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ゴールデンウイークだ。
3、4日前までは、帯広の桜の開花は29日頃だと
複数の気象予報士が言っていたので、
ウイークはゴールデンになって、
ストリートはピンクになるのだと思っていたが、
29日朝の帯広はまさかのホワイトだった。
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昨年の4月28日、帯広は真夏日になった。
自然現象だ。毎年同じようにはならない。
人間が手を加えることはできない。
それでいい。
人間が自然に合わせればいい。
自然に対して謙虚であるべきだ。
その方が世の中は平穏で豊かになるはずだ。

帯広の雪は一日で溶けてしまうだろう。
雪は10時過ぎに雨へと変わるだろうと
複数の気象予報士が言っていた。
ホワイトは決してウイークではない。デイだ。
つまりホワイト・デーだ。

「DAY」をカタカナで表記する際は、
デイドリーム、デイサービス、インディペンデンス・デイなど、
「デイ」が一般的だ。
なのにホワイト・デーは、ホワイト・デイとは表記しない。
けれどどうだっていいことだ。

遅れてきたホワイト・デーなので、
自分で自分にスイーツをあげることにした。
そこで、柳月の三方六のお買い得品(いわゆる「切れ端」)を
ゲットすべく柳月スイートピアガーデンへ。

                     ◆

開店45分前の8時15分、柳月スイートピアガーデン到着。
連休に突入したとはいえ雪が降り、風も強め。
なので行列もそれほどでもないのではないか、
地元の利を生かせるラッキーチャンスなのではないか。

しかしそれは思い込みだった。
都合のいい想像であり、見当違いであり、検討不足だった。
行列順位は100番目くらいだった。
天候にかかわらず、混むところは混むということだ。

実は3月初めに三方六のお買い得品を初ゲットして以来、
その美味しさ、信じられないコストパフォーマンスの高さ、
無事ゲットできるのかというスリルなどが相まって、すっかりはまり、
この日が6回目の行列参加だった。
2か月で6回。なんというのめり込みようか。
軽い依存症だと診断されても否定しにくい状態だ。

行列順位が思いの外後方だったので、
この日の狙いの抹茶味は無理だろうとあきらめた。
他の味(プレーン、メープル)は自宅の冷凍庫に在庫があるし、
抹茶は無理そうだし、寒いし、帰ろうか、との考えがよぎった。
しかし、ストーンズの旧譜やパフュームの新譜を聴いているうちに、
整理券の配布が始まり、余裕で抹茶をゲットできた。
連休で来店客が増えるので生産も増えるということなのだろう。
なにはともあれラッキーだった。
ちなみに私の後方にも100人くらい並んでいたように思う。

                     ◆

今年度は仕事の都合で、
ゴールデンウイーク、盆、シルバーウイーク、年末年始の
4大連休を帯広で暦どおりに過ごす。
連休のサイクルヒット、あるいは連休のグランドスラムか。
しかし、これでいい。
帯広ラストイヤーになるのかもしれないのだ。
逆に連休の帯広、十勝を満喫できるチャンスを得たともいえる。

5月1日には帯広市民ホール(小ホール)でライブもある。
サウンドストリームチラシ 
■日時 2016年5月1日(日)16時
■場所 帯広市民文化ホール小ホール
■料金 無料
■出演(出演順・敬称略)
   バサラ/COLD CASEKISS THE ROD/おとといおいで/
   クサカアツシ/いとたい/THE HEART OF STONE
   TETSU スペシャルバンド/FLAG

THE HEART OF STONEの出番は、スケジュールどおりに進めば、
18時30分からの出演となります。
入場無料。待ってます。

出演者の中には、お客さんに手拍子やコール&レスポンスを
求める方もいるだろう。
それは状況によっては盛り上がりにつながるし、
帯広で様々なライブを観ていて、そういうシーンもあった。

私は仕事かスポンサーの都合が絡む場合でなければ、
コール&レスポンスはやらないだろう。
つまりお金か義理でしかコール&レスポンスはやらない。

どうしてもやらなければならない状況になったら、
私は客席に「奥さん~」とコールする。
そして客席からは「お絵かきですよ!」とレスポンスされる。
それが理想のコール&レスポンスだ。

