ADMIN TITLE LIST

8月25日のスビリチュアル・ラウンジでのライブ。
観に来てくださった皆さん、ありがとうございました。

セットリストは次のとおり。

1 Ride To Be Free
2 夏は終わった
3 遠く離れた街から
4 ジェットコースター
5 夜をどこまでも

自然体で楽しんでできた25分間だった。
前のめりになったり、思ったような音や声が発せられていないと
感じるところもあったが、
それも飲み込んで外側に気持ち良く向かえたライブだった。

MCは何を話そうと考えて臨むわけではなく、
会場の雰囲気と流れでなんとなく何かを話し始める。
すると、なにがしかに話はつながっていく。
ただ、脈絡はない。

デモ行進をしている人達と世論に対する疑問。
ザ・ハート・オブ・ストーンのメンバーは皆、
岩宇(がんう)関係者であること。
(岩宇とは、岩内町、共和町、泊村、神恵内村の4町村のエリア)
韓国のこと。オリンピックのこと。

普段から、心の中で思っていたから言葉に出たのかもしれないが、
スポーツでも音楽でも学者でも、プロになるような人は、
良き指導者の存在というのが非常に重要だと思う。
しかし、それ以上に思うのは、
オリンピックで金メダルをとるような人や、
プロの中でも一流になる人というのは、
指導しなくても自分でつかむのではないかということだ。
極端に言えば、放っておいても自分で見つけるような気がする。
それは持って生まれた資質もあるが、
努力する才能やセンスを持っているのだと思う。

そんなことをMCでついつい喋ってしまい、
今となってはちょっと恥ずかしい気もするが、
一流のプロ選手は、もう根本的に何かが違うような気がする。
だからなのか、「あきらめなければ夢は叶う」とか、
「努力は嘘をつかない」と語る一流選手の言葉が私には逆に響かない。
成功者の論理に思えてしまうのだ。
努力は嘘をつくことがある。でも、努力するしかしょうがない、
と思うことはよくある。

120825ライブ 

ライブの後は、狸小路の「いなり」にて、メンバーで打ち上げ。
その後、古くからの音楽知人達と遅くまで夜を過ごした。
初めてMKタクシーに乗った。
通常2,500円くらいかかる距離だったが1,750円で済んだ。
これほど料金に差があるものなのか。

自然体でエネルギーを注ぎ込めた楽しいライブだった。
またいつもの生活に戻ってしまった。
夜が遅かったせいか、2日経った今もまだ疲れが残っている。
でも、早くスタジオに行って音を出したい気分だ。
ロックンロールにまた少し近づけた気がする。
皆さんに感謝です。
ありがとう。いい薬です。

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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽


ライブは今週末となった。
改めてお知らせを。

■2012年8月25日(土)
■ホール・スピリチュアルラウンジ(南2西4)
18:30 THE HEART OF STONE 
   19:05
またたび
   19:40 Johnny
輪島
   20:15 celestone code vox
(函館)
   20:50
まいご
  21:25 BLACK VELDT GONER
■前売1,000円 当日1,500


我々、ザ・ハード・オブ・ストーンの出演は18時30分です。
よろしくお願いします。

            ◆

広さや大きさを示す際、「札幌ドーム個分」や「東京ドーム個分」

と表現がされることがある。
しかし、それによって広さや大きさをイメージできる人は少ないだろう。
なので、そんな例えはやめてほしいと思う方も少なくないだろう。

その表現に関して、私がかねて疑問に思っていることがある。
広さや大きさをイメージしにくいことではない。
ここでいう「札幌ドーム」とは、
球場でプレーをするスペースを指すのか、
ドームにある通路や事務室や駐車場など敷地全部を指すのか、
ということである。
この疑問を確認することに価値を見い出せないので放置している。

「放置」といえば、最近の日本の領土をめぐる問題を見ていて、

「放置する」というのも解決策のひとつなのだと学んだ。
それはそれでいいことだと思う。
むしろ、ああいうことが何度もあるにもかかわらず、
相も変わらず韓流モノに浮かれている日本人を
放置しておいていいのかと思う。

           ◆

朝鮮半島つながりで話を続けよう。
先日、何年かぶりにシアターキノで映画を観てきた。
「かぞくのくに」という日本映画だ。
監督・脚本はヤン・ヨンヒ。在日コリアンの女性である。
25年ぶりに北朝鮮から日本に一時帰国した兄との日々を、
彼女の実体験に基づき作品にしたものだ。

