ADMIN TITLE LIST
2015年11月27日金曜日、
帯広市のカフェ「マロン」にて3曲唄ってきた。
久し振りの一人でのステージだった。
セットリストは次のとおり。

1 いい知らせが聞きたい
2 歌うたいのバラッド(斉藤和義氏のカバー)
3 ゆとり
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今回のライブは、こちらのカフェに毎月出演しているmitsumiさんが
声をかけてくれたことで出演できた。

飲み物はソフトドリンクからアルコールまで結構な種類があり、
食事もピザ、ドリア、カレーなどを中心にメニューが豊富で、
普通に飲食をしているお客さんがいる中でのライブだった。

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mitsumi
さんは、アルペジオ奏法でギター弾き、
ゆったりと、まろやかに唄ったので、
照明をおとし気味のほんわかとした空間にフィットしていた。
聴いている私もバタバタしていた気持ちがほぐれていくようだった。

ただ心配になった。
いつものようにザクザクとギターをかき鳴らし、声を張り上げて唄っては
店の雰囲気を壊してしまうと思った。
なので、いつもより軽めのタッチで演奏し、唄った。
それでも十分に楽しめたし、やれることはやったという充実感もあった。
お客さんも優しい対応をしてくれた。
ありがとうございました。

店は1階にあり、路上に面している。
窓が大きく、ステージから国道236号線を行き交う車が見える。
雨の降る金曜日の夜の街を通り過ぎていく人がいる。
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そうした生活感のある風景が見える中で唄うのはいいなと思った。
生活の中に音楽がナチュラルに存在している感覚が心地よかった。
思えば、窓のあるスペースでライブをするのは極めて稀である。
そういう意味ではフレッシュであるとともに、和やかになれた。

出番が終わった後、バーボンを飲みながら、
mitsumi
さんや池田正樹さんなどと懇談。
ステージを降りて、そのままそのお店でお酒を飲めるのは嬉しい。
自然体な流れが一番落ち着く。

音楽のこと、生活のこと、帯広の穴場の店のことなど、
色々と話ができて実に有意義だった。
十勝に生まれ、十勝で育った人達による昔と今の十勝の話は、
十勝歴1年半の私にとっては、
職場や雑誌などからは得られない情報がたくさんあり、
聴いていて興味深いし、発見も多い。

27112705 
今週は、残業、出張、早朝勤務と落ち着かず、
気持ちが少し変な形で固まったような状態のまま
カフェ・マロンのドアを開けたのだが、
mitsumi
さんのほんわかとした歌と演奏でほぐれ、
柔らかな雰囲気の店とお客さんに助けられ、
心地よくステージを終え、楽しい酒を飲んだ。

帰るときは、すっきりとした気持ちで
カフェ・マロンのドアを開けた。
帯広生活を楽しんでいる。
色々な人達のおかげで楽しませてもらっている。
いい夜だった。


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11月22日、大樹町の旭浜海岸にトーチカを見に行ってきた。
トーチカとは、コンクリートで作られた小型の防御用陣地。
旭浜海岸にあるのは昭和19年、第二次世界大戦対応のために
構築されたものである。

「トーチカ」という言葉の響きは、「ペチカ」や「マトリョーシカ」
などと雰囲気が似ているので、ロシアにあるものだと思い込んでいた。
ところが驚いた。
昨年の春、広尾町に行った際、
海岸方向に矢印が付されて「トーチカ」と書かれた看板があるではないか。

広尾町にトーチカがあるのか?
この違和感はすぐに興味に変わり、調べて見たところ、
大樹町と広尾町にトーチカがあることを知った。
なかでも比較的行きやすく、集中的に存在しているのは、
旭浜海岸にあるトーチカだった。

昨年は結局行けなかった。
今年も「いつかそのうちに」と思っていたら、
雪の積もる時期が間近となってしまった。
今年も行けずに終わるのか。
行けない理由は思いつく。
しかしそれは言い訳にすぎないのではないか。
言い訳していいわけ?
そう自分に問いかける。

今年行けるチャンスはまだある。
しかし11月の勤労感謝の日を絡めた3連休がラストチャンスだろう。
土壇場にきている。
私は土壇場でキャンセルをするタイプではない。
キャンセルするなら、もっと早い段階でしている。
ならば行くしかないだろう。
「私」というアイデンティティをキープするためにも。

そんな面倒くさい思考の過程を経て、海へと車を走らせた。
(結果論だが、トーチカ訪問の翌々日には帯広では29cmの積雪を記録。
ほんとにこの日がラストチャンスだった)

