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豊頃町の大津海岸へ行ってきた。
帯広市から約50km、車で1時間ほどだ。
なにゆえ真冬の海へと足を伸ばしたのか。
ジュエリーアイスを見に行ったのだ。

「ジュエリーアイス」とは何か。
大津海岸のすぐ近くに十勝川の河口がある。
川が凍って作られた氷が一旦海に流され、
波が強いときに海岸に打ち上げられた大小様々の氷のかたまり。
それが宝石のように美しいことから、こう呼ばれているらしい。

十勝川河口にジュエリーアイスが出現したとの新聞記事を見て、
こうした自然現象があることを初めて知った。
10日くらい前のことだ。

日曜日とはいえ、真冬の真っ昼間に
ジュエリーアイスを見に大津まで来る人はいなかろうと思いつつ、
海岸近くの駐車スペースへ。
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結構いるじゃないか。
こんなにメジャーなのか。

駐車スペースから100mほど歩くと、そこはもう氷だらけの砂浜。
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いきなりすごいぞ。
こんなに氷が打ち上げられるのか。
ぶつかったり、割れたり、溶けたりして様々な形状になっている。

右を見れば、ひたすらジュエリー。
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左を見ても、とことんアイス。
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とんでもない世界に足を踏み入れてしまった気分になる。

十勝川の河口まで行ってみることにした。
河口が近づくにつれてアイスの表情が変わる。
量が増えるし、大物アイスも多い。そして透明度が高い。
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写真を撮るためアイスの中に踏み込んだら、
足場はガタガタ、そしてとにかくすべる。
バランスを崩して手をつくと異常に冷たい。
当たり前のことなのに、アイスの迫力の前に、
オン・ザ・アイスせずにはいられなかった。
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15分ほど歩いたら十勝川河口に到着。
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十勝岳から全長156km、流域面積は全国6位の
ビッグリバーのゴール地点がここかと思ったら、
少なからず感動があった。

それにしてもジュエリーアイスは凄い。
異様で美しく、奇怪なのに鮮やかで端麗。
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大津海岸はこの季節、海から日が昇り、海に日が沈むはずだ。
朝焼け又は夕焼けに照らされたジュエリーアイスは
さらに美しいだろうと想像できる。

十勝の冬は快晴の日が多い。
その素晴らしさを日々感じている。
そして湿度が低い。
この日もそうだった。
ジュエリーだけに「カラッと」した日だった。

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小樽に「亀十」(かめじゅう)というパン屋がある。
1949年創業。65年を超える歴史がある。
昨年の春、入船十字街から運河方向に向かって
緩い坂道を下っている途中、亀十の店舗が目に入った。
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「亀十かあ、もう15年くらい食べてないなあ」。
そう思ったら、無性に食べたくなり、
一度通り過ぎたのに引き返して入店。

今時のパン屋のスタンダードであるオープン形式ではなく、
クラシックなショーケースに商品が陳列されている。
オーダーは口頭で行うシステムだ。
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過去の訪問歴は5回くらいだと思う。
当時は、あんぱん、豆パン、クリームパンなどの
ベーシック菓子パンと、
たまごサラダ、焼きそばパンなどのベーシック調理パンを
好んで食べていた。

昨年の春に訪問した際も、ベーシックものを食べようと思った。
ところが、他のお客さんを見ていたら、
「厚切りクリーム」(160円+税)を買っていく人が多い。
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陳列していた分がなくなり、
ほどなくして店の奥から持ってきて再度陳列。
店の方は、「今日はこれで最後だから」と、
誰かに伝えているのか、そうでないのか判然としない
ボリュームとトーンでつぶやいた。

このチャンスを逃してはならぬ。
焦るあまり、すべての陳列が終わる前に、
食い気味状態でオーダーした。

これが驚くほどに美味しかった。
分厚い食パンに大量のバタークリームがビトウィーン。
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パンの厚さは約7cm。
もちもち度は中の上くらい。程よい旨みのある素朴な味。
クリームなしで食べても十分にいける。

そこにバタークリームがプラスされるのだ。
これがまた凄まじく美味しい。
1970年代後半から1980年代にかけての時代、
そう、背中を丸めながら指のリングを抜き取る女性や、
人もうらやむような仲がいつも自慢の二人が街にいた時代の
ケーキに塗られていたバタークリームのようだ。

というか、その時代にすこぶる美味しく感じたバタークリームを、
素朴さは失わせずに洗練させたような完成度の高さだ。
思えば食パンの生地も若干ケーキっぽい。
この組み合わせ、この出会い、このハイブリッド感。
奇跡的な美味しさだ。

ちなみに「薄切りクリーム」(140円+税)もある。
パンの厚さとクリームの量が異なるものの、
厚さは約4.5cm、クリームの量も十分だ。

もうひとつ、ちなみに情報だが、
亀十では徴収される消費税がなぜか3%である。
理由はあるだろうが、あえて聞かない。

                      ◆


厚切りクリームにすっかり魅了されてしまい、
以降小樽を通るたびに亀十に立ち寄るようになった。
この9か月の間に5、6回訪問していると思う。
ただ、いつも厚切りクリームがあるわけではない。
これまでの傾向からして、
13時が売り切れのボーダーラインではないか。

