ADMIN TITLE LIST
岩見沢市街地から北海道グリーンランドを通り、
平野の奥へと進むと、田園地帯の中に洒落たレストランが現れる。
「大地のテラス」だ。
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地元の農業生産法人が運営するファームレストランで、
岩見沢に住んでいる間に、なんとか一度訪れたいと思っていたが、
職場関係の送別会という形で思いがけず実現した。

レストランの裏の丘には、
使われなくなった赤い電車が展示されている。

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私のレイルロード歴において、
赤い電車が身近にあった風景の記憶がないため、なぜかしら新鮮で、
と同時に、蒸気機関車が実際に運行している記憶がない私にとっては、
赤い電車の方が蒸気機関車よりもリアルにオールドな気がすると、
リアル・ゴールドを飲みながら思った。

レストランで飲食をしたのは夜だった。
電車も闇の中にあった。
なので、上の写真は、後日、休日の昼間に別途撮影してきたものだ。

こちらのメニューは、「ビュッフェ」と「シュラスコ」のみ。
ビュッフェは、そこにあるもの食べ放題で、
サラダに肉、チーズ系に、パスタ、シチュー、スイーツなど
洋食系の基本メニューがひととおり揃っている。
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これがすこぶる美味しかった。
特に、セロリのサラダと鴨肉のローストだろうか、
この二品は絶品で、こればかりリピートでもいいと思った。
しかし、そうはしなかった。
なぜなら、シュラスコを食べるからだ。

シュラスコは、鉄串に大ぶりの肉を刺したまま焼き、
食べる分だけ切り落として提供されるブラジル料理。
私にとって初めての食体験であり、
どう考えても美味しいはずであり、
この機会を逃したらネクストはいつ来るかわからない、
そんな理由から特別な気持ちで楽しみにしていた。

事前に、大地のテラス経験者からアドバイスを受けていた。
シュラスコは比較的遅めに出される。
それまでにビュッフェの料理が美味しいからと、
本能の赴くままに食べていると、
シュラスコが出てくる来る頃にはそこそこ満腹になっていて、
シュラスコかあまり食べられない。
つまり、シュラスコが来るまでは、
大魔神・佐々木、中日・岩瀬のごとく
セーブ王にならなければ失敗する、という忠告だった。

このことは、飲み食い開始の際に、
レストランの方からもアナウンスされた。
私はそれに忠実に従った。
パスタ、ライス、シチュー、揚げ物など、
すぐに皿に名のせたくなる料理は幾つもあったが、
野菜、生ハム、鴨肉ローストだけでシュラスコを待った。
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そしてついにシュラスコが登場。
ソーセージ、ビーフ、チキンも次から次にくる。
全部で5種類だっただろうか。
臭みがなく、旨みが引き出された肉類と、
つなぎが少なく肉感の強いソーセージ、どちらも美味だった。

もっと食べたいと思った。
もう1サイクルしてくれないかと思った。
しかしそれはかなわない。
シュラスコ・タイムは終わった。
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帰りのバスで、「シュラスコの量が思ったより少なかった。
もっと食べたかった」と近隣に座っている人にこぼしたら、
「シュラスコは食べ放題だった」という複数の声が。
そうなのか。
そうだったのか。
そんな情報提供はあったか。
広報のあり方は適切だったか。
様々な疑念と後悔を抱いて、雪解けが進む夜の田園の中をバスは走った。

ビュッフェ経験値が低い私の感想ではあるが、
これまで訪れたビュッフェの中で一番美味しかった。
再訪するならば、昼間にビュッフェ・オンリーでいいかと。
ちなみにランチ料金は、ビュッフェのみで1,620円、
これにシュラスコをつけると2,700円だ。
ランチとしては値が張るが、それだけのサティスファイがある。
フィジカルだけではなく、エモーショナルな部分も
充足されるだろう。
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郊外の田園の中にある瀟洒なレストラン。
何となく
村上春樹氏の小説に出てきそうなロケーションにも思えた。
彼は私のシュラスコ失敗談をどう描くだろう。

国道12号線から岩見沢市街地へ向かう途中にある蕎麦屋で
「もつそば」を食べたかった。
しかし年上のガールフレンドは、
田園の中にあるレストランに行きたいと言った。
ミスター・タンブリンマンが流れるマツダ・ロードスター。
右にハンドルを切る、好むと好まざるとにかかわらず。
彼女の笑顔が見られる可能性に満ちているとき、
それをやり過ごして通り過ぎるのはとても難しいことだ。

