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2017年6月23日金曜日、
札幌市平岸の「G-HIP」に出演した。

開演時刻、出演者、出演順、持ち時間等々、
基本事項が事前に何ひとつ決まっていなかった。
決まっていたのは、とりあえず20時までにお店に行くことのみ。

お店に着くと、「今日の会場は下の店」と言われた。
早速、戸惑った。
下の店はカラオケスナックの体だった。
サイドボードにはキープボトルが幾つも並び、
店の隅にはカラオケ仕様の一人ステージがあった。
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結局ライブが始まったのは21時。
最初の出演者の出番が終わった後、
お店の方が「次は誰にします?」と言って、お店の方々が協議。
その結果、私が指名された。
えっオレなの?という唐突な展開に、テンションが上がらず。

セッティングの最中に「持ち時間は何分ですか?」と聞く状況。
「好きなだけやっていいですよ」との回答。
この自由さは逆に困る。
やりながら組み立て、雰囲気などに合わせて曲をきめるパターンだ。
成り行きを見つつも、成り行きに任せない展開にしなければ。

私の前の出演者が20分で終了したので、
それを目安に4曲演奏した。
セットリストは次のとおり。
1 いい知らせが聞きたい
2 魔法のブーツ
3 すわりのいい夜
4 潮時

難しい環境だった。
雰囲気に私が歩み寄れなかった。
ほとんどトークもせず淡々と進めた。
反応もあまり感じ取れなかった。
しかし私のり目指す形にはまた少し近づけた。
自己満足をしたということだ。
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今回のライブが、ES335のデビューになった。
セミアコ一本の演奏で歌うという新たな試みでもあった。
クオリティはまだまだで話にならないが、
温かみのあるクリーンなエレキ音のみでプレイするのも面白かった。
見直しや工夫をしながら練習をしていけば、
色々と広げたり深めたりしていけそうな感触を得た。

環境にうまく気持ちを馴染ませていけないところはあったが、
それは私の実力不足でしかない。
いかなる状況でも変わらずに一定のパフォーマンスをできなければ。
色々な場所、様々な環境でライブができるのは有り難い経験であり、
後日、再度トライできるチャンスもある。
ラッキーなことだ。

岩見沢から札幌でのライブに出かける状況において、
最も「なんとかならんかな」と思うのは、
ライブ後の打ち上げが札幌でできないこと。
出番の時刻がいつも遅いので、
宿泊しない限り、アルコール付きで打ち上げられない

この日も、日付が変わった0時30分に帰宅し、
だらだらと2時過ぎまで自宅で打ち上げた。
タイミング的にアルコールを欲するピーク時刻を完全に過ぎており、
しかし興奮の名残があり、そのまま就寝できる精神状態にないので、
遅い時刻でも打ち上げる。
ライブの夜の収め方は課題だ。
そのうち打ち上げをするためにライブを付随的にやるような
逆転現象が起きかねない。

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4月に岩見沢に移り住んでから、
一度もブックレヴューをしていなかった。
かといって、読書をしていなかったわけではない。
月に3、4冊のペースで何がしかの作品は読んでいた。

岩見沢市の図書館にも何度か足を運んだ。
私レベルの読者にとっては不満のない程度に蔵書があり、
大変重宝している。

面白い作品に出会うと、自宅での生活が落ち着く。
就寝前、静かに集中して読書を楽しめる時間があると、
健全な夜と安定した朝を迎えられる。
或る意味、読書は私にとって、いい薬なのかもしれない。

それでは岩見沢に住んでから、楽しめた5作品を。

■米澤穂信「真実の10メートル手前」(2015年)
   
真実の10メートル
若手女性フリージャーナリストの取材物語。
彼女の毅然とした取材ぶりを、
淡々と、それでいて深みのある筆致で描いており、
締まりがあって、ぐいぐいと引き寄せられていく

彼女の推理が的確すぎて、そんなにうまくいくか、
と思うところはあるが、
事件の裏に隠された人間模様を丁寧に描いており、
落ち着いて、ゆっくりと咀嚼するように読めた。

映像化されそうなキレの良さとキャッチ―さのある作品だが、
映像化されると、なんとなく安っぽくなるし、
俳優のイメージがついてしまい、想像を破壊する。
映像化されず、小説でシリーズ化していただとことを願う。

■住野よる「よるのばけもの」(2016年)
   
よるのばけもの
夜になると全身を黒い粒で覆われた巨大な化け物に
変身してしまう男子中学生の話。
その姿がイメージしにくく、また、化け物になる理由も触れられず、
序盤は雲をつかむような気持ちで読み進めることになる。

