ADMIN TITLE LIST
7月の帯広は、6月に続いて青空や太陽になかなか出会えない。
気温もなかなか上がらない。
冷夏のまま過ぎ去ってほしくはないが。

雨の日も多い。
テレビニュースを観ていると、
「激しい雨」というテロップをよく目にするし、
気象予報士などから「激しい雨」のアナウンスをよく耳にする。

そういう場面で、私のアコースティック活動名義「激しい雨」を
はからずも思い浮かべてしまう方がいるとしたら、
「ありがとう、幸運だ、覚えていてくれて」と
英語をそのまま和訳したような形でお礼を言ってみたい。

というわけで「激しい雨」は、
激しい雨の降った2016年7月28日木曜日、
帯広市のライブバー「Sugar」に出演した。
今回は一人バージョンでのオン・ザ・ステージだった。
20160728_01.jpg 20160728_02.jpg
セットリストは次のとおり。
1 大事な用事
2 いい知らせが聞きたい
3 古びた喫茶店
4 何かが足りない
5 瞳はダイアモンド(アンコール)

「大事な用事」は、バンドでも「激しい雨」でも、
現在最もアクト頻度の高い曲。

「いい知らせが聞きたい」は、この日共演した藤原さんが
「いい曲ですよねえ」と言ってくれた。
美メロ・シンガーの彼の一言は嬉しいぜ。

「古びた喫茶店」と「何かが足りない」は、
バンド・バージョンとは構成もアレンジも変え、
ミュートを強めにしてアコギなのにロック度を高めた。

アンコールの「瞳はダイアモンド」はコピー。
というか、コピーをしたのは歌詞とメロディだけ。
ギターコード進行も原曲どおりとはせず、
私が歌いやすいよう、アルペジオとミュートギターを絡めて演奏。
帰宅して、録音したテイクを聴いたら、思った以上に歌えていなかった。
もっと柔らかく、それでいて輪郭を持たせるべきだった。
20160728_04.jpg
ライブが終わると、こんな感じで足りない部分や改善すべき点を実感し、
残念な気持ちになる。
また、他の出演者の優れたプレイを見ると、
年季、センス、音楽との接触度など色々と考えるところがあり、
自らの未熟さを思い知る。

ただ失敗箇所はあるものの、成功箇所もある。
その両方があるから、次を求めるだろう。
まだやれるはず、という前向きな気持ちになれるのだ。
それに現在の私を取り巻く状況は、
自分の未熟さを楽しめる「ゆとり」がある。

私の音楽キャリアにおいて、いい時期にあると思う。
しかし、黄金時代ではない。
既に終わったのか。
いやいや、これまで黄金時代などなかった。
これから来ると思いたい。

スポンサーサイト

今年1月から、ザ・ハート・オブ・ストーンの
10枚目となるオリジナルアルバムのレコーディングをしている。
収録曲は11曲だ。

メンバーが帯広市、岩見沢市、共和町と散らばっているため、
札幌市のスタジオミルクに月2回程度参集し、
限られた時間の中で少しずつ積み重ねてきた。

レコーディングをしているスタジオは、
通常の練習をするスタジオであり、
そこに自前の録音機材を持ち込んでやっているのだが、
他のスタジオにバンドが入ってしまうと、
その音も拾ってしまうおそれがある。

そのため、スタジオミルクの特別な配慮で、
本来、13時から営業開始のところを10時から使わせていただき、
14時くらいまでの4時間の間にできることをやる、という作業を
繰り返してきた。
20160725_01.jpg
7月16日、ドラム、ベース、キダーのレコーディングをほぼ終えた。
一部、修正が必要なところがあるため、「ほぼ終えた」としたが、
いわゆる「オケ」として形になった。
つまり、歌える状況になった。

というわけで、7月24日、ボーカル録りを行った。
ボーカル録りは、録音機材さえあればスタジオでなくてもできる。
ただ、録音機材を使いこなせるのは、ベースのミチ氏だけだ。
そこで、ミチ氏の住む共和町に出向いて、ボーカルを録音した。