シュラスコが食べ放題だと知ったのは店を出た後だった。
やれやれ、メニュー表に書かれたメモを隅から隅まで
目を通しておくべきだった。
しかし完璧なシュラスコ対応などといったものは存在しない。
完璧な絶望が存在しないようにね。

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2018年3月25日日曜日、
ニセコ町で行われた「狩太座(かりぶとざ)ライブ」に出演した。

会場は、JRニセコ駅のすぐそばにある「ニセコ中央倉庫群」。
外観は昔の倉庫のまま。
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重厚な石造りだ。
それにしても見事な快晴だった。

倉庫の中は、大人のアート感テイストに改装され、
清潔で、温もりと品がある素敵な空間になっている。
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会場内では、ニセコ町内のイタリアン・レストランが出店し、
各種ドリンク類や鶏の唐揚げ、ポテトフライなどが販売されていた。
フード類が本格的で美味しそうだった。

ライブ機材は出演者が持ち寄り、ステージは自分たちで組み立て、
司会進行も出演者が行うなど、まさに手作りのイベントだったが、
ホスピタリティがしっかりしていて居心地が良かった。

今回は、ベースのミチ氏とのユニット形式で出演した。
セットリストは次のとおり。

1 今夜ブルースを
2 魔法のブーツ
3 潮時
4 夜の国道

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とにかくスタッフの方々が楽しそうにやっている。
チームワークがあり、笑顔が多く、ウェルカム感が高い。
おかげで、リラックスして、会場の雰囲気にすぐに溶け込めた、

お客さんの年齢層も幅広く、男女比も半々くらい。
自然素材や編み込み、ゆったりめ、アウトドア・ブランド、
そうしたスタイルの方が多かったような気がする。
これがニセコスタイルなのか、と勝手に思い込みながら楽しんだ。
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唯一の難点は、幼児だった。
ステージの最前列は椅子が置かれていないカーペットの
スペースだったのだが、
ライブ中に幼児数人が走り回ったり、飛び跳ねたりしていた。

私の前にステージに立った方々を見ていて、
相当やりにくいだろうなと気の毒に思ったし、
幼児の親族は放任だし、観客として見ていても辛かったし、
とにかく落ち着かなかった。
司会進行の方が、幼児におとなしくするよう促した場面もあったが
幼児は聞き入れず、祖父らしき方が幼児を抑えに入るも、
逆にキックされていた。叱れよ。

私の出番になっても、その状況は変わらなかった。
非常にやりにくかった。
録画したビデオにも、ステージ前には好き放題に騒ぐ幼児達が
写っていて、見ていると息苦しくなる。
中年の悲哀を軽やかに歌う私と、やり放題に騒ぐ幼児。
映像で見ると、あまりに異常な空間だ。

せっかくの和気あいあいのアットホームなイベントだし、
放っておこうと考えながら2曲目に突入するも、
幼児の親族に対してマナーを語るには、
義理もしがらみもない私が適任ではないのか、
それが今日の私の最大の役目なのではないか、
などと考え始め、完全に気が散っていた。
自分の歌と演奏が会場で流れている感覚がなかった。

2曲目が終了するなり、無意識のうちに、
「幼児にウケるような音楽はやってないんですけどね、
世の中どうなってんですかねぇ」と発言していた。
以降、幼児は関係者に抑えられ、ステージにすごく集中できた。
3曲目「潮時」は、これまでこの曲をやった中で
一番の出来だった。

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そんな一件がありつつも、ニセコ倉庫でのライブは自然に馴染める。
人も、自然も、施設も肌ざわりが優しい。
ニセコがまた好きになった。
ライブがなくても訪れたいし、
ニセコで消費したい気持ちになる。

こういう気持ちになるということは、
行政的な言い方になるが、
まちづくりのイベントとして大成功じゃないか。

手作り感にあふれたアットホームな空間なのに、
非日常的で刺激的で、それでいて溶け込める。
逆に言えば、私の日常は、手作り感がなく
アットホームではない空間いるということか。
そうだとしても虚しさはない。
毎日理想を追っている。
そんな中、理想的な楽しい時間をニセコで過ごせた。
ニセコの皆さんに感謝です。


