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か月ぶりに、私のソロ活動である「激しい雨」でのライブがある。

日時 20131123日(土)18時スタート
■場所 REVOLVER
     (札幌市中央区南1西24 エスタアベニューB1F
出演 LINDA/激しい雨/ホーガン小林/Johnny輪島
     
(出演順)
■チケット ¥1,000(+1ドリンク ¥500

会場は円山。
私にとっては馴染みの薄い地区だ。
狭い道が多く、そこに背の高いビルと小さな店が混在し、
不自然に自然があり、どことなく東京っぽいごちゃつき感がある街。
円山はそんな印象が強く、なんとも落ち着かない。

伏古や丘珠に安らぎを感じる私からすれば、
なぜ円山に住みたい人が多いのか、よくわからない。
しかしそれは、単に価値観とセンスの違いであって、
良いとか悪いとか、勝ったとか負けたとか、
愛とか恋とかの問題ではない。
そして誰のせいでもない。
だから私は円山を楽しんでこようと思う。

これまでのソロ活動ライブでは、カバー曲を織り交ぜていた。
今回のライブは、全て自分の曲にする予定だ。
譜面台はいらないぜ。
そして、与えられた時間は40分。
セッティング抜きで40分だ。
余裕で7曲できる。

先日のTHE HEART OF STONEのライブのMCで、
「11月23日のライブでは、晴れた午後にひとりぼっちなど
 古い曲もいくつかやる」と宣言した。
しかし、当時を知る人の来場が見込めないので、
80年代の曲は晴れたのみにして、
THE HEART OF STONE
の曲を新旧織り交ぜてやろうかと
考えている。
自分のやりたいこととニーズのバランスはやはり大切だ。
歌詞さえ整えば、新曲をやるかもしれない。

よろしくお願いします。

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今回は前置きもなく、いきなりブックレヴュー。
よろしくどうぞ。

■小野不由美「残穢」(2012年)
小野不由美「残穢」
タイトルは、「ざんえ」と読む。
けがれや災いが消えずに残っている、みたいな意味のようだ。
タイトルをすんなりと読めないのは、ちょっとしたストレスだ。
CDで「ジャケ買い」があるように、
私の場合、本では「タイトル買い」というのがある。
その点、「残穢」なるタイトルなら読もうという気にはならないのだが、
山本周五郎賞受賞作というブランド力の興味が勝り、読むことに。

一人暮らしのマンション。
リビングの隣りの和室で、時々畳を擦る音がする。
その音は日を追うごとにひどくなる。
霊がいるのではないか。
疑問にかられた住人は、その部屋の以前の住人に何か不吉なことが
あったのではないかと疑問を持ち、調べ始める。
やがて、住人が短期間で変わる、居つきの悪い部屋であることを知る。
また、その土地に過去に災いが起こっていたことを突き止め、
最終的には大正時代の九州での出来事にまで及ぶ。

端的に言うと、マンションに棲み着く悪霊の原点をたどる物語である。
怖い、でも、面白い、と多くの評価を得ている作品なのだが、
物語ではなく、ルポを読んでいるようで、
迫ってくるものがなく、つかみどころがないまま読み終えた。
展開の妙もオチもなかった。

登場人物が数珠つなぎに増えていき、収拾がつかなくなる。
これほど都合良く、過去の事件や奇妙な現象に結びつくのか。
その結びつきも接着力が弱く、気持ちがのっていけなかった。
相性の問題か。

■真保裕一「正義をふりかざす君へ」(2013年)
真保裕一「正義をふりかざす君へ」
タイトル買いしてしまった。
「正義」を大義名分にして、おごり高ぶり、人を見下す。
そんな人間が、がつーんとやられる痛快な物語だと思った。
実際は、不当に正義をふりかざす者が入り乱れるドタバタ劇だった。

長野県の小都市が舞台。
市長選挙をめぐり、立候補予定者への中傷、地元有力者の陰謀などが
複雑に絡む中、政争の発端になった秘密があぶり出されてくる。

7年ぶりに故郷である長野県に男が帰ってくるところから話が始まり、
不穏な出来事にどんどん巻き込まれていく。
前半はすいすいと興味をかき立てられながら読める。
ところが、中盤で動きが停滞。
その反動か、後半はめまぐるしくストーリーは転がる。