早朝に帯広を出発し、西へ300km弱。
5時間以上かかる。
しかし、他のスタジオから聴こえてくるハードな音がない静かな 環境で、
ミチ氏と二人、ひたすら歌い続ける作業は、
マイペースでやれるし、ストレスもない。
20160725_02.jpg
持参した黒酢ジュースを飲みきってしまったため、
近くの商店にアセロラドリンクを買いに行ったのを除けば、
特に休憩をすることもなく、約5時間歌い続け、
11曲のレコーディングを終えた。

歌ったら、聴いて確認する。
精度、雰囲気、ノリ、自分の実力との兼ね合い。
様々な視点で確認する。
でありながら、ざっくりとした第一印象的なところを
最終的には重視する。
精度よりも雰囲気やノリを優先するのだ。

ただ、11曲もある。
やり過ぎると、それだけ時間がかかるし、
体力的にも精神的にもいい状態をキープできなくなる。
なので、最も歌った曲で4テイク。
1テイクでOKにした曲もあった。
20160725_03.jpg
今後、一部やリ直しが必要な曲もあるだろうが、
基本的にはコーラスとハーモニカのレコーディングを 残すのみとなった。
その先には、ミックスダウンやCDジャケットの作成など、
諸々の作業はあるし、タイトルもまだ決めていない。
しかし、完成は少しずつ近づいている。

レコーディングをすると、自分の限界をつきつけられるところもあり、
改めてまだまだだなと思う。
それでもすごく楽しくやれている。
いいテンション、いいムード、いいマインドでやれている。
いい時間を過ごせている。


7月も半ばになったのに、まだ掛け布団で眠っている。
ぎらつくような、あるいはムシムシとした暑さを迎える準備は
できているのに、音沙汰がない。

私が寒がりなせいでもあるが、夏場は乗り物や店内の冷房に苦しむ。
いや、夏だけではない。
乗り物と店内は年中寒い。
夏場は冷房を抑えてくれと思い、冬場は暖房を強くしてくれと思う。

チェーン店のレストランや居酒屋は特に冷房がきつい。
店員の方は半袖、こちらは半袖+長袖2枚。
もう少しお客さん寄りの温度設定に考慮していただきたいが。

ライブスペースも季節に関係なくどこも寒い。
ステージ上のプレイヤーが、「いやぁ暑いですね」と言う場面が時々あるが、
私はいつも心の中で、
「あなたは暑いでしょうが私は全然暑くないっす。同意を求められても…」
とつぶやいている。

さて、今回はブック・レヴュー。
よろしくどうぞ。

吉田修一「橋を渡る」(2016年)
     
20160714_橋を渡る
2015年の東京。
ビール会社の営業課長には不倫相手がいて、
家庭では高校生の甥っ子を下宿させている。
都議会議員の夫は賄賂をもらったのではないかと疑念をいだいている妻は
週刊誌の政治ネタか大好きで、ボランティア活動を趣味にしている。
大学教授の先進的な研究を熱心に取材するTVテレビディレクター。
その婚約者は不倫をしている。

特別じゃない、どこにもいる、いわゆる普通の大人達の日常に生じた
ズレや違和感や痛み。事態は次第に悪くなっていく。
そんな彼らは70年後(2085年)に結びつく。
70年後なので、彼らは既に他界しており、
その子孫などを登場させて、2015年とのつながりが語られる。

あの出来事が70年後にこういう作用をもたらしたのかと
面白く読めるのだが、
登場人物が多く、展開の幅が大きく唐突なため、
場面が変わると、その状況を理解するのに時間がかかり、
さくさくと読み進められなかったのが残念。

■米澤穂信「王とサーカス」(2015年)
      20160714_王とサーカス
フリーライターの20代の女性。
取材のために訪れたネパールの首都カトマンズで、
王族の大量殺害事件が勃発。
その真相を探るべく情報を集めていると、
現地で知り合った軍人の死体を発見する。

