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「洋楽ロックは、ほとんど聴かない」という人は多いだろう。
音楽嗜好が多様化しているのに加え、
日々の忙しさなどから、洋楽どころか、
音楽はテレビから与えられたもので十分だという方も多いだろう。

また、歌詞がわからないから洋楽を聴かないという方も多いと思う。
私は、歌詞がわからないからこそ良いと思っている。
純粋にサウンドに傾聴できるし、想像も膨らむ。
アーチストにもよるが、日本語の歌詞だと、
言葉がわかり過ぎることにより、煩わしく感じることも多い。
つまり、音楽に感覚で触れるとき、
日本語の歌詞は、時として非常に邪魔な存在にもなる。
もちろん、歌詞の素晴らしさが
曲全体を良いものにする場合も多々あり、
一概には言えないことではあるが。

洋楽ロックを聴いて、とにかく感じるのは
欧米人の心と身体に刻み込まれたロック情報量の圧倒的な多さである。
国民性、歴史、遺伝、環境など、あらゆる点で、
ロックが染みついているのだ。

この違いは大きい。
最初に覚えた歌がビートルズの曲で、
キッスやクイーンを聴いて育ったイギリス人と、
最初に覚えた歌が「よこはまたそがれ」(五木ひろし)で、
「なみだの操」(殿さまキングス)や「くちなしの花」(渡哲也)を
聴いて育った私とでは、明らかにスタート地点が異なるし、
走っている道も違う。
この違いは、私の次世代ですら埋められないだろう。

ただ、殿さまキングスというユニット名は奥深い。
「殿様」と「キング」という、
共にトップに位置する者が合体している。
「次長」と「課長」という上下関係にある者の合体ではない。
しかも、キングは複数形になっている。
「殿様」と「キング」の間に「&」がついていないことからも、
「殿様」と「キング」は別々のものではなく、
「殿様キング」というものが複数在籍していることになる。
この、気持ちのいい語感と和のテイストは、
世界に誇れるといってもいいだろう。

そういうわけで、ここからは、
最近リリースされた洋楽CDの感想である。
2月以来のCDレヴューである。
万人に通用するネタではないため、いささか心苦しいが、
ご容赦願います。

■R.E.M「アクセラレイト」
アメリカのベテランバンド、R.E.Mの4年ぶりの14作目。
これまでのR.E.Mの作品は、
海のある景色を見ながら、あるいは、
夕方から夜に変わる頃に聴いていると、
知らず知らずに浸ってしまい、涙は出ないけど泣いているような、
そんな気持ちにさせる、暖かみのあるものが多かった。
ところが本作は、エネルギーを外に向けたような、もろロック。
悪くはない。クオリティも高い。すごいなぁとも思う。
絶賛する人も多いだろう。
しかし私にとっては、今ひとつ、
心にじわっとくるものも、わくわくするものもなかった。
良い作品だが、私の聴きたかったR.E.Mではなかったという感じ。

REM/ACCELERATE

■THE AGE OF THE UNDERSTATEMENT
  「LAST SHADOW PUPPETS

アークティック・モンキーズのボーカル、アレックス・ターナーの
新ユニットによるアルバム。
アレックス・ターナーの才能と音楽的欲求の強さを
ひしひしと感じる作品。
シンフォニックで、スペクタクルで、
なんとなく50年代、60年代の映画音楽のようである。
ロックの域を超え、大きな世界観を表現している。
しかし、それが逆に、つかみにくい印象となって、
聴きどころが、ぼやけているような気も。
私の聴きたかったアレックスではなかったという感じ。

LAST SHADOW PUPPETS

■ザ・クークス「コンク」
イギリスの若手バンドのセカンド・アルバム。
これは、かなり良い作品。
とにかくメロディが良い。
ポップでありながら哀愁があり、すぐに入り込めた。
そして飽きない。
サウンドもいい意味ですっきりしており、
アコースティック・ギターが
全編に渡っていい味を出している。
どの曲も、すごく肌触りが良く仕上がっている。
また、古き良きロック・テイストが、
彼らなりに非常に洗練された形で表現されている。
洋楽に抵抗がある方も、入りやすい作品だと思う。