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今回もまずはライブのお知らせを。

■日時 2016年5月1日(日)16時
■場所 帯広市民文化ホール小ホール
■料金 無料
■出演(出演順・敬称略)
  バサラ/COLD CASEKISS THE ROD/おとといおいで/
  クサカアツシ/ペナルティ/THE HEART OF STONE
  TETSU スペシャルバンド/いとたい/FLAG

THE HEART OF STONEの出番は、
スケジュールどおりに進めば18時30分からです。
演奏は4曲の予定です。
お待ちしております。

さて、唐突だが、なぜかこのタイミングで、
「私に影響を与えた25枚のアルバム」をお送りしたい。

運転中の車内、歩いている時、
明け方に目が覚めてそのまま眠れなくなった時、
iTunesをシャッフルで聴いていると、
思いがけず久し振りに耳にする曲に再会するときがある。

そして曲の良さを再認識したり、新たな発見があったり、
癒やされたり、懐かしんだりする。
その流れで、その曲が収録されているアルバムを
一曲目から順に聴いてみる。
妙にフィットし、心地よく、気づいたらアルバム1枚を聴き終えている。
直近でそういう経験をしたのは、
ザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」だ。

そういうアルバムは他にもたくさんあると思った。
それとともに、自分のミュージック・ライフに特に影響を与えた
アルバムは何だろうかと考え始めたら楽しくなってきた。
そこで、2016年4月時点で一度整理してみることにした。

今回セレクトしたのは洋楽のみだ。
原則として1アーチストにつき1枚とした。
そしてあまりに多すぎると特別感が薄れるので25枚にした。
できるだけオリジナルアルバムにしたかったが、
何枚かベスト盤や企画モノが入っているのはご容赦願います。
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「私に影響を与えた25枚のアルバム」(洋楽編)
※掲載はアルファベット順

AC/DCBack In Black」(1980年)
 今年リリースされた作品と言われても疑いがないほど全く色褪せない。
 ハードなサウンドなのにさらっと聴けてしまうから不思議。

B.B.KingGreatest Hits」(1998年)
 60年代から90年代までのスタジオ録音、ライブ録音から代表曲を
 セレクトしたアルバム。娯楽としてより勉強のために聴いたかも。

The BeatlesRubber Soul」(1965年)
 ビートルズで1枚だけを選ぶなら「ラバーソウル」だな。
 目立たないが「The Word」、「Wait」もかなりの名曲。

Bob DylanHighway 61 Revisited」(1965年)
 ボブ・ディラン作品の中でサウンド的に最もしっくりくるアルバム。
 ロック色の取り入れ方や荒さの加減が絶妙。

Bob Marley & The WailersOne Love」(2001年)
 ベスト盤で恐縮です。どこから聴いてもボブ・マーリーの世界に
 すっと入っていけて、穏やかな気持ちになれる名盤。

Buddy GuyI Was Walkin’ Through The Woods」(1970年)
 バディ・ガイのギタープレイには衝撃を受けた。スリリングであり、
 シャウトしているようであり、未だに解読できないほど圧倒的だ。

Carole KingTapestry」(1971年)
 私の25枚唯一の女性シンガー。名曲揃いなだけではなく、
 彼女のナチュラルでハートフルなボーカルがとにかく素晴らしい。

The ClashLondon Calling」(1979年)
 1曲目から順番に聴きたくなるアルバム。レゲエやジャズの要素が
 取り入れられているが、ロックンロールとして筋が通っている。

Cold PlayX&Y」(2005年)
 美しくも切なく、それでいて癒やされるようなメロディライン。
 それを支えるサウンドの完成度も高い。

Dr.FeelgoodStupidity」(1976年)
 ライブ盤。ウィルコ・ジョンソンのギターのキレが凄い。
 加工の少ないソリッドなサウンドなのでダイレクトに響いてくる。

