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最初は、しっかりお腹をすかせて、がっつりスパカツを食べたい、
という欲求から始まった。
どこのスパカツを食べよう、どうやってお腹をすかせよう、
そんなことを、面白さがあって、でもちょっと面倒くさくて、
何気に達成感もある方法で、と考えた結果、
長距離を歩いて食べに行けばいい、という結論に至った。
これが今年4月に試してみた「大人の遠足」のきっかけだった。

最初は一度やってみよう、という軽い気持ちだった。
ところが、やってみると何となく楽しく、くだらなく、すっきりする。
なので、帯広から清水、池田、士幌、更別と
東西南北4方向に歩いてみた。
十勝がこれまでの一年間とは少し違って見えた。

注意すべきは無理をしないこと。
苦しくなったらすぐにやめようといつも思っている。
根性や信念やプライドなどは皆無だ。
どこまで行けるのかという限界への挑戦や、
どれだけ早く行けるのかという時間との戦いなど全くない。
適当で気ままなのだ。
東西南北4方向への「大人の遠足」を第一章とし、
これにサブタイトルをつけるなら、「急ぐ旅じゃないんだ」だ。

第一章の終わりは更別村到達だった。
そこから第二章が始まった。
更別村から北上し、中札内村まで約8Kmを歩いた。
目指したのは、「パルティいちまる中札内」だった。
いちまる中札内2

そう、大人の遠足第二章は、全ての「いちまる」に歩いて行くことだ。
今年10月1日、いちまるスーパーがイオングループに
吸収合併されることになった。
十勝歴1年2か月程度の私であるが、ショックな出来事だった。

その地方にしかないチェーン店というのはちょっと魅力的で、
20数年前に初めて帯広を訪れたときも、
いちまるスーパーに行くのが何気に楽しみだった。

今だって、余市に行けば「スーパーチェーンSHIGA」に時々寄るし、
留萌に行けばチューオースーパーに必ず行く。
そういう存在が十勝から無くなるのは残念なことだ。

いちまるは、十勝管内に14店舗があり、うち10店舗は帯広市内。
残りの4店舗は、音更、清水、池田、中札内にそれぞれ1店舗がある。
これを知ったとき、「いちまる閉店」と「大人の遠足」という二つの点が
線でつながった。
そういうわけで、大人の遠足第二章のサブタイトルは、
「サラバいちまる」
だ。

ルールは二つ設けた。
ひとつは、帯広市内のいちまるは全て歩いて行き、歩いて帰る、
帯広市外のいちまるは往路だけは必ず歩く
こと、だ。
もうひとつは、訪問したいちまるで
必ず何か買うか、食べるかする、
ことだ。

まずは中札内村の「パルティいちまる中札内」をクリアした。
いちまる中札内1 

池田と清水のいちまるは単独歩行にする。
そして帯広市内10店舗と音更町内1店舗の計11店舗は、
2回に分けて訪問する予定だ。
というわけで、「サラバいちまる」シリーズは、
中札内の後、4回にわたり歩くということだ。
週末は色々と用事があるので、9月までかかるだろう。

いちまる中札内3
中札内の店舗は、思ったよりも広く、品物も充実していた。
訪問したのは日曜日の14時台だったが、
お客さんはひっきりなしに来店していた。

ここで購入したのは飴。
いちまる中札内4 
ヴェルターズのキャラメルキャンディとトップバリューの黒糖飴だ。
この2種類の飴は、自宅と職場に常備している。

ヴェルターズの常備歴は10年以上になるだろう。
クリーミーで水飴っぽさもある甘さ強めのテイストは、
私の中でのキング・オブ・キャンディだ。

トップバリューの黒糖飴は、これまで色々と味わった黒糖飴の中で
最もクセがなく、甘さの抑え加減が良く、コストパフォーマンスも秀逸。
90円である。非常にお得だ。

こうして「サラバいちまる」の旅が始まった。
この先、いちまるを訪問する過程で、
ジャングルのカレーや、ひまわりのナポリタンや、
フランスベーカリーのパンや、サーティワンアイスクリームを
食べたりすることだろう。
恐縮ながら、どれもまだ体験していない。
これらを味わうのも大きな楽しみだ。
これを機に、いちまるビギナーから、いちまるマスターへと、
一気に駆け上がり、思い切り自己満足したい。