帯広から旭浜海岸までは約75km
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旭浜漁港から海岸線を北上していくと、
10基ほどのトーチカに出会える。

最初に現れるトーチカがこれ。
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傾きはなく、地面と平行にがっちりした形で存在している。

しかし、こうしたトーチカは稀。
さらに北へと歩いて行くと、ほぼ砂に埋まっているものや、
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傾いているものがほとんど。
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なぜこのような形状で存在しているのか。
そもそもトーチカはどんな場所に建てられたのか。
2015112206
調べてみたところ、海岸近くの低い丘の上に建てたものの、
浸食などによって、砂浜に転げ落ちてきたものが多いようだ。
海に流されたものも少なくないらしい。
とはいえ、砂浜に埋もれたように存在している姿は

なんとも異様であり、ミステリアスだ。

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砂と空と海。
余計なものがないすっきりとした空間に、
余計なものがあるのだ。
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強烈であり、キテレツだ。
捉えようによっては神秘的でもある。

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この廃墟感と奇怪さは魅力にあふれている。
何がどうしてこうなったのか。
私にとっては完全に観光スポットだ。

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安定感のない足場の砂浜を歩き、トーチカがあれば立ち止まり、
四方から観察しては写真を撮り、また歩く。
結局1時間30分ほど海岸を散策した。

2015112211 
それにしても北海道にトーチカがあるとは。
しかも十勝にあるとは。
帯広に住むまでは、十勝の自然といえば、
果てしのない空と広大な平野、大きな川というイメージだったが、
海岸だってすごいんだぜ。
こんな景色は見たことがなかった。

また、トーチカの迫力もさることながら、海はやっぱりいいですね。
浜の街で生まれ育った私は、海に来るとホッとする。
2015112212
呼吸が深くなる気がするし、心が開いていくような感覚になる。
しかも、旭浜海岸は民家や車道が近くにないので、
生活の音が全く聞こえてこない。
風と波の音だけだ。
それもまた贅沢な時間だと思う。
2015112213

トーチカの存在感はすごい。
積雪間近の寒い季節ではあったが、訪問できてほんとうに良かった。
ただ一般的には観光スポットとするには厳しいだろう。
廃墟マインドを持った人にしかウケないだろう。

トーチカは動かすことも飾ることもできない。
何も手を加えられない。
「誰の手にもかからないぜ」という、
ある種ロックンロール的な生き様のようでもあり心をくすぐる。

トーチカはどうすることもできない。
そのままにしておくしかない。
トーチカを放置か!
それでいい。


北海道内で来年の3月に廃止になる駅が8つある。
その中にまだ訪問していない駅がひとつあった。
石勝線(せきしょうせん)の「東追分駅」だ。

石勝線は、南千歳駅から新得駅までのルートと、
南千歳駅と新得駅の途中にある新夕張駅から枝分かれして
夕張駅まで続くルートの2つがある。
東追分駅は、新得側から行くと、南千歳駅のひとつ手前の駅だ。
04_東追分駅2
私は、帯広から札幌へ行く際、
帯広から清水までは国道38号線を走り、
清水インターから高速道路に乗って夕張インターで降りる。
そこから札幌までは国道274号線を走る。
費用対効果と時間対効果を考えた場合、それがベストである。

夕張インターから札幌へ向かう国道274号線沿いには、
十三里(とみさと)駅、滝ノ上駅、川端駅がある。
川端駅の次が東追分駅だ。
川端駅前の交差点を直進すれば東追分駅へ行ける。
ところが札幌へ向かうにはその交差点で右折しなければならない。

東追分駅の近くの道道を通ったことや、
スーパーとかちに乗車していて通過したことは何度もあるものの、
正しい形で訪問したことはなかった。

スーパーとかちの窓から見える東追分駅の周辺は、
広大な丘に農地が広がっており、素晴らしい景色だと思っていた。
この場所から駅がなくなってしまうのか。

駅はなくなっても丘は変わらずにある。
しかし、駅があるとないとでは、趣も風情も情緒も異なる。
駅があることで、そこの景色が映える場合が多々ある。
早く行かねば。
雪が積もる前に。
雪のある景色も美しく、それはそれで訪れようと思っているが、
雪がない東追分駅を訪問するには、あまり時間が残されていない。
というわけで行ってきた。

