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岩見沢、2017年11月30日。
一日中、雪が降っていた。
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帯広なら1シーズンに3回くらいしかない大雪。
岩見沢は月に5、6回くらいあるらしい。

それがどうした。
どうもしない。
ひたすら雪が降る夜は、
自宅で静かにだらだらと飲酒をするか、
中途半端に酔ってだらだらと読書するのがいい。

というわけで、今回はブックレヴュー。
 
                         ◆

■垣谷美雨「ニュータウンは黄昏れて」(2015年)
  ニュータウン
バブル期に交通の便が悪い郊外にマンションを購入。
当時はマンション価格が異常に高騰し、ここしか購入できなかった
今では建物は老朽化し、マンション住民も高齢化。
未だに残る多額のローン、夫は窓際に追いやられ、妻はパートに忙しい。

妻は当番制によりマンションの理事会のメンバーになる。
理事会はマンションの建て替え問題で毎回もめる。
さらに、高齢者揃い、かつクセの強いメンバーにストレス倍増。
一方、娘は資産家の息子と知り合い、結婚へと向かうが、
こちらも問題発生。

劇的な展開があるわけではなく、
常に「行き詰まり感」と「もやっと感」が漂うが、
すっきりとした筆致で、話の転がし方が上手く読み飽きない。
ちょっとミステリなところも面白くさせている。
そしてマンションを買う気が失せます。

■本城雅人「ミッドナイトジャーナル」(2016年)
  
ミッドナイトジャーナ
児童連続誘拐事件を取材する新聞記者の話。
新聞記者モノの小説を読むたびに思うのが、
新聞の何面のどの場所に掲載するのかで、
内部的な戦いが恐ろしく激しいこと。
私は全く気にしないのだが。

1面に載った「ふ~ん」とか、「そうなんだ」という記事より、
4面に載った「まじか!」、「そうなの?」という記事に注目する。
また、何面か、よりも、見出しの大きさに反応するし、
小さくもピリッとしたのを探したりもする。

新聞記者に限ったことではないが、
職場内部の面子と外部の受け止めは相当の差がある。
それをわかって上で、内部の者同士で競うのか。
それが社会なのか。

小説してはなかなか面白い。
登場人物の棲み分けが上手で、展開に停滞がない。
主人公をあまり正義の存在として描いていないところも良い。
緊張感を保ったまま、エンディングまでぐいぐい引っ張っていく。

■伊岡瞬「明日の雨は。」(2010年)
  明日の雨は。
小学校で臨時の音楽教諭として働く23歳の男。
音大での専門はピアノだったがロックが好きで、
物語の中でも随所にロックミュージックを聴く場面がある。

彼は学校内で起こる様々な問題に巻き込まれつつ、
一部の教諭から疎ましがられ、しかし応援する教諭もいて、
児童には人気があり、まさにテレビドラマのような設定だ。

なので新鮮味は薄く、文章的な妙味もあまり感じなかったが、
同僚の若手女性教諭をいい具合に愛らしく描いているし、
エンディングの卒業生からの手紙は微笑ましく、いじらしく、
甘酸っぱく、いい気持ちになれた。

■角田光代「坂の途中の家」(2016年)
  
坂の途中
乳幼児虐待事件の裁判員裁判の補充裁判官となった主婦の話。
被告の女性を自分に照らし合わせ、感情移入していくストーリー。

しかし私が読み進む上で軸になったのは、
夫の「補充裁判官なのにそんなに真剣にならなくても」という
小馬鹿にしたような言動や、姑の見下したような態度。
なんで言われっぱなしなの?とイライラしながら読んだが、
裁判の進捗よりも、夫や姑とのやりとりの方が読み応えがあった。

裁判の方は、同じような状況を繰り返しているような場面が多く、
間延び感があったが、
角田さんの文章は地に足がついていて、非常に安定感がある。
変な隙間や窮屈感がなく、文章が上手な人の文章だと感心する。
なので読書的満足感はある。
ただ、ストーリー的にはもやもやな結末で、
読み終えたとき、ごちそうさまでした、という気持ちにならなかった。