貧富の差が激しく、雑然として、ぎらぎらしていて、息苦しい。
そんなカトマンズの情勢や風俗が温度感をもって伝わってくる。
スクープを狙い、苦悩し、葛藤し、
ジャーナリストとして成長していく女性の心情もよく拾っており、
全体として丁寧で、よく整理されている。
読書を楽しめる良質な作品。

反面、濃密ではないためドキドキ感は薄い印象。
文章の滑らかさで楽しめるものの、
もう少しエンターテイメント性が欲しいかなと。

阿部和重・伊坂幸太郎「キャプテンサンダーボルト」(2014年)
     
20160714_キャプテンサンダーボルト
山形県と宮城県の県境にある「五色沼」の水にまつわる秘密をめぐり、
仙台在住、二十代後半のパッとしない男二人が、
なんだかよくわからないうちに厄介ごとに巻き込まれ、
怪しい外国人組織から追われる話。

小学校時代に好きだった特撮ヒーロー、憧れた車、高校時代の後悔。
そうした過去の夢と希望と挫折が、現在の行き詰まった生活と絡み合い、
危険を承知で一攫千金を狙う、壊れかけた男二人の
起死回生の物語でもある。

伊坂氏らしい切れ味のあるスタイリッシュな文体で、
テンポ良く展開する箇所は楽しめるのだが、
全体的に私の想像の範囲よりも少し上のところで話が進んでいくため、
自分の手の中になかなかストーリーを収められなかった。

井上荒野「つやのよる」(2010年)
     
20160714_つやのよる
「艶(つや)」という女性に関わった男達と、
その男達の周辺の者をめぐる物語。
彼女は男好きで気分屋で無愛想。
感情のままに好き勝手に生きてきた。
現在は病に伏し、余命はいくばくか。

艶の現在の夫は、彼女の男性遍歴を把握しており、
彼女が過去に関係した男達に、艶が余命わずかであることを伝える。
連絡をもらった男やその家族は疑心暗鬼になる。
水の底に沈んだはずの過去が浮上してきて波が立つ。
そうした心の揺れやざわめきを、ちょっとした仕草やセリフで
見事に表現している。うまいなあ、と素直に感心する。

内容云々ではなく、筆致の巧みさを楽しめる。
的確な言葉を引き出し、自在に操っている感じが気持ち良い。
「手練れ」の意味を教えてくれるような作品だ。
数年ぶりに手にした井上荒野さんの作品は当たりだった。

                                         

自宅でウイスキーをちびちび飲みながら読書をするのが楽しい。
飲酒読書だ。
なぜか集中力が増し、文字をつかむように追える感覚になり、
ページもアルコールも進む。

そして気づいたときには眠っている。
楽しいことをしていて知らぬ間に眠っている。
至福のときだ。
最高の展開だ。

目を覚ますと、テーブルの上のグラスには、
氷が溶けて薄くなったウイスキーが、なみなみに入っている。
もう飲めないのに、まだ飲めると思い込んで景気よくグラスに注ぎ、
そのままスリープしたのだ。
ちょっぴり後悔、けれども、ほんのり贅沢。
幸せ加減はこんな感じが丁度いいのかもしれない。


6月の帯広はぐずついた天候の日が続いた。
7月に入ってから雨の日は減ったものの、
連日曇りがちで、いまひとつぱっとしない
毎日毎日湿った空ばかり、こんな天気じゃイヤになっちゃうよ。

というわけで、たい焼きを食べながら歩き回ろうと考えた。
そう、大人の遠足、今回は「食べ歩け!たいやきくん」だ。

「食べ歩き」と言いながら、テレビで見るグルメ企画は、
徒歩ではなくロケバスや自動車で移動し、
料理などが出されても一口か二口で終了する。
これじゃあ「つまみドライブ」あるいは「試食ツアー」である。

こうした風潮を打破すべく、私は正真正銘の食べ歩きをする。
歩いて移動し、買ったたい焼きは食べきる。
テレビや雑誌の取材はもちろんなく、誰からも賞賛されない。
それどころか「よくやるよね」と、くすっと笑われるだけだ。
しかし、それこそがロックでありロールだ。
ピュアな自己満足。
それだけだ。
ピュアな自己満足。
それこそが最もキモちEことを経験上学習してきた。