                    ◆

せっかくなので、東追分駅までにある無人駅も改めて立ち寄ってきた。
夕張インターをおりて3分ほどで「十三里駅」が現れる。
01_十三里駅1
この駅も、来年3月で廃止になる。
01_十三里駅3
「十三里」と書いて、「とみさと」と読むのがなんか良い。
01_十三里駅2
すぐ近くに国道274号線が走っており、ホームは長く、面積も広い。
なので秘境感や寂寥感はない。
01_十三里駅4
ただ、大きな駅だけに、なくなったら不自然に感じるかもしれない。
いや、駅周辺は集落もなく殺風景なので、
なくなったらなくなったで、すぐに溶け込んでしまうのかもしれない。

続いては「滝ノ上駅」
02_滝ノ上駅1
ここには小さな集落があり、何年か前までは小学校もあった。
02_滝ノ上駅2
無人駅巡りの際は、駅名が入った写真を撮る必要があるのだが、
いわば証拠写真のようでテンションが上がらないことがある。
これは無人駅に限った話ではなく、
観光地などを訪れた際、単に地名や施設名が入った看板や建物などを
撮る場合も同じで、手続としてやっているだけだ。

しかし、このように屋根をつけただけのアンティークな自転車置き場や
02_滝ノ上駅3
もう使われなくなった、おそらく国鉄時代の官舎などに出会うと、
02_滝ノ上駅4
「こういうのが欲しかったんですよ」と心でつぶやき、
無人駅アドレナリンが分泌し、無人駅ハイの状態になる。

続いては「川端駅」
03_川端駅1
駅前にはガソリンスタンド、商店、交番、郵便局などが揃っているが、
非常に小さな集落であるため、どこか違和感をおぼえる。
ドライブインまである。
しかもセルフサービスのドライブインだ。
このドライブインはいずれリポートしたい。
03_川端駅2
札幌と帯広の行き来の際は、川端駅に車を駐めて、
外でタバコを吸ったり、トイレに寄ることが多い。
03_川端駅3
札幌近郊の広大な平野から山間に入っていく分かれ目にある
長閑で静穏な地域。
いい意味で田舎らしい田舎で、心が落ち着くお気に入りの場所だ。
03_川端駅4

そして、「東追分駅」
04_東追分駅1
ホームの向こうは、ひたすら丘。
なだらかで、しなやかな曲線が線路沿いに広がっている。
これで十分だ。
この景色を見られれば、来た甲斐があったというものだ。
04_東追分駅4 04_東追分駅5
駅は、道道から数百メートルの砂利道を経てたどり着く。
周辺に民家はない。
04_東追分駅3
ここは雪が積もったら、もっと美しくなるだろう。
真冬に再度訪問しようと思う。
04_東追分駅6 

                      ◆

予定の無人駅訪問を終えた私は、追分市街地から千歳市へ。
目的は、「ちいさなて」というパン屋に行くことだった。
札幌に住んでいた頃に訪問したことはあったのだが、
とても美味しかった記憶があり、
東追分駅に行った際は、「ちいさなて」にも寄ろうと、
パッケージ化して計画していた。
05_ちいさなて1
千歳市のやや郊外の住宅地にある。
近所に商店などはない。
区画整理がきっちりとされた住宅街にある。
店の建物は住宅の外観であり、のぼりや目立つ看板もない。
なので、気づかずに通り過ぎる人も少なくないだろう。
05_ちいさなて2 05_ちいさなて3
狭めの店内に、結構な種類のパンがある。
品揃えは、あんパン、クリームパンなどの大衆的なパンが中心。
パン自体は小さめのものが多い。
05_ちいさなて4 05_ちいさなて5
あんパン(110円)。
柔らかい生地に、優しい甘味の餡。
食感に和む。はずせない一品。

05_ちいさなて6 05_ちいさなて7
厚切りベーコンフランス(190円)。
スパイスの効かせ方が丁度いい。
ベーコンとパンがよく馴染んで食べやすい。

05_ちいさなて8 05_ちいさなて9
シナモン味のパン(160円)。
これはパンというよりスイーツ。
甘味はまろやかなのにしっかりしている。すごく美味しいです。

全体として優しい味ながらしっかりとした良質のパン。
また行くだろうな。

04_東追分駅7
無人駅巡りは、たとえ半日程度であっても、旅をした気分になる。
リフレッシュされるというか、心の垢がとれるというか。
そして、無人駅の向こうには美味しい食べ物が待っている。
シンプルで安上がりな趣味を持てたものだ。
費用対効果、時間対効果だけではなく、健康対効果も大きい。
そして、誰もいない贅沢を感じる。


10月の終わりに、JR富良野駅からJR滝川駅の間にある
無人駅を訪問してきた(2014114日の記事)。
その際、有人駅も訪問してきた。
富良野駅、滝川駅のほか、赤平駅と芦別駅が有人駅だ。

