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25日から、札幌飲み行為4daysである。
先週は、札幌飲み行為3daysだったが、
後先を考えずに食べて飲んだ影響から、この1週間ほど、
「胃もたれエヴリディ」かつ「胃もたれナイ・アン・デイ」だった。
そのため、今週はかなりセーブして飲んでいる。
それもあってか、4daysの合間でもブログを更新できている。

このブログで、読んだ本の感想を時々書いている。
しかし、記事の最後にある「拍手」が多くないことや、
反響がほとんどないことから、
積極的に本の話題を取り上げない傾向にあった。

ところが、この1か月くらいの間に、
「実は、本の感想の記事が楽しみ」、
「最近、本の話題が少ない」、
「あの時紹介していた本を貸してほしい」、
「過去に読んだオススメ作品も紹介してはどうか」など、
複数のご意見を頂戴した。

そこで今日は久しぶりに本の話である。
紹介する本のタイトルは「鴨川ホルモー」。
第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞、2007年本屋大賞6位など、
各方面で大きな評価を得た作品である。
鴨川ホルモー
作者は「万城目学」。「まきめ まなぶ」と読む。
先日までテレビドラマでやっていた「鹿男あをによし」の作者でもある。

私は、人に自信をもって薦められる本しか紹介してない。
実際、読んだものの、紹介しなかった本の方が圧倒的に多い。
この作品、その点において、紹介すべきかどうか微妙なところはある。

大きなあらすじとしては、
京都の大学生達による「ホルモー」という不可思議な戦いをベースにした、
甘酸っぱさのある青春小説である。

まず、「ホルモー」なるものが非現実的なため、
いまいちイメージができず、
喉元につかえたまま読み終わったというのが率直な感想である。
「ホルモー」とは何たるかは、少しずつ語られていくが、
1回読んだだけでは、ほとんど理解できなかった。
2回読んで、わかったような気になった。
おそらく何回読んでも、「わかったような気になった」止まりだろう。

次に、展開が遅く、画一的である。
あまり重要ではないところで間延びし、話がなかなか進まない感じがする。
そのため、ストーリーがぼやけ、ポイントがわかりにくくなる。
正直、どこまで読んだら面白くなるんだろう?と思いながら読んだ。
特に中盤の展開が良くない。
いらないところに厚みがあり、ちょっとイライラした。

以上の2点が良くないのは、本来は、致命的である。
しかし、良い点、というか、愛すべき点がいくつかある。

まず、登場する大学生の描き方が、背伸びしていなくて良い。
自転車で夜に友達の家に行って夜明けまで話したり、
淡い恋心あり、友情あり、貧乏あり、自問自答で苦悶ありと、
20歳前後の等身大の大学生という感じがする。

キャラづけや設定も面白い。
主人公がさだまさしの大ファンであること、
準主役の高村がホルモーに負けて、自らちょんまげを結ったという設定、
また、高村は、いつもズボンの中にTシャツを入れていること、
楠木ふみ、という女性が、
大木凡人のような髪型とメガネをしていることから「凡ちゃん」
と呼ばれることなど、こうした、ちょっとふざけた設定が、
何でもないところで、なかなかいい味を出す。
思いがけず10か所くらいは確実に笑えると思うし、
凡ちゃんの割れたメガネのシーンは、胸がキューンとなって泣けてしまう。

言葉使いや、文章表現も私好みである。
表紙の絵も、すごくいいと思う。
いわゆる「ジャケ買い」をしたくなる魅力がある。
また、京都の観光地的な地名はほとんどなく、
生活に根ざした地名ばかり出てくるのもいい。
京都に行ってみたいなと思えた。
とにかく、ほのぼのしていて、やるせなくて、最後は清々しい気持ちになる。
読後感はいい。

そう、読後感がいいのだ。
ほのぼのしていて、やるせなくて、最後は清々しい気持ちになるから、
この本を紹介したくなったのだ。
そして、この万城目学という作家、展開の良さと意外性を出すために、
削る箇所と書き足す箇所をもっと吟味すれば、
すごく面白い作品を書きそうな気がするから、
この本を紹介したくなったのだ。

事実、こうして感想を書いているうちに、
もう一度読んでみたくなってきた。
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