歌野晶午「ディレクターズ・カット」(2017年)
  
ディレクターズ
テレビ局の下請けの番組制作会社のディレクター。
彼は担当するワイドショー番組の視聴率アップのため、
知り合いの若者にお金を払い、やらせで事件を起こさせ、
いち早く報道。そのシリーズが人気になっていく。

そんな仕込み事件を繰り返しているうち、
やらせを請け負っていた若者がほんとの傷害事件に巻き込まれた。
ディレクターはそれをも演出しようと、どんどん暴走していく。

まともな人間が一人も登場しない。
話し言葉、行動、考え方、そうしたすべてに嫌悪感をおぼえる。
ところが、
どういうオチが準備されているのかと気になって、
どんどん読まされてしまう。
終盤のどんでん返しはやや強引ではあるが、
悪の路線で押し切ったことで、輪郭のあるエンディングとなっている。

                         ◆
今年もあと1か月。
早く年末が来ないかと、そして休みたいと思っている方は
少なくないだろう。
わかる。よくわかる。

ただ、年が明けたら全てがリセットされるわけではない、
年末までの嫌なことは年明けも継続する。

それならやめてしまえばいいのだが、
それだと生活ができなくなる。
やりたくないことをやっているのに、
やりたくないことをやめていいと言われるのを恐れている。
貴乃花親方のマフラーを見ながら、そんなことを思う。

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三笠市。
岩見沢市の北隣にある人口8,800人の市で、
岩見沢市から12kmくらいだ。

北海盆踊りの発祥の地としても一部で有名で、
カントリーサインも盆踊り。
市中心部にある中央公園には、やぐらが常設されている。
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そんな三笠市に歩いて行ってきた。
目的はカツカレーを食べること。
より美味しく食べたいなら12kmくらい歩こうじゃないか。
それだけの理由で歩いた。
2時間30分かかった。


行き先は、市の中心部にある「みつい食堂」。
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古くからある食堂の典型のような佇まい。
作為的な古さではない。
自然体だ。
いい。
魅力的だ。

4月に岩見沢に引っ越してから3週間ほど経った頃、
仕事で三笠市の方と話をする機会があった。
その際、「カレーの三笠」なるパンフレットをいただいた。
そこには三笠市内にある14店のカレーが掲載されていた。
20171126_04.jpg 20171126_05.jpg

その時から、みつい食堂のカツカレーを食べに行こうと決めていた。
一番美味しそうに見えたし、
長く地元に愛されている感がカレーに表れていたからだ。

実はゴールデンウイークに、
このカツカレーを食べるために三笠まで歩いた。
しかし、軽い二日酔いと黄砂による灰色感のせいで、
みつい食堂の前まで行きながら、
全くカレーや肉を食べる気にならず、

結局、三笠の有名菓子店「稲葉菓子店」で、
どら焼きとココナッツロールを買い、バスの待合室で食べた。
それから7か月も経って、やっとカツカレーに出会えた。
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注文して5分ほどで運ばれてきた。
カツを揚げているシーンはなかったので作り置きだ。
しかし美味しければそれでいい。
ルーの色合い、いいじゃないか。

食べてみる。
コクがあって、クセがない。
スパイシー感はほぼない。
美味しければ、スパイシーであろうがなかろうが関係ない。

カツはまあ普通だ。
ライスのボリュームもまあ普通だろう。
カレールーはよく煮込まれていて非常に美味しい。
どんどん食べられるし、食べ飽きない。

ただ、ライスに対してルーの量が少ない。
結局ライスが残ってしまい、
福神漬けでライスを食べ、それでもライスが残ったので、
キャベツ用のマヨネーズでライスを食べた。

訪問したのは日曜日の13時近くだったが、
入れ替わりお客さんが来た。
カツカレーをオーダーしている人が一番多かった。
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店を出た。
当初は帰りも歩こうかと思っていたが、寒かったのと、
ルーが少なくてマヨネーズでライスを食べたショックから、
バスで帰った。