9月30日のJR北海道社長の会見で、
有人から無人化を検討している駅が公表された。
全道で9つあった。
そのうちの2つが赤平駅と芦別駅だった。

赤平駅と芦別駅の無人駅化は、
時間の都合上、有人駅を除いて巡ることが珍しくない、
無人駅マニアの私にとっては、
「よぉーこそ無人駅業界へ」たるマインドがありつつも、
地元住民のエモーショナルな部分を想像すると、
ホットコーヒーに氷が入ったような複雑な気持ちになる。

かといって、地元住民のエモーショナルな部分を
レスキューできるほど、私には社会的な影響力がない。
せめてできることは、有人駅であっても
無人駅と同じテンションで訪問し、
かつ、その地域に少しではあるがマネーをペイすることだ。

菓子類、特に和菓子がすこぶる好きな私は、
以前から地方に出かけた際、
その地方の和菓子を食べることも趣味のひとつだ。

ドライブに出かけて甘いものといったら、
ソフトクリームを食べる人が主流である中、
私は、ソフトクリームには完全に素通りし、
地方の小さなお菓子屋を探して訪問し、
どら焼きや饅頭や塩がまなどを食べるのが楽しみである。

というわけで、まず滝川。
「モンモオ」という白あんの饅頭を久しぶりに食べたくなり、
「おかだ菓子舗」へ。
01_おかだや01 01_おかだや02
以前食べたのは、誰かのお土産だったため、
お店を訪問するのは初めてだった。

01_おかだや5 01_おかだや06
モンモオ(140円)、美味しいです。
牛乳味の主張が強いが実にまろやかで、バター味ともしなやかに絡み、
ここにしかない白餡だということを強烈に印象づける。
普通っぽいのに確固たるオリジナリティがある。
皮はかなり薄い。
これもクリーミーで、いやいや素晴らしいです。

01_おかだや03 01_おかだや04
どら焼き(150円)は、条件反射的に買ってしまうことが多い。
しっかり焼かれた皮と、濃い目で乾き目のあん。
平成の主流である、ふわふわソフトなどら焼きとは一線を画す、
トラディショナルな一品だ。

続いて赤平駅
02_赤平駅
立派な建物だ。
というか厳密には、これは駅舎ではなく、赤平市交流センターだ。
ここの一階の一部に切符売場と改札がある。
いわゆる複合駅舎というものだが、
駅舎の高さは道内では札幌駅に続いて二番目らしいぜ。

この近代的西洋風の駅舎と向かい合うように存在するのが、
昭和中期のジャパニーズ感にあふれたビルがある。
03_日高屋01
そこの一階にあるのが「日高屋」さん。
だいぶ前から、ここを通るたびに訪問してみたかった店だ。

03_日高屋02 03_日高屋03
このせんべいは「秋楓美楽」と書いて、「あかびら」と読む(116円)。
ホワイトチョコがはさまれており、
表面にはアーモンドスライスがふんだんに。
奇をてらっていない安心できる美味しさ。
何枚でも食べられそうだ。

03_日高屋04 03_日高屋05
「北の洋らん」と名のついた黒糖饅頭(86円)。
いい意味でベーシック。
皮はしっとり、あんはしっかりタイプ。
ただすごく小さい。
一口でいける。
しかしそれではもったいないので六口で食べた。
そういうことってあるだろ。
なお、品名は丈の長い学生服とは無関係だろう。

最後に芦別駅
04_芦別駅01
古い駅舎だ。
芦別には何度か訪れているが、駅に来たのは初めてだった。
というか、これまでは素通りばかりで、
車から降りて、きちんと芦別市街地を歩いたのは初めてだ。

駅舎の前には、まさに駅舎をふさぐようにミニ五重の塔があったり、
04_芦別駅02 04_芦別駅03
駅前には、ダジャレ的なホテルがあったりと、
興味をそそる独特の雰囲気があった。

日曜日昼12時からSTVラジオで放送している「Yo!Hey!サンデー」。
この番組のパーソナリティである「ようへい」氏の
機転の利いたトークと、妙にマニアックな趣味が面白く、
この時間帯に自宅又は車中にいれば、ほぼ聴いている。

彼の出身地は芦別市であり、
番組内で芦別の菓子店「よねた製菓」の話がしょっちゅう出てくる。
そういうわけで、かねて是非訪問したいと思っていた。
よねた製菓01 よねた製菓02
店は芦別駅の近くなのだが、
ここで駅前商店街は終わりです的な場所にあり、
ほっとするような疲弊感といったら失礼だが、
懐かしいような愛おしいようないい雰囲気がある。