でも、どうだろう。
動機が弱く、つながりが薄い展開で、
そんな理由で、そんなことをするのか?という違和感が離れず、
中盤以降、いまひとつ気持ちがのっていけなかった。
ラストのどんでん返しも、そりゃないだろう、という感じ。
伏線が弱すぎる。

カレールーがあって、豚肉、タマネギ、じゃがいも、人参などがある。
料理を始めるが、肉じゃがを作っているとしか思えない展開。
やがてカレールーを投入するが、ヨーグルトだ、バナナだ、コーヒーだと、
隠し味を入れすぎて味が混乱。
それでもなんとかカレーが完成、と思いきや、
作っていたのはカレードリアだった。
ドリアになる気配などなかったのに。
そんな感じがした。

■薬丸岳「友罪」(2013年)
薬丸岳「友罪」
埼玉県川口市のステンレス加工工場。
鈴木と益田という二人の20代の男が中途採用される。
鈴木は他人を寄せつけない雰囲気をまといながら、黙々と仕事をこなす。
コミュニケーションをとるのが苦手のようだ。

そんな彼を益田は気にかけ、少しずつ鈴木も心を開くように。
しかし、鈴木のちょっとした言動や彼が持っていた写真、
そうしたいくつかの点が、益田の記憶の断片が結びつき線になる。
鈴木は、かつて世間を震撼させた幼児連続殺害事件の犯人だった。
少年法によって裁かれ、服役を終え、実社会に戻ってきたのだった。

鈴木がその事件を起こした経緯については何も語られない。
ミステリでもなければ、伏線らしきものもない。
少年犯罪の「その後」を淡々と描いている。
描かれているのは、実は鈴木本人というよりも、彼を取り巻く人々がメイン。
これが良かった。
読み手に対して静かに投げかけてるかのようだ。
あなたならどうする、と。

自らの家庭を顧みず、鈴木の面倒を見続ける医療少年院の女性。
鈴木に好意を抱く工場の女性社員の暗澹たる過去。
それをネタに卑劣な嫌がらせを繰り返す男。
鈴木を激しく排除しようとする会社の同僚達。
インターネットによる総攻撃。

辛い。厳しい。

きちんと向き合おうとすればするほど、気持ちが踏みにじられる。
そこを耐えなきゃ、などと簡単に言えるものではない。
筆者は、答えを出していない。
というか、答えの出しようがないテーマだ。
辛い。しかし読み応えあり。

余談だが、薬丸岳さんの作品は、映像化されることがほとんどない。
映像化するには酷な内容が多いためかもしれない。
そんな中、現在、TBS系の月曜夜8時から、
「刑事のまなざし」が放送されている。
辛い過去を抱える刑事の人情味あふれるストーリーである。
松重豊。
脇役として、いい味、出してます。

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10月12日、ベッシーホールでのライブ。
観に来てくださった皆さん、たまたま観てくれた皆さん、
ありがとうございました。

セットリストは次のとおり。
1 袋小路のブルーズ
2 夜をどこまでも
3 無人駅のブルーズ
4 蛇行する川
5 家路は春の訪れ
6 三日月の舟

今回は渋めな選曲だったかもしれない。
これが現在の我々の自然な姿である。
我々にとって今一番熱いのが、このナンバーなのだ。

20131012ライブ1 

何度ライブをやっても、なかなか満足のいく出来にはならない。

エネルギーを凝縮し、内蔵に響くような、腰にくるような、
そんな声を、そんな音を出せたらと思うが、
緊張なのか、興奮なのか、知らず知らずのうちに力んできて、
上滑りしているような、放散しているような感覚になる瞬間があった。
ほんとに難しい。

しかし、これまで見えなかったものが見えてきている。
それをつかまえようとして、なかなかつかめない状態だ。
何はともあれ、前へは進んでいる。
毎回、少しずつ良くなっている。
「無人駅のブルーズ」は、やるたびにしっくり感が増しているし、
「蛇行する川」は、突き抜け感が安定してきた。