昨年の秋、枯れ葉散る夕暮れに訪問した際は売り切れており、
来る日の寒さを物語る結果となった。
しかし、ストレートに残念な表情をした私に、
店の女性は美味しい情報をくれた。
「“ふらんすクリーム”も同じクリームを使っていて、
これも人気がありますよ」。
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ふらんすクリームもすこぶる美味しかった。
パン生地の密度が高く、つまってる!と
思わず言葉にしてしまいそうになるし、実際重みがある。
いやいやこれまた絶品だ。
こういうパンは亀十にしかない。

それ以来、厚切りクリームもふらんすクリームも買うようになった。
その日に食べる分と冷凍庫に保存する分とで、
それぞれ3、4個ずつ買っている。
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                       ◆

亀十は日曜日と祝日が休み。
また、基本的に午前中に行かなければ、
厚切りクリームもふらんすクリームもゲットできない。
帯広に住む私には厳しい条件だが、
地元が近いので色々とやりくりをして訪問している。

昼時に訪問したのに、
厚切りクリームもふらんすクリームもなかったこともある。
「勝手にしやがれ」な気分になったが、
これらのパン以外も、きちんとした素朴なつくりをしており、
投げやりにならずに済む。
なかでも「あましょく」と「ナポリタン」はお気に入りだ。

「勝手にしやがれ」といえば、小学生の時、
沢田研二氏の大ヒット曲によってその言葉に初めて出会い、
その3年後くらい、中学時代に、
セックス・ピストルズのアルバムによって再度その言葉に出会った。
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セックス・ピストルズのアルバム、
Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols」が
なぜ「勝手にしやがれ」という邦題になったのか、
全く理解できないまま35年以上過ぎた。

今更ながら気になって調べてみたら、
沢田研二氏の「勝手にしやがれ」は1977年5月リリース。
ピストルズの「勝手にしやがれ」は1977年10月リリース。
そうか、同じ年にリリースされていたのか。
ピストルズの放題は、沢田氏の曲と無関係とも言えないのではないか。

サウンドや歌詞の内容からすると、
ピストルズの方が勝手にしやがれ感が強い。
沢田氏のは、「勝手にしやがれ」と看板を出しているわりには、
寝たふりをしている間に出て行ってくれと、
出て行くタイミングをかなり限定している。
勝手に出て行くことなどできない。

また、「戻る気になったらいつでもおいで」とか、
「少しはカッコつけさせてくれ」など、
勝手にしやがれという高圧さや横暴さはなく、
むしろお願いしているではないか。

いい時代だった。
でも今も決して悪い時代じゃないと思っている。



もう二週間も更新していなかったのか。
地震に大雪、不規則な勤務、深酒と菓子パンの暴食などにより、
体調が安定しない日が続いていた。
しかし、ここ二、三日の音楽鑑賞(主にデヴィットボウイとシュガーベイヴ)と
読書によってだいぶ落ち着いてきた。

今回はブックレヴュー。
面白かった作品ばかりだ。

                                                        ◆

■櫛木理宇「チェインドッグ」(2015年)
    櫛木チェインドッグ
志望していた大学受験に失敗し、不平と不満を抱えて、
屈折した日々を送る男子大学生。
彼のもとに死刑判決を受けた連続殺人犯から手紙が届く。

その殺人犯は、大学生が中学生の頃よく通ったパン屋の店主だった。
連続殺人犯が手紙で大学生に依頼した内容は、
「連続殺人は認めるが、一件だけは俺がやったんじゃない。えん罪だ。

それを証明してくれないか」というものだった。

最初は無視をしていた大学生だったが、
なぜ自分が依頼されたのかという疑問が興味に変わり、
やがて刑務所まで面会に行く。
その後も何度か足を運び、殺人犯の話を聞くたび、
彼の雰囲気に引き寄せられていき、
ついには事件の解明を始める。
そこから浮かび上がってきた事実は、
大学生とは無関係ではなかった。

ずっと何かが怪しく、ぼんやりと暗い。
二重、三重に秘密が隠れていそうな先の読めない展開。
つなぎの熟度がやや不足しているところはあるが、
軸はしっかりしており、世界観がぶれていないので、
気持ちが途切れることなく読み進められる。

若者の屈折ぶりやこじらせ感の描き方も面白い。
アンハッピーな要素だらけの作品だが、
不気味さの押しと引きの加減が良く、ページをめくらせる。
それだけに主人公と中学の同級生だった女子大学生の
エンディングの有り様が曖昧に思えたのが残念。
わかる人にはわかるだろうが、私には解読できなかった。
また、表紙のデザインの意図が全く理解できなかった。

■桜木紫乃「星々たち」(2014年)
   桜木星々たち
愚直なのか、愚鈍なのか、真面目なのか、いい加減なのか。
そんなに行き当たりばったりの昭和40年生まれの女性の半生を
綴っている。
彼女の目線ではなく、彼女と関わった人物を主人公にして、
その人のドラマの中に彼女を登場させる形で描かれた連作短編。

