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2018年2月24日土曜日、
ニセコ町で開催されたライブ・イベントに参加した。
このイベントは、「狩太座ライブ MINI」というもので、
JRニセコ駅のすぐ近くにある中央倉庫群で
定期的に開催されている


会場は、かつて「でんぷん工場」だった建物だが、
懐かしさと快適さを兼ね備えたデザインに改修され、
実にきれいで、明るく、温かく、やさしい造りになっていた。

会場に入った瞬間から、心が解放されるような気分になり、
スタッフの方々のウェルカム感が高かったおかげで、
すぐに雰囲気に溶け込めたし、
トイレが清潔だったことも気分を盛り上げた。

天井が高く、そして広い。
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飲み物もフードも整っており、巨大なカフェのようだった。
そこにいる人達は皆、いい感じにフリーでラフで、
それでいて、雑でもないし、乱れていない。
そんな環境の中、いい気持ちでライブに臨めた。
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セットリストは次のとおり。
1 ターミナル
2 潮時
3 夜の国道

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初めての方にとっては、
絵もなく、花もなく、歌はあるものの、
飾る言葉も洒落もない、そんなステージに感じたかもしれない。
しかし、気持ちはかなりのっていた。

「夜の国道」では、終盤の「海辺のワインディング・ロード」
という歌詞を
「ニセコ駅前」に替えて歌ってしまうほど、
のっていた。

私はステージから「のってるか~い?」とコールするタイプでは
決してないし、もちろんレスポンスを求めたりもしない。
ただ、この日は「今日はいつもよりのってるぜ~」と
一方的に申告したい気持ちだった。

私以外の出演者は、ニセコ町とその周辺に住む方々で、
年季が入った本物な方もいれば、
なんとか準備してここにこぎ着けましたという方もいつつ、
羊蹄エリアにも音楽を楽しんでいる人がたくさんいるのだなと、
柔らかな嬉しさをおぼえた。

後志のサブカルチャーシーンにおいて、なくてはならない存在である
ランバード藤田氏、カルパッチョ田中氏も
足を運んでくれたことや、
ベースのミチ氏も駆けつけてくれたことで、

すごく幸せな気持ちになった。
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しんしんと雪が降るニセコの夜の空気も素敵だった。
山間地ならではの独特の透明感があり、
暖かい部屋からぼうっと見ていたくなる雪景色だった。

宿泊したかったが、この時期のニセコ、倶知安の宿泊施設は
ほぼ満室で、
空いているのは1泊8万円、9万円の豪華客室のみ
だった。


施設の快適さ、そして何よりも「人」、つまりスタッフの方々の
ホテピタリティの良さによって、
すごく居心地が良く、豊かな時間を過ごせた。
ご褒美をもらえたような気持ちだった。

そしてニセコをこれまでより好きになった。
忘れていた大切なものがここにもあったなと。
ライブを作ってくれた皆さんに心から感謝です。
是非また訪れたい。


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やや冬バテ状態にある。
毎年経験しているのに、寒さと雪への対応に疲れている。
なのに仕事をしなければならないし、
健康のために無理しなければならないこともある。

冬を毎年経験しているとはいえ、
住んでいる場所や、取り巻く人間が変われば、
その環境における初めての冬ということになるし、
何より、年をとっていく。
45歳で経験する冬と、50歳で経験する冬は感じ方が異なる。
そういう意味では、毎日毎日が初めての経験になる。
いずれにしても、冬疲れ、はじめました。

今週末には、初めてニセコ町でライブをする。
〇日 時 2018年2月24日(土)時刻未定(18時頃から)
〇場 所 JRニセコ駅前「ニセコ中央倉庫群」
〇料 金 千円
              (又は千円相当の飲食物を持参し会場にいる人に提供)

〇出演者 不明

ニセコ中央倉庫群では、ほぼ毎月定期的にライブイベントを
開催しており、一度参加してみたいと思っていた。
岩見沢からニセコまでは車で3時間以上かかるし、
演奏するのは3曲のみだが、
新しい経験と刺激を得られるのではないかと期待している。