よねた製菓03 よねた製菓04
ようへい氏をフィーチャリングした「ようへいまんじゅう」。
ソフトタイプの白餡の饅頭だ。

よねた製菓05 よねた製菓06
よねた製菓さんの代表的な作品「酒まんじゅう」。
この手のものは、ほんのりかすかに酒の風味がするだけで、
子供もなんなく食べられる、というのが一般的だが、
これは強めの酒風味だった。
自宅でウイスキーのつまみとして食べたのだが、
ウイスキーよりも饅頭の日本酒風味が勝った感があった。

そして、よねた製菓さんといえばこれ、「みそパン」(7枚入り324円)。
よねた製菓07 よねた製菓08
クセのない優しく素朴な味。
何かが出過ぎていたり、足りなかったりがない。
ちょうどいい。
ずっとつまんでいられる。
ウイスキーのつまみとしても最適。
味噌味はいい意味で弱めなのだが、
仮にこれに商品名がなかったとして、商品名を考えてくれと言われたら、
「みそパン」としか答えられないだろう。
歴史を感じるし永遠も感じる大切にしたい逸品。

無人駅巡りは楽しい。
それは無人駅自体にアドレナリンが分泌される快感もあるが、
その地域の雰囲気を感じ、そこにしかない食べ物を味わうことで、
楽しさに奥行きが出てくる。
商品目当てのふるさと納税では決して味わえない楽しさだ。


先日、帯広市にある喫茶店「大通茶館」の2階にあるスペースで
開催された芝居、「片づけたい女たち」を観てきた。
2015110802 
帯広に住み始めたときから、
昭和中期の香りがダイレクトに漂うこの建物が気になっていた。
ただ、ここを通るたび営業している気配がなかったため、
過去の遺物なのか、現在も稼働しているのか判然としなかった。

調べてみると、昼近くに開店して閉店は午後6時。
で、日曜日が休み。
ここを通るときはいつも閉店しているのも頷ける。

上の写真で、「片づけたい女たち」の看板がある箇所は、
通常時、「劇団演研 団員募集」の看板が掲げられている。
そして、芝居が行われる期間のみ、看板が掛け替えられる。

芝居鑑賞が好きな私は、
とりあえず一度芝居を観てみたいと思った。
帯広に住み初めてからの1年半の間の記憶をたどると、
ここで芝居が行われるのは今回で3回目だと思う。
過去の2回は、日程が合わず残念ながら断念していた。
今回やっと、芝居日程と私のスケジュールが折り合えた。

今回は6公演が行われるのだが、チケットはほぼ完売らしい。
私が観た回も満席だった。
ちなみに、キャパは40席くらい。
玄関や階段など、まさに昭和中期建設の民家そのものだし、
会場も、壁をとっぱらって演劇スペースに改造した感じだった。
  
2015110801
演者は、帯広市の劇団「演研(えんけん)」に所属する女性3人。
50代になった高校の同級生3人。
うち既婚者である2人が、久し振りに未婚者であるもう1人の
女性の部屋を訪ねてみると、ゴミ屋敷と化していた。

3人でゴミを片づけているうちに、
それぞれが抱えた悩み、不満、秘密が露わになる。
いわば、これまでの人生と今の生活において、
片づけられずにいる問題を、
コミカルに、ときにシリアスに描いた作品だ。

非常に楽しめた。
展開がきちんとしており、押しと引きのバランスも良かった。
伏線の作り方と拾い方もナチュラルで、巧くまとまっていた。

ただ、行ったり来たりのドタバタ部分がやや多く、
上演時間は100分だったのだが、
私の好みからすると、90分くらいに収めていたら、
もっとキレがあったし、コクも深くなったのでは、と感じた。

2015110803 
とはいえ、こうしたちゃんとした芝居を定期的にやっている劇団が
帯広にあることが素晴らしい。
芝居は、高校生の頃にベトナム戦争があったという設定に
なっていたので、私より10歳近く年上なのだと思うが、
3人の演技から、演劇が好きな気持ちや熱心さが伝わり、
心が澄んでいくような晴れ晴れとした気持ちになった。
その年齢になっても、好きな芝居を続けていることに感動したし、
エネルギーをいただいたような気がした。

会場は、いい感じの古さと、いい意味での怪しさと、
妙な懐かしさもあって、なんとも魅力的。
適度に狭いサイズ感も、雰囲気を良くしている。
お客さんは、高校生から60代までほぼ均等にいた。
帯広には演劇が好きな人が、ちゃんといるんだなと感心。