大人の遠足は、アイデアとユーモアが生命線だ。
自分で自分を、「よくやるよね」と、
ちょっと笑ってしまう感じを大切にしたい。
実は音楽活動も、そういう心持ちでやっている。

いい加減にやっているわけではない。
自分にフィットする適当なところに収まるよう真剣にやっている。
そういう意味では、「いい加減」ではないが、
「良い加減」になることにはこだわっているのかもしれない。


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今年4月から、「大人の遠足」と銘打って、
帯広市から片道25~30kmの距離を歩き、
がっつりした昼食を食べて公共の交通機関で帰ってくるという、
極めてプライベートで、メッセージ性も信念もない試みを始めた。

これまで西方面(=清水町御影)、東方面(=池田町豊田)、
北方面(=士幌町市街地)と三度にわたって実施した。
西、東、北と行ったなら、南も行かなければ収まりがよくない。
というわけで、6月21日日曜日、更別村まで遠足してきた。

スタートはいつものようにJR帯広駅。
今回は片道が35kmオーバーとなることを考慮して、
朝5時30分に出発。
20150621更別1 

早朝から好天に恵まれ、風も弱く、絶好の大人の遠足日和となった。
JR帯広駅から西5丁目通をひたすら南下し、
国道236号線に出てさらに南下。
住所が「稲田」から「川西」に変わるところで
1時間が経過(午前6時30分)。
20150621更別2

日曜日の早朝ということで車の数も少なく、
心が乱れることなく自然体で歩けるのは気持ちがいい。
音楽もラジオも聴かず、淡々と歩を進める。

川西市街地のバス停で朝食。
身体にエネルギーが注ぎ込まれたのを実感する。
川西から10分あまり、愛国のあたりで2時間が経過(午前7時30分)。
20150621更別3

愛国を過ぎると、突如音楽を欲した。
というか、明確にスティービーワンダーを聴きたいと思った。
「イズント・シー・ラブリー」、「スーパースティション」、
「マスターブラスター」。名曲揃いだ。
スティービーワンダーが流れ、やわらかい日差しと風を受けながら、
十勝平野をひたすら南下。
何も考えることなく、無心になっていくのを感じる。

スティービーワンダーの後は、カーペンターズを聴き、
ポール・バター・フィールドを聴いた。
そのうち3時間が経過(午前8時30分)し、大正に到着。
20150621更別4

ここから国道236号線を離れ、帯広空港通りと呼ばれる道道へ。
十勝平野のど真ん中的風景が続くうちに4時間が経過(午前9時30分)。
20150621更別5
驚いたのが歩道に咲いていた赤い花。
大正地区から帯広空港近くまでの7、8Kmの区間、
途切れることなく植えられていた。
凄い労働力だ。
何人で、どれだけの時間をかけて植えたのか。
車で走っていたら気づかないだろう。
歩いてこそ思い知るマンパワーだ。

十勝大平原の中の真っ直ぐな道が延々と続く中、
5時間が経過(午前10時30分)。
20150621更別6
音楽を聴くのにも疲れてきて、緩い風の歌を聴きながら歩く。
車の数が少ないと、ストレスを感じない。
その結果、疲れも軽減される。
雨の中、がんがん車が行き交う国道を歩いた清水町や士幌町までの
道程よりも、距離は長いのにずっと楽である。

そして、歩き始めて5時間30分後(午前11時)、
更別村のレストハウス「かしわ」に到着。
20150621更別7

更別村を歩いて目指そうと構想を練り始めたときから、
昼食は「かしわ」でカツカレーを食べようと決めていた。
いや、「かしわ」でカツカレーを食べたいから
更別村を目指すことにしたというのが正しい。
20150621更別8
「かしわ」は豚丼で有名だ。
遠方からも食べに来る人も多い。
私も以前に食べた。
20150621更別22
帯広に住んでから1年3か月の間に、
10店くらいで豚丼を食べたと思う。
その中で最も美味しかった。
炭焼きの香ばしさとクセのない上品な旨みのある肉に感動した。

その時思ったのは、これならカツカレーも相当美味しいはずだ、ということ。
それ以来、かしわ再訪の機会をうかがっていた。
それが実現した。
しかも、5時間30分も歩いた後に食べるという
最高のシチュエーションで。
20150621更別9