Eric ClaptonFrom The Cradle」(1994年)
 スタンダードなブルース・ナンバーをクラプトンがカバーした作品。
 ギタープレイが重厚で繊細で正確で逆にわけがわからない。

Freddie KingSame Old Blues」(2004年)
 私にとっての世界三大キングは、B.Bとキャロルとフレディだ。
 フレディのブルースギターは軽快で親しみがある。

Jack JohnsonIn Between Dreams」(2005年)
 海が見えてきて、潮の香りのする風が吹いてくるようだ。
 アコースティック・サウンドの可能性を広げてくれた。

The JamSetting Sons」(1979年)
 ザ・ジャムで1枚を選ぶならば迷わずこれだ。曲に幅が出て、
 熱さはそのままににクールでタイトに仕上がっている。

JetGet Born」(2003年)
 これぞロックンロールなフレーズにあふれたゴキゲンな作品。
 AC/DCとビートルズの影響が色濃く混在しているところも面白い。

Jimi HendrixExperience Hendrix」(1998年)
 ジミ・ヘンは25枚に入るよなと思ってどのアルバムにするか
 考えたが、このベスト盤がベストすぎて、はずせなかった。

Led ZeppelinRemasters」(リリース年不明)
  ツェッペリンの凄さに気づいたのは21世紀に入ってからであり、
 キャリアの少なさがベスト盤をセレクトさせてしまった。

Neil YoungHarvest」(1972年)
 田舎へと小さな旅に出かけたくなる叙情性あふれるメロディと、
 すぐそこで演奏しているような臨場感がたまらない。

OasisDefinitery Maybe」(1994年)
 80年代半ばから90年代前半の、私にとっての「ロック不毛の
 10年間」を打ち砕いた改心のロックンロール。

The Rolling StonesExile On Main Street」(1972年)
 幅がひろがったメロディラインと、ラフ&ルーズでブルージーな
 ノリが見事に融合している。トータルバランスが良く聴き飽きない。

Sex PistolsNever Mind The Bollocks」(1977年)
 即効性のあるギターフレーズとタイトなドラム(特にバスドラが)は
 今でも血液の温度を上げる。実は結構ポップなロックンロールだ。

Stray CatsStray Cats」(1981年)
 この25枚においてリアルタイムで聴いた最も古い作品。
 はじけている。キレまくっている。とにかくカッコいい。

The StrokesIs This It」(2001年)
 古い音楽ばかり聴いていた2000年前後の時期、その傾向を打破した
 のがコレ。広がりのないチープでスモーキーなサウンドが最高。

U2Under A Blood Red Sky」(1983年)
 ライブ盤。生々しく、研ぎ澄まされ、それでいて熱い。
 楽曲も申し分ないが、ライブの迫力に圧倒される。

American Graffiti Original Soundtruck1973年)
 映画のサウンドトラックだが、私の音楽人生を振り返ると
 外すことのできないアルバム。今でも心地よく聴ける名盤だ。

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以上が私にとっての25枚だ。
25枚に入れるかどうか最後まで迷ったのは、
ザ・ポリス、R.E.M、ザ・バンド、マディ・ウォーターズ、
キングス・オブ・レオン、ザ・ラモーンズなど。

それぞれのアルバムにつき記した2行のコメントは、
そのアルバム聴きながら書いたのだが、
知らず知らずアルバムに聴き入ってしまうことも多く、
記事を書くのをやめて、音楽鑑賞+アルコールで過ごしたり。
また、ここでセレクトしたアルバムを聴いているうちに、
そのバンドの別のアルバムまで聴き込んでしまうのだ。
結局この記事を作成するのに4日もかかった。

自分でも面倒くさいことをしていると思うが、楽しいんだなきっと。
記事を書いているというより、
音楽鑑賞の延長線にこの記事があるということだ。

昨年の秋あたりから外出時(車以外)に音楽を聴くときは、
可能な状況ならば、iPodをイヤホーンではなく
ヘッドフォンで聴いている。
聴こえ方が深いし、耳への負担が軽減される。
イヤホーンが何度もはずれてイライラすることもない。
そして防寒対策にもなる。