感情を表面に出さないが、求めれば応えてくれる。
それでいて気まぐれで、後先考えずに行動する。
おとなしいのにずうずうしく、ひどい目にも遭うがあっけらかんとしている。
つかみどころのない女性だが、はっきりしているのは逞しいこと。
この手の女性を描いたら、桜木さんはほんとうに上手だ。

流れ流され生きてきた、なれの果ては哀しい。
あえて不幸に突き進んでいくようでもある。
決して共感できる女性ではなかったが、
終盤、幼少の頃に別れた娘に会いに行く場面は切なかった。

桜木さんの描く北海道はやはり良い。
地に足がついている。実生活をよくわかってらっしゃる。
小樽の塩谷、幌延町の問寒別(といかんべつ)、それに増毛だろうか。
舞台となる地域のチョイスもいいところを突いてくる。
文章も滑らかで、心の垢がとれていくような純粋さがある。
もっと注目されていい作品だと思う。

■渋谷直角
「奥田民生になりたいボーイ/出会う男すべて狂わせるガール」
(2015年)
   渋谷直角/奥田民生
渋谷直角氏の作品を楽しみにしていた。
私の選ぶ2013・ブック・オブ・ザ・イヤー」において選考した、
「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」は
サブカルチャーやロックが好きな人にとっては
たまらない面白さがあったと思う。
今回の作品も良い。
かゆいところ、というか、痛いところに手が届く面白さである。

だらだらとやっていそうに見えて、決めるところはしっかり決める。
というか、結構ハードに精力的に仕事をしているのに、
力を抜いてマイペースに活動しているように見える。
そんな奥田民生氏のようになりたい編集社勤務の35歳男性の話だ。

奥田氏の作品の歌詞がストーリーに盛り込まれており、
特に物語の導入部分の切り込みは、
業界の胡散臭さも絡まってあまりに魅力的。
奥田氏のファンであり、サブカル好き、ロック好きの私は、
にやけっぱなしだった。

後半はおバカな恋愛模様にフォーカスされ、
かつ蛇行するような展開になり、
奥田氏は関係なくなってしまったのが残念。
しかし、前半のインパクトや勢いは凄い。
奥田氏のようになりたい男を主人公にした、その感覚だけで絶賛できる。

■樋口毅宏「ドルフィン・ソングを救え!」(2015年)
   ドルフィンソング
自分に絶望して自殺を図った女「トリコ」(45歳・独身)。
目が覚めてみると、そこは1989年の東京だった。

彼女は80年代後半から90年代にかけて邦楽シーンに
強烈なインパクトを与えた「ドルフィン・ソング」という
男性二人組ユニットを敬愛していた。
しかし、1991年解散する。
その理由は、メンバー同士による殺人だった。
過去に戻って人生をやり直す機会を得たトリコは、
ドルフィン・ソングの解散(殺人)を阻止すべく奔走する。

これもまたサブカル好き、ロック好きには堪えられない作品だろう。
トリコは、ドルフィン・ソングに近づく方策がないまま、
レジ打ちのバイトで生活をする。
そんな中、洋楽ロック誌「rockin’on」に送った原稿が
編集部の目にとまり、業界に出入りできるようになり、
ついにはドルフィン・ソングと懇意になっていく。

一度90年代を実体験してきたので、
どのバンドが売れて、どのバンドが売れないか、
音楽シーンはどうなっていくのかを知っている。
なので、アルバム批評は実に的確で、
音楽ライターとして引っ張りだこになる。

例えば、全く売れないエレファント・カシマシを嘆く音楽関係者に対して、
「悲しみの果てにたどりつけば売れます」と言いきったり、
ローリング・ストーンズの日本公演は最初で最後かもしれないと
大騒ぎする業界関係者の中で、
「大丈夫、何回も来ますから」と言い放ったりと、
タイムスリップ感を心憎いほど面白くチョイスしている。

岸信介にクリソツだと言って渋谷陽一氏を登場させたり、
場末のバーに入ったら、精神的にやられた中森明菜が
ひとりで酔いつぶれていたりなど、実在する(した)人物も多数登場。
80’S
から90’Sという激動の時代を
真剣に痛快にもてあそんでいる感が最高だ。


                      ◆

帯広は先週の大雪以降、晴れの日が続いている。
冬の十勝のスタンダードな天候だ。
もったいないくらい連日青空だ。
寒さは厳しいが、風が強い日は少ないし、ほんとに生活しやすい。

日曜日、帯広駅に立ち寄った時、
これから結婚披露宴に出席すると思われる男女4人(30歳前後)の
会話が耳に入った。
「どのタイミングでキス・コールする?」みたいなことを喋っていた。
キス・コールを受けキスをする新郎新婦。
それも珍しくないのだろう。
でも、人前でさせるかね。
それに、人前でするかね。
しかも知ってる人達の前でだ。
家族や親戚だっているのに。
その披露宴に呼ばれていなくて良かった。



2016年1月9日土曜日、
帯広市スタジオレストで行われたライブに、
「激しい雨」として出演した。
観てくれた皆さん、ありがとうございました。

セットリストは次のとおり。
1 大事な用事
2 いい知らせが聞きたい
3 古いロックに埋もれたい
4 ユトリ

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何度ライブをやっても、まだ足りないんだなと痛感する。
ステージで唄い、演奏しながら、
力んでしまった、うわずってる、など詰めの甘さを感じる。

