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共和町は、札幌から小樽・余市方面へ、
2時間ほど行ったところにある人口7,000人弱の町である。
私の実家のある泊村、母校のある岩内町
6年住んだ倶知安町が、それぞれ隣接しているため、
これまで数え切れないくらい通り過ぎている町である。

共和町のメイン産業は農業。
「らいでんスイカ」をはじめとした畑作、それに水田も多い。
そのせいか、点在している家が非常に多く、
いわゆる市街地のような箇所がないのが共和町の特徴でもある。

ところがなぜか、倶知安町寄りの場所に
「小沢(こざわ)」という小さな集落がある。
人口は100人くらいなのだろうか。
周辺の点在する家々を含めても200人くらいだろう。
そこには、小沢駅という小さなJRの駅も存在する。

小沢駅

乗降客はいるのだろうかと心配になるような場所にあるが、
駅は、意外に存在感がある。
かつては近くに、国富(くにとみ)鉱山があったり、
国鉄岩内線(S60廃止)と函館本線の分岐点だったこともあり、
敷地が広く、複数の線路があった面影が残っている。

現在、駅の付近は閑散としている。
しかし、その一角で100年以上に渡って販売されている、
知る人ぞ知る和菓子がある。
それが今日紹介する「トンネル餅」である。
「餅」となっているが、食感は、ほぼ「すあま」である。
15日日曜日、久しぶりに買って食べた。

トンネル餅

素朴でやさしい味わい。
甘みはほのかで、非常にさっぱりしている。
そのため、べたべた感が残らず、いい意味で後味がない。
パッケージの原材料の欄を見ると、
「米」と「砂糖」しか書かれていない。
そこに誰かがいたら、「余計なものなどないよね」と、
言っているだろう。
その誰かに、「米と砂糖だけなのに美味しいの?」と聴かれたら、
SAY YES」と答えるだろう、迷わずに。
セイ・イェ~~スと伸ばして答えるかもしれない。

トンネル餅が売られている店(末次商店)は、
国道276号線沿い、小沢駅からは50mほどのところにある。
店内は小さな食堂のような佇まい。
照明がつけられていないことから暗めでひんやりとしており、
かつ、かなりの静けさがある。
そして、取扱商品はトンネル餅のみ。
それがカウンターに平積みになっている。
ゆえに、店内に入ったら、
買わなければ帰れない的な相当なプレッシャーに見舞われる。

末次商店

この店のおじさんは、
髪型がオールバックで、年齢は60代前半だろうか。
私が即座に抱いた印象は、大変失礼ながら率直に言うと、
町内会の仕切りで行われる「通夜」の会場において、
香典の取りまとめをしている人だ。
そのせいか支払いの時、香典を払っているような感覚があったし、
商品のトンネル餅が、そのパッケージの形から、
香典返しによくある箱入り
の海苔ではないかと一瞬錯覚した。

このおじさんに、トンネル餅に関する質問をいくつかした。
ひょうひょうとしているというか、素っ気ないというか、
必要最低限のことしか答えてくれなかった。
それでもいい。それでいい。
むしろ、それがいい。
その雰囲気がトンネル餅の味に反映されている気もした。

パッケージのレトロ感も含めて、ちょっとした土産には最適である。
注意すべき点としては、製造日と賞味期限が同じ日であること。
つまり、買ったその日に食べなければならない。
事実、一日経つと、固くなってしまう。
そんな、「今日を生きよう」的なメンタリティを内在した
スピリット・フードである。

「すげぇうまい!ワッフゥー!」と盛り上がってしまうような
インパクトのある和菓子ではない。
「いいよねぇ、こういうのって」的な、ほのぼのテイストである。
10個入り400円。
近くに行った際には、お試しいただきたい。
併せて、おじさんにも注目してほしい。
私の言ったニュアンスがわかると思う。

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テーマ:ご当地名物 - ジャンル:グルメ



















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