対象となるたい焼きは、十勝発のものに限る。
チェーン化されているブランドの帯広店は除外だ。
でなければ、十勝を歩く意味が薄れる。
十勝発に限定しても何の問題もない。
なぜなら帯広・十勝のたい焼きはすごく美味いからだ。

移動距離は約22km(事前にクロスバイクで確認済)。
4時間30分程度を要する。
この日は15時から雨予報だった。
それまでに終了させるため、10時00分、JR帯広駅を出発。
20160702_駅オープニング
というか、これより早く出発しても開店していないので、
この時刻が必然だった。

まずは、帯広駅から南西方向に向かう。
10時25分、「山鯛(やまたい)」(帯広市西15条南12丁目)到着。
山鯛_01 山鯛_02
ありふれた住宅街の中にある昭和の民家を
たい焼き屋に改造したものと思われる。

計5軒を訪問する、その1軒目にもかかわらず、強気に、
粒あん(130円)、クリーム(130円)、
クロワッサン鯛焼き(粒あん・220円)の3種類を購入。
山鯛_03 山鯛_04
からっとした薄くて堅い生地。
噛むのに力がいる堅さだ。
それでいて、もちもち感があるから不思議。
たい焼き本体に無造作にくっついた羽根もなんとなく嬉しい。

あんもクリームもしっかりと甘みがありつつ、べたつきや雑味がない。
クリームはカスタードよりもミルキーな味わいだ。
レベルが高く、これまで食べたたい焼きの中でも屈指の美味しさだ。
山鯛_05 山鯛_06
粒砂糖の押しが強い「クロワッサン鯛焼き(粒あん)」。
生地はしなっとしており、根室のオランダせんべいを思い出させる。
たい焼きの絵柄があるだけで、実質的にはたい焼きとは独立したお菓子だ。
甘みが強くがんがん攻めてくる。
これはこれでありだ。

続いて、10時35分、「ピノキオ」(帯広市白樺16条西2丁目)に到着。
山鯛から西方向に徒歩10分と近い。
こちらのお店は、帯広の一流スーパー「ダイイチ白樺店」の店内にある。
今回で訪問は3回目だ。
ピノキオ_01 ピノキオ_02
あんは100円、クリームは110円。
安い。
しかし、価格を超える美味しさがある。
お値段以上、ではない。
お値段より上だ。
ピノキオ_03 ピノキオ_04
親しみのある王道のたい焼き。
柔らかめの生地で、第一印象は家庭的な味わいなのだが、
食べるほどにきちんと手作りの良さが伝わってくる。
よくまとまった、愛することができるたい焼きだ。

ダイイチ白樺店内の休憩スペースで食した。
たい焼きの写真を撮り、一人もくもくと食べる中年男。
哀れに見えたかもしれないが、
そんなことなど気にならない。
なぜなら美味しいからだ。
それと、たい焼きを食べ歩く使命感があるからだ。

そして、お好み焼き。
ライブ知人であり、帯広市在住のミュージシャンである池田正樹氏が
かねてイチオシの一品。
ピノキオ_05 ピノキオ_06
ハンディで食べられる。
というか、ハンディで食べるように包装されている。
しっかりとした生地に薄く玉子がコーティングされており、具は小さい。
一般的なお好み焼きとは異なるテイスト。
どう異なるのかを説明できない。
アイ・キャント・エクスプレイン、こんにちはTHE WHOです、
としか言えない。
子供の頃にこれに出会っていたら、
たまらなく懐かしいだろうと想像できる。

店の女性の対応が非常にはきはきしており、
それに引きずられ、私もはきはきと対応した。
大切なことだ。

さらに西へと向かう。
昭和民家の「山鯛」と、懐かしさと親しみにあふれた「ピノキオ」の
たい焼きに触れたら、i-podから流すのはシュガーベイブになった。

11時10分、「たいやき工房帯広西店」(帯広市西21条南2丁目)到着。
工房西_01 工房西_02
帯広市西部の主要道路「柏林台通」沿いにある。

たいやき工房は札幌に住んでいた頃、
東区にあった店舗をよく利用していた。
その時、帯広に本店があることを知り、
当時帯広を訪問した際、 たいやき工房の本店に立ち寄った。