ある夜、化け物の姿で通っている中学校へ行くと、
普段いじめを受けている同級生の女子に会う。
そこから始まる二人の交流と、中学生ならではの嫌な派閥関係は、
苦しく切ない内容だが読ませてくれる。

■木皿泉「昨夜のカレー、明日のパン」(2013年)
   
昨夜のカレー
7年前に夫は25歳で亡くなった。
残された妻は、その後もずっと夫の父親と暮らしている。
妻には現在恋人がいる。義父にも紹介している。
なのに義父との距離感に居心地の良さを感じ、
それを失いたくないと思い、再婚には前向きではない。

妻と義父と亡くなった夫。
その三人のエピソードのほか、三人にまつわる人々も多く登場する。
「それでいいんだよ」的な、肩の力が抜けたほんわかした内容。
現実はこうはいかないよなぁ、と思いつつも、
丁寧な心理描写と流れるような筆致で、
温かみのある作品に仕上げている。

■薬丸岳「ガーディアン」(2017年)
   
ガーディアン
その中学校にはスマートフォンでつながった生徒達による
「ガーディアン」という組織がある。教師も親も知らない。
「ガーディアン」は、学校の平和をおびやかす生徒を
あらゆる方法で制裁、排除し、学校の規律を保っていく。

しかし、あまりに平和なことに逆に違和感をおぼえた新任教師が
がーディアンの存在を知り、実態を解明していく。
前半は登場人物が多すぎてわけがわからないが、
中学生の闇の部分にどんどん引き込まれていく。
先が知りたくて、夜の読書タイムが待ち遠しくなった。

■柳美里「人生にはやらなくていいことがある」(2016年)
   
人生にはやらなくても
タイトルどおりの内容というよりは、
著者の自叙伝的なテイストで、性格や人生観が色濃く出ている。

在日韓国人であること、貧乏生活、高校を1年で中退し、
東京キッドブラザーズに入団、その後劇作家に転身、
東日本大震災後に鎌倉から南相馬市に転居等々、
激動の人生が綴られているわけだが、とにかくぶっ飛んでいる。
非凡な方だなと。勇気の塊だなと。

平凡な私などは、こんな考えはできないし、
こんな覚悟はできないなと感じるところが多かったが、
人は他者を取り込んで成長する、という話は大変共感した。
他者との関わりの中で、影響を受けたり、真似をしたり、
あるいは受け入れなかったりして自分は作られていく。

出会えるのか、出会えないのか。
出会ったとして、それを活かせるのか、活かせないのか。
自分だけの小さな世界に閉じこもっていては、
鈍化するし、退化していくのかもしれない。
自分は他者でできている。
そういうことなんだな。


今年の音楽活動はこれまで「激しい雨」名義のソロ活動オンリーだ。
なぜなら、メンバーの仕事の都合により、
なかなか全員が集合しての練習ができなかったからだ。
今年初のフルメンバーによる練習はゴールデンウイークだった。

その一方、私はこの半年で10曲以上作り、
うち6曲は「激しい雨」のライブで披露した。
こうした新曲ラッシュの状態にあったこともあり、
その時々でスタジオに来られるメンバーだけで新曲に取り組んできた。

こうした土台があったので、5月末の時点で、
4つの新曲がほぼほぼ形になった。
これまでは新曲がまとまったら、ライブで披露して感触を確認し、
その後、見直しをするなどして演奏をかため、またライブで披露。
一定程度の曲数になったらレコーディングをしてきた。

今回はそのローテーションを変えることにした。
いきなりレコーディングをしてしまおうと。
フレッシュなままで記録として収めてしまおうと。
そしてアルバムをリリースしてから、収録曲をライブでやっていこうと。
プロのミュージャンのような展開だ。
ただ私もミュージシャンである。
プロではないだけの違いだ。

たくさんの新曲が出番を待っている。
いわば、食材が揃い、冷蔵庫の中はいっぱいなった。
バンドで食材を提供できる機会がないため、
ソロ活動で下ごしらえをしているうちに、
焼いたり、煮たり、調味料をかける段階までいってしまい、
その状態で冷凍保存している曲が数曲ある。
順調にいけば、来年の早い時期に新しいアルバムを
リリースできるだろう。

6月10日にレコーディングをスタート。
ドラム曲と、ギター2曲を終了。
ちなみに今回レコーディングをしている4曲のタイトルは、
「準備はいいか」、「ほどほどに」、「大豆を転がせ」、「不眠の歌」。

新しいアルバムの制作におけるトピックは、
私のメインギターがギブソン・ES335になり、
レスポール使用曲が大幅に減ることだ。
ギター2本と諸々を売るなどして、ある程度財源をまかない、
ギブソン・ES335を入手したのだ。
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2、3年前から、自分の作る曲が、
ジャギっとしたキレのある音よりも、
まろやかで抜けのいい音を求めている感覚があり、
セミアコでやってみたいと、しょっちゅう思っていた。