そしてカツカレー登場。
20150621更別10
カツが大きいぜ。
十勝らしい重ためのルーも良い色合いだ。
ルーの量がたっぷりなのもポイントが高い。

大きな期待感をもって口へ運ぶ。
美味しい。まじで美味しい。
少し甘めで濃いめのルーの煮込まれ感がたまらない。
ライスのかたさも丁度いい。

カツはどうなんだ。
最高だ。
やはりクセのない上品な肉の旨みが際立っている。
20150621更別11
しかも、カツの中の肉は二枚重ね。
いわばミルフィーユ状態だ。
この食感がまたいい。
あまりの美味しさにどうしたらいいのかわからなくなった。

これまでに食べたカツカレーの中でトップ3に入る。
ちなみに他の2つのカツカレーは、
今はなき岩内町にあった「福井庵」のカツカレーと、
現在も食べられるJR札幌駅エリアにある「コロンボ」のカツカレーだ。

福井庵は超和風のあっさり味、
コロンボはスパイシーなゆるめのいルーであるのに対し、
かしわは、コクのある煮込み系。
この系統のカレーの中では、他の追随を許さないほど決定的に美味しい。
大満足だった。

ちょっと気になったのは、店にあった道新スポーツ。
訪問が午前11時だったこともあり、
きれいに畳まれており、まだ誰も読んでいない体だった。
毎週末楽しみにしている競馬の記事を見る。
20150621更別12
なんと、鉛筆で予想のメモがあるではないか。
カレーの美味しさに衝撃を受けだが、この新聞の有り様にも驚かされた。

それにしても美味しいカツとカレーだった。
ボリュームもあり、通常時に車で訪問していたら
結構きつかったと思われる。
長時間ウォーキングの後だと丁度いい量だった。
再訪かつ再食間違いなしだ。

かしわを後にしてから、畑地景観を楽しみながら、
更別市街まで約8km歩いた。
20150621更別13
絶品カレーでエナジーが注入されたこともあり、
痛みや疲れに苦しむこともなく歩けた。

更別市街地で、ここに来た証となるフォトを撮っておかなければと
思ったが、適当なものがない。
そこで更別村役場へ。
20150621更別16
日曜日だったため、車が一台もない。
なんとも不思議な感覚だった。

この後、更別村から帯広方向へ向かい、
中札内村市街地まで約8km歩いた。
中札内村に来た証となるフォトを、ということで中札内村役場へ。
20150621更別17
やはり車は一台もなかった。

20150621更別21
そして、その名もズバリ「中札内」という停留所から、
十勝バスに乗って帯広に戻ってきた。

20150621更別20
帯広駅到着は午後4時前。
約10時間30分に及ぶ遠足だった。

これで帯広から東西南北に向かった大人の遠足は完結。
ただしこれはあくまで第一章だ。
既に第二章は始まっている。
これは近いうちに記事にしよう。

一般の方から見れば、私の「大人の遠足」は、
何やってるんだろうね、という感じだろう。
そういう感想が一番ありがたい。

「大変だろうな」とか、「がんばるなあ」と思われてはいけない。
「よくやるよね」と、ちょっと笑われるくらいがいい。
なぜなら、お気楽なレジャー以外の何物でもないからだ。

大人の遠足だけではない。
私は様々なことに関して、「よくやるよね」と、
ちょっと笑われるくらいの質感や程度を求めているような気がする。



2015年6月23日火曜日、
帯広市のコミュニティラジオ「FMウイング」の
「おしゃべりアザラシ」なる番組に、
私のアコースティック音楽活動ユニットである「激しい雨」
として出演した。

8年前に留萌市にある「FMもえる」に出演して以来の
オン・ザ・レディオであったため、
果たしてフィットできるのか、いささか不安ではあった。

当日スタジオ入りをしてから、
タイムスケジュールについて打ち合わせ。
1時間の番組で7曲も流す内容だった。
ここから私の中でスイッチが入った気がした。

トークの時間が少なすぎると直感。
7曲のうち4曲が「激しい雨」の曲で、
2曲がライブ音源、2曲は生演奏だった。
生演奏は短縮できないため、
ライブ音源を途中でフェイドアウトしていいから、
トークの時間を増やしてほしいと依頼し了承を得た。
単純に曲をフルコーラスで流すより、
トークでから組み立てて雰囲気を作った方が
曲が生きると考えたからだ。