それでも激しい雨なりの空気感で楽しめた。
ライブまでは色々と考えるのだが、
ステージに上がったら自然に任せている。
その結果今回の曲間のトークは、夜の付き合いに対する考えと
年末年始の暴飲暴食に関するものとなった。

夜の付き合いに対する考えは、
最近のライブでしょっちゅう喋っている。
特定の場所で特定の人しかいないからこそ語れる、
ほぼ愚痴っぽいことを喋っている。
ブログでは具体のことを語れないが、
社会に適応していくため努力している、そういうことです。
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年末年始の暴飲暴食の話も情けないものだ。
12月25日で年内の仕事が終了。
その後ライブがあって、帰省して、大晦日があって正月がきた。
解放気分全開でお酒を飲みたくなる日が連続し、
それに付随して、つまみとして菓子パンと和菓子類を食べまくった。
その結果、年末年始の10日近くの間に体重が5キロも増えた。
身体がむくみ、人相も変わった。

これでは1月9日のライブに向けてやばいぞと、
1月3日から禁酒及び禁菓子パンの節制生活に入った。
その間、職場関係の新年会が二つあったが、
ひとつは欠席し、もうひとつはアルコールを飲まずにのりきった。

アルコールを飲めないのが辛く、
ジンビームやサントリー角瓶の蓋を開け、
香りだけで紛らわした日あった。
特にライブ前日の8日の夜は辛かった。
「今夜さえのりきればいいんだ。
9日の夜はライブの後、思い切り飲んでいいんだぞ」と
自分に言い聞かせた。

8日の夜は、夜中に3度も目が覚めた。
アルコールと菓子パンを欲してのストレスによるものだった。
それでも乗り越え、ライブ当日9日の朝を迎えた。

ここで達成感に満足してしまったのだろう。
9日の朝6時30分、ジンビームをちょっとだけ飲んでしまった。
この一週間近く何のために節制したんだと自問自答しつつも
すごく気持ちが落ち着いた。
昼食は菓子パンにした。
世の中にこんなに美味しい食べ物があることに感動した。
そんなドタバタ経て、心身ともにいい状態でステージに臨めた。
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出番が終わり、一旦自宅に楽器を置きに戻り、
またライブハウスへ向かった。
その移動は、「激しい雨」のパートナーであるタナカ氏のパートナー、
つまりタナカ婦人が運転する車によるものだったが、
その車内でジンビームを飲みだした。
やり過ぎた節制の反動なんだな。
これほどお酒を待てない自分にちょっと驚いた。

打ち上げは、居酒屋「ひげちゃん」へ。
やはり瓶ビールなのです。
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鳥の唐揚げがすごく美味しかった。
こういう衣のタイプの唐揚げはいいですね。
帯広で食べた鳥の唐揚げのなかでトップ3に入ります。

タナカ氏と、その日のライブを振り返り、
自分たちの音楽活動のあり方を語り合う。
こうやって自分たちの音楽活動のあり方を語り合えること自体が
幸せだよね、という話になりお酒が一層美味しくなる。

帰宅してからは、この日のライブ映像を観ながら、
菓子パンをつまみに、だらだらと「ジンビーム」からの「いいちこ」。
これもライブ→打ち上げ→帰宅して飲むというルーティンだ。
こういう形である種のゴールがあるから、
ライブのために練習し、気持ちを込めてライブをできるのかもしれない。

ライブ当日のステージに上がるときにピークを持っていくために節制し、
ステージが終われば解放と反動がある。
そしてまた出直す。
そんな全てが楽しいです。


私が選ぶ「ブック・オブ・ザ・イヤー」が2年ぶりに復活だ。
昨年は記事作成を怠ってしまった。
毎年継続してきた企画だけに、欠年を発生させたのは非常に残念だ。

書評は、読んでから速やかに整理しなければならない。
内容も感想も印象も忘れてしまいやすいからだ。
それができなかった。
熱意も責任感も足りなかった。

今回からリスタートだ。
というわけで、2015年中に読んだ小説等の中から、
特に面白かった、心に残った6作品を紹介させていただく。
(カッコ内に記載した年は刊行年)

■櫛木利宇「寄居虫女」(2014年)
   櫛木理宇/ヤドカリ
仮に2014・ブック・オブ・ザ・イヤーを記事にしたなら、
櫛木理宇の「赤と白」はセレクトされていた。
2014年の読書生活における新たな出会いの代表が櫛木理宇だった。
2015年に読んだこの作品も強烈だった。

作者は「くしき・りう」、タイトルは「ヤドカリオンナ」と読む。
ターゲットとなる家庭を定め、言葉巧みに入りこみ、
少しずつ洗脳し、やがて服従させ、
結果的に一家を乗っ取ってしまう山口葉月という女性の話だ。