この作品を知ったのは1か月ほど前。
毎週火曜日夜10時からBS11で放送している
「宮崎美子のすずらん本屋堂」で紹介していたのだ。

かぞくのくに 

1970年代、多くの在日コリアンが、
当時、「地上の楽園」と宣伝された北朝鮮に移住した。
しかし、現実は全く違うものだった。
さらに、そうした帰国者たちは、日本への再入国は
ほとんど許されなかった。

ヤン・ヨンヒの兄は、16歳の時、北朝鮮に移住。
それから25年が経ち、病気治療という理由で、
3か月だけ日本への帰国が許された。
ところが、兄には常に北の監視員が見張りにつき、
行動はおろか、会話までも規制される。
そしてまた兄は北朝鮮へ帰っていく。

テレビ出演したヤン・ヨンヒの口から、
そうしたあらすじを聞いているうちに観に行きたくなった。
映画の予告編でバックに流れるのは、
アン・サリーが唄う「白いブランコ」。
これがなんとも切ない。
これを聴いたら、観に行かなければならない気持ちになった。

全体を通して、淡々としていながら凛とした空気感がある。
余計な効果音や大袈裟な演技がなく、
自然な雰囲気を丁寧に刻んでいる感じが非常に良かった。
特に、主役の安藤サクラの、演技していないかのような演技力が
素晴らしかった。
いわゆる美人女優にカテゴライズされるタイプではないが、
だからこそのいい味を出している。
表情、喋り方、歩き方など、実に魅力的で、
この方の別の作品も見てみたいと思った。

北朝鮮という壁を感じさせる場面が随所にある。
それをさらっと流していくような作りにしているのが、
逆にリアリティを感じさせる。
「白いブランコ」という曲が実によく似合う。

1時間40分という上映時間も丁度いい。
無駄が無く、さっくりとまとまっている。
ただ、これに相反するようだが、
1970年代に北朝鮮に移住していった経緯も
盛り込んでほしい気がした。

兄が家に帰ってきた夜、就寝する時の兄妹の雰囲気。
兄と妹がたまたま立ち寄った店でのキャリーバッグのシーン。
兄の不穏な依頼に対して、妹が毅然と断るシーン。
兄が帰国する日の、監視員に対する母親の配慮。
じわっと心を揺らすような場面が幾つもある。
小さなシアターで、ひっそりと観るのが心地よい作品である。

北朝鮮という国の有り様に、重たく、つらく、切ない気持ちになる。
しかし、伝えたかったのは、北朝鮮という国云々ではなく、
「納得できる人生とは」というような問いかけなのかなと
私には感じた。
いい作品だった。

上映中、私の斜め前の席の女性から、
鼻をすする音が何度か聞こえてきた。
そちらに目をやると、ハンカチを目じりにあてていた。
50代と思われるショートカットで痩せ型、メガネをかけた女性だった。
上映が終了し、場内は少しずつ明るくなった。
私が立ち上がるのとほぼ同じタイミングで、
斜め前の席の50代と思われる女性も立ち上がった。
と思ったら、その人は30代と思われる長髪の男性だった。
映画の余韻が消えた瞬間だった。


テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画


節電ムーブメントにより、各所で冷房が抑えられたおかげで、
冷房が大の苦手な私は、例年よりも夏のダメージがなく過ごせている。
これまで、「冷房がきつい」と申し出たことは幾度もあるが、
「冷房が弱い」と意見したことはない。

ただ、東区体育館近くにある某スーパーだけは相変わらず冷房が激しい。
ここの寒さは、ここの利用者にとってはフェイマスな話だろう。
店員は皆、真夏でも長袖のマックスヴァリューと英語で書かれた
ブルゾンを着ている。
店員も寒すぎると思っているということだ。
ここだけは反節電ムーブメントを展開しているのか、
と思っている店員もいるのではないか。

札幌の飲食店の店内は、そのほとんどが年中寒い。
夏は冷房がきついせいで寒く、冬は暖房が弱いせいで寒い。
これは私の寒がり体質だけのせいではないと思う。
客基準ではなく店側基準で温度設定されているからではないか。
店側は、料理を作ったり運んだりなど動く。
だから、席にとどまっている客よりも暑さを感じるのだろう。

この季節、事前に飲みに行くとわかっていれば、
カバンの中には、薄手のウインドブレーカーを用意していく。
そんな面倒な季節ももうすぐ終わる。
けれど、この季節が一番好きなんだ。
そして、ライブも目前にせまった。
出演順が決まったので改めてお知らせを。