オンエアされた曲は次のとおり。
1 トビラ(ライブ音源)
2 無人駅のブルーズ(ライブ音源)
3 ゆとり(生演奏)
4 白樺の街(生演奏)

2015062301  
特に緊張をすることもなく、
放送が始まったらテンションが上がった。
激しい雨の結成経緯やユニット名の由来などの話から始まり、
オンエアした曲の内容を語らせてもらったが、
私をよく知る方ならば、
もっと喋らせてくれ的な前のめりぶりを感じたことだろう。

番組の冒頭、パーソナリティの方が、
「20代、30代の男女40%が恋人は欲しくないと回答」という
少し前にニュースになっていた話題を取り上げ、
そうした若者達に否定的な見解を示した。

私は番組の後半、
「恋人が欲しくない」という若者の気持ちがよくわかる、と
冒頭の話を強引に引きずり込んだ。
確かに面倒な部分はあるし、恋愛よりも大切にしたいこともあるだろう、
という趣旨の話をした。

その場はそれで終わったが、曲が流れている最中、
一人のパーソナリティの方が、
私の考えに対して批判的な意見をくださった。
「少子化なのに」、「恋愛は楽しいものなのに」、
「人と関わるのが嫌いなのか」、
「それなのに自分の曲を多くの人に伝えたいのか」など。

どうなんすかねぇ。
なんなんすかねぇ。
いちいち反論しても仕方ないし、そういう時間もなかったので、
最も傷ついた「それなのに自分の曲を多くの人に伝えたいのか」との
発言に対してだけコメントした。

自分の曲を伝えたくて音楽をやっているのではなく、
音楽が大好きで、曲を作ったり、ライブをするのが楽しいから
やっている。
何かのために音楽をやったら、つまらなくなるような気がするし、
純粋さが失われる。
自分の曲で何かを感じてほしい、というのは
おこがましいと思っている、と。

また、60%の若者が恋人を欲しがっているのに加え、
さらに、このアンケート対象外の若者は
既婚者か恋人がいる方なのだし、結構な数字ではないか、と。

お相手の方は納得されていないようだった。
それでいい。
どっちが正しいかという物差しを使うには適さない内容だ。
このやり取りはオンエアされていない。
このトークを継続したら、色々な意味で盛り上がっただろう。

この話に限ったことではないが、
何でもかんでも少子化に結びつけるような風潮が強くないだろうか。
ベストあるいはベターな選択を重ねて今がある。
望んだ結果、こういう社会になった。

20年前、30年前より少子化対策はかなり進んだ。
それでも子供をもうけない方や、結婚しない方がたくさんいる。
その意向もきちんと尊重すべきだと思う。
批判や押しつけをすることであってはならない。

                   ◆

そんなこんながありつつ、放送は無事終了。
楽しかったし、楽しめた。
生演奏もリラックスして気持ち良くできた。
詰めの甘さやおさえの弱さなどがあり、まだまだだなと感じつつも、
伸び伸びと普段どおりの歌と演奏ができた。

出演に導いてくれた「ヒデジーさん」と「ホーリーさん」に感謝である。
ありがとうございました。
また、メールをくださった方、ほんとうにありがとうございました。
いただいたメールの内容から広げて膨らませて色々なトークができるのに、
時間の都合で、ほぼ読んだだけになったのは残念だった。
遠くからインターネットラジオで付き合ってくださった皆さんも
ほんとうにありがとうございました。

タナカ氏との打ち上げも楽しかった。
2015062302 2015062303
最初はビールを飲んだが、その後はウイスキーのロックを連続。
2時間ちょっとで日付が変わる頃に終了したが、
ラジオ出演と生演奏でテンションが思ったよりも上がっていたのだろう。
ちょっと飲み過ぎた。
翌日(今日)は結構なダメージがあった。

それもこれも含め、幸せな日々を過ごせているなと思う。
何かのために音楽をやっているわけではない。
音楽活動自体が目的だ。
ただ、それをきっかけに、様々な人とのつながりが生まれ、
支えを得て楽しませていただいている。
感謝の気持ちを忘れるな。
いい一日だった。