次回公演もぜひ足を運びたい。
近々1階にある喫茶店で飲食してみようとも思う。
ご苦労は多いかと思いますが、
劇団演研の継続と繁栄を素直な気持ちで願っています。
有意義な時間をいただき、ありがとうございました。


2015年11月5日木曜日、
帯広市のライブハウス「チャボ」にて開催された、
「風間ヤスヒロ Life is Better Tour 2015 森のコリドーにて」
オープニング・アクトとして出演した。
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セットリストは次のとおり。
1 大事な用事
2 いい知らせが聞きたい
3 ゆとり
4 トビラ

3曲の予定だったが、3曲目終了後、
会場の皆さんとの間でこんなやり取りになった。
「もう1曲どうぞ」
「いやいや、もう十分です」、
「そんな遠慮しないでやっていいですよ」
「時間の関係もありますしねぇ」
「時間なら気にしなくていいですよ」
「では、お言葉に甘えてもう1曲」

そういうわけで4曲やらせていただいた。
堅い雰囲気で始まったステージだったが、
会場の皆さんの反応の良さに助けられ、
次第にリラックスして、曲が進むごとに普段通りの感覚になった。

相変わらず安定感が不足してるなと。
結局のところ、つめが甘いなと。
そんな思いが頭をよぎりながらも、いい心持ちで楽しくできた。
会場の皆さん、ありがとうございました。
2015110501 

風間さんのライブは素晴らしかった。
当たり前のことだが、ロープーは凄いなと。
音楽に関して背負っているものの違いを痛感した。
そう思い知らされることも良い経験だ。

風間さんは、親交のある十勝のミュージシャンとのセッションを
織り交ぜながらライブを展開した。
計4人の方とセッションした。
なかには、いきなり歌詞とコード進行を見せられて、
リズムをちらっと確認しただけで、
あとはアドリブで演奏していた曲もあった。
凄いな、こんなことできちゃうだなと、ひたすら感心するのみ。

風間さん(キーボード)とチャボのタクローさん(ベース)とのセッション
2015110503

風間さんがチャボでライブをする際は、
ぜひまた参加させていただきたい。
叶うなら今度は私の曲をセッションしてみたい。
風間さんのキーボードはどんなアレンジで絡むのか。
それを想像したらワクワクする。
そんな日がいつきてもいいように、
いい感じで音楽活動を続けていたい。

風間さんのライブを観ながら、
濃いめの芋焼酎のお湯割りを何杯か飲み、
適度にとろーんとしながら心地よい時間を過ごせた。
23時近くにチャボを後にし、
タナカ氏と「笑福」(帯広市西3南10)にて改めて打ち上げ。
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焼き餃子とソース焼きそばをつまみに瓶ビール。
それなりに飲んだ後、帰宅前にちょっと寄るには最高、最適な
ラインナップだ。
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気心の知れた同士なら、やはり瓶ビールがいい。
「もうそんなに飲めないよね」と言いながら店に入るのに、
瓶ビールでちびちびやっていると、なぜかいけてしまう。

「もう一本いきますか」を繰り返し、
閉店時刻が近づき、「次の一本で最後にしますか」で締めくくる。
理想的なパターンだ。
またしても楽しい酒だった。

締めのソース焼きそばは、なぜあんなに美味しいのだろう。
実際、飲んで家に帰った後、ホンコン焼きそばをつまみにして、
ちょっとだけ飲むことがある。
この10年における変化は色々あるが、
あんかけ焼きそばよりも、ソース焼きそばを欲するようになったのも
そのひとつだ。

2015110502 
ライブの話に戻るが、風間さんだけではなく、
セッションをした4人の方々も凄いなと思った。
何が凄いかというと、身体の中への音楽の染みつき度合いだ。
「こんな感じでやろうか」という簡単な打ち合わせだけで
きちんと人に見せられる形でセッションをする。

私はそれなりに練習し、準備してきたものでなければ、
人前でやれる自信がない。
それは自分の中への音楽の染みつき度が足りないからではないか。
幅にしても、深さにしても足りないというか、
音楽は、食事や睡眠や仕事などとは別の場所にある特別なもの
のような位置づけなのだが、
セッションをした方々は、音楽が食事などと同じ位置にある。
つまり、特別なものというより、
生活の中に当たり前の存在として、いつも近くにあるように思えた。
音楽という引き出しが、すぐ手の届くところにあるのだ。