■2012年8月25日(土)

■場所 ホール・スピリチュアルラウンジ(南2西4)
18:30 THE HEART OF STONE 
   19:05
またたび
   19:40 Johnny
輪島
   20:15 celestone code vox
(函館)
   20:50
まいご
  21:25 BLACK VELDT GONER
■前売1,000円 当日1,500


我々、ザ・ハード・オブ・ストーンの出演は18時30分です。
仕上がりは順調です。
よろしくお願いします。

            ◆

さて先日、久しぶりに演劇を観に行ってきた。
この10数年、年に1、2本程度ではあるものの、
何らかの演劇は観に行っている。
演劇の世界感や空気感は、私の日々の生活にはないもので、
独特の刺激を受ける。

今、「札幌演劇シーズン・2012夏」と題し、
過去に公演されたことのある3つの作品を、
7月中旬から約1か月にわたって公演されている。

演劇をやっている知人がゼロなので詳しくはわからないが、
ひとつの作品を作り上げるのは相当な作業だと思う。
台本だけではなく、配役、演技、音響、照明、プロモーション等々、
想像しただけで途方もない作業量に滅入る。

膨大な時間とエネルギー費やして作り上げた作品ながら、
通常は5、6回ほど公演したら終了するのが、
なんとももったいない気がしていた。
それだけに過去に公演され好評だったという作品を、
1か月近くの間、ロングラン公演をしてくれるのは、
忙しい現代人や、不定期に強烈に芝居を観に行きたくなる私などにとっては、
大変ありがたい取組だ。

観てきたのは、劇団「札幌座」による「アンダンテ・カンタービレ」という作品。
南11西1の「シアターZOO」で行われた。
約100席というキャパが実に良い。
生の迫力が直に感じられる。

パンフレットやホームページに書かれたあらすじは次のとおり。

~きっと故郷の誰かを思い出す~
  市町村合併に揺れる北海道の田舎町で、
  秋の町民文化祭に向けて練習に励む小さな合唱団。
  優勝すれば、交流事業でロシアに行けるという。
  けれども思いはどこかチグハグでばらばら。
  それぞれが抱える事情や秘密、過去の出来事が気持ちを屈折させる。
  なんとなく成り立っていた町の小さなコミュニティ。
  そこに、札幌から合唱指導の教師がやって来て…。

まず、合唱が上手だった。
口の開かせ方が本職の人っぽく、
しっかりとトレーニングを積んだことがうかがえた。

地方の町に住む人の生活感や人間関係の機微をうまく拾い上げ、
多少大げさに表現しながら、さくさくとストーリーは展開。
わかりやすく、かつ、飽きさせない。
淀みなく、中だるみというものがない。
これだけですごい。
こうした芝居を、長い間、札幌で続けていることに敬意と感謝の念がある。
素晴らしいことだと思う。

だからこそ、辛口なことも少し書かせていただく。
意図的にそうしているのだと思うが、全体として広く浅い展開だった。
平野を走る新幹線のごとく、すぅっーと進んでいく感じであり、
峠があったり、トンネルを出たら、いきなり海が広がっているような
展開がない。

それぞれの各場面でのやりとりは面白いのだが、
断片的で全体としてのつながりが希薄というか、
核となるものが見えにくかった。
例えば、あらすじにあるような市町村合併に関する場面は少なく、
町が揺れているような雰囲気も感じなかった。

札幌から来た合唱の先生のレベルアップしたい思いと、
合唱団のマイペースで気楽にやりたい思いがぶつかるのも、
それがどう昇華されたのかがわからないまま、発表会の場面になり、
その発表会の出来もどうだったのか、よくわからなかった。

というのが、この作品の冒頭は合唱で始まる。
それは素晴らしく、いきなり圧倒された。
ラストは発表会場面での合唱で終わる。
それも良いものだったが、芝居冒頭での合唱との違いがわからなかった。
発表会での合唱までの間に成長した感じや、
冒頭の合唱よりも心がひとつになったような感じが見えなかった。

全体として何かが省略され、背景や経過が見えなかった。
あえてそうしたのかもしれないが、私の想像力では補えなかった。
もう少し掘り下げた方が感情移入をしやすく、余韻を残せたのかなと。

しかし、ここに書いたことは演劇の本質を知らない私の戯言だ。
生の芝居の迫力を楽ませていただいた。
声と表情から発せられるエネルギー。
私は結局、このエネルギーが見たくて演劇鑑賞欲がわくのだ。