私はアコースティック・ギターによるライブを、
一人でやる場合も、サポートメンバーとともにやる場合も、
「激しい雨」という名義で活動している。

昨年後半からは、タナカ氏と二人での活動が定着し、
メインで活動している4人編成のロックバンド、
THE HEART OF STONE」よりもライブをやっている。

そうすると知り合う方も少しずつ増えていくわけで、
そういうつながり中でラジオ出演をすることになった。
帯広のコミュニティラジオ、「FM WING」(エフエム・ウイング)で
毎週火曜日夜8時から放送されている「おしゃべりアザラシ」なる番組に
「激しい雨」として出演
することになったのだ。

放送日時は6月23日火曜日夜8時から9時まで
帯広市内でしか聴けない、ということはない。
なんとインターネットラジオにより、
全国どこでも聴くことができる
のだ。

「サイマルラジオ」というサイトを開き、
FM WING」と表示されたところをクリックすると聴けてしまう。
また、FM WINGのサイトから、
「インターネットラジオ~ウイングの放送がどこでも聴ける」
という箇所をクリックすると、サイマルラジオのサイトに移動する。
ぜひ聴いてください。
2015061901
出演は生放送。
「激しい雨」のライブ音源から2曲を流すとともに、
別の2曲を生演奏する。
当日は夜7時30分までにFM WINGのスタジオ入り。
出演するにあたり聞かされていることは以上だ。
それ以外は何も打ち合わせをしていない。
これで大丈夫なのか。

生演奏はそれなりにできるだろう、とは思う。
問題はトークだ。
フリートークをして、と言われれば、
何かと持論の多いタイプなので、
4曲を使いながらの60分間であればできるだろう。

しかし、フリートークではなく、相手ありの状態だ。
しかも、パーソナリティの方の仕切りで進む。
なのに打ち合わせ無しで、かみ合うトークができるのか。
不安だ。

とはいえ、ありがたい機会をいただいた。
ラッキーだし、ハッピーだ。
インターネットラジオを使えば、
しばらく会っていない人に私の様子を知ってもらえるし、
まだ会ったことのないブログ読者の方にも声を聴いてもらえる。
生放送なので、メールでメッセージを送ってもらうことだってできる。
ロマンチックなことだ。

このチャンスを生かして何かを、という期待や意気込みはない。
緊張もない。
見栄を張らず、等身大に素朴にやりたいだけだ。
しかし、本番が来たら、間違いなくスイッチが入るだろう。
果たしてどうなることか。
ぜひ、リスン・トゥ・ザ・レディオしてください。


2015年6月13日土曜日、
帯広のスタジオレストで行われたライブに、
ザ・ハート・オブ・ストーンとして出演した。

セットリストは次のとおり。
1 ゆとり
2 古びた喫茶店
3 トビラ
4 チャンス
5 何かが足りない
6 白樺の街

20150613ライブ2
ザ・ハート・オブ・ストーンとしては、
昨年10月以来の帯広でのライブということで、
すごく楽しみにしていた。

ライブの日の朝は興奮のあまり、朝4時過ぎに起床。
落ち着かないハートをニュートラルにすべく、
朝食前にクロスバイクで幕別本町まで往復。
30kmをライドした後の朝食はたまらなく良い。

その後、午前中に昼寝をしたり、
シュークリームやホンコン焼きそばを食べたりして、
いい感じの胸の高まりとリラックスの状態でライブハウスへ。

20150613ライブ1 
出演順は4番目だった。
出番は午後9時過ぎになることから、
一旦家に帰り、豆腐のお好み焼き、納豆、バナナ3本、
モヤシとニラと鶏肉のナムルなど夕食をとり再びライブハウスへ。
こういう感じもまたホームであればこそだ。
おかけで、非常に良いコンディションで本番を迎えられた。

20150613ライブ3 
セットリストは最近の曲ばかりにした。
オールドロック風な曲が多いのだが、今はこれが最もしっくりくる。
札幌から観に来てくれたA氏はライブの後、
「あったまってきた感じがした」と言ってくれた。
私も同じ感覚だった。

だんだん馴染んで、少しずつこなれてきて、等身大になってきた。
そのことをうまく言い表せずにいたのだが、
A氏の「あったまってきた感じがした」という言葉は、
まさにそれなんだよ、という気がして非常に嬉しかった。