ますやパンにも図書館にもフクハラにも柳月にも、
ヘッドフォンスタイルで行く。
もちろん店内に入ったらヘッドフォンをはずし、首に巻く形にするが、
そんなスタイルの中年でいいのかと気にはなっている。



まずはライブのお知らせを。

■日時 2016年5月1日(日)16時
場所 帯広市民文化ホール小ホール
■料金 無料
出演(出演順・敬称略)
  バサラ/COLD CASEKISS THE ROD/おとといおいで/
  クサカアツシ/ペナルティ/THE HEART OF STONE
  TETSU スペシャルバンド/いとたい/FLAG

出演者は10組。THE HEART OF STONEの出番は7番目。
スケジュールどおりに進めば、18時30分からの出演となる。
帯広に住んで2年。
市民文化ホールで演奏できるとは嬉しい限りだ。

入場無料。
皆様、待っています。

さて今回はブックレヴュー。
最後に紹介する「本屋さんのダイアナ」。
ほんとに良い作品です。

■東山彰良「路傍」(2008年)
   路傍
千葉県の船橋市に住む28歳のワルな男の話。
面倒になったら、とりあえず飲みに行ったり風俗店に行ったり。
夜の酒場の裏通りでは、泥酔して道端に転がっているサラリーマンから
財布を抜き取るなど悪事を繰り返す。
一方、珍獣の運搬や脱北者の手引きなど怪しい仕事を引き受け、
危険な目にも遭いながらも、生き生きと過ごしている。

そうしたやりたい放題ぶりが不愉快にもなるが、
スピーディな展開や、ぶっ飛んだ設定が面白いし、
くすぶりやほろ苦さも、きっちりと、それでいて軽やかに描いている。

また、好き勝手で直情的なキャラクターなのに、
随所に哲学的なことを語る場面がある。
人格の整合性の面で多少の違和感はあるものの、
猥雑ながらスタイリッシュで、これはこれでありかと。

例えば、風俗店勤務のお気に入りの女性が入信している新興宗教に
はまっていくワル仲間に対して(この設定が既に面白い)、
「メルセデス・ベンツがステイタスを売るように、神は救いを売る。
 神の方がベンツよりずっと安い」と皮肉る。
イカれているような、真理を突いているような、
混沌とした気持ちのまま疾走するような魅力的な作品だった。

■薬丸岳「Aではない君と」(2015年)
   Aではない君と
中学生の息子が同級生を殺害した容疑で逮捕された。
息子は刑事にも弁護士にも事件に関する供述を一切しない。
面会に行った父親にも何も語ろうとしない。
真相を探ろうと父親は動き出す。
やがて息子は、父親と二人きりにしてもらえれば話をすると言ってきた。

中学生同士のイジメが発端だった。
虐める側はこれほど凄惨なことを強いるものかと不愉快になるし、
虐められる側はそこまでされても誰にも言えないものかと
苛立たしい気持ちになり、読んでいてストレスも感じる。

父親の主観的な目線をベースに展開していくせいか、
母親の存在が希薄でストーリーに生かされていない気が。
また、父親が勤務する会社の社員も随所に登場するわりには
機能していないような。

とはいえ、劇的な展開や過剰な表現をしていないことで、
逆にすいすいと読ませる。
どういう理由で、どういう経過があったにせよ、
人を殺めた者はずっと背負っていかなければならない何かが
文章から滲み出てくる。

■梁石日「闇の子供たち」(2002年)
   闇の子供たち
タイで行われている幼児売買春や臓器移植を目的とした幼児売買の話。
貧困のため子供が売られ、大人の性の道具となる。
あるいは生きたまま臓器提供者となり、生ゴミと一緒に捨てられる。
フィクションではあるが、事実も結構含まれているようだ。

こうした子供たちを救おうとするNGO団体に勤務する日本人女性や
日本人新聞記者の活動がもうひとつの軸。
裏の組織からの様々な妨害行為があり、闇討ちにも遭い、
命の危険にもさらされる。