今日3月24日、図書館へ車で移動中、
STVラジオ「日高晤郎ショー」を聴いて驚いた。
日高さんの呂律がかなり怪しく、口数も極めて少なかったからだ。

今年1月にガンの除去手術をした後も番組に出演していたが、
あまりの衰退ぶりが気になり、

帰宅後、ユーストリームでラジオ放送のリアルタイム動画を
見たところ激やせしていた。
相変わらず姿勢はきっちりしているが、
顔や首、腕は明らかに患っている痩せ方をしており、
それでいて腹部は膨らんでいるように見えた。

ラジオ番組などできる状態じゃないどころか、
入院中であっても危険信号が点滅するレベルだろう。
かなり深刻な病症なのではないか。

                        ◆

この一週間、飲み会と仕事で平日の夜が全て埋まり、
フリータイム不足のストレスを抱えて週末を迎えた。
ただ、フリータイムがあるときはあるときで、
何もせずにだらだら過ごすことでストレスが発生したりする。

高校生の頃から変わらないストレスの形だ。

もう一週間前になるが、3月17日土曜日、
札幌市白石区のLEGENDSでのライブに出演した。
セットリストは次のとおり。

  ターミナル

2 今夜ブルースを
3 魔法のブーツ
4 潮時
5 たどり着けない雨の夜
6 
Live Together

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この日のライブには、「MAKISHOJI」という男性2人の
ギターユニットが出演した。
ボーカルもギターも、テクニック的にはプロのレベルで、
私は最前列で身をのり出し気味で観ていたのだが、
中盤のトークで、ギターのSHOJI氏が、
「今日はほんとに久しぶりに会った人もいて・・・」と話し、
私の方を向いて、「久しぶりですね」と声をかけてきた。

私は誰なのか全く見当がつかず、
「えっ!久しぶりでしたか?久しぶりねえ・・、まあね・・、
なんというか・・、そうすか」と、しどろもどろになった。
SHOJI
氏も戸惑ったのか、
「あれ?ローゼンフェルンですよね」と私に確認。
「そうですよ」と即答。
すると、「ママレード・ルーシーでギターやってました」とのこと。
「ああ、そうか、そうですね、いやぁお久しぶりです」と
曖昧な返答。

そう。この時、ママレード・ルーシーというバンドについては
すぐに記憶の扉が開いたが、
ボーカルの三浦氏の顔しか思い浮かばず、
記憶の扉の向こうでSHOJI
氏に会えなかった。

その後、SHOJI氏のジャジーであり、ブルージーな
ギタープレイを見ながら扉の向こうを探索。
ライブが終わる頃には、けっこう鮮明に思い出していた。
30年近く会っていなかったと思う。

SHOJI
氏は現在、一般的なサラリーマンでは
到底あり得ない白髪の超ロングヘアだが、
思えば当時もかなりのワンレン長髪だった。
すごく細身で、シャープな目をしていた。

ルックスやプレイスタイル、そして雰囲気からして、
音楽に携わることをして生計を立てているのでは、と思い、
ライブが終わった後に聞いてみたら、
基本的にはそういう感じでやってきたらしく、
専門学校のギター講師もやっていたと。
また、現在は複数のユニットなどでギターを弾いていると。
素晴らしい。
私とは情熱の質が違うし、覚悟が決定的に違う。

帰り道に考えた。
プロのミュージシャンになりたい人は多い。
メジャーレーベルではなくても、
プレイヤーではなくても、音楽を仕事にしたい人は多い。
しかし、それを実現できる人はわずかだ。

音楽業界で働くことは、経済や社会の変化に関係なく、
常に求人が少なく、なり手が余っているのではないか。
介護や看護、建設業、運送業、飲食業など
人手不足が深刻な業界とは真逆なのか。

それとも、実は音楽でプロになりたいとか、
音楽関係の職につきたいという人は思ったより多くはなく、
余暇にできればいいという人が圧倒的に多いのか。
例えば、家庭菜園にのめり込んでいるが農業を職業にする気は
ない人が多いように。

いずれにしても、職業にするならば、
需要を起こせる作品やプレイやルックスや覚悟が必要だ。
みんな努力をしているし、苦労をしている。
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この日のライブには、何の迷いもなく臨めた。
やりたい曲をやりたいようにできるメンタルになっていたからだ。
ところが、いざライブをやると、
またしても実力の無さや準備不足を思い知らされた。
自分の持っているものと、それを表現する力を
きちんと把握できていない。