そうありたいなと思う。
自分の未熟さを再認識した。
しかしその未熟さを楽しめた。
まだまだやるべきことがある。
有り難いことだ。


先日、JR富良野駅からJR滝川駅の間にある無人駅を訪問した。
この間は「10」の駅があり、うち無人駅は6つ。
ちなみに有人駅は、富良野駅、芦別駅、赤平駅、滝川駅の4つ。

小規模な無人駅巡りと思われるかもしれない。
しかし、帯広から富良野まで約120km。
富良野から滝川まで約60km。
寄り道なしで往復360km。
実際は寄り道をしたので380km近くを走った。
晴れたり、雨が降ったりした中、一日がかりでの旅となった。

この区間の無人駅は、どれも国道や主要道道沿いにあり、
民家もすぐ近くにそれなりにある。
なので秘境感はまるでなく、風光明媚でもない。
しかし、面白い発見があった。

富良野から滝川駅に向かい、登場する無人駅は、
島の下駅、野花南(のかなん)駅、上芦別(かみあしべつ)駅、
平岸駅の順である。
この4つの駅の駅舎の写真を並べてみよう。

島の下駅
2015110401 

野花南(のかなん)駅
2015110402 

上芦別(かみあしべつ)駅
2015110403 

平岸駅
2015110404
お気づきになっただろうか。
色や左右の違いはあれど、駅舎のデザインが全く同じなのだ。
これは面白い。
広さも古さも同じくらいだった。
ということは、同じ時期に建てられたものなのだろう。
この発見だけで、結構満足してしまった。

次に登場する無人駅は「茂尻(もしり)駅」
ここは駅舎のデザインが異なるものだった。
2015110405
駅舎は小高いところにあるのだが、
なにゆえ駐車場がこれほど広いのか。
炭鉱が栄えた頃は、これだけのスペースが必要だったのだろう。
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残念なことに、駅舎の真ん前にエクストレイルが駐められていた。
プラットホームが工事中で、その現場を見に来た関係者の車だった。
早く立ち去ってくれないかと、
工事中のプラットホームで写真を撮りまくり、
無人駅マニアぶりをアピールするも、全く帰る気配なし。
無人駅マナーを身につけてほしいぜ。

この駅舎は異様だった。
上の右側の写真は、駅舎の入口から撮ったのだが、
駅舎内に置かれているものが何もなかった。
右を見ても左を見ても空っぽだった。
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結構広いスペースだけに何もないのが激しく違和感。
夜に来たらちょっと怖いかも。

最後に登場する無人駅は「東滝川駅」
滝川駅の手前の駅だ。
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今回見た駅舎の中で最も年数を経過していた。

この後、滝川に到着。
楽しみにしていた昼食だ。
行き先は「喫茶マリン」
JR滝川駅から北に3kmくらいの住宅街にある。
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札幌に住んでいた頃から行ってみたかった店で、
実際4、5年前に訪れたことはあったものの店が開いていなかった。
そんな経過があったので、やっと来られた気分だった。

お目当てはこれ、カツカレー750円
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そう、こちらのウリは、デカ盛りである。
これは大盛りではない。普通盛りだ。
カレーの奥にあるBOXティッシュと比較で、
どれほど大きい皿に盛られているのかがわかるだろう。

また、ライスは高く盛られており、
左側にあるコップとさほど変わらない高さだった。
ライスは2合くらいあったと思う。

周りのお客さんを見ると、やはりカツカレーを食べている人が多い。
しかし、8割程度の人はライスを残している。
私は、無理をすれば食べきれると思った。
それより気になったのがルーの量だ。
ルーの量は普通に比べればもちろん多いのだが、
このとんでもない量のライスとではバランス的に少ない。
そのため、ちょっとのルーでライスを食べたり、
カツにルーをかけないで食べたりして調整した。
その結果、完食したのであります。
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ルーは、業務用喫茶店カレーという感じの味。
特徴的な旨みや深いコクや独特のこだわり的なものは感じないが、
普通に美味しく食べられる、やり過ぎ感のない味。
は北空知産なのだろうか。
つやがあり、適度にもちもち感があり、美味しかった。

他のお客さんがオーダーしたカツカレー以外のメニュー、
例えばかつ丼や焼きそばもデカ盛りだった。
見ているだけでワクワクするし、ドキドキした。
再訪間違いなしだ。

ちょっと気になったのは、ほとんどのお客さんがライスを残すため、
おそらく捨てられる量も相当なものになること。
せっかく良質の米を使用しているだけに、もったいないなと。