目指す先は定めていない。
というか、今こうして好きな音楽を真摯に、それでいて肩の力を抜いて、
そして楽しんでやれていることが目指しているところなのかもしれない。
だから、すべてはオールライトな気分でライブを迎え、
ライブを終えられた。

いつものようにミスや納得できないプレイがあり、
足りない部分や盛りすぎた部分に反省と後悔をする。
それが次へのステップになる。
自分で勝手に課題に気づいて、それを乗り越えたいと思う。
まさしく独り相撲のようだが、こんなに楽しい独り相撲はない。

20150613ライブ4
帯広のバンドは打ち上げをあまりしない、という話をよく聞く。
そのせいか、ライブの終了時刻が札幌に比べて遅い。
23時を過ぎることも珍しくない。
日曜日でもそんな感じだ。

23時をまわってからでも打ち上げをする、という話をすると、
他の出演者から非常に驚かれる。
真っ直ぐ家に帰っても、一旦高ぶった気持ちに苦しむだけだ。
それを鎮めるのは外でのアルコールだ。
そして反省するとともに、その日のライブまでのなんやかんやを
一旦洗い流す。要はリセットする。
そうやって区切りをつけていくことでコントロールしている。

そういうわけでライブの後は、
久し振りにメンバー全員が揃って打ち上げ。
それだけで嬉しい。

お世話になっているライブハウス「チャボ」へ。
乾杯したのは23時30分頃。
ふと気づくとツェッペリンが流れている。
しばらく聴いていなかったが、こういう時に思いがけず耳にすると、
素晴らしいミュージックだなあと再認識する。

早起きした朝にはクリストファー・クロスを聴くという話をした。
少ししてふと気づくと彼の名盤「南から来た男」が流れている。
安易に安価な居酒屋で打ち上げするのも決して悪くないが、
フェイバリット・ミュージックとともに飲む打ち上げは最高だ。
そして「バンドメンバーで飲む酒が一番楽しい」という話になる。

打ち上げは午前1時30分過ぎまで続いた。
翌日も、翌々日もライブの疲れがあった。
しかしそんな疲れよりも、
ライブを迎えるまでの日々から打ち上げに至る一連の活動の楽しさが
完全に上回る。
完全に、だ。

また次のライブに向けて、あれやこれやと悩むことができる。
ありがたいことだ。



先日、豊頃町へ行ってきた。
本来は休日である日曜日に仕事で行くという、
切なさがにじむ豊頃町訪問だった。

と思いきや、切なさだけで始まり終わっては寂しい。
この訪問に便乗して楽しみにしていたことがあった。
豊頃町が十勝に、いや全道に誇る名店、「朝日堂」のドーナツを
買って帰ってくることだった。

帯広に住むまで、朝日堂のドーナツを知らなかった。
帯広から東側に30km強の位置にある3,300人ほどの町、豊頃に、
遠くから足を運ぶ、お菓子の名店がある。
そこのドーナツは、多い日には1,000個も売れる。
そういう話がにわかには信じられなかった。

甘いものが大好きで、とりわけ和菓子系、小麦粉系、あん系には
テンションが上がる私にとって、
ドーナツは今もなおハッピーな気持ちにさせてくれる、
夢や憧れの感覚を抱かせてくれるご褒美的フードだ。

昨年の秋、豊頃町へ行った同僚に頼んで、
朝日堂のドーナツを買ってきてもらった。
生地の柔らかさと、濃いめなのに抜けのいいクリームに魅了された。

それ以降、豊頃町へ行ったり、通ったりする機会が何度かあった。
当然に朝日堂も行程に入れる。
ところが、定休日だったり、夜が遅くて閉店していたりと、
巡り合わせがうまくいかなかった。

自らは訪問できないまま、年が明け、年度が変わった。
そしてクールビズに突入する直前、
ついに朝日堂に立ち寄ることができる環境が整った。
バービーボーイズ的に言えば「チャンス到来」である。
訪問前日には、店に電話をして営業の有無を確認する年の入れよう。

仕事を終え、店の前に到着。
2015053101

結構近くにあるのに、なかなか手が届かなかったもの。
苦悩に満ちた夜があり、足を踏み出せない朝があり、
遠回りも寄り道もしたが、やっと出会うことができた。
これは恋だったのかもしれない。
いやそんなことはない。