コクがあるのに、あっさりとしたカレーで、
カレーを食べた重さは全くなかった。
最後の福神漬けとマヨネーズでカレーが消されたか。
それも含めて、小さな町の古い食堂はいいものだ。


この10日間ほどの岩見沢は、
空から何も降ってこない日がない。
空は毎日どんよりしている。

昨シーズンまで、冬になると連日快晴になる帯広で過ごしてきた
だけに、この変化はきつい。
なかなか順応できず、気持ちまですっきりしない
青空に会いに冬の十勝を訪れることが何度かありそうだ。

連日クラウディな岩見沢ではあるが、
生活する上で大して不便を感じないのが、
岩見沢の最大の特徴かもしれない。
地味ではあるが、実にありがたい特徴だ。

ただ、雰囲気のようなものに個性を感じない。
どこかへ出かけて、帰ってきたとき、
「岩見沢に戻ってきた」という感慨が薄い。

帯広でも、留萌でも、倶知安でも、
どこかの時点で空気感が変わり、帰ってきたという気持ちになった。
空知管内でも、滝川や深川の方が独特の風景や空気感がある。
しかし住みにくいわけではない。
決定的な個性はなくとも、生活に不便をあまり感じないのは
恵まれた土地に住んでいるということだ。

そんな岩見沢だが、「食」の面ではかなり豊富だ。
岩見沢アイデンティを感じるお店が数多くある。

「三船」(焼鳥)、天狗まんじゅう、かまだや(そば・ラーメン)、
「赤いリボン」(洋菓子)、らい久(ラーメン)、未来亭(デカ盛り)
「めんめん」(そうめん)、「希林」(そば)など、
食べ歩き好きであれば、空知以外の方々に名が通っているであろう
名店が幾つもある。

と同時に、対外的にはあまり知られておらず、
食べログなどインターネットのサイトでもほとんど登場しないし、
食べ歩き番組が飽和状態の道内民放テレビ局でも取り上げない、
しかし、地元の人に絶大な支持を受けている店が複数ある。
その代表格が「鳥勢」(とりせい)だろう。
鳥勢_1

店は岩見沢市の市街地にあるものの、
飲み屋街からは少しはずれたところにある。

写真ではわかりにくいが、
築40年を超えているのでは、と思われる一軒家。
元々は民家だろう。
しかし、居住はしておらず、建物全部が店。
畳敷きの小上りが中心だ。
鳥勢_2

看板メニューが鳥もつと鳥の精肉。
素晴らしいです。
塩味控え目で、炭焼き風味がたまらない。
「三船」さんの鳥もつよりちょっとだけ大きめかも。

外からお客さんが来て飲むときは、知名度の高い「三船」さんで、
在住者だけで飲むときは「鳥勢」さんで、
という構図がなんとなくある。

以前、岩見沢市に住んでいた人に会い、酒場の話になると、
「鳥勢行った?」と、まず聴かれ、
「鳥勢行きたいなぁ」と言われることが非常に多い。

メニューは極めて少ない。
飲み物はビールと日本酒と焼酎しかない。
しかも焼酎はボトルのみ。
ビール・ジョッキの鮮度の高さには驚く。
あっさり・すっきりのビールが好きな方にとっては最高だと思う。
鳥勢_4 鳥勢_5

食べ物のメニューも限定されている。
漬物以外は、鶏を焼くか、揚げるかの料理のみ。
漬物の値段は覚えていないが、おかわりは何度でも自由だ。

どの料理も素朴なのになぜか特別感がある味。
とにかくどれも生の素材を出来立てで提供してくれるのが良い。
そして安い。
お通しもない。嬉しいぜ。

21時で閉店というのも魅力的だ。
メニューが限られるため、そもそも長居向きではない。
ぱっと飲んで、ばっと食べて、1時間で帰る。
そんな粋な飲み方が似合う店だ。
鳥勢_3 鳥勢_6
私といえば、途中から焼酎のボトルをオーダーし、
それが空くまで、鳥もつと漬物を繰り返し、
結局閉店過ぎまでいてしまう。
無粋だ。