救いのない出来事の連続に、重苦しい気持ちがキープされ、
また、描写が露骨で気持ち悪くなる。
少なくとも食事をしながらは読めない。
食欲どころか、読書欲自体を減退させるほどのグロテスクさだ。

それでも読了できたのは、筆致がクールで切れ味があったから。
それとこの暗澹たる物語をどう帰結させるのか確かめたかったからだ。
知っておくべきことなのか、知らなくてもよかったことなのか、
それは読了後の今もわからないが、タイ人恐怖症になりそうだ。

■柚木麻子「本屋さんのダイアナ」(2014年)
   本屋さんのダイアナ
小学生の女の子2人が20代になるまでの15年間の物語。
ひとりは「大穴」と書いて「ダイアナ」と読ませる名前の女の子。
その名前のせいでクラスでは奇異な目で見られ、いつも孤立している。
そんなダイアナと親しくなったのが、
クラスの中でみんなの憧れの存在であるお嬢様な子。
二人は読書を通じて仲を深めていく。

ダイアナは母親と二人暮らし。
父親に関して詳しいことは母親から情報公開されていない。
父親はどんな人なのか、どこにいるのか、それを知りたくて、
母親の持ち物を物色して手がかりを探したり、
絶縁状態にあった母親の実家を尋ねたりもする。

これ以上のあらすじには触れないでおこう。
ありがちな言い方をすれば、少女から大人への成長小説であるが、
思いがけない展開が何度かあり、この先どうなるのかという興味が
離れることなく最後まで面白く読めた。

登場人物の距離感の設定が良く、知識の引き出しの使い方も的確で、
ひっかかりがなく、すいすいと読めた。
と同時に、少女二人の気持ちを丁寧に紡いでおり、
ドキドキしたり、胸がざわついたり、
甘酸っぱいような痛みを感じたり、愛おしくなったり。
女子の青春物語であっても、優れた作品は、
感受性が鈍ってきた中年男の心もしっかりとつかむものだ。


小樽市の飲食店街「花園」にある中華料理店「五香」(ウーシャン)
25年以上もの間、私にとっての中華料理店第一位に
君臨し続けている名店だ。
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初訪問は平成2年頃だろうか。
当時のバンド仲間であったヤマナカ氏が、
「メチャクチャうまい餃子があるから」と
連れて行ってくれたのが最初だった。

いや美味いっす、マジ美味いっす。
フリースタイル具合にマジ美味いっす。
一口で圧倒され、イーターズ・ハイ状態になった。

すっかり虜になってしまい、以来、毎年通い続けた。
平成16年からの3年間、留萌に住んでいた頃でさえ、
年に一度は訪問した。
そのことはブログの過去の記事(200810月)にも記してある。

ところが帯広に住んでから連続訪問記録が途切れてしまった。
このままでいいわけがない。
情熱と食欲があれば、どこに住んでいようが、
調整と工夫によって訪問できるのだ。

というわけで3月中旬、2年ぶりに訪問した。
薄暗い階段をのぼり店の入口へ。
そこで衝撃的なニュースを目にした。
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「平成28年6月、小樽運河ロードレース開催日をもって
 現店舗での営業を終了させて頂くこととなりました」

まじか!まじなのか!
というか、ついにその日がくるのか。
いや、わかる。わかるぜ。
店はご夫婦二人で切り盛り。
現在は70代になっているだろう。
いつかはその日がくることは覚悟していた。
とはいえ、性格の不一致や音楽性の違いがあるわけでもないのに
別れるのは辛い。


ショックを受けつつも、餃子を食べようと店内へ。
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満席じゃないか!
相席の隙間もないぜ。
残念だが、繁盛していることが嬉しいぜ。

五香は、席に座ってから店を出るまでに1時間を要するのが
スタンダード。
なので、餃子はテイクアウトをすることにした。
店のおばさんから「1時間ちょっとかかるねえ」と言われる。
そのくらいの時間、何の問題もないぜ。