次のライブは、12月8日(日)、スピリチュアルラウンジにて。
またよろしくお願いします。

その前に、私のソロ活動名義、「激しい雨」のライブもある。
11月23日(土)、円山の「リボルバー」にて。
詳しくは別途お知らせします。

20131012ライブ2  
ライブの後は、ギターのタナカ氏と二人で打ち上げ。
この日は、まちなかのホテルは満室だったらしく、
他の二人のメンバーは、ライブ後、岩見沢市と共和町にそれぞれ帰宅。
タナカ氏の宿泊場所も、まちなかは確保できず、北18条だった。
ならば北24条で飲もう、ということになり、「なると」へ。

最初は瓶ビールをそれぞれ頼み、それぞれ手酌で飲む。
なぜかジョッキにせず、瓶ビールを2本だ。
完全に飲み終わるまで、次の飲み物を頼まない。
自分たちのペースで、ゆっくり飲む。
様々な日本酒を飲んだ。
お互いなぜか銘柄がかぶらないようにする。
食べ物はまとめて頼まない。
一品ずつ頼み、食べ終わる頃に次の品をオーダー。
こういう感じがいいのです。
ほんとに落ち着きます。

焼き鳥は2本しか頼まず、つぼ鯛を二人で食べ、いかげそを二人でつまむ。
松重豊のことをこんなに熱心に話している人いるのか?と笑い、
ニールヤングについての解釈に共感し合い、
自分たちの音楽活動を肯定する。
この日のタナカ氏の名言。
「ブルースじゃなくて、ブルーズなんだよね。
 佐野元春もブルーズって言ってるよね」
いいなあ、こういう打ち上げ。

ふと気づくと、店の客は我々だけになってしまったので、
店の方に、「お会計お願いします」と告げる。
「おあいそ」などという無礼で見下した言葉を使う人は
何様のつもりなのだろう。

店を出る。
別れ際、タナカ氏は、「じゃあ、おやすみなさい」と言って、
左手で小さく敬礼のポーズをした。
タナカ氏が、そんな仕草をするようになったのか。
ああ中年。このくすぐったさ。
タナカ氏も歳をとったんだなあ。

ライブが終わって気が抜けたような、寂しいような。
と同時に、「次こそは」と思う。
そんな気持ちになれるのは、幸せなことだろう。
これも、ライブを観に来てくださる方があってのこと。
改めて感謝です。
中年であることをわきまえた謙虚さと熱さを心に持って、
引き続きブルーズさせていただきます。

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽


ライブは1週間後となりました。
よろしくお願いします。

■日時 20131012日(土)1830分スタート
■場所 ベッシーホール
      (札幌市中央区南4西6晴ればれビルB1F)
■料金 前1,500円、当2,000
■出演 The Black Sheeps TOBIRA GRACE
       レンジ・オブ・モーション / The Red BullDog
       THE HEART OF STONE

私ども、THE HEART OF STONEの出番は「20時30分」の予定です。
全盛期はこれから先にやって来ることを感じられるライブになると
思います。
来られるぜひご連絡を。

                  ◆

さて、9月22日、根室からの無人駅巡りの続きである。
根室さんま祭りにて、胃袋はさんまオンリーで満たされた。
胃袋はおろか、視覚的にも、嗅覚的にも、
しばらくさんまに会いたくないほど占領された。

根室さんま祭りの会場から根室駅に立ち寄り、
その後、釧路方面に向かって、無人駅巡りを再開した時、
時刻は既に午後3時になっていた。
残りの無人駅は、約45kmの区間に7つある。
午後5時の日暮れまで2時間。
余裕でコンプリート訪問できるだろうと思ったが、
そう順調には進まなかった。

まず登場したのは、東根室駅。
01_東根室2
写真にもあるとおり、日本最東端の駅である。
とともに、日本最東端の無人駅でもある。

東根室地区は、それなりの住宅街である。
東根室駅は、住宅街から少しはずれた丘の上のような場所にあった。
見つけるのに思いの外、時間を費やした。

でも、いいなあ。この住宅地との距離感と殺風景な感じが。
01_東根室1
ちなみに、東根室駅には、日本最東端効果に加え、
ちょうど電車がやって来るタイミングだったこともあり、
無人駅としては破格ともいえる15人程度の方がいた。