また、新曲ではカポタストを使用する曲もある。
レスポールはネックが太いのでカポタストを装着するのは無理があり、
見た目も良くない。
カポタストを装着できるギターは色々とある。
その中で立ち姿が私に最も似合うのはセミアコではないかと思った。
フレッドペリーのポロシャツとの親和性が高い感じがするのも良い。

いつまでギターを弾けるのか定かではない。
新品のギターをたくさん弾いて、いい味が出てくる頃には
肩からギターをぶら下げられないくらい弱っているかもしれない。
ならば今こそ入手するときなのではないか。
現にセミアコが相応しいであろう曲がここにたくさんある。
というわけで、思いきったわけだ。

6月10日のレコーディングで早速活躍した。
やはり曲にフィットしており、いい仕事をしてくれた。
その嬉しさと、レコーディングを無事始められた喜びから、
帰宅途中の車内で結構アルコールを欲していた。
帰宅するやいなや、荷物を片づける前に缶ビールを飲み、
落ち着いてから、ギターをつまみにゆっくりウイスキーを飲んだ。
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アンプに通さずに弾くと、心地よい箱鳴りがする。
抱えた感触も最初から全く違和感がなく、
ギターのボディがあばら骨にあたる感覚や腕を置く位置、
ネックのつかみ無具合など、いきなりしっくりきた。

ずいぶんとエキサイティングな道具を手に入れた。
色々と楽しめそうだ。
私の世界はまた少し変わっていくだろう。
何かを得て、何かに気づき、
何かを失くして、何かを忘れていくだろう。
それでいい。
自分のアップデイトを、少し他人事のように楽しめたりもする。
ただ、人間のアップデイトには退化も含まれている。
わきまえたい。


2017年6月3日土曜日、
札幌市白石区「エルナイン」に出演した。

セットリストは次のとおり。
1 ほどほどに
2 魔法のブーツ
3 すわりのいい夜
4 大事な用事
5 潮時
6 あんなに好きだったのに
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初めてのライブスペースで、勝手がわからないため、
どうなることか多少不安ではあったが、
いい雰囲気の中で、楽しい時間を過ごすことができた。

久し振りにジョニー輪島さんのステージを観た。
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一層渋くなっていた。
声に落ち着きが増し、いい感じの枯れ具合で実に渋かった。
この日唯一残念だったのは、自家用車で移動したため、
輪島さんと、そして輪島ファミリーの皆さんと飲めなかったことだ。
会場を後にした後、串鳥へ直行した輪島ファミリーの皆さんと
グッバイするのは辛かった。

佐藤かおるブルースバントの皆さん。
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オールマンブラザーズの「サウスバウンド」は特に素晴らしかった。
この曲をカバーする人達がいて、それに出会えたことが嬉しかった。
大人のライブだった。
ステージに上がる前も、ステージをおりてからも大人の対応で、
こういう方々と過ごすと居心地がいい。

私はといえば、どこか気持ちが上ずるところがあり、
コードと歌詞の誤りはこの2年間で最も多かった。
ただ、そんな誤りなんか関係ないぜの雰囲気で終始歌った。
とはいえ、結構カッコ悪い誤りだったのは事実だ。

今回のライブでは、「すわりのいい夜」という新曲を初披露。

すわりのいい夜

どこかに置き忘れてきた そのような そうだったような
けどもう どうでもいいぜ 思い出は風の中

変わってゆくこと恐れず ようこそと迎えたいね
変わってゆくことで 結構救われるものかもね

すわりのいい夜 ずっと探し続けてるのかな

得てして一日は長く 一年は短いもの
働いて あれこれ支払って 安心を手に入れる

あの件そろそろなんとか この件はどうしようか
ああもう次から次に やけにビールが欲しくなる

すわりのいい夜 ずっと探し続けてる
すわりのいい夜 君にぼくに彼らにも
柔らかな気持ちになってGood Night

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この曲では、イントロ、間奏、アウトロでカズーを使った。
キダーもハーモニカも似合わないフレーズなので使ってみた。
これが果たして相応しいのかどうか模索中だ。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと気をもむ夜があるかと思えば、
ぽっかりと時間が空いて逆に落ち着かなかったりと、
なかなか理想的に夜を過ごせない。

そういう日々の中で、この日はなんともすわりのいい夜だった。
今日はすわりの悪い夜だった。
いつまでたっても悩ましい。
だから曲を作りたくなるし、歌いたくなる。
それで帳尻が合っているということか。



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