ターゲットとなった皆川家は、父母と三姉妹の五人家族だったが、
それぞれがそれぞれを疎ましく思い、
内実は家庭が崩壊している状態だった。
そこに現れたのが山口葉月。
彼女は皆川家家族の良い聞き役となり、家族をつなぐパイプとなるが、
次第に、一日中眠らせない、家族の悪口を語らせて証文を取る、など、
いかがわしい手法で洗脳し、服従させていく。

苦痛だし悲痛だ。
もやもやとした嫌悪感が広がる道を歩いて行くような気分なのだが、
立ち止まる気にも、引き返す気にもならない。
妙なブラック感に引きつけられて、読み進むしかないのだ。
血行不良なのにヘビースモークをしたくなったり、
ダイエットをしているのにお菓子ばかりを欲する感覚だ。

展開やオチなど荒削りではある。
しかし、すうっと世界に引き込む力のある筆致である。
櫛木氏が2015年にリリースした「チェインドッグ」も
なかなか面白かった。
今年も期待できそうだ。

■西川美和「永い言い訳」(2015年)
   西川美和/永い言い訳
作家の夫と美容師の妻。ともに40代後半。
二人の仲は冷え切っていたものの、
お互いを責めたり、もめたりすることもなく、
低速低位で安定していた。

ある日、妻は女友達と長距離バスに乗ってスキーに出かけた。
移動中、交通事故が発生し、妻は命をおとす。
なのに夫は悲しみを実感できない。
ショックであり、虚無感もあるのに、涙が出てこない。

そんな中、妻とともに亡くなった女友達の家族と会う機会が訪れる。
その家族との触れあいを通じて、生前の妻との関係を見つめ直し、
再生していく物語だ。
この作品を象徴する言葉は、作品の中で用いられている、
「愛するべき日々に、愛することを怠ったことの代償は小さくない」だろう。

彼女は作品数が多くはないが、これまでハズレがない。
言葉の選び方、使い方が巧い。
きりっと引き締まりつつ、滑らかな文章。
文章だからこその繊細な感情が表現されている。


誰しも自分の中に抱えているであろう恥ずかしさや愚かさを紡ぎ、
心が変化していく過程における行間のようなものを丁寧に綴っている。
特に、前半の妻とのすれ違いの様子は、
生活の些細な場面を見事に切り取っている。

■樋口毅宏「民宿雪国」(2010年)
   樋口毅宏/民宿雪国
画家であり、新潟県の海岸の町で「民宿雪国」を経営する男の
生涯に隠された謎をあぶり出していく物語。
男の死後、あるジャーナリストが、
関係者の証言や音が残した日記などを基に、
男の数奇な人生を明らかにしていく。

スピーディーな展開、予想を覆して二転三転する状況に
ぐいぐい引き込まれる。
特に中盤までは、パンクロック的なビートで、
ざくざく切り込んでいくようなノリがある。
景色を切り裂いていくような疾走感にのせられていく。

後半は山中のロングでワインディングな道路をゆっくりと進む感じか。
終盤はひねりすぎていて、ストレートには理解しがたく、
突き抜ける威力に欠けたかと。

しかし、樋口作品は刺激的だ。
ロック的な勢いと切り口、それにサブカル感も漂っている。
グロステクさが激しい箇所もあるため万人受けはしないだろうが、
逆に強烈な支持者も少なくないだろう。

証言をする関係者の中には実在した人物も登場。
もちろんフィクションなのだが、
虚実を入り混ぜ、ノンフィクション風に書いている。
この大胆さと奇想天外ぶりは、妙に愉快で痛快だ。

■辻村深月「ハケンアニメ」(2014年)
   辻村/ハケン

作家、監督、プロデューサー、アニメーターなど
アニメ業界に関わる人々が、
そのクールで放送されるアニメの中でトップを取る=覇権を競うお話。
アニメ作品への関心が薄く、業界にも疎い私でも面白く読めた。
というか、色々と興味深かった。

漫画やアニメの制作と聞くと、作者ばかりに目がいきがちだが、
第何話かによって絵を描く人が異なったり、
同じ日の放送の中で主人公と脇役とで絵を描く人が異なったりなど、
真の作者は誰なのかわからなくなるほど多くの人が関わっている。

アニメ制作に関してだけではなく、出版社や放送業界に対する宣伝・広報や、
アニメでまちおこしをする地方の町とのタイアップなど、
アニメを取り巻くあれこれを題材にしていることも、
マニアックにならず、物語を広がりのあるものにしている。

アニメ業界は、とにかくアニメ好きな人が多い。
労働時間や給料の問題ではなく、好きなことをできる幸せを感じており、
純粋に良い作品を作りたいという熱い思いを持っている。
ライバル会社であり、覇権をめぐり競い合う同士であっても、
素晴らしい作品、素晴らしい仕事については相手を称える。
そうした辻村さんのアニメ業界に対する敬意が感じられた。

それにしても辻村さんはハズレのない作家だ。
競走馬でいえば、強烈な末脚や一瞬のキレがあるわけではないが、
好位につけてレースを進め、最後の直線では必ずトップ争いをして、
悪くとも複勝には絡むようなタイプだ。
だらだらと書き連ねたこところがなく、小さなカーブや起伏を織り交ぜながら、
様々な景色を鮮明に見せ、きっちりとヤマ場もつくる。
もう日本を代表する女性作家と言ってもいいかもしれない。