東区の店舗は数年前に閉店となり、しばらく食べられなかったが、
3年前に帯広転勤が決まり、住むところを探しに来た際に
またしても、たいやき工房の本店に立ち寄った。
それほどに、たいやき工房のたい焼きは美味しい。
私がこれまでに食べたたい焼きの中で一番だと言っていい。
工房西_03 工房西_04
帯広西店には今回初めて訪問した。
粒あん(130円)とごまあん(160円)を購入。

粒あん。いやあ、うまいっすね。
薄皮でパリッとしているのにもちもち。
そしてとにかく「あん」の甘さとうま味が絶妙。
凄まじく完成度が高い。
店の方のビジネスライクな素っ気ない対応など
全く気にならなくさせる美味しさだ。
この日6個目のたい焼きなのに、まともに美味しい。

「ごまあん」は初挑戦だった。
あんよりごまが強い感じ。
この生地なら何を入れても美味しくなるのではないか。
実際、生地だけの「プレーン」なる商品があるくらいだから。

ここからはひたすら東へ向かう。
たいやき工房帯広西店では、「あん」と「ごまあん」の組み合わせにより
あんづくしとなったため、
次の店(たいやき工房本店)ではクリームだと決めていた。

クリーム気分を盛り上げるべく私のi-podは、
CREAM
はもちろん、プライマル・スクリームや、
キング・クリームゾンとバンド名を少し変えてまで、
クリームに固執して選曲した。

12時10分、「たいやき工房本店」(帯広市東3条南8丁目)到着。
工房本店_01 工房本店_02
やっぱり、たいやき工房のは美味しい。
この日7個目、8個目のたい焼きなのに、それでもなお美味しい。

ちなみに私が食事として、たい焼きをいただく時は基本4個だ。
まだ食べたいと思うが4個でセーブし、
ミックスナッツ、柿の種、野菜サラダのいずれかで補う。
この日は遠足がセットなので4個ルールを解除した。
しかし昼食時間が含まれているものの2時間30分の間に
8個も食べると満腹になる。
だから歩かなければならないし、
歩けるエネルギーも補充されたので歩くのが必然だ。

食べたから歩けるのか、
歩くために食べるのか、
そんなことを考えながら、最後の訪問地、幕別町札内へ。

帯広市と幕別町の境界となる札内橋にさしかかった時だった。
ぽつぽつと雨が降ってきた。
雨予報は15時だった。
まだ13時前だ。
なので一時的な雨なのだろうと思った。

しかしそれは誤りだった。
高を括っていた。
天気予報がはずれた。
雨は次第に強くなり、
札内橋を渡り終わるころにはびしょ濡れに。

帯広ではたい焼きを食べ歩く男が一人いる。
けれども問題は今日の雨。
傘がない。
行かなくちゃ、たい焼きを食べに行かなくちゃ。

雲の色が濃いグレーに変わり、気温も明らかに下がった。
雨が止む気配は全くない。
札内まであと20分歩き、さらにJR帯広駅まで70分歩く。
この雨じゃ無理だ。
傘があっても相当厳しい。
20160702_札内

というわけで、札内までは歩くものの、
その後はJR札内駅から電車で帰ろうと考えた。
電車の時刻を調べる。
13時14分札内発の便がある。
しかし、歩いていては間に合わない時刻だ。
走ることにした。

そして13時08分、JR札内駅前にある「鯛あん亭」到着。
鯛あん亭_01 鯛あん亭_02
あん(130円)とチーズ(140円)を買う。
しかしウェルカムされていない感じ…。
あんの甘さも超控え目…。
たい焼きを食べるのを楽しみに札内まで行ったんですけどねえ。
鯛あん亭_03 鯛あん亭_04
空だけではなく心も晴れないまま、札内駅に駆け込む。
チケットを購入したのが13時11分。ぎりぎりだった。
20160702_チケット 20160702_駅エンディング
そして13時14分発の電車に乗り、無事帯広駅に到着した。