東根室駅からの道道は、丘陵の原野の中を行く。
圧倒的に素晴らしい景色だった。
なんとなく小さな島にいるような感覚になった。
などと思っていたら、それほど遠くない距離に島が見えた。
03_落石2
後で知ったのだが、ユルリ島とモユリル島という2つの島だった。
これには驚いた。
無人駅を忘れて、しばし無人島の眺めを楽しんだ。

花咲駅。いいぞぉ~。これぞ無人駅だ。
02_花咲 

海を望むこんな景色を楽しみつつ、道道を行く。
03_落石1 

しかし、道東の雄大かつ壮観な景色と、魅力的な小さな集落に吸い寄せられ、
狭い道道を、あっちへ行ったり、こっちへ寄り道。
無人駅巡りは、遅々としてはかどらず、
まさに、二つの意味で、「どうどうめぐり」となった。

落石駅では、普通電車に遭遇。
やっぱりいいなぁ、一両編成。車両のソロ活動、賛成。
03_落石3 

もう、だいぶ日が傾いた。
でも、こういう時間帯の無人駅は、私を引き留めてしまうのです。
03_落石4

続いての無人駅。
家に帰り、寝室に入って、目を疑った。
マットレスを置いた木製の台が大変なことになっていた。

ベ、ベ、ベットが!!!







別当賀(べっとが)駅。
04_別当賀1 

この日の傾き加減がたまらない。
04_別当賀2 
小さな集落のはずれに、ぽつんとある駅。
寂しい。でも温かい。
寂しいのって、なぜか、ちょっとホッとする。

別当賀駅を訪問し終えたら、あとは初田牛(はったうし)駅を残すのみ。
時刻は午後5時をまわった。
根室の日暮れは、札幌より約20分早い。
もうすぐ日が暮れてしまう。
05_初田牛5 

ところが、初田牛駅をなかなか見つけられない。
地図を見る限り、かなり近くには来ている。
極めて浅い池のはずだ。
つまり、「すぐそこ」、なのだ。

周りは、原野or森林。
適当に未舗装道路にも入ってみようかと思い、
スピードを落とし、右へカーブ。すると。
あったじゃないか。
初田牛駅。
05_初田牛1 

近づいてみると、こんな感じ。
05_初田牛2
こちら側も未舗装道路だが、
駅舎の向こう側は、こちら側以上に未舗装道路が続く。
周囲に全く建物なし。
駅が無人であるだけではなく、周囲も無人。

05_初田牛3
日暮れの初田牛駅。いいなあ。
カサブランカより哀愁があるし、
カサブランカよりもダンディな気持ちになれる。

05_初田牛4
反対側もいいだろ。
札幌のススキノより、無人駅のススキの方が、私には合っている。

この日は朝早くから東釧路駅を最初に、根室方面へ無人駅を巡った。
午後1時くらいまでに12カ所を訪問し、
結構心が満たされ、ごちそうさま、な気分だった。
にもかかわらず、根室さんま祭りにて、さんまオンリーで満腹になった後も、
無人駅を巡り、大いに楽しんだ。

無人駅は別腹だ。

テーマ:北海道 - ジャンル:地域情報


ライブが近づいてきた。
よろしくお願いします。

■日時 20131012日(土)1830分スタート
■場所 ベッシーホール
     (札幌市中央区南4西6晴ればれビルB1F)
■料金 前1,500円、当2,000
■出演 The Black Sheeps TOBIRA GRACE
      レンジ・オブ・モーション / The Red BullDog
       THE HEART OF STONE

私ども、THE HEART OF STONEの出番は「20時30分」の予定です。
来られるぜひご連絡を。

                     ◆

さて、9月29日、札幌市民ホールに
クロマニヨンズのライブを観に行ってきた。
素晴らしかった。
わけもなく幸せな気持ちになれた。
こんな経験は滅多にない。

クロマニヨンズのライブを観るのは初めてだった。
もちろんずっと気になるバンドではあったが、足が向かずにいた。
本気でライブに行く気になったのは、
昨年リリースされたアルバム、「ACE ROCKER」に出会ったこと。
ヒロト&マーシーは、50歳を迎えてもなお、
相変わらずシンプルでストレートでストライクなロックンロールを
やり続けていることに心が動かされ、チケットを買おうと決めた。