相手方の扉は開いていたのだ、定休日を除いて。
当方が自ら踏み出すのではなく、
何かに便乗して踏み出そうとしていただけだ。
つまりは手間と時間をかけようとしなかった。
哀れな言い方をすれば、怠惰な中年のなれの果てだ。
それでも絶品ドーナツに出会えた。
チャンスを何度もくれる恵まれた国だ。

余談が多くなってしまった。
ドーナツは7種類売れられていた。
これまで食べたことがあるのは、カスタードとあんドーナツ。
今回はどれにしようか。
ショーケースにおかれたドーナツを見て、そんな迷いは即座に消えた。
次の瞬間、店員の方にこう告げていた。
「全種類ひとつずつください」

これ以外の選択が浮かばなかった。
それほどに、ドーナツそのものと、ドーナツのディスプレイの引きが強かった。

ドーナツは箱詰めしてくれた。
ちなみに7種類で810円。
2015053102
素晴らしいケースだ。

シンプルであるがゆえ伝統の重みを感じるデザイン。
由緒正しいとは、まさにこのことか。

箱を開ける。
2015053103
思わず笑顔になってしまう。
素朴でありながらも風格があり、
ありふれていそうで実は気品がある。

まずは2つほど食べて、後でいくつか食べて、残りは冷凍して。
やっと入手したドーナツだ。
大事に大事にゆっくり味わって食べたい。

2015053104
左がカスタードクリーム、右が生クリーム。

どちらもたまらなく美味しいのだが、とりわけカスタードが素晴らしい。
懐かしい雰囲気の優しい甘さは、しっかりしつつ、すっきりしている。
生地の柔らかい食感と相まって、絶品ドーナツに仕上がっている。
これまでに食べたドーナツの中で一番好きだ。
そう言い切れる。

カスタードと生クリームの美味しさが呼び水となり、
あんドーナツも食べたくなった。
これも生地とあんの味のバランスがいい。
親しみのあるほっとするドーナツだ。

やっぱり私はあんこが大好きなのだ。
それを再認識したことで、さらにあんこを欲した。
というわけで、球形の「あんボール」にも手をつけた。
これは生地もあんもやや固め。
生地が薄く、あんの占有率が非常に高い。
惜しげもなく投入されたあん。
ビー・ハッピーだ。

あんがこれだけ美味しいなら、チョコレートも期待できる。
という感じで、結局7種類全部を立て続けに食べきってしまった。
カスタードドーナツ以外は小さめなせいか余裕だった。
むしろまだ食べたい欲求が高いままだった。

もうドーナツはないので、買い置きして冷凍してあった、
札幌のパン屋「どんぐり」の豆パン3個を解凍して食べた。
それでやっと落ち着いた。

繰り返しになるが、カスタードクリームがとりわけ美味しい。
次回訪問時はこれのみ20個くらい買って、
冷凍保存をしておこうと思う。
いや、それだけではない。
あんドーナツとあんボールも買い置きしておきたい。

やっと手に入れたドーナツ。
最初は1個ずつ、ふさわしい時に食べようと思っていたが、
結果的に一気に食べきった。
しかし、後悔など全くなかった。
むしろ、食べたいときに思い切り食べられる幸せをかみしめた。
当初の計画とは違ったが、
あまりの美味しさにドーナツってもいい、
いや、どーなってもいいと思った。

日々の生活においては腹8分目が理想的だ。
それは食生活だけではなく、仕事も遊びもそうかもしれない。
少し余力を残すことが、次への欲求につながる。

ただ、腹8分目を継続していくのは辛い。
腹9分目を続けることだって強い意識と努力が必要だ。
毎日がそれではストレスがたまる。
結果的に、いい考えが浮かばないし、いい結果も残せない。
たまに許してあげなきゃ。
ときには解放しなくちゃ。
要は少し長い目で見てバランスを保っていくことだ。
これは言い訳か。
言い訳していいわけ?
いいことにしてほしい。


もう10日ほど前のことになるが、
5月23日土曜日、帯広からクロスバイクで本別町まで行ってきた。
20150523本別1 
往復105km、強風にあおられ8時間に及ぶライディングとなった。

往路は楽だった。
帯広から池田町までは追い風まじりの横風、
池田町から本別町までは完全な強い追い風となり、
大してペダルを踏んでいないのに進んで行くような感覚だった。