■葉真中顕「絶叫」(2014年)
   葉真中顕/絶叫

1973年生まれの女性の話。
地元の高校を卒業して地元の企業に就職。
職場では雑用業務が中心で安月給ながら平凡に暮らす。
しかし、父の蒸発と父の残した多額の借金により人生が一変する。

今の給料では借金を返済できないので保険事務員に転職。
なりふりかまわず客をとり、ついには枕営業まで。
収入は飛躍的に伸びるが、その反動か金遣いが荒くなる。
裕福な生活を維持するため風俗業界に転身、さらに保険金殺人。

凄まじき転落ぶりだ。
こうした連鎖的に破滅していく展開は、
例えば宮部みゆき氏、桐野夏生氏、奥田英朗氏などが
過去に描いているような気がして、既読感みたいなものもあり、
新鮮みは乏しかったが、着地点は凄まじかった。

読んだ後の素直な感想は二つ。
ひとつは「生きていくためにはそこまでやっちゃうんだな」。
もうひとつは「
猫ってそんなことするんだ」。
もしかしたら、
猫の生態が一番衝撃的だったかもしれない。

文章表現は葉真中顕(はまなか・あき)たるオンリー感が薄い。
しかしストーリー的には視点が面白いし、個性的でもある。
物語の構成も展開もよく、読み手を飽きさせない。
まだ二作しか発表していない作家とは思えないまとまりだ。
ダークな転落劇に引き込まれます。

■柚月裕子「最後の証人」(2010年)
   柚月/最後の証人

ホテルの一室で起こった殺人事件をめぐる検察官と弁護士の戦い。
そして、その殺人事件に至った過程。
この二つの方向からストーリーが進み、
最後に合致する構成となっている。

誰が誰を殺害したのかは終盤まで明かされない。
それはもったいぶっているのではない。
読み手を次第に深いところに引き込みながら、
じりじりと真実に詰め寄っていくようである。

発端は7年前に起こった小学生の交通事故死。
警察は小学生の信号無視が原因とし、運転手は不起訴に。
しかし、運転手は飲酒していたとの証言があり、
また運転手が県の公安委員長であることに配慮し、
警察がもみ消したのではないかとの疑惑も。
小学生の両親は悲しみと疑念を抱いたまま年月を過ごす。
そんな時、小学生の父が、派手に飲み歩いている運転手を目撃。
そこから事態は一変していく。

ストーリーの組み立ての巧さが際立っている。
事件の概要を小出しに明らかにしていく加減が巧み。
前菜、メイン料理、デザートのいずれもが充実し、
しかも料理が出てくるタイミングが絶妙な感じだ。
意外性がありつつも非現実的ではなく、
地に足のついた内容なので重心がぶれずに読み進められる。

終盤の詰めの濃さはフィナーレに相応しい迫力。
そしてエピローグでは緩やかな風を吹かせる。
ぐいと押し込んで、だめ押しをして、すっと引くような。
2015・ブック・オブ・ザ・イヤーにおいて一冊だけ選べと言われたら
この作品だろうなと思う。



まずは2016年最初の「激しい雨」のライブのお知らせを。

日時 2016年1月9日(土)16時スタート
■場所 帯広 studio REST(帯広市大通南8丁目)
料金 1,000円/当日1,500
出演(敬称略)
    がっつ/花岡旬平/椿 拡士/砂原彰太/
    池田正樹/ラバーズ/mitsumi/ながいみゆる/
    中尾竜馬/クサカアツシ/紺野バラード/YUSUKE
    藤原英哉/激しい雨

19_ライブ
14組も出演するのか。
皆、出演時刻を守れば23時頃には終わるだろうが、
果たしてどうなるか。
なお、出演順は当日まで公表されないのでご留意を。

出演者の半分の方とは初めての共演となる。
新たな刺激を受けられたらいいなと思う。
新年早々ライブをすることができて嬉しい。
年末年始で肉体的にも精神的にもすっかり緩んでしまった。
ネジを締めて、しっかり準備をして臨みます。
そうでなければつまらないだろ、やる方も観る方も。

                       ◆

仕事の都合により帯広で年越しをすることになっていたため、
年末に帰省した。
その際、倶知安町に立ち寄った。
地元から車で40分弱。
平成4年から6年間住んでいたこともあり愛着がある。

今回俱知安を訪問した最大の目的は、
協和製菓の菓子類を購入することだった。
12月上旬、現在倶知安町在住であるカルパッチョ田中氏から
このブログにコメントをいただいた。
協和製菓について触れていたそのコメントを読んでいたら、
懐かしさと新鮮さがセットになって心に押し寄せ、
スイーツ神経を大いに刺激された。
その時から年末は俱知安に立ち寄ることを決めていた。

この日の倶知安は、しんしんと多めの量の雪が降っていた。
倶知安駅は雪の中、羊蹄山ろく冬景色だ。
01_俱知安駅
キヨスクで蘭越銘菓「渓流焼」を買おうと思い、駅舎内へ。
驚いた。
無いのだ。
「渓流焼」が無いのではない。
キヨスクが無くなっていた。
いつからなんだ。
去年の夏にはあったような気がするが。
キヨスクが無いだけでここまで殺風景になるものか。
倶知安、ニセコに外国人がたくさん訪れるようになったが、
JRの利用者は減る一方なのだろう。