対外的な知名度は高くないものの、地元の人達でいつも盛況。
岩見沢アイデンティティが醸成され、
岩見沢そして空知に関わっていることを認識させてくれる店だ。
そういう意味では空知愛を共有し、実感できる店かもしれない。

岩見沢以外の地に住んでいる方が、岩見沢でお酒を飲む際、
「どこか行きたい店ある?」と聞かれた際、
「鳥勢」と答えようものなら、
「いやいやいや、知ってるね」と感心されるだろう。

わがままな意見だが、地元の人達の間だけで、
超有名店であってもらいたい名店だ。


2017年11月18日土曜日、
札幌市の「とまと畑」で行われたライブに出演した。
セットリストは次のとおり。

1 今夜ブルースを
2 すわりのいい夜
3 大事な用事
4 潮時
5 魔法のブーツ

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今回の「激しい雨」は、ベースのミチ氏のサポートを得ての
ライブだった。
アコースティックギターとベースの親和性が高くなるような曲を
選んだこともあるが、非常に気持ちよくプレイできた。

ミチ氏のベースは下支え的な感じで土台がしっかりしたため、
歌いやすかったし、一人の時より安心して演奏できた。
二人で練習したのは、9月に一度、今月に一度やっただけで、
この日の共演は難しいかとも思っていたが、
ミチ氏のやる気のおかげで実現できた。
ありがたいことだ。
楽しい夜になった。

この日のライブに出演された皆さんは、
私にとって初めての方ばかりだった。
音楽活動をしている人は、ほんとにたくさんいて、
上手な人はいくらでもいることを再認識した。

特にGold Treeさんのステージは素晴らしかった。
曲とボーカルと演奏とキャラクターがきちんと融合していて、
いい意味でやり過ぎてない、その加減が見事だった。
それはGold Treeさんのボーカリストとしての実力が
あってこそだが、自分の特性をきちんと捉え、
見せ方、聴かせ方をよくわかっているのだなと。
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日付が変わる前に岩見沢に戻ってこられた。
札幌で土曜日にライブをした後の車中は、
STV
ラジオの「藤岡みなみのおささらナイト」を聴きながら
帰ってくることが多い。
彼女はラジオ・パーソナリティに向いている。
メールに対するレスポンスがいいし、話の展開のさせ方が上手だ。

帰宅して、ライブ道具を片づけ、シャワーを浴びているうち、
部屋は暖かくなった。
バーボン、プレーンオムレツ、ポテトサラダ、サラダチキン、
豆腐、チョコレート。
真冬の景色になった窓の外を、
時々カーテンの端から見たりしながら、
暖かい部屋で午前2時過ぎまで打ち上げた。
幸せなことだ。


夕方から降り出した岩見沢の雪は、
今シーズン初の積雪を記録するだろう。
スニーカーで外を歩けない季節がやってきた。

慣れてしまえば、そういうものだと気にならなくなるが、
毎年のことながら慣れるまでが面倒くさい。
今週末は雨と雪で荒れるらしい。
それでもライブは楽しみたい。

■日時 2017年11月18日(土)19時
■場所 とまと畑(札幌市中央区南4東3 ピープルⅢ1F)
■料金 お店でオーダーした分の料金
■出演(出演順・敬称略) 
 もりのきらわれもの/ゆうこり/Ryo&Ryoko
 激しい雨/MAI/プレレファ/Gold.Tree


札幌に出かけてゴキゲンなロックをして、
その後は暖かい部屋でゴキゲンなアルコールを味わいたい。
よろしくお願いします。

                   ◆

さて今回はブックレヴュー。
紹介する4冊、どれも楽しめた。

■垣谷美雨「嫁をやめる日」(2017年)
     嫁をやめる日
 タイトルに惹かれて読んでみた。
 夫が病気で急死。子供はいない。一人残された女性は46歳。
 しかし、夫とは心が通わず、同居していながら
 別居しているような状態だった。
 亡くなっても悲しさはなく、むしろ自由になれた気がした。