ただ、道端の草は横倒しになり、樹木もかしがるほどの風で、
帰り道は大変なことになるぞという不安と恐怖を感じていた。
ところで、「かしがる」は北海道弁なのかもしれないと今思った。

復路の体力を温存するため、だらだらペースで、
二度ゆっくりと休憩をとりながら本別町を目指したが、
それでも3時間をきって到着。

今回本別町に行った最大の目的は、
「浮舟」の「にんにく焼き」を食べることだった。
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「浮舟」は、分厚くてビッグな豚肉を提供する店としてフェイマスで、
本別町以外にも多くのファンがいる。
本別町以外のお客さんが最もオーダーするであろう「とんてき」は、
昨年4月に体験した。

その際、「にんにく焼き」も、すこぶる旨いという話を聞いた。
しかし、にんにくの量が尋常ではないため、
勤務時間中の昼食としてはNGだと同僚にアドバイスを受けた。
ならば休日に食するしかない。
その機会を一年間うかがっていた。

なにせ500gくらいあるのではないかと思われるサイズである。
帯広から1時間車を走らせて食べに行くよりは、
3時間ペダルを踏んで食べに行った方が格段に美味しいだろう。
そう考えたことが全てだ。
理由はそれだけだ。

で、開店時刻ちょうどの11時30分に入店。
すると最早10人程度お客さんがいて、
既にとんてきを食べている人もいた。
いったいどういうことなんだと思ったが、
どういうことでも別に問題はないとも思い、
早速「にんにく焼き」をオーダー。
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豚肉をどーんと受け入れるにはベストな空腹感。
受入体制は万全だ。
いい状態にコーディネイトできた。

オーダーから30分ほどして「にんにく焼き」登場。
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壮観だ。
素晴らしい眺めだ。
この肉を切って、口に放り込み、
噛むことによって生じる肉の旨みとニンニクの香り。
それが今カムトゥルーしようとしている。

少し角度を変えて見てみよう。
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威風堂々とはこのことか。
料理という言葉では収まらない。
これは芸術作品といってもいいだろう。

で、ついに食べる。
やっぱり美味しい。
いい肉だなあとしみじみ思い、焼き加減の絶妙さに感心。
ニンニクもくどさはなく、むしろすっきりしている。
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薄味のタレが肉の質の良さを際立たせており、どんどん食べられる。
クロスバイクを漕いだ来たせいもあるが、
食べ終わったとき、まだ食べたい、もっと食べられると思った。
見た目からは意外なほどに、いい意味であっさりしており、
変な重たさが全くないのだ。
つまり、肉料理として、これだけで完結している。

その反面、ライスが意外に進まない。
あくまでこのタレは肉を引き立てるものであり、
ライスを引き込むものではないからかもしれない。

気になったのが、常連客の方々のオーダー。
豚丼としょうが焼きの方ばかりだった。
また来なければならない。
にんにく焼きに満足しつつも、新たな宿題もいただいた。

                  ◆

往路での強い追い風が、復路への懸念を生じさせたので、
店を出たら早速帰路についた。
本別町内の散策や寄り道をすることもなく、
浮舟でにんにく焼きを食べるためだけの本別ツアーとなった。

で、予想どおり、帰り道は向かい風に苦しめられた。
時速10kmにも満たないスピードで走った箇所もあったし、
嫌になってペダルを踏むのを中断した場面もあった。

ニンニクと豚肉から得たエナジーだけでは足りず、
途中、池田町のセブンイレブンでドーナツ2個を食する。
それさえも向かい風に体力をもっていかれた。
これまでのクロスバイクツアーの中でトップ3に入る過酷さだった。

結局、復路には4時間を要した。
池田町のセブンイレブン以外では休憩をとっていないのに、
52.5kmにそれだけの時間を要した。
帰宅後の消耗度も大きく、翌日もダメージがあった。

しかし、より美味しくデカ盛り的メニューを食べるために、
わざわざ面倒くさい方法で店に行くのはすごく楽しい。
それは、滑稽なことだし、ちっぽけなことだ。
でも、食べたいものを、
心身ともにベストなコンディションに整えて食べるというのは、
ある種の達成感があり、それが次の希望につながるように思う。
達成感は滑稽でちっぽけなものでいい。
達成感を味わうことに意味がある。



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