ずっとこういう感じの繰り返しだ。
新たな迷いが生じた。
しかし、迷いを打破したい気持ちがある。
その気持ちがあれば道が見えてくる。
道に迷った時こそ道を知るものだ。



まずは次のライブのお知らせを。

■日時 2018年3月17日(土)20時
■場所 LEGENDS(札幌市白石区)
■料金 1,500円(1ドリンク付き)
■出演(出演順・敬称略)
    mitsumi20:00)/激しい雨(20:40)/
    GOODSUN21:20)/MAKISHOJI22:20

よろしくお願いします。
           
さて今回はブックレヴュー。
立て続けにハズレの小説にあたったため、
先月後半から久しぶりに漫画を読んでみた。
良い作品に出会えた。

まずは小説から。

柚木麻子「BUTTER」(2017年)
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交際している男性が連続して不審な死に方をしたことで逮捕され、
収監されている女性と、その事件を追う週刊誌の女性記者。
収監女性は、魅力に乏しい容姿ながら、
品のある言動と料理によって、複数の男性を手玉にとった。

女性記者は、事件の真実と収監女性の実像をあぶり出すため、
刑務所で面会した際、オススメの店を聞き出しては訪ねるなど、
収監女性の嗜好に沿った生活を試みる。

痛い女の具体例や登場人物の心情の考察などは巧く描いているが、
いかんせん女性記者のキャラクターが捉えにくい。
女性記者の高校(大学)の親友を
頻繁に登場させているのも必然性に乏しく、
ストーリーの幅を無駄に広げ、焦点がぼやけた印象。
結果、文字を不必要に増やしてしまい、
読む勢いが削がれた気がした。

柚木さんの作品は、さくっとしていて読みやすく、

ストーリーをうまく転がし、きちんといいところに落とす。
すぐにでも、よく知られた賞をゲットするだろうと思っていたが、
最近の作品は、タイトルに寄せるための場面を
やや強引に盛り込ませているようなところがあり、
淀みができて、流れを悪くしているような。
この作品も、もっとサクっと、コロっと展開させれば、
と感じた。
ただ、前半から中盤にかけて、逮捕女性の嗜好をなぞることで、
心も身体も次第に変わっていく記者の様子は面白い。

野田サトル「ゴールデンカムイ」〈漫画〉

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私のバンドのドラマーであるオダ氏がおススメしていた作品。
TSUTAYAで第10巻までレンタルして読んだ。
ちなみに第12巻まで発行されており、
現在も週刊ヤングジャンプで連載中。

明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌが遺した金塊を探して、
日露戦争帰りの元軍人、刑務所帰りの元囚人、アイヌ民族などが、
戦い、協力し、旅をする物語。

第1巻から第3巻くらいまでは、
金塊争奪を目的とした硬派な描写や緊張感のある展開が多いが、
巻が進むに連れて、コミカルな描写を差し込む場面が増えたり、
登場人物それぞれのエキセントリックな個性を前に出してくる。

敵も味方も、善人も悪党も、
相当クセの強いキャラクターに作り上げている。
ただ、どこか可愛げがあり、
ひどいことをしているのに嫌悪感がない。
それぞれに魅力的かつ印象的で、物語をさらに面白くしている。

アイヌの文化や生活のガイドブック的な色合いもある。
それをストーリーの中にうまく溶け込ませることによって、
奥行きが出て、コクが深まっている。
特に狩猟も含めたアイヌの食生活は驚きと感動がある。
この作品を読むことで、アイヌへの興味や関心が高まる人は
少なくないだろう。
また、漫画だからこそ、強く、そして明確に伝わる良さがある。
バイオレンスでコミカルなのに、不思議な感動がある。

東村アキコ「かくかくしかじか」〈漫画〉
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毎週聴いているSTVラジオの番組「しゃかりき!ようへい商店」。
パーソナリティのようへい氏は、毎週おススメの本を紹介する。
その中で私の琴線に触れたのがこの作品。
岩見沢市立図書館のホームページで検索すると、
全5巻が蔵書されているではないか。

作者自身の高校時代から現在までを描いた
ノンフィクション的作品。
高校時代に町外れの小さな絵画教室に通い始める。
そこの講師のスパルタぶりにうんざりするが、
結局、大学生になっても、ニートになっても、
漫画家になっても通い続けた。