さて今回はブックレヴュー。
やや辛口寄りのコメントになっているが、
面白いか、面白くないかと聞かれれば、
迷いなく面白いと言える

■上原善弘「路地の子」(2017年)
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 タイトルにある「路地」は被差別部落のこと。

 大阪府松原市にある路地で食肉解体・卸売業に従事した
 上原龍造氏を描いたフィクション。
 筆者はその息子。

 上原龍造は昭和24年生まれ。
 貧困と部落差別の環境で、手に負えないワルになり、
 小学校へは途中から行かなくなる。

 やがて、食肉解体業に身を投じる。
 ヤクザからの入会オファーは幾度となくありつつも、
 群れることを好まず、クスリを嫌悪。
 右翼、部落解放団体、政治団体などと対峙し、
 ときに苦杯をなめながらも、高度経済成長の中、
 部落の利権を得て経営者に成り上がっていく。


 
読んでいて最も強く感じたことは、
 昭和40年代、50年代は実に激しい時代であり、
 部落という環境のせいもあろうが、
 覚醒剤、ヤクザ、ナイフ、金、暴力、愛人、独占、偽装など、
 現代であればコンプライアンスの面で大問題になることや、
 まともに犯罪であろう暴力事件も、
 警察沙汰にはせずに個々の問題として淡々と流されていくこと。

 
部落差別があったことは随所に書かれているが、
 具体にどういう差別を受けたのかはほとんど書かれていない。
 ただ、路地から脱出したい欲望にあふれた人が多い反面、
 結局は路地に戻ってくるなど、路地への愛着が強い人も多い。
 ちょっと別世界の興味深い内容だった。

■遠田潤子「アンチェルの蝶」(2011年)
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主人公は大阪の片隅で居酒屋を営む中年男。
限られた常連客しか来ないうらぶれた居酒屋だ。
ある夜、中学時代の親友で今は弁護士となった男が
小学生の女の子を連れて店に来た。
この子をしばらく預かってほしいと言って、
500万円を置いて立ち去る。
この女の子は誰なのか。
男はなぜ消えたのか。

その日から、中年男と女の子の不器用な毎日が始まる。
いきなりの他人との、しかも娘のような年代の小学生の共同生活に、
戸惑い、ぶつかり、すれ違う。
とにかく中年男のぶっきらぼうぶりと負け犬意識がひどい。
ストーリー以前に、こういう男が20年間も、
料理を作り、客商売をしていること自体がファンタジーだ。

冒頭で現在の状況を示し、次第に過去を明らかにして、
真相に迫っていく展開が功を奏している。
登場するのは、ひとくせ、ふたくせあるバックストリートな人物
ばかりで、薄暗く、埃っぽい映像ばかりが浮かび、
なにひとつ愉快になれないが、読みモノとしては十分に楽しめる。
もっと読まれていい作家だと思う。

■今村昌弘「屍人荘の殺人」(2017年)
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夏休みに山荘へ出かけた大学生約10人。
山荘の近くではロック・フェスが開かれていた。
その会場で細菌注射をうたれた観客がゾンビ化し、
瞬く間に感染は拡大。
一部のゾンビは山荘に押し寄せる。
大学生達は山荘に立てこもり、ゾンビの襲来から身を守るが、
外部から遮断された山荘内で、なぜか殺人事件が起こる。

前半、一気にたくさんの登場人物が勢揃いするため、
しばらくは、誰が誰だかわからないまま読み進める。
途中で改めて、登場人物をおさらいする場面があり、
そこで輪郭がはっきりする。この演出は助かった。

ゾンビという外部の敵と、山荘内に殺人者がいるのでは
という内部の敵とに挟まれる形で展開するのだが、
大学生の恐怖感や緊迫感が薄く、
また、山荘の構造が文章だけではなかなか見えず、
全体的にふわっとしたまま読み終えた。
もう一歩踏み込んで、腑に落としてほしいのだが、
喉元で停滞するような感じが続いた印象。