 ところが、夫が亡くなってから、
 夫の親がやけに干渉してくるようになる。
 生前の夫が中学の同級生だった女性に
 毎月お金を振り込んでいたことも判明。
 自由になれたと思いきや、むしろ不自由になっていく毎日。

 夫婦であったがゆえの様々なしがらみによって、
 死別してから逆に窮屈になっていく過程が、
 丁寧ながらすっきりと描かれており非常に面白く読めた。
 垣谷さんの作品は初めてだったがアタリだった。

■桐野夏生「夜の谷を行く」(2017年)
    
夜の谷
 連合赤軍のメンバーだった、現在は60代の女性。
 連合赤軍から逃亡したものの、逃亡中に逮捕され5年余り服役。
 その後は静かに暮らしていたが、
 連合赤軍指導者だった永田洋子の獄中での病死を契機にして、
 元メンバーとの再会を始める。

 フィクションではあるが、連合赤軍メンバーが
 実名で語られており、リンチ殺人の描写もある。
 主人公はそれを一歩離れたポジションで見ていた、
 という設定だが、死体の運搬に関わっていた。
 
 連合赤軍の一連の事件の報道について、
 私は原体験での記憶が全くない。
 それだけに、この作品を読んで連合赤軍のあり様に衝撃を受けた。
 主人公の女性は、クールでありつつも、
 のほほんとした雰囲気で描かれており、
 桐野さんらしいキャラづくりが冴えている。
 ああいう結末になるとは思わなかった。

■柚月裕子「合理的にあり得ない」(2017年)
     合理的に
 柚月さんらしからぬ非常にライトでポップな作品だ。
 美貌ながら、ちょっとコミカルな女性探偵が、
 思いもかけぬ方法で次々と依頼をこなしていく短編。
 
 テレビドラマを文章化したようなテイストであり、
 すいすいと都合よく展開しがちではあるが、
 ストーリの中にしっかり引き込んでくれる。
 
 助手の男性もかなりユニークで、
 主人公の女性探偵とともに、相応しい役者を起用して
 映像化したら、結構な人気ドラマになるのでは。
 しかもシリーズ化の可能性も合理的にあり得るだろう。

■佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」(2016年)
     明るい夜に
 大学を休学し、コンビニエンスストアでアルバイトをしながら
 一人暮らしを始めた男の一年間の物語。
 ストーリーの軸になっているのは、
 アルコ&ピースのオールナイトニッポン。
 主人公はその番組のハガキ職人である。

 ラジオの深夜放送好きには、たまらない内容だ。
 私もその一人であり、ノンフィクションのように読めた。
 ハガキ職人は趣味の域ではなく、
 その番組を軸に、色々なことを犠牲にしながら、
 日々の生活を送っていることを再認識した。

 雑な言い方をすれば、ラジオヲタクの話であるが、
 閉ざしていた心を開いていく青春小説とも言える。
 読者を選ぶ作品かもしれないが、
 ラジオ好きな冴えない男をクローズアップしたことが嬉しいし、
 筆者の着眼点の良さに敬意を抱く。

                      ◆

もし私が音楽活動で有名になり、
2年おきか3年おきのペースでアルバムをリリースし、
毎年全国ツアーをやり、
年に2回くらいテレビの地上波放送に、
年に4回くらいテレビのBS放送に出演するとともに、
週に一回、HBCラジオで1時間番組を担当し。
週に一回ブログを更新しているとする。

そういう状況で、街角で不意に私のことを知っている、
私が知らない方から声をかけられたとする。
その時言われて最も嬉しいのは、
「ファンです」、
「2年前に出したアルバム持ってます」、
「この前、SONGSに出てたの見ました」、
「浅野忠信さんとの対談読みました」、などではない。