作者は宮崎県屈指の進学校を卒業後、
難関校である金沢美術工芸大学に進学。
大学時代は有り余るほど時間があったのに、
真剣に絵に取り組まず、気分に任せてだらだらと過ごす。

卒業後は、就職するでもなく、大学院に進むでもなく、
地元宮崎に帰り、電話オペレーターのバイトを経て、
漫画家になる。

多くの人が思い当たるふしがあるような若き日のうぬぼれや、
あの頃なぜああいうことができなかったのか、という後悔。
わがままで、薄情で、いい加減だった自分。
大人になった今だからわかることを、
丁寧に、コミカルに、せつなく描いている。

スパルタ講師の言葉を思い出し、
絵を描くことが使命であると締めくくるエンディングには
素直に感動。
胸が熱くなった。

              


成功するための努力や、成し遂げた根性などは、
素晴らしいことだし敬意もある。
一方
、成し遂げられなかった悔しさや、
どうしてあんなことをしてしまったのかという後悔もまた、
時間が経てば、美しく、あるいは愛おしく思える。
そう感じられる年齢になったのか。

時間が解決してくれる、とまでは言わないが、
時間が解放してくれることはたくさんある。
もう少し辛抱をしたら、楽になれるかも。


まずは次のライブのお知らせを。

■日時 2018年3月17日(土)20時
■場所 LEGENDS(札幌市白石区)
■料金 1,500円(1ドリンク付き)
■出演(出演順・敬称略)
    mitsumi20:00)/激しい雨(20:40)/
    GOODSUN21:20)/MAKISHOJI22:20

                      ◆

さて、2018年3月10日土曜日、
帯広市のhipster(ヒップスター)でのライブに出演した。

半年ぶりの帯広は、十勝の冬らしい快晴で、
この青空だけで観光になるほど見事なものだった。
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驚いたのが雪の多さだ。
3月のこの時期で、これほど雪が残っている帯広は初めてだった。
除排雪の頻度によるところはあるが、
道路脇にある雪は明らかに岩見沢より多かった。

帯広の市街地を歩いていたら、聞こえてくるのは街頭放送。
「大丈夫だよ~、お嬢さん」のNCカード、
「モールのいで湯でのんびりり」のホテル大平原など、
何度も耳にしたCMに帯広に来ていることを実感した。

セットリストは次のとおり。
1 ターミナル
2 今夜ブルースを
3 潮時
4 たどり着けない雨の夜(新曲)
5 夜の国道

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またしても新曲を盛り込んだ。
歌詞もハーモニカも一部未完成の状態だったが、
完成させたつもりで臨んでも、いざライブで披露すると、
全然完成していなかったことに気づくのは何度も経験している。
粗くはあるが、やってみれば課題が浮き彫りになり、
それによって、どうしたらよくなるかの道筋が見えてくる。

hipster
は余裕のあるスペースで、
最初から最後まで座っていられるので、
余計なストレスがかからず、非常に過ごしやすい。
ただ、なぜかやけに長くステージに立たれる出演者が
顔ぶれは違うが毎回おり、終わりの時刻が読めない。
つまり、打ち上げ開始時刻が予定できないのだ。

この日、hipsterを出たのは、予定より1時間押しの23時近く。
飲み屋街は沢山の人で賑わっていた。
打ち上げをしようにも満席で3軒にふられた。
24時に閉店するということで断念をした店もあった。
それでも帯広は安くて美味しい店の選択肢が多い。
「彦左衛門(ひこざえもん)」にて打ち上げ。
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もう遅い時刻なので、肉と油ものはきついと思い、
同行者にもそう伝えたが、結局、肉と油ものばかり食べた。
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鳥左右衛門の鶏の唐揚げはやはり美味しい。
衣が薄く、ぱりっと、さくさくで、胸肉との絡みが絶妙だ。
翌朝、胃もたれをして朝食を受けつけなかった。