ここに書いたようなことを、終演後、アンケート用紙に書いてきた。
私は芝居を観に行くと、長文の感想を書くことが多い。
つまらないだけの芝居の時は一切書かない。
アンケート用紙にはしっかり本名も明記してくる。
アンケートに書いた感想は、果たして何人が読んでいるのか。
と思いつつも書いてくる。
書かずには帰れない気になってしまうのだ。
なぜなら、またその劇団の芝居を見たい気持ちがあるからだ。

テーマ:演劇・劇団 - ジャンル:学問・文化・芸術


仕事帰りに、とある芝居のチケットを買いに大通りへ。
途中、すっかり涼しくなった空を見上げると、
なんとなくラブとピースを感じる色合いだったので、
思わずデジタルカメラのシャッターをきった。
120808大通り1

北の方向を見ると、テレビ塔よりもさらにラブとピースを感じたので、
またシャッターをきった。
120808大通り2 


清々しい気持ちで、創生川を渡って東へ。

劇団四季劇場の横を通り北へ。
ふと気づくと、鼻歌を歌っていた。
その曲は、エルビス・プレスリーの
「好きにならずにはいられない」だった。

自分で自分に驚いた。
これまでこの曲が頭をよぎったことがあっただろうか。
エルビス・プレスリーのアルバムは持っているが、
ここ数年、一度も聴いていなかった。
それに、「好きにならずにはいられない」に
特段の思い入れがあるということもなかった。
この季節の、この時間帯の、この景色と、この風の中で、
無意識のうちに脳がこの曲を発信したのだ。

帰宅して、エルビスのアルバムを引っ張り出し、
itunesに取り込んだ。
と思ったら、間違ってコステロの方を取り込んでいた。
などというエルビス誤りをすることもなく、
久しぶりにプレスリーの音楽に触れた。

彼の作品の中では、若い頃から「Burning Love」という曲が特に好きで、
今聴いてもやはり良い。
私にとってのポップなロックンロールの理想形のひとつである。
自然にリズムをとってしまうようなノリが素晴らしい。
サビでマイナーコードに変わるのだが、
最後はいきなりメジャーコードに移してオチをつけるような展開もいい。
また、ベースラインがかっこいい。生演奏をしたら際立つだろう。

思い返してみると、若い頃は、
「ハートブレイクホテル」や「ラブミーテンダー」などのスローな曲は、
かったるくてあまり聴かなかった。
ところが今は、この手の曲に非常に癒される。
「ラブミーテンダー」は、気づくとメロディを口ずさんでいたりする。
歳をとるとはこういうことなのだろうか。
だとするならば、歳をとるって最高じゃないか。
私はアンチ・アンチエイジングだ。

他にも、例えば「ホワイトクリスマス」なんかは、
若い頃は全く受けつけなかったが、
今はなんて美しいメロディなのだろうと思うし、
10台の頃、オールディーズのテープを聴いている時、
プラターズの「オンリーユー」は早送りをしてとばし、
「トゥッティ・フルッティ」や「ルシール」のような曲ばかりが
お気に入りだったが、
今は「オンリーユー」を聴くと、なんとなく幸せな感覚になる。
グッチ裕三氏が歌う「オンリーユー」でも感動するほどだ。

そんな感じで、すっかりオールドでスローな曲が
私の癒しミュージックになっているのだが、
春先から、ブランニューでハードな曲をたたきつける、
ある女性バンドに注目している。
それが、「Drop’s」(ドロップス)だ。
札幌在住の女性5人によるバンドである。

このバンドを知ったのは、スタジオミルクである。
私はひとりでアコースティックギターを持って、
スタジオミルクにて練習をしていることがある。
その際、他のスタジオの演奏も聞こえてくる。
それはさして気にならず、記憶に残ることもないのだが、
このバンドだけは違った。

やけに古さを感じさせる骨のある音楽をやっており、
私と同年代の男性バンドだとばかり思っていた。
どういうわけか、私がスタジオインした日には、
結構な確率で聞こえてくるため、覚えてしまった曲もある。
自分の曲とリフがかなり似ている曲があったことも
興味が湧いた理由のひとつだ。