しかし、今年5月の小樽でのライブは、
うっかりしているうちにソールドアウト。
それもあって今回は、チケット発売日の翌日に購入。
席は15列目だった。

130929クロマニヨンズ1 

オープニングから立て続けに5曲、
疾走するようにハードなナンバーをたたみかける。
いつもロックンロールに接しているにもかかわらず、
ロックンロールが帰ってきた!という感覚。
解釈できないその感覚。
解釈する必要がないその感覚。

曲なんか知らなくても問題ない。
歌詞が全くわからなくても気にならない。
すごく心地いい。
これだよ、これなんだよ、ロックンロールは!
そんな初期衝動を思い出せる胸の高まり。

MCは、あるがままに、飾らず、ちょっとコミカルで、実に温かい。
以前からそうだが、心の通じた友人に語りかけるようだ。
もちろん、あおったりしないし、ましてや説教くさいなんてことはない。
強引にコミュニケーションをとることもない。
とにかく自然体。
それが、すごく心地いい。

彼らの演奏技術の凄さ云々については今更言わない。
例えば、ベースの小林氏の格好。
黒いTシャツにブルージーンズに黒いブーツ。そして白いベース。
最高のロックンロールスタイルだ。
それだけで伝わるんだよ。

マーシーのギターの音も良かった。
年々シンプルなプレーになっているのがまたカッコいい。
レスポール・ジュニア・シングルカッタウェイというギターは、
こういう音で、こういうフレーズを弾くのが最も相応しいということを
思い知らせいくれた。
レスポール・ジュニアにとっても、これほど理想的で
有り難いミュージシャンはいないだろう。

130929クロマニヨンズ2 

ストレスや厄介ごとは、誰しも抱えているだろう。
私もそうだ。
ロックンロールは、それを一時忘れさせてくれる。
しかし、一時なのだ。

ピート・タウンゼントは言った。
「ロックンロールは別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし
 逃避させてもくれない。ただ悩んだまま踊らせるんだ」
実に納得の名言だ。

事実、日曜日の夕方、バンドの練習中、
とても楽しい時間のなかで、ふと、「明日はまた仕事か~」と、
ゆううつな風が心を吹き抜けていく時がある。
ライブにしても、あと1曲で終わり、となると、
また日常に戻っていくのか、とステージ上で悲しくなる時がある。

ところが、クロマニヨンズは違った。
日々の苦悩や苦痛を考えながらライブ会場へ向かったのだが、
クロマニヨンズのロックンロールが全て吹き飛ばした。
ステージで躍動する彼らの姿と音が、日々のもやもやを吹き飛ばした。
忘れさせたり、緩和したのではない。
ロックンロールの塊が吹き飛ばした。
さっきまでの苦しい気持ちを思い出そうとしても思い出せなくなった。

何も爆音なわけではない。
厚いのに、抜けがいい音。
内蔵にまで響くほど刺激があった。
まさしく感じるロックンロールなのだ。
i-pod
DVDとこれほど違うものか。
クロマニヨンズの真骨頂はやはりライブなのだ。

ヒロトの声の奥行きも凄かった。
ステージでの動きは、時として世界的な前衛芸術を観ているような
錯覚を起こすほど、時に妙であり、突飛でもある。
しかし、極めて自然体なのだ。
何もひっかかりがなく、むしろ感動的である。

そう、クロマニヨンズのライブが、これだけ心に響くのは、
彼らの曲、音、表現、活動スタイル、心と体、
そうした全てにズレがないからだ。
嘘がないし、媚びていない。
クロマニヨンズは間違いない、という信頼感があるのだ。

アンコールでは、最前列の端から端まで全員とグータッチ。
2列目、3列目の人が前に押し寄せることはなく、
最前列のグータッチを見守り、拍手したり、声をあげたり。
この雰囲気が実に良かった。
ステージ上の人ができた人だと、お客さんもそういう人になる。
「カッコいい」という言葉は、こういう時に使うんだなと思う。

クロマニヨンズのメンバーは皆、終始楽しそうにプレイしていた。
ロックンロールの輝きというものを見た気がした。
最高の時間をありがとうございました。

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