2017年のミステリ界で大きな評価を得た作品だが、
思いの外、ライトなテイストだった。
ただ、ライトだから良いとも言えるし、
ゾンビの絡ませ方も面白かった。
主人公にもう少し魅力があればなと。

■増田俊也「北海タイムス物語」(2017年)
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 北海タイムスは1998年に休刊となった北海道の新聞。
 1960年代から、朝日、読売などの全国紙が道内に進出した
 ことなどにより次第に部数が低下し、
 111年の歴史に幕を閉じた。


 特に90年代に入ってからのタイムスはページ数が少なく、

 ずいぶんと薄くなってしまったなと思った記憶がある。
 新聞紙の色は、北海道新聞より白っぽかったことを覚えている。

 本作は、経営が破綻しそうな時期に入社した大学新卒の男性の
 約1年間の仕事ぶりを中心に描いている。
 筆者は実際90年代にタイムスで働いた経験があることから、
 ほぼノンフィクションなのかと思いきや、
 何かとハチャメチャで、これが現実ならば、
 会社が破綻する前に、経済的にも身体的にも精神的にも
 社員が破綻するだろう内容だった。
 なんとなく漫画を文章化したような雰囲気だった。

 幹部社員も若手社員も年収200万円。
 長時間労働が当たり前で、それでいて、毎日のように
 夜中の2時過ぎから飲みにいく。
 金銭的にあり得ない話だ。
 職場は完全に体育会系のノリで、
 今でいうパワハラも当たり前に横行している。
 何度もどんよりした気持ちになった。

 ただ、タイムスへの郷愁はある。
 地下鉄西11丁目駅の近くにビルがあった。
 どこまでノンフィクションなのかは不明だが、
 晩年のタイムスは壮絶だったことが想像できるし、
 90年代のイケイケ感も効果的に盛り込ませている。
 それに比べれば、今は随分とクールで整然としていると思う。
 90年代ワンス・アゲイン志向の中年は多いかもしれないが、
 私は今の方が生きやすい。




2018年2月10日土曜日、
札幌市西区にあるライブバー「BURN」に出演した。
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ステージもお客さんフロアも奥行きがなく、
ステージは、中央マイクのすぐ後ろが、
ドラム用で一段高くなっているため半歩しか下がれず、
お客さんフロアは3列でいっぱいになる。
一方、横幅は広く15人くらいは座れる長さ。
千円札のような形をした独特の空間だった。

また、ステージ上で返ってくる音が私の感覚的にはかなり硬質で、
1曲目は音質に自分を順応させるのに必死で、
リハのようなパフォーマンスになってしまった。
どんな環境でも、即座にびたっと合わせていく力が足りない。

セットリストは次のとおり。
1 今夜ブルースを
2 ターミナル
3 わりきって
4 夜の国道
5 潮時

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2曲目は新しい曲で、4曲目はかなり久しぶりに演奏した。
完成度はまだまだだが、相応しい時に相応しいことをできる
ようになってきている。

「激しい雨」名義でのソロ活動は、
バンドであまりライブができないから、
それでは鈍ってしまうから、一人でも人前に出て、
もまれなければと思って始めた。
いわばバンド活動を補完するものだったが、
最近は「激しい雨」として独立したような感覚がある。

もっとこういうふうにライブをしたい、
こんな感じの曲をやりたい等々、理想がなくならない。
次はもっとやれる、といつも思う。
充実なのか、迷走なのか、よくわからないが、
ライブに挑む高揚と、ライブをしたことで受ける刺激は、
日々まともに生活することにつながっている。
ライブがなければ、仕事も食事も精神もだらしなくなるだろう。
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打ち上げは自宅で0時過ぎにスタート。
今回はバランタインで。
だらだら飲んで、部屋も暖まり、身体も温かくなり、
小窓を開けて、すっかり静かになった寒い街を見る。
ライブが終わってしまって寂しいような、ほっとしたような、
なんとも揺れ動いたまま夜は過ぎていく。
明日も揺れ動いていたまま過ごしていくことだろう。




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