THE KOOKS/KONK

■ジャック・ジョンソン「SLEEP THROUGH THE STATIC
海岸系アコースティック・サウンドの第一人者、
ジャック・ジョンソンの5作目。
これまでの作品と、いい意味で大きな変化はない。
相変わらず心地よい、ハートウォーミングな作品である。
ドライブ中に聴いても良し、家で飲酒しながら聴くも良し、
アイロン掛けをしながら聴くも良し。
気づいたら聴き終わっているくらい、
空気のように、波のように、日だまりのように、
自然とそこにある音楽という感じ。
彼のボーカルの包容力もすごい。
朝、昼、夕、夜、どの時間帯に聴いても癒されます。

ジャックジョンソン/SLEEP THROUGH THE STATIC

■アーケイド・ファイア「ネオンバイブル」
カナダ在住の7人組、アーケイド・ファイアの2作目。
全米でも全英でもアルバムチャート第2位を獲得し、
海外では凄まじく評価の高いバンド。
ところが、ここ日本では、国内版がリリースされず輸入盤のみ。
7人編成だけに、使用されている楽器の数が多い。
なかでもシンセサイザーが前面に出ている作品が中心。
「教会パンク」とでも言いたくなるような静なる破壊力、
いや、聖なる破壊力と表現した方がいいだろう。
そんな神がかっているような不思議な力に圧倒される。
スケールが大きく、でも、メランコリックでクラシカル。
BGM
として聴き流せない、熱い血を感じる佳作である。

アーケイドファイア

以上、本日は、まとめて5枚紹介させていただいた。
最後までご覧いただきどうもありがとう。

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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽





どうもこんばんは。タピオカ鈴木です。数年前、友人と「殿様pimps」という歌謡曲グループを組んでいたのを思い出しました。クグエさん、ありがとうございます。
【2008/06/02 23:36】 URL | タピオカ鈴木 #-[ 編集]

どうも。TNKです。
久しぶりのCDレヴューですね。
参考にさせて頂きます。
「殿様キングが複数在籍」には笑いました。
次回、一緒にカラオケに行くならば、
クグエさんに「よこはまたそがれ」をリクエストします。
そして私は、「夜空」で応えます。
【2008/06/03 18:24】 URL | TNK #-[ 編集]

洋楽だ邦楽だって拘りはありません。
歌詞が分からなくても聴きます、耳障りが良ければ。

私が愛して止まないポール・ウェラーの新譜に期待してます。
発売日は過ぎましたが、まだ入荷の連絡が届いてません。
かつて、クグエさんもアルバムオブザイアでウェラーの
アルバム挙げてましたよね。
いくら歳ととってもとっても、相変わらずウェラーはカッコいい。
あー、ブログの内容から遠ざかってしまってすいません。
【2008/06/03 22:10】 URL | マキシ #-[ 編集]

皆様、コメントありがとう。

タピオカ氏の「pimp」というのは、際どい言葉ですね。
南16条くらいにある「マグマ」というカレー屋で、
カレーを食べている途中に、店の主人から、
「辛さはどうですか?」と聞かれ、
「思ったより辛かったです」と答えると、
「ありがとうこざいます」と言われました。
なんだか、よくわかりませんでしたが、
その会話センスにより、
なぜか、いい店だなと感じました。
タピオカ氏のコメントは、それに近い何かがあります。

TNK氏へ。
カラオケで演歌はきついですね。
「よこはまたそがれ」よりは、「ヨコハマチーク」の方が
断然いけます。
ただ、「よこはまたそがれ」の歌詞に出てくる
「ホテルの小部屋」と「残り香」は、
次世代にも引き継ぎたい言葉です。

マキシさんへ。
ついに、音楽ネタで登場しましたね。
おっしゃる通り、邦楽でも洋楽でも、どっちでもいいのです。
音楽は相性みたいなものなので。
ポール・ウェラー、新譜が出るんですか。
間違いなく聴き、そして、ここにレヴューされるでしょう。
【2008/06/03 23:29】 URL | クグエSW #-[ 編集]















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