「ラジオ聴いてます」が一番うれしいような気がする。
ラジオの結びつきは強い。




今月の「激しい雨」のライブは、私のアコースティックキダーと
ミチ氏のエレクトリックベースによる二人編成だ。
初めての試みだ。
私一人の時はメロンソーダだったが、
今回はクリームソーダになるような感覚だ。

■日時 2017年11月18日(土)19時
■場所 とまと畑(札幌市中央区南4東3 ピープルⅢ1F)
■料金 お店でオーダーした分の料金
■出演(出演順・敬称略) 
           もりのきらわれもの/ゆうこり/Ryo&Ryoko
           激しい雨/MAI/プレレファ/Gold.Tree


出演時刻は20時30分の予定。
よろしくお願いします。

久しぶりに遠足に出かけた。
しばらく歩けていなかった。
歩き出せば、それだけで見える景色は変わる。
さっきまで見えたものは、振り返らなければ見えない。
それさえ違って見える。

そろそろ視点を変える時期だと思った。
スピードやディスタンスの問題ではない。
小規模でいい。
それでも、それまで考えていたことが何かに変わる。

というわけで、岩見沢の南隣の町、栗山町まで行ってきた。
徒歩距離は17Kmくらい。
冷たい向かい風の日だった。
30分ほど歩くと顔が痛くなったので、
ネックウォーマーを頬まで覆って歩いた。

栗山町での目的の場所は、中華料理店「はらへー太」。
そこでチャーハンを食べるために歩いた。

岩見沢から3時間20分で栗山町に到着。
そして「はらへー太」発見。
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お店は商店がほとんどない仲通りにあり、
なかなか見つけられなかった。
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いまや珍しい食品ディスプレイと、
中華料理店には珍しいウッディできれいな店内。
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既にチャーハンを食べると決めているのに、
メニューを一通り拝見してから、
満を持してチャーハンをオーダー。

「はらへー太」のチャーハンは美味しいと、
テレビでもインターネッでも直接の会話でも聞いていた。
外食でチャーハンをオーダーするのは相当久しぶりだ。

20代半ばくらいまでは、しょっちゅう外でチャーハンを
食べていたような気がする。
いつからチャーハンを求めない人生になったのだろう。
それともチャーハンから遠ざかったことで救われたのか。
その答えが今日出る。
いや出ない。

そしてチャーハン登場。700円、税込み。
20171113_05.jpg
見た目だけで、これはアタリだと思った。
玉子の散らばり方、ごはんの佇まい、香ばしい匂い。
いい!
こういうのを待っていたんだ。

食べてみる。
中華料理的なチャーハンというよりは、
ラーメン屋で出されるすごく美味しいチャーハンのよう。
子供の頃、外食のチャーハンが特別美味しく感じた頃を
思い出せる味だ。

いいなあ、こういうの。
なかなかないんだよな、こういうの。 
具はほとんど入っていない。
玉子でさえわずか。
ご飯に味つけをして炒めただけなのに美味しい。

店内には多くの道民有名人の色紙や写真が。
大泉氏はカニチャーハンを絶賛し、
バービー(栗山町出身)は地元にいる頃から、
チャーメン(あんかけ焼きそば)のファンだった模様。

ぜひ再訪したい。
チャーハン以外のメニューも色々と味わってみたい。
栗山町は空知管内で最も人口が多い町で、
それでいて静かできれいで、住みやすそうだし、
はらへー太以外にも気になるお店もある。

目的を達成し、あとは電車に乗って帰るだけ。
お店を出たら雨が降ってきたので、街中は散策せず、
JR栗山駅で待機。
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栗山氏が日ハムの監督をやめたら、
駅にあるこのオブジェはどうなるのだろう。
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私を乗せていく電車がきた。
素晴しいチャーハンだった。
想像したイメージどおりの味で、想像以上に美味しかった。