そして1時間15分後に再訪。
1時間15分前に訪問したときにいたお客さんが
まだちらほら見受けられた。

持ち帰り餃子、8個入り580円を2セット。
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しっかりと密封されている。
にもかかわらず、匂いは強烈だ。
小樽から帯広に帰る道中、コンビニに立ち寄る。
車に戻ると、餃子の香りの芳香スプレーをふりかけたかと
錯覚するほど、ニラ・ガーリック・ワールドになっている。

2016040505.jpg
写真だとわかりにくいが、一個一個が大きい。
一口では食べられないボリュームだ。

そして見てくれ、この皮の厚さ。
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最高のモチモチ感だ。
具は野菜が少なめ、肉比率高し。これがまたいい。
餃子にヘルシーさなど全く求めていない。
タレも素晴らしい。
醤油+からし+酢に、わけのわからないサムシングが
含まれている独特の味。
いやあ、うまい。
餃子のカテゴリーにおさまらない凄さだ。

この餃子が6月19日を最後に食べられなくなるのか。
「五香ロス」が起こるのは間違いない。
味はコレクションできない。
音楽のように繰り返して聴くことができない。
記憶するしかないのだ。

ただ、店の入口に貼られたお知らせを再度見てみると、
「現店舗での営業を終了させて頂くこととなりました」とある。
閉店、とは書いていない。
現店舗での営業を終了、と書かれている。
ということは場所を変えて営業を続けるということなのか。
これはきちんと確認しなければならない。

いずれにしても、この味を別の人が引き継ぐことは考えられない。
唯一無二の孤高の味だし、
まして、「○代目・五香」などと看板を出されて
別の人がやっても胡散臭いだけだ。

この店舗はすごく味わいがあった。
初めて訪問した時から古びていて、床がきしんでいた。
きしむ床の上で餃子を持ち寄り、きつく身体抱きしめ合った。
抱きしめ合うか!

今度はいつ行けるだろう。
もう食べられない、と思ったら、
小樽に宿泊して「五香2DAYS+持ち帰り」もありか。
ありだな。


2016年も3か月が過ぎた。
人生初の帯広での年越し。元旦には初詣見学へ。
初詣に行くのではなく、初詣を見学しに行く。
さからっているわけでも、ひねくれているわけでもない。
これが私の自然体のスタンスだ。

その時イヤホーンから流れていたのはデヴィット・ボウイ。
彼のシングルリリース曲を集めたアルバムを聴いていた。
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昨年までデヴィット・ボウイを熱心に聴いたことはなかった。
曲を聴いてタイトルを正しく言えるのは5、6曲程度の付き合いだった。
ウルトライントロクイズ形式で出題されたら
1曲も答えられなかっただろう。
70年代から80年代にかけての時期、私はまだ若く、
音楽経験も浅かったので、パンチのあるものを欲しており、
彼の中性的な外見やカルト感に踏み込めなかった。

今になってデヴィット・ボウイを深く聴いてみようと思ったのは、
昨年秋にBS放送で観た彼の特集番組が心にひっかかったからだ。
いやあ、めちゃくちゃロックじゃないか。
「サフラゲット・シティ」のビート感、
「レベル・レベル」の絡みつくようなリフ、
「ジギー・スターダスト」のブリティッシュなメロディ。
優れたロックは40年を経ても輝きがある。

年明け、成人の日を含めた3連休の最終日だっただろうか。
パソコンを立ち上げ、i-Tunesを起動させ、
デヴィット・ボウイを流す。
ヤフー・ジャパンのページを開く。
そしてニュース・トピックスでデヴィット・ボウイの訃報を知った。
偶然は突然やってくる。

ところで、BSの深夜の時間帯などで、
洋楽ロックのイントロクイズ番組をやってくれないだろうか。
ピンポン!「ロンドンコーリング」とか、
ピンポン!「スメルズ・ライク・ティーンスピリット!」とか
回答される場面を想像したらワクワクする。