ある日私は、スタジオミルクのマスターに言った。
「よく練習時間が一緒になるんですが、
上のスタジオでやってるバンド、すごくいいですね。」
するとマスターは、Drop’sというバントだということと、
彼女達の経歴、そして現状を説明してくれた。
女性、しかも、この春高校を卒業したばかりということに衝撃を受けた。
10代女性にして、何がどうしてあのサウンドに至っているのか。

drop's
きちんとしたレーベルからCDもリリースされており、
タワーレコードにて購入した。
Drop’s
CDが置かれていた棚の左隣は、dreams come trueだった。
これだけでもすごい。

とにかくボーカルの声が素晴らしい。
天性の素質がある人ならではの声の強さと深さがある。
例えるなら、エレファントカシマシの宮本氏が持っている素質に
似ているように感じる。
ボーカルスタイルや声が宮本氏に似ているわけではなく、
才能の種類みたいなものが近いように感じる。

明らかに、そこらのボーカリストとレベルが違う。
間違いなくお金のとれるボーカルである。
ただ、職業や商売となると、そこはボーカルとしての素質だけでは
なんともし難い部分があるので、これからの活動次第とはなるが、
すごい才能がここにあることは確かだ。

曲は、ミッシェル・ガン・エレファントが好きなんだろうなと
感じさせるものが幾つかあり、それはそれでいい。
オリジナリティが構築されていくのはこれからだし、
この声があれば、それだけで既に
かなりのオリジナリティがあるといえる。

ギターの音も良い。抜けがよく芯のある音である。
音の作り方を教えてほしいくらいだ。
スタジオでは、ベースの音がかなりぐいぐいきていて、
それも男性バンドだと思わされた大きな要因である。

これだけ語っておきながら、まだDrop’sのライブを見たことがない。
タイミングが合わなかったりして、見に行けずにいた。
と思っていたら、8月24日(金)にスピリチュアル・ラウンジにて
ソロライブをやることを知った。
私のライブの前日である。
それでも見に行くことにした。
前売りチケットも入手した。

見ず知らずの10代の女性バンドを
自らチケットを入手して見に行く中年男。
そう表現すると怪しくなるが、
純粋に彼女たちのライブを観てみたいのだ。
彼女たちの音はそれだけの魅力があり期待を抱かせる。
全くゴルフをしない私が、
わくわくして女子プロゴルフを見に行くのとは質が全く異なることは
わかってほしい。

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽


今回もまずは、次のライブのお知らせを。

■2012年8月25日(土)18時スタート
celestone code vox(函館)/forelow(釧路)/まいご/
  BLACK VELDT GONER/またたび/Johnny輪島/
  THE HEART OF STONE
■前売1,000円 当日1,500

お値段以上になるようなライブにすべく準備をして臨みます。
よろしくお願いします。

               ◆

ところで、私がライジング・サン・ロックフェスティバルに
行く気持ちにならないのは、
完全なる野外で、座れない状態が長時間続くためだ。
一日中このフェスを観戦できる人は皆、
真夏にフルマラソンを完走できる能力を持っていると思う。

今後はロック愛好者だって高齢化するし少子化する。
10年後にはロックのライブを観る人の平均年齢は
40歳を超えるのではないか。
そうした来たるべき社会に向けて、
今からせめてオールスイッティング会場を、
とりあえずひとつでいいからセットしていただければと思う。

ライブはとにかく、やるより見る方が疲れる。
それに、テントを張って団体で観戦する方は多くいるが、
一人でぼけっとライブを見たい人も少なくないはずだ。
そういう選択もできるフェスになればと思う。
しかしこれを変えるのは難しいだろう。
総理大臣を変えるよりも難しいだろう。
ロック・フェスよりも政治の方がある意味、民意を反映する。

              ◆

さて、今回はブックレヴュー。
よろしくどうぞ。

■川上未映子「すべて真夜中恋人たち」
川上未映子/すべて真夜中の恋人たち

「光」をテーマにした、ちょっと観念的な記述が多いため、
賛否両論のある作品だと思うが、私はなかなか面白く読めた。

小説などの校正の仕事をしながら、
淡々と質素な生活を送っている30代の女性。
ある日、カルチャーセンターで50代の高校教師の男性と知り合う。
恋をするのも面倒で、一人で気楽に過ごしていた彼女だったが、
静かに少しずつ彼に惹かれていく、そんな話である。

これだけだと、何か眠たくなるような内容なのかと思うかもしれない。
私も最初はそう思いつつ読み始めた。
ところが、彼女のなんともグータラとした描写や、
仕事や人生に対する「ゆらめき」や「あきらめ」のような心象風景を
上手く描いていて、味わい深いものになっている。