遠足をして、ちょっと景色は変わった。
スピードやディスタンスにとらわれず、たまに遠足をすべきだな。


11月に入ってからも、うまく季節の変化に順応できていない。
夜が来る早さと寒さを理由にして漫然と過ごしている。
毎年のことなのに、毎年戸惑っている。
しかし、ライブだけはきっちりといきたいものだ。
ということで、まずはライブをお知らせを。

■日時 2017年11月18日(土)19時
■場所 とまと畑(札幌市中央区南4東3 ピープルⅢ1F)
■料金 お店でオーダーした分の料金
■出演(出演順・敬称略) 
  もりのきらわれもの/ゆうこり/Ryo&Ryoko
  激しい雨/MAI/プレレファ/Gold.Tree


今回の「激しい雨」は、私とベースのミチ氏の二人編成です。
出演時刻は20時30分の予定。
よろしくお願いします。

                      ◆


岩見沢に住んで7か月が過ぎた。
ここに住んで、この地域ならではの発見が幾つもあった。
例えば、岩見沢市内にある4つの高校がかたまって存在していること、
平野地帯と思われがちだが実は緩くて長い坂道が多いこと、
幹線道路の近くに水路が多いこと、
コンビニはサンクスが多いこと(夏にほとんどが
ファミリーマートに変わった)など。
そして、アップルパイを看板商品にしている洋菓子店が多いことだ。

岩見沢に住むまで、洋菓子店でアップルパイを買ったことが
あっただろうか。おそらくない。
ヤマザキパンのアップル・デニッシュは過去に何度も食べた。
ただ、一昔前よりも昔のような気がする。
それくらいアップル・スイーツは遠い存在だった。

特に砂川市におけるアップルパイ・ムーブメントは凄まじい。
なかでも代表的な二店のアップルパイについて伝えたい。

まずは、いまや空知管内のみならず道内、いや全国的にも
知名度が上がってきているであろう人気店「ナカヤ」(敬称略)。
ナカヤ1 ナカヤ2
夏の観光シーズンは平日でも行列待ちになるし、
通常時期でも、売り切れていることが珍しくない。

アップルパイ、324円(税込み)。
ナカヤ3 ナカヤ4

そんなに大きくはないのだが重たい。
つまりはリンゴがつまっているということ。
密度が濃く、しっかりと甘い。なのに雑味がない。
高級感が凄い。

空知以外に住んでいる人に、
お土産として買っていきたい気持ちになる。
しかし、当日中にお召し上がりください商品であり、
お店としては、すぐに食べてもらいたいとの意向だ。

確かに、焼き上がりを買ってすぐに、
お店の横にあるテラスで食べたら、
「これはすごいわ」という感想しか出てこなかった。
ただ、重たいわりにはあっさりと食べられてしまう。
それがまたいいのかもしれない。

ちなみに、ナカヤのかりんとう饅頭も絶品。
ナカヤ5 ナカヤ6
空知はかりんとう饅頭を製造しているお店も多く、
5、6軒で食べたが、ナカヤさんのが一番美味しい。

そして、もう一店。
北は深川、南は岩見沢まで空知管内に7店舗を展開している
「ほんだ」(敬称略)。
ほんだ1 ほんだ2

空知管内だけにある店、というのはそれだけで魅力度が上がる。
上の写真は砂川本店。
国道12号線沿いにあるが、看板がないので見落としやすい。

アップルパイは360円(税込み)。
ほんだ3 ほんだ4

パイ生地は、どちらかといえばかさっとしているが、
口に入るとしっとりしている感じがする。
やわらかい味で、どっしり感はないがコクがあるというか。

空知に住まなければ、
この先アップルパイを食べることはなかったかもしれない。
しかし、アップルパイら出会う人生になった。

本格アップルパイを味わい、
改めて、ヤマザキパンのアップル・デニッシュを食べてみる。
うん、これはこれでありだ。
値段の問題ではなく、味、食感、量などからして、
確実に需要のある商品だ。
どんなに美味しいスープを味わっても、
やきそば弁当についているスープがやけに欲しくなるように。



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