帯広に来ると、自然、空気感、街並みに癒やされ、ほっとする。
車でぶらっとしたり、歩いたりしていると、
ふと今も帯広に住んでいるような錯覚をおぼえる瞬間もある。
ただ、帯広に住んでいた頃、つらいことや嫌なこともあった。
それを思い出して、胸がちくっとしたりもする。
そういうものだ。
どこに住んでも、いいこともあれば、悪いこともあり、
自分の中で整理というか、折り合いをつけていくものだ。
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久しぶりに会えた帯広の方、久しぶりに買った三方六の切れ端、
またしても食べた高橋まんじゅう店の大判焼。
帯広にいた頃住んでいたマンションの部屋には
現在別の人が住んでおり、
それは別れた女性が別の男性とつきあい始めたのと似ており、
今はちょっと複雑な気持ちだが刺激的でもある。
帯広を離れたことで、また別の角度から、
帯広と楽しいお付き合いができそうだ。

不安になったり、胸が痛んだり、
癒されたり、嬉しかったり。
ほっとして、飽き飽きして、
すっきりして、美味しかった。
楽しい帯広ツアーだった。
ライブに関わった皆さんに感謝です。


まずはライブのお知らせから。


■日時 2018年3月10日(土)18時30分
■場所 帯広市「hipster」(帯広市西2南10)
■料金 1,500円(ワンドリンク付き)
■出演(出演順)
    Kolonahe
/TMユニット/激しい雨/STEPPING
   metabono fagen/BABSARA
 「激しい雨」の出演時刻は19時40分の予定です。

帯広あるある、というか、帯広ないない、に関する話だが、
帯広には靴のABCマートがない。
結構な地方であっても、
それなりの中心都市であれば存在する店だ。
道央圏は複数あるほか、
千歳、室蘭、釧路、北見、網走などにもある。
岩見沢の隣町、三笠市(人口約9,000人)にもある。
なのに帯広にはない。


帯広を中心に、隣接している芽室、音更、幕別を合わせれば
25万人くらいが住んでいる。
出店しても十分にやっていけるのではないかと思うが、
焼肉チェーンやカレーチェーンが十勝に進出しても
うまくいかないような諸事情が、
シューズ業界にもあるのだろうか。
シューズ業界で強力な十勝ブランド店があっただろうか。
思い浮かばない。

ただ、帯広の駅前通にある「NEWS CLIP」は素敵な靴屋だった。
中高年や子供をターゲットにした大衆的な靴はほとんどない。
レッドウイングの品揃えが豊富だったり、
インターネットでしか見たことがないメイド・イン・ジャパンの
魅力的な商品もあった。
帯広に住んだ3年間で2足を購入した。
今回の帯広ツアーの際、ふらっと立ち寄ってこようと思う。

                     ◆    
        
さて、2月からライブで演奏している新曲「ターミナル」について。

岩見沢に住んでから、札幌との行き来の際、
時々高速バスを使っている。
夜11時まで概ね1時間に2便走っているし、
札幌市内で渋滞に巻き込まれなければ、片道1時間はかからない。
札幌で飲酒をしても十分に帰ってこられる。

札幌-岩見沢間はJRも結構な本数が運行されている。
札幌発岩見沢行きの最終便は夜11時59分発であり、
札幌市内の地下鉄最終便とあまり変わらない。

問題は私の住まいがJR岩見沢駅から2.5kmほどあることだ。
夜遅くに1時間近く電車に揺られた後、アルコールが入った状態で、
雨だったり雪道だったりだと、歩いて帰る気が失せる。
その結果、札幌-岩見沢の電車代(840円)よりも高い
タクシー代を支払って自宅に帰ることになる。

それに対して、高速バスの停留所までは徒歩10分程度。
となれば、こちらを使うわけだ。
夜10時以降の便は意外と混む。
しかし座れなかったことはない。
JRだと野幌までは座れないのがスタンダードだ。

というわけで、札幌の中央バスターミナル。
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ライブの後、少し飲んで、ほっとしたような寂しいような、
そんな気持ちでバスを待つ。
夜10時以降にバスを待っている人の多くは、
「パーティ・イズ・オーバー、悲しいけれど」な風情だ。
そんな人達を見ていると、星屑ロンリネスを共有できているようで、
なんとなく落ち着くから不思議だ。
まあ、その時間帯に、元気でエネルギッシュな言動をする人が
いたらイラつくかもしれない。
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ターミナル

