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仕事の関係で落ち着かなかった約一週間、
そのほとんどの日が大雪で、
肉体的にも精神的にも狭いエリアで過ごしているなと
窮屈さを感じていたら、ライブが間近になっていた。

■日時 2019年1月26日(土)19:30~
■場所 とまと畑(札幌市中央区南4東3)
■料金 1,500円(ワンドリンク付き)
■出演(出演順・敬称略)
     Taro(19:30)、中野リョータ(20:00)
     The.ABB(20:30)、激しい雨(21:00)
     円軌道の幅(21:30)


演奏する曲はまだ未定。
地味目な路線でいこうかと。
思えば、2019年最初のライブであり、
激しい雨のファーストアルバムをリリース後初のライブだ。
だからこそ、あえて地味目な路線でいこうかと。
よろしくお願いします。

今回はブックレヴュー。
紹介する3冊はいずれもなかなか凄い作品だった。

■村田紗耶香「コンビニ人間」(2016年)
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2016年に芥川賞を受賞した作品。
大学一年生の時に始めたコンビニでのバイトを、
36歳の現在も続けている女性の話。
就職はせず、恋もせず、趣味もなく、
コンビニのバイトが生活の全てのような日々を過ごしている。

元旦に放送していたNHKのラジオ番組で、
作家の高橋源一郎氏と平野啓一郎氏が対談をしていた。
その中で「コンビニ生活」を21世紀に入ってからの
代表的な文学作品であると評価していた。
大御所の二人の絶賛に、急速に興味が高まり読んでみた。

主人公の女性は、非常に真面目な性格なのだが、
コミュニケーションが苦手で、社会への適合性が弱い。
子供の頃からそうだった。
ずっと疎外感と違和感をおぼえながら生きてきた。
そんな彼女が、コンビニのバイトを始め、
先輩バイト店員の真似をして「いらっしゃいませ!」と
声を張り、「ありがとうございました」と客を送る。
そうした振る舞いを店長から褒められた。
彼女は「世界の部品」になることができたと嬉しくなった。

しかし、地元に住む家族や高校の同級生、コンビニの同僚からは
おかしな人、変わった人だと思われ、
特に「恋をしたら」、「結婚しないの?」としつこく言われる。
それに嫌気がさした彼女は、
そうした声をシャットアウトするため、
恋愛感情のない男性と同居を始める。

彼女の感覚は、ちょっと普通ではないのだが、
ならば普通とは何なのか、とも思うし、
いずれにしても、彼女のマイノリティ性が直接的、間接的に、
表で、裏で否定されまくる物語だ。
痛く、哀しく、切ないが、コミカルに描いており、
短時間で集中して読み切ってしまう濃い作品だった。

■若竹七海「錆びた滑車」(2018年)
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古書店のバイト店員でありつつ
探偵業もしている40代女性、葉村(はむら)が、
請け負った探偵仕事から殺人事件に巻き込まれ、
真相を解明していく話。

葉村シリーズは1998年に始まって以来、
この作品が6作目になるのだろうか。
いずれの作品もミステリ界では人気も評価も高かったが、
これまで読んだことがなかった。

いきなり6作目ではあったが、特に支障はなく、
すんなりと物語の中に入っていけた。
とはいえ、登場人物が多いし、場面の入れ替わりも多く、
謎解きも二転三転するし、複雑ではある。
縦にも横にも伏線らしきものが多いが、
最終的にはきちんと整理されていたと腑に落ちる。
特に登場人物のキャラクターづくりが見事だ。

また、悲惨な事故や殺人事件、嫉妬、裏切りなど、
ダークでブラックな内容ではあるが、
文章表現が豊かで深みがあり、それでいて軽やか。
ミステリとしてだけではなく、
読み物として非常に楽しめる作品だ。

■姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」(2018年)
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2016年に起こった東京大学の男子学生5人による
強制わいせつ事件をベースにした作品。
他の大学の女子学生と交流する(遊ぶ)ことを
主たる目的としたサークルのメンバーで起こった事件である。

前半は、事件に関与した東大生と、被害にあった女子学生の
それぞれの高校生あたりから日常。
やがて大学生になっていくのだが、
最初から東大生達のプライドの高さや優位性と
いったらいいのか、マウンティング感がひどい。
他者を見下す心理が克明に描かれている

女子学生は家族仲が良く、
本人も周りに気を使い、一歩引いて謙虚に振る舞うタイプ。
いわば地味なタイプである。
そんな彼女が、加害者の東大生の一人と、
ひょんなきっかけで親密になっていく。

しかし、彼は東大生として彼女を見下し、
都合のいい女としか扱わない。
一方、女は彼が純粋に好きだった。
なので、彼に好かれたく、言いなりになっていく。
このあたりの転落の過程が読んでいて苦しくなる。
「気づけよ、もうやめろよ」と。

そして彼を含む5人の東大生が彼女を屈辱ならしめる。
彼女は服もきちんと着ないまま外へ逃げる。
東大生5人は逮捕される。
ところがSNSでは、「そういう場所へ行く女性も悪い」とか、
「東大生だからこれだけバッシングを受ける」など、
女性を非難する、あるいは東大生を擁護するような
コメントが寄せられる。
東大生もそんなに悪いことなのかと開き直るし、
女性に対する贖罪の気持ちがまるでない。

後半は読んでいて辛い。
というか、ちょっと気持ち悪くなる。
筆者の姫野さんはよく書き切ったなと。
誰の心にもありそうな汚さや嫌らしさと向き合う作品でもある。

「コンビニ人間」も「彼女は頭が悪いから」も、
2018年に読んでいたら、
私の選ぶブック・オブ・ザ・イヤーに選ばれていた。
いずれも衝撃力の強い作品だった。

                    ◆

私のNHK朝のドラマ歴は極めて浅く、
最近の4作程度しか知らないし、
しかも途中でつまらなくなり、最後まで見た作品はない。
現在放送中の「まんぷく」はまだ見ている。
初の完走をできそうな気がする。

安藤サクラ氏を筆頭にキャストがいいし、
キャスト間で変にこすれて、なじまない感じがない。
つまりキャスト同士のバランスが良い。
展開に淀みがないのも飽きない要因だ。

そんな中、長谷川博己氏の演技はどうなのかと。
この方のこれまでの出演作に詳しくないし、
評価される方も多いと思われるので、
あまり言えるものではないが、
セリフがこなれていないというか、堅苦しいというか。
その点では、ちょっと大杉漣さんと似ている。

頑固なキャラクターという設定なのかもしれないが、
ちょっと偉そうで、ユーモアもなく、いつもつまらなそう。
こういう人を周りが応援、支援をするだろうかと
違和感をおぼえながらウォッチングしている。

それと、目立たないが、
長谷川氏と安藤氏夫婦の娘役の女の子(小学生)は
なかなかいい演技をしている。
最高なのは、全く昭和30年代の雰囲気がないにもかかわらず
いい味を出している要潤氏だ。

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