失意の倶知安ステーションを後にし、「ホワイトロック」へ。
20年ほど前、倶知安に住んでいた頃によく利用したパン屋だ。
02_ホワイトロック1 03_ホワイトロック2
当時は地方の小さな町にこれだけ品揃えが充実した、
チェーン店ではないパン屋があることを奇跡のように感じていた。
そう考えると、21世紀に入ってから、
地方の小規模町村にパン屋が増えたなと思う。

10年ぶりのくらいの訪問ではないだろうか。
店の作りやディスプレイにはあまり変化はなかったが、
パッケージは、スタイリッシュというか、ビー・モダンになっていた。
04_ホワイトロック3 05_ホワイトロック4
ホワイトロックのパンはナチュラル・テイストなのがいい。
やり過ぎ感がなく、それでいてちょっと特別感のある表情を見せる。

06_ホワイトロック5 07_ホワイトロック6
豆パン((110円+税)は、結構大きめ。
ただパン生地は空気が多めのタイプなので、
見た目ほどボリュームはない。
洗練された素朴感とでも言おうか、安心できる美味しさである。
甘納豆の量はやや少なめだが、
しっかりと甘みがついているのが嬉しい。

バターパン(110円+税)もお気に入りだ。
08_ホワイトロック7 09_ホワイトロック8
バターコーティングされた外側の生地の固めの食感と程よい甘み。
これぞ菓子パンだよなと心が躍る。
中にクリームがはさまれている。
少量ではあるが、外生地とのバランス上、これがベストの量だと思える。

                       ◆

さて、協和製菓だ。
カルパッチョ田中氏からの情報では、
協和製菓の菓子類は「ホーマックスーパーデポ倶知安店」に
コーナーを設けて売られているとのことだった。
それを誤って記憶していた。
というか、地元業者の商品が売られているのは
全道規模のスーパーではなく、地場スーパー、具体には
コープか三条市場だろうという思い込みと先入観があり、
何の迷いもなく、コープにインした。

ところがラッキーなことに、コープにも協和製菓コーナーがあった。
10_協和製菓1
しかも中途半端じゃない。
一定のエリアをしっかり確保している。
大手スーパーにこういう形で地元商品スペースがあるのは素晴らしい。
11_協和製菓2
「協和製菓」と聞いて、最初に思い出したのは写真の右側の
「でんぷんせんべい」だった。
これが看板商品だと勝手に思い込んでいた。
ところが、写真の左側の「あげ天せんべい」
手書きのポップが添えられ、強烈にプッシュしている。

ポップに近づいてみよう。
12_協和製菓3 13_協和製菓4
「おみやげ 迷ったらコレ!!おすすめ!」
いいぞー。
ワクワクする。
喜びの火花がスパークスゴーゴーした。

この商品は知らなかった。
思いがけぬ出会いだ。
南部せんべいを軽く味付けして油で揚げたものか。
いい感じの身近さだ。
そして値段も手頃だ(税込み245円)。
即買いだ。

みそパンもいいんだよな。
飴も充実している。
なのに、生地にトッピングしたタネの誘惑にかられ
「かぼちゃせんべい」を購入。
楽しい買い物だ。
14_かぼちゃせんべい1 15_かぼちゃせんべい2
かぼちゃせんべい、落ち着きます。
かぼちゃというより、マイルドなミルキー味。
正直、100円の袋菓子にもありそうな味のせんべいではあるが、
倶知安町の協和製菓というブランド力でより美味しく感じる。
自制しなければ、あっという間に一袋を食べきってしまう。

インパクトはないものの安定、確実。
どのせんべいも間違いないだろうことを想像させる完成度であり、
コストパフォーマンスも良好。
当たりだった。

そして、「あげ天せんべい」。
16_あげ天せんべい1 17_あげ天せんべい2
これは面白い。
南部せんべいをこういうふうにアレンジした作品は初めてだ。
うっすらと甘み。かすかに塩気。ほんのりと油のコク。
これらが三位一体になっている。
一口食べて、リピートしようと思った。
味もさることながら、ここにしかないというオンリー感が魅力だ。
どことなくサブカルチャーな雰囲気をまとっているのも良い。

賞味期限は4月半ばまでだった。
それだけの期間保てるなら、結構な数を買ってもいい。
ポップにあるとおり、お土産にも最適だ。
また地方のマストアイテム菓子が増えてしまった。
嬉しいじゃないか。

後志アイテムをもうひとつ。
倉島牛乳だ。
18_倉島
地元に帰る度に1パック買ってくる。
クセの無さと柔らかなコク。
年々洗練されているように思う。

帯広生活における牛乳は専ら「特選よつ葉牛乳」。
音更町で製造している緑パッケージのやつだ。
これもクオリティが高い。
価格はちょっとだけ高めだが、それを超える美味しさがある。