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余談だが、このお店の建物は、
正面から見ると、ダイレクトにカラフルなマリン壁だったが、
横から見ると、マンションになっていた。
そしてマンションの名称が「マンション・マリン」。
やってくれるぜ。
素敵なことだと思うぜ。

念願だった「喫茶マリン」に訪問し、
特大のカツカレーに出会い、そして完食。
達成経験を積めた。
達成経験が多い方が、達成欲が強くなると思い、
たかが一食の食事にさえ達成を求める私は
ストレンジャーと言われても仕方がない。

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そしてこの日、もうひとつの達成。
根室本線のすべての無人駅を訪問したことになった。
根室本線は滝川から根室までの440kmに及ぶ路線。
3年かかって制覇した。

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帯広に住んでいるうちに、道東の無人駅はすべて行こうと思っている。
そして、ターゲットになる食事も頭の中で既に用意されている。
私にとっては当然の宿題だ。
宿題があるって楽しい、無人駅と食事と音楽活動に関してならば。



2015年10月31日土曜日、帯広市。
「スタジオ・レスト17周年記念ライブ」に、
ザ・ハート・オブ・ストーンとして出演した。

セットリストは次のとおり。
1 大事な用事
2 ゆとり
3 トビラ
4 抑制の川 解放の海
5 世界は発見にあふれてる
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体調、モチベーションともいい状態で臨めたが、
とかくこの世はままならない。
ステージに上がって音を出してみると、
どうにもバランスが悪い。
音に締まりがなく、放散していく感覚。
音の波をつかめず、おぼれ気味で展開。

それでもやり切るしかない。
冷静になれ、ニュートラルに身を置いて、身体の中心に重点を。
そんなことを意識しながらステージを終えた。
ただ、客席にはどういうふうに聴こえているんだろうという不安は
常にあった。
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結構いい状態でライブに臨めたにもかかわらずこの状態。
予期せぬ音の返りに対応できず。
というか、そもそも予期できる音を出せない。
まだまだ実力不足なのだと痛感した。

しかし、スタジオ・レスト17周年記念ライブに出演させてもらえたことは、
なんとなく帯広ロック業界の一員になれたような気がして、
実に嬉しく有り難かった。
未だに安定感に欠ける演奏をする中年野郎にも声をかけていただき
感謝は尽きない。

ありがとうございました。
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ライブの後は、久し振りにメンバー全員で打ち上げ。
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ライブの出来がどうであれ、打ち上げは楽しむ。
出演させてもらえたことに感謝し、
メンバーが帯広まで来てくれたことに喜びを感じ、
純粋にお疲れ様の気持ちで飲み、語る。

無国籍料理「えん」に入店。
お通しの「もつ煮込み」を食べて、これは「当たり」だと思った。
実際、どの料理も美味しかった。
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特に右の写真のピザは、メンバー全員が絶賛。
土台が「いももち」になっており、チーズも旨みにあふれ、
テンションの上がる逸品だった。
写真にはないが、オムレツも非常に美味しかった。

ライブは今ひとつの出来だったが、
打ち上げは心と身体と環境がうまくかみ合ったのだろうか。
もう一件訪問。
北の屋台の西側の入口にあるたこ焼き屋にて二次会。
今年の夏以降3回目の訪問だ。
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二次会は、私、ギターのタナカ氏、ドラムのオダ氏の3人だった。
この3人は高校の同級生である。
50歳も間近になって、同年代の仲間がいることが有り難い。
長い付き合いがあり、対等にものを言える人は重要だ。

その人が楽しそうだったり、やる気が感じられたり、

逆にノリがいまいちだったり、何か不調だったり
そういう態度や言動を見て、自分を矯正していく。
もちろん大人になって、お互いに気を使うところはあるだろうが、
率直で自然体なメンバーの姿は、
自分を映す鏡なんだなと考えるようになった。

そして、同級生3人に交じり、ベースを弾くミチ氏は3歳年下だ。
私がミチ氏の立場なら、やっていけるだろうか。
タナカ氏もオダ氏も、「オレならやっていけない」と言っていた。
ミチ氏はホテルに帰り不在となった3人の二次会でそんな話になった。

ミチ氏は、このメンバーの中で、
辛いことや、やりにくいところもあっただろうし、今もあるだろう。
それでも20年以上も続いている。
ミチ氏は凄い。
こんなに熱心にやってくれる人はいない。
ミチ氏の存在は貴重だと改めて思う。
感謝しかないな。
何年かしたら感謝のイベントでもやろう。
そんな話で打ち上げは締めくくられた。
最高だな。




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