一人”なので(笑。
【2008/06/21 00:49】 URL | CAP from hakodate city #uoSKjgR6[ 編集]

食べ物ネタにはいつも食いつくマキシです。

といいつつ・・・

WEEZERは私も大好きなバンドなのですが、
ブルーとピンカートンが好き過ぎて以降の作品は
どれもこれもつまらなく感じてます。
一応新譜のレッドも購入しましたが残念でした。
「ボーナスどころか、月給も削減されたような感覚に陥った。」
まさにそんな感じです。素晴らしい表現です。
J-POPのカバーを収録、って、まぁボアは日本で活動してますが、
韓国人じゃないか~!って。
何だかんだ言ってもファンなので動向は気になるのです・・・

あー、ウェラーの新譜でも聴いてお耳直しです。
ウェラーの作品は地味でありながらも発売される度に
フェイバリットが更新されていきます。
しょーもなくてすいません。

7月のクグエさんのライブに行きたいです・・・
果たして行けるのか?来月のシフトは未だ出ず。
【2008/06/21 12:25】 URL | マキシ #-[ 編集]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/06/21 19:30】 | #[ 編集]

過日、当ブログで当店のご紹介をいただきありがとうございました。光栄です。
スミス西野様は西野さんですよね。
昨夜、西野様と青春を過ごされた御友人が偶然にも来店されました。
「ここに来てりゃそのうち会えるだろ」
と、言い残されていきました。

レヴュー4枚目のCD、買ってみようかなぁ。

【2008/06/21 23:17】 URL | スターマン #-[ 編集]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/06/22 01:18】 | #[ 編集]

皆様、コメントありがとうございます。

職場にて感じるストレスを想像し、
もう一日休みたいなと思っていた日曜日の夜。
このままダラダラしていようかと思っていましたが、
2日ぶりにパソコンを電源ONして良かったです。
たくさんのパッションあふれるコメントをいただいており、、
明日も道をはずれずに生きていける気がしました。

まず、CAP。
彼はロック知人で、現在函館シティ在住。
6月18日の記事での「オーライ」連発は、
ブログを通して、十何年かぶりにCAPに会えた喜びからです。
CAPは、平成初頭から「オーライ」を連発していましたが、
平成20年代の今も普通に使っていることに、
オレのハートビートは狂い出しますオーライ。

マキシさんへ。
私はウィーザーのアルバムは自分で率先して買ったことがなく、
スミス西野氏から聴かせていただき、良かったらバイするという、
真のファンとは言えない対応をしています。
月並みですが、私はグリーン・アルバム派ですね。
でも、最も好きな曲は、前作に収録されていた「PEACE」という曲。
なお、私の作る音楽にウィーザーは全く影響してないですね。
マキシさんも同感でしょう。

スターマンこと、キーササさん、ありがとうこざいます。
あの日にバーボンを飲んで以来、
いも焼酎って味気ないなと感じるようになり、バーボンを欲するようになりました。
先日、苗穂のピックハウスでバーボンを購入。
毎日ハーフロックでちびちびやってます。
紹介したCDのうち、スターマンに最も合うのは、
ニック・ケイブ作品ですね。
またそのうち行きます。

そして非公開その1の方へ。
情報ありがとう。状況が許せば行きます。

非公開その2の方へ。
「見慣れた街を抜け出して」に触れていただき
ありがとうございます。
嬉しいですね。
2008クグエロックの看板のような曲です。
いつか聴ける日が来ますよ、必ず。
【2008/06/22 22:56】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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