牛乳と靴とベルトは多少高くても良いモノを買うべきだ。

                       ◆

あげ天せんべいに出会えて良かった。
もっと早く出会っていれば良かった?
いや、そんなことはない。
今がふさわしい時だった。
私の人生サイクルからすると、あの手のせんべいを最も欲するのは、
肉体的にも精神的にも平成20年代後半だったと思う。
出会うべき時に出会えた。
カルパッチョ田中氏がくれたチャンスを生かせてラッキーだ。
あげ天せんべいに出会える人生と出会えない人生は
結構違ったかもしれない。


昨夜は帯広での初めての年越し。
大晦日の夜、中途半端にジンビームを飲んでいるうちに
何か持て余し、こんな時は読書でもして、
さっと寝ようとした23時台後半。
帯広に住んで2年近く経って、今更思い知らされたことがあった。
すぐ近くに寺があることだ。

日付が変わる15分ほど前から鐘を突く音が聞こえてきた。
最初の5回くらいまでは、帯広で年越しをしてるんだなあと
感慨深くもあったが、予想外に鐘が終わってくれない。
読書に集中できず、眠気も消滅し、
かといってテレビを観る気にはならず、
ジンビームをリスタートしてしまった。
ゴール前には、「トカップ赤」と「いいちこ25度」を
通過せずにはいられなかった。
2016101009 
それにしても、今に始まったことではないが、
年末年始のテレビ番組が趣味と合わない。
がやがやした番組ばかりで落ち着かない。
そのため、何か音声が欲しいときはAMラジオを流している。
31日も1日もそんな状況だった。

ただ、掘り出し物もあった。
OCTV(帯広などで放送されているケーブルテレビ)だ。
バタバタしたバラエティ番組を観るくらいなら、
「とかち青空情報局」や「十勝しんや倶楽部」を観た方がよほどいい。
どちらの番組も複数回再放送をするのだが、
「とかち青空情報局」は新年バージョン用の番組を用意していたし、
イオン帯広店での生放送もやっていた。
素朴で親近感があり、いい意味でぼうっとして観られる。
ありがたいっす、帯広。

                      ◆

せっかくの帯広で迎える新年なので、初詣見学に行ってきた。
午前11時前の帯廣明神神社。
2016010101 
十勝最大規模である帯廣神社以外でも、

やはり行列ができるほど参拝客がいるのだ。

素晴らしい快晴だ。
十勝の冬らしい空だ。

2016010102 
おみくじをセールしているところにも行列が。
神社にもよるらしいが、
基本的におみくじは「凶」の割合が一番高いらしい。
おみくじは、買わないと雰囲気を濁すだろうなという状況でしか
買ったことがない。
つまり付き合いでしか買ったことがない私なので、
行列に参加してまでの消費行動がうまく理解できないのだが、
理解できなくても誰も困ることはない。
なので、
「大吉だったらいいね」と心でささやきながら、
帯廣明神神社を後にした。

なお、「大吉だったらいいね」を、
ドリカムの「晴れたらいいね」のメロディにのせて小さく口ずさんだが、
字余りが甚だしく、大失敗感に苛まれた。

口直しに「晴れたらいいね」とオリジナルを口ずさむ。
しかし既に、これ以上ないくらい帯広は晴れていた。
1分間に二度も大失敗感に苛まれた。

                      ◆

帯廣明神神社から歩いて約15分。
十勝最大規模である帯廣神社に到着。
2016010103 2016010104
入口には露店が数件。
初詣フォトを客観的に撮影して帰ろうと思ったが、
本殿まで長い行列ができていて、手頃なフォトスポットを確保できない。
行列は300mぐらいだろうか。
しょうがないので、フォトスポットを求めて、とりあえず行列に参加した。
2016010105
本殿が近づいてきた。
妥当なフォトスポットを見つけたら、行列から離れようと思っていたが、
行列エリアはロープでコンプリートに仕切られている。
途中で行列から外れることなどできやしない。
ここで保たれている和を乱すわけにはいかない。
そういうわけで結局、周りの参拝客と同様に、
お賽銭を投げ、お参りをした。

お参りをした後は、ロープの外で初詣撮影。
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帯広の正月を体験できた気がした。
経験ではなく体験だ。
さらに言えば、「体験できた」のではなく「体験できた気がした」だ。
これは、尾崎豊氏が15歳の夜に「自由になれた気がした」の
「気がした」に近い感覚だろう。

元日なのに、車が普段の土日並みに走っていたし、
イトーヨーカドーもかなり混んでいた。
年末にあれほど混んでいたスーパーマーケットが

元旦も同じような状況にある。
に食材を求めるのがうまく想像できない。

しかし、そういう人達の需要があるということだな。

なにはともあれ、無事に新年を迎えられてなによりだ。
今年の計画。
THE HEART OF STONE
の10枚目のアルバムをリリースすること。
それが実現できればオッケイだ。

良い加減で適当にやる。
それは捉えようによっては大雑把に思えるかもしれないが、
良い加減で適当にやることは、結構な調整が必要だし、神経も使う。
「まあ良かったんじゃないの」
そんな年末を迎えられたら最高だ。

皆様、2016年もよろしくお願いします。




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