「ハートに火をつけて」、「ブラウンシュガー」、「ホテルカリフォルニア」、
「パープルヘイズ」、「バック・イン・ブラック」などは、
ウルトライントロクイズにうってつけだ。
冒頭の0.2秒を流すだけで答えられる人が結構いるはずだ。
ロック愛好者に限れば高視聴率をたたき出せるだろう。

                    ◆

この3か月で新たに出会ったミュージックがある。
まずは、ブルーノ・マーズ。
その存在は知っていたものの、音楽に触れたことはなかった。

今年2月、たまたまスポーツニュースを観ていたら、
アメリカのスーパーボウルの模様が放送された。
そのハーフタイムショーにコールドプレイが登場。
その際、コールドプレイと共演していたのがビヨンセとブルーノ・マーズ。
これがブルーノ・マーズなのか、と興味を持ち、
もう少し聴きたいような気持ちになった。

で、2010年リリースのファーストアルバム、
「ドゥワップス&フーリガンズ」を聴いてみた。
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広義でジャンル分けをすれば、現代でいうところのR&Bなのだろうが、
ポップスとファンク&ソウルなテイストとがうまくブレンドされている。
ひっかかりがなく、すっと入ってきて、
音楽神経を柔らかく手もみでマッサージされているようだ。

そしてボーカル力が圧倒的だ。
大衆性とドライブ感がありつつ、極めて安定している。
歌は上手いが、すぐに飽きてしまったり、疲れたりしてしまうような
独りよがりなタイプではなく、
優れたテクニックを嫌みなくナチュラルに表現できている。

それと、ダニー・ハサウェイの「ライブ」
1972年の作品だ。
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名盤を紹介するサイトや、
「人生を変えた30枚のアルバム」的な記事などで
時々目にしていたアルバムで、ここ数年、心の隅にずっとあった。

これまたボーカル力が圧倒的だ。
包容力があって渋く、クールでありながらハート・ウォーミング。
そして、ステージと客席とのつながりが素晴らしい。
お約束ではなく、自然にわき上がってくる拍手と歌声。

夜の高速道路の車内や、夜の部屋でヘッドフォンで聴いていると、
自分もライブ会場にいるような感覚になるほど臨場感にあふれている。
特にキャロルキングのカバー曲「ユー・ガット・ア・フレンド」は圧巻。
客席との呼吸が奇跡のようにかみ合っている。

                      ◆

そして、もう一枚紹介させていただく。
新潟の女性3人のアイドルユニットNegicco(ねぎっこ)」
3月29日にリリースしたシングルCD「矛盾、はじめました。」
この10日間で最も聴いている曲だ。
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3月下旬、HBCラジオを聴いていたら、この曲が流れてきた。
最初の20秒ほどで、耳のみならず心をもっていかれた。
アイドル・ポップとは思えない大人なサウンド。
ちょっとアンニュイで、どこか切ないメロディ。
それでいて休日の午後の日だまりにいるような柔らかさもある。
カフェで流れているポップスのようでもある。

そしてなんといってもタイトルが良い。
大人ポップスなサウンドで「矛盾、はじめました♪」と歌われると、
面白くもあり、オシャレでもあるのだ。
歌詞もやや屈折しているところが逆にキュンとくる。
素晴らしい明日のために矛盾を始めることに決めた、みたいな歌詞だ。
サブ・カルチャーに通じるものがある。

Negicco
(ねぎっこ)は既に結成15年。
新潟との結びつきはずっとキープしている。
最近になってなぜか、正月でもないのに、
北海道ではサトウの切り餅のCMが流れており、
ねぎっこの3人が出演している。
新曲リリースのタイミングと関係があるのだろうか。

女性アイドル的なユニットは、まれに掘り出し物がある。
自分から求めたり、探したり、キャッチしようとしているのではない。
ちょっとハートが疲れているときや空白が生じているときに、
私の前を通りかかり、すっと入り込んでくるのだ。
いわば受動的だ。
それでいい。
大切なのは、先入観や知名度にとらわれず、
自分にフィットするものを受信できるアンテナを
調整しておくことだ。




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