全く酒を飲めなかったのに、
仕事や小さな恋の始まりにイライラしたり、落ちこんだりして、
それを鎮めるために酒を飲み始めたら、すっかり酒漬けになってしまい、
彼と会う時でさえ、酒を飲んでから出かけるようになる。
そんな設定が妙に面白い。

彼との恋は、静かで、影があって、何かが薄くて、
どこか儚さが漂っている。
大きな出来事もない。なのに退屈させない。
筆者の物書きとしての才能を感じさせる。

10年ぶりに再会した高校の同級生の女性が、
赤裸々に不倫の告白をする場面。
最後に発した心にぐさっとくるような突き放した一言は衝撃的。
二番目に印象に残ったシーンである。

終盤の、懇意にしている女性編集者とのケンカの場面も圧巻。
この作品のクライマックスはここなのかと思わせる。
このシーンが一番印象に残った。

■冲方丁「天地明察・上」
     冲方丁/天地明察・上

2010年の本屋大賞第1位の作品。
文庫化され、まずは上巻のみ購入し、読んでみた。
徳川四代将軍家綱の時代、日本独自の暦を作り上げるという
プロジェクトが立ち上がる。
その改暦事業に抜擢された男の物語である。

ピンとこなかった。
各方面で絶賛された作品だが、私にはよくわからなかった。
まず、最初の5頁が、さっぱり理解できなかった。
その後は、算術、暦学、囲碁について踏み込んで書かれており、
私の想像力が機能しなくなった。

50頁くらいまでは3回読んだ。
それでも、ぼんやりとしたイメージしか浮かばず、
私の感覚とうまくかみ合わない感じがした。

本屋大賞の1位になるほど多くの人に支持されたということは、
この作品の内容を理解した人も多くいるということだ。
そこに驚いてしまう。
下巻は感動的な場面が多いようだが、下巻を読む意欲はない。
筆者の名も、振り仮名なしには読めない。

■鈴木智彦「ヤクザと原発」
     鈴木智彦/ヤクザと原発

暴力団関係の著書が多い筆者が、
福島第一原発のがれき処理などをする下請け会社に就職し、
爆発後の原発に潜入ルポをした作品。

「原発は金になる」として、暴力団があらゆる形で、
原発産業に介入している様はなかなか興味深い。
特に、原発反対派に「話をつける」ことや、
利益の配分がうまくいくように取りまとめるなど、
裏で仕切っている様は、さながらよくできた総務課である。
それを企業側も見て見ぬふりをしている。
なお、ヤクザと原発について語られているのは一部であり、
大半は、爆発後の原発を取り巻く状況である。

正直、場面や時系列が行ったり来たりするなど、
何かを軸にして一本の線でつながったような構成になっていないため、
私にとっては、ぐっと入り込む読み物という感じはしなかった。

しかし、貴重な情報が数々盛り込まれている。
原発の後始末の工事は、二次、三次の下請けどころではなく、
十次くらいまで下されていて、
東京電力や、東芝、日立などの原発メーカーは、
危険な場所にはほとんど足を踏み入れていないこと。
十次請けの業者は、極めて危険な作業をしていながらも
通常の土木工事と同じくらいの給料であるという壮絶な格差。
いわき市の繁華街は原発作業員によってバブル状態であり、
特に風俗店や高級飲食店が盛況であること。
そういう店には東京電力の社員も多く、
勘定は下請け会社が支払っていること。
原発作業員が身に着けている線量計の数値は、
累積の数値が一定数に達すると、被爆の危険から作業をはずされる。
仕事を失いたくない作業員は、線量計が反応しないよう細工をして、
作業を続けている。
こうした報道されない現実がてんこ盛りである。
作業員は、東京電力のことを「電力」と呼んでいる。
そんな情報も、なかなか渋くて良い。

終盤、重点的に書かれているのが、「汚染」のこと。
報道は、放射線量の状態ばかり取り上げるが、
最も敏感になるべきか「汚染」の状態であると言っている。

特に建物、そして除染されていない車が普通に街を走っている現実。
除染しても、除染に使った水はそのまま垂れ流されている。
木々も汚染され、それが風に舞って広範囲に及び、
また、木々の成分が川の水に入り込むことなど、
とんでもなく恐ろしいことが現在進行形で起こっている。

こうしたことを政府も電力も知っている。
ほんとうは洗いざらいぶちまけて楽になりたいのではないか。
しかし、そうすればパニックになる。
だから情報を小出しにせざるを得ない。
そうしたことを語っている終盤は説得力があった。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌



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