ターミナル バスを待つ 孤独で自由な夜
帰れる場所あるのに なぜに寂しい

君のことを見ていた ずっとずっと見ていた
知らなかっだろ 知らなくていい

簡単に年とったわけじゃないからね
雪解けがくることを知っているだろ
大人になるのさ

ターミナル バスに乗る 景色はただ過ぎ去る
あの人もあのことも薄れてゆくよ

けれど感情だけは ずっと覚えてるんだ
ときめきだとか ほろ苦さとか

簡単に年とったわけじゃないからね
折り合いのつけ方を学んできただろ
勇気を出すのさ

簡単に年とったわけじゃないからね
雪解けがくることを知っているだろ
大人になるのさ
もう少しいけるぜ

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若い頃のことを次第に忘れていくのは必然だ。
あの冬休みの午後、なぜ、彼女ではない女性と本屋へ行ったのか。
あの夏休みの夜、なぜ、彼女ではない女性と
海岸沿いの坂道を自転車の二人乗りで駆け下りたのか。
経過や原因が思い出せなかったり、
その女性の名前は覚えているが、顔の記憶が曖昧だったりする。
記憶から消えたり、あるいは間違った記憶にすり替わったり
しているのだと思う。

でも、あの時どういう気持ちだったか、という感情だけは
すごく覚えている。
感情の記憶の生命力はすごいなと。

いつか岩見沢を離れ、岩見沢生活を思い出すとき、
どこでライブをして、どこで飲んだか、は曖昧になるかもしれないが、
ライブをして、少し飲んで、中央バスターミナルで
バスを待っているときの、ほっとしたような寂しいような気持ちは
いつまでも記憶に残っていくのかもしれない。



まずはライブのお知らせから。

■日時 2018年3月10日(土)18時30分
■場所 帯広市「hipster」(帯広市西2南10)
■料金 1,500円(ワンドリンク付き)
■出演 STEPPING/TMユニット/BABSARA/
    metabono fagencolonahe/激しい雨

約半年ぶりとなる帯広でのライブ。
十勝特有の冬の快晴に出会えるだろうか。
週に5日は快晴だったイメージがある。
そういう日になればいいが。

                      ◆


さて、私は岩見沢で、相変わらず鳥もつ串を食べている。
岩見沢から滝川のラインには、ロードサイド焼鳥店が幾つもある。
なかでも、まず行っておくべきなのが、ここ「三船峰延店」
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峰延(みねのぶ)は美唄市のエリアだが、
最も岩見沢寄りにある地域。
岩見沢市街地からは10kmくらいの距離だ。
この店はロードサイドのコンパクトな店舗だがインパクトがある。
駐車スペースが5台分くらいあるのが嬉しい。
安心して車を駐め、焼き上がりを待つことができる。

気になるのは店名だ。
「三船峰延店」。
岩見沢にある「やきとり三船」の支店かと思いきや違うらしい。
美唄市内にある鳥乃家さんの系列らしく、
三船一族の関係性がわからなくなる。

セブン・イレブンとイトーヨーカドーのような
提携・傘下関係なのか、
モーニング娘とプッチモニ(死語)のような派生系なのか、
鈴木聖美と鈴木雅之のロンリーチャップリン系なのか、
竜雷太と峰竜太の他人なのに紛らわし系なのか。

鳥もつは、三船峰延の方が三船より大きい、というか肉の量が多い。
味の違いはうまく言えない。
とにかくどちらも美味しい。
あまりに簡単な表現で味気ないが、すごくいい味がする。
そして安い。
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「もつ」と「精肉」は三船にもあるが、「すじ」は三船峰延のみだ。

違いがわかるように、全種類を並べてみた。
右から、すじ、精肉、もつ×2だ。
20180305_ 03

鳥もつの美味しさが飛び抜けている。
というか、精肉もすじも、一般の焼鳥店のそれよりも、
活きがよく、クセがなく、十分に美味しいのだが、
鳥もつの王道感が秀でており、かすんでしまう。
マラソン選手で言えば、同時期に瀬古氏と宗兄弟がいたせいで、
オリンピックに出られなかった伊藤国光氏のようである。

鳥もつは、冷凍・解凍をしても、
見た目の復元率は98%、味の復元率は93%くらいある。
十分にいける。
なので買い置きができるし、お土産にも使える。

とはいえ、買ってすぐに食べるのが一番美味しい。
暖かくなり、日が長くなったら、
岩見沢から2時間ほど歩いて、夕
暮れに峰延に到着して焼き鳥を購入。
すぐに缶ビールとともに味わい、
JR峰延駅から電車で帰ってくるのもいい。
ロードサイド焼鳥店まで歩け!
実に空知ック(ソラチック)な過ごし方だ。



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