無事ではあったが、歩いてスタート地点まで戻れず、
所期の目的を達成することはできなかった。
残念だが仕方がない。

予定通りにいかなくなるのは日常生活につきものだし、必要なことだ。
予定通りに進んでばかりだと、
予定通りにいかないときにパニックになってしまう。
うまくいったりいかなかったりして、実はバランスがとれている。



 2016年7月1日金曜日、
帯広市のライブハウス「チャボ」に出演した。
札幌からMichiさんいう女性シンガーを迎えてのライブだった。
20160701_01.jpg

セットリストは次のとおり。
1 雨の交差点
2 新しいギター
3 トビラ
4 大事な用事
5 いい知らせが聞きたい

今回は「激しい雨」名義による一人バージョンでの出演。
久しぶりの演奏となる数年前の曲も織り交ぜながら、
これまでよりギターに強弱をつけてプレイした。

男性客割合の高かったことや、
和やかながら、ちょっとホットな空気感があったせいか、
職場では決して言えない、職場の飲み会に対する考えを熱く語ったり、
ちょっとした一言がきっかけで下ネタに走り、
そこから戻れなくなってトークの収拾がつかなくなったり、
実にラフな雰囲気でライブを楽しんだ。

私の一方的な視点ではあるが、念のために言っておくと、
クールでトホホでライトな下ネタであり、
言葉のつながり上、避けて通れなかったのだ。
とはいえ、会場にいた3人の女性たちは呆れていたことだろう。

この日のメインであるMichiさんは、ライブ中のトークで、
「最初は激しい雨と聞いて、どんなハードな音楽をやるのかと
思ったけれど、曲はむしろ優しい雨という感じだった。
それよりトークが激しい雨だった」と語ってくれた。
20160701_02.jpg
Michi
さんのライブは、やはり本物たるべきもので、
なんというかボーカルも演奏も行き届いていた。
出すべき音まで瞬時に的確に到達し、ぶれずに粘り、余韻を残す。
音楽を生業としている方との決定的な違いを目の当たりにした。

Michi
さんのライブが終了した後は、
チャボに集った皆さんで歓談となったのだが、
しばらくして、Michiさんをボーカルに据え、
チャボ・オールスターズによるスティービー・ワンダーの
カバー演奏となった。

これが素晴らしかった。
ribbon in the sky」と「superstition」の2曲だったのだが、
同じ曲でいいからアンコールでもう一度聴かせてほしいと思ったほどだ。
タイトでありつつ、見事なグルーヴ。
音楽の奥深さを改めて知るとともに、
自分の音楽の世界はまだまだ小さなものだと感じた。
20160701_03.jpg
実はこの2、3か月の早起き生活の影響からか、
22時前後に強い眠気がやってくる。
この日も、自分のステージが終わり、
サッポロ黒ラベルを2缶飲み終えた21時台後半あたりから
目がしょぼしょぼして、時々意識が遠のいたりしていたが、
スティービー・ワンダーのカバー演奏の凄さで目が覚めた。

チャボを後にした24時頃には、
なにがしかの気持ちの高ぶりが眠気を完全に消滅させていた。
こうなると帰宅しても眠れるわけがない。
帰り道、「笑福」に寄って瓶ビールとソース焼きそばをいただき、
帰宅してからは、スティービー・ワンダーを聴きながら、
ミックスナッツでジンビーム。
長い夜となった。

ライブは会場だけのものではなく、
帰宅して、会場で目にしたものや感じたことを振り返り、
かみしめるまでがライブなのだと思う。

一人バージョンの「激しい雨」も楽しい。
練習も、本番も、そして本番後も。
自分により向き合えて、自分に足りないものにまた気づく。
ほんとうにいい機会を与えていただいている。



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2016 トゥナイト今夜もRock Me Baby, All rights reserved.