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この1年で、スープカレーの記事が減った。
その理由は新規開拓をしていないからだ。
食べたくなったら、確実に美味しい店や、
どうしても食べたい店をリピートする、
そんなスープカレー活動をしていたからだ。

そんな私がセレクトした、
2010年のベスト・スープカレーがこの10作品だ。
対象となるのは、2010年に実食したスープカレー。
客観性や俯瞰した視点は持ちこまず、
完全に主観的な味覚と相性によって選んだ10作品だ。

全部おいしい。
ほんとうだぜ。

■№1 ポルコ
(札幌市東区北14条東1丁目 西向き)
 2008年1位、2009年4位
 牛すじ 950円
2010_01_ポルコ

鋭くえぐる切れ味グンバツなスパイス感。
その中に、奇跡のバランスで抽出された大人の旨みがあるスープ。
相変わらず店主の方の対応は、なぜかぎこちないし素っ気ない。
しかし、手慣れた様子や、手練れた雰囲気になったら、
逆に行きにくくなるだろうと思う。2010年に最も訪問した
スープカレー店。牛すじの多さにも感激。野菜も全部まともに美味しい。

■№2 キング
(札幌市豊平区平岸3条16丁目 平岸通沿い)
 2008年訪問なし、2009年1位
 納豆挽肉カレー 950円
2010_02_キング
なぜ、このような旨みを出せるのか疑問なほどに美味しい。
コクがあるのにすっきりしており、何度食べても飽きがこない。
あくまで印象だが、黒酢がかなり味の良いポイントになっていると思う。
2位にとどまったのは、訪問回数の差のみ。
自宅から、片道30分以上かかることがネックになっただけのことだ。
客層は、今回の登場の10店の中で、最も若いかも。

■№3 ピカンティ
(札幌市北区北13条西3丁目 北向き)
 2008年7位、2009年9位
 牛すじ煮込み 980円
2010_03_ピカンティ
札幌駅前支店ができたからなのだろうか。
以前よりも、すんなりと着席できるし、駐車スペースにも困らない。
一方、カレー自体は進化している。特に野菜が美味しくなっている。
親しみやすいのにトリップ感のある旨みにあふれたスープも、
相変わらず素晴らしい。スープカレーを食べたい観光客をガイドする立場に
置かれたならば、総合的に考えて、最初にイメージするのはこの店だ。

■№4 デストロイヤー
(札幌市中央区南4条西21丁目 北向き)
 2008年ランクせず、2009年10位
 ナンコツ・キーマカレー 950円
2010_04_デストロイヤー
やはり、こうしたプリミティヴでベーシックなスープカレーに
バック・トゥ・ホームするのだなと思う。
店の方の雰囲気がいい。からっとした丸みがあって、居心地が良い。
帰りがけ、「まった、よろしくお願いします」と、「また」の間に、
ちいさい「つ」が入るのも魅力である。ナンコツをスープカレーに入れた
アイディアと、美味しく仕上げた熱意に感謝。

■№5 マジックスパイス
(札幌市白石区本郷通8丁目南 仲通り)
 2008年3位、2009年7位
 キーマビーンカレー 1,050円
2010_05_マジックスパイス
いつ行っても、すぐに着席できることがすっかり普通になったマジスパ。
それでも、私のスープカレー・オブ・ザ・イアでは確実にランクインする。
何度食べても、独創性や開拓心を感じさせるすごい作品だと思う。
2010年、マジスパでは、専らキーマビーン・カレーを食べた。
なんとなくヘルシーな気がしたからだ。これが実にスープと合う。
余談だが、セブン・イレブンで売っている豆サラダも大好きだ。

■№6 カンクーン
(札幌市中央区南2条西5丁目 北向き)
 2008年訪問なし、2009年5位
 ネバーネバーカリー 920円
2010_06_カンクーン
店内は狭く、天井が低い。それが逆に都会っぽい。
ソリッドにスパイシーなスープは、手作り感と異国感にあふれ、
一品一品を大切に作っている雰囲気がスルー・ザ・ナイト。
スープカレーで滅多に発汗することのない私の毛穴を
オープンにしてくれるほどトリップ度が高い。
ビートルズの曲でいえば、Taxmanのような渋さのあるカレー。

■№7 ポレポレ
(札幌市白石区栄通17丁目 東北通り沿い)
 2008年、2009年ともに訪問なし
 スリランカ・カレー 1,202円
2010_07_ポレポレ
王道たる風格のある、ザ・スリランカな感じのカレー。
売れ線のキャッチーな曲に走らず、
己のルーツとなったミュージックを純粋に追及しているかのよう。
営業時間が短いのと、札幌市北東部に住む私にとっては、
店まで時間がかかることがネックになり、一度しか食していないのが、
この順位に留まってしまった最大の要因。

■№8 ヒロチャン
(札幌市北区北13条西3丁目 西向き)
 2008年、2009年ともにランクせず 
 オリジナルトンコツスープカレー 890円
2010_08_ヒロチャン
メニュー名のとおり、トンコツスープである。
白濁しており、まったりとしたコクがある。
なぜ、このスープにカレーが合うのかわからないが、
研究の成果を感じさせるオリジナリティあふれるカレー。
店主の方の、飄々として、いい感じで素っ気いところも、
私の性格と噛み合う感じがして、なんとなくツイスト&シャウトな気分。

■№9 一灯庵
(札幌市中央区南4条西13丁目 東向き)
 2008年6位、2009年2位
 オリジナル・ポーク 1,100円
2010_09_一灯庵
和風であっさりしており、キャッチーな独特の甘みがする。
卓上のスパイスを入れまくると、切れ味が素晴らしく、
これまた、ここにしかない味を作り出す。
広いバーのようなウッディな感じの店内は、温かみがあり落ち着く。
駐車場はない。店のすぐ近くに、有料駐車場はあるが、なんとも駐めにくく、
そのせいでこの店に行くのをためらってしまうのが、順位に影響している。

■№10 クレイジースパイス
(札幌市北区北16条西5丁目 北大通り沿い)
 2008年、2009年ともにランクせず
 なっとうキーマカレー 950円
2010_10_クレイジースパイス
ベーシックで安定した味。
スパイス感も程よく、あっさりめながら深さもきちんとある。
強烈な個性はないものの、まず失敗のない一品である。
なお、店の楽屋は賑やかそう。話し声や笑い声が聞こえてくる。
しかしお客さんへの対応は事務的なのであります。
注文してからカレーが出てくるまでが早いのはポイント。

    ◇       ◆       ◇

ひとつ前の記事で、通販生活のメディカル枕は最高だと書いた。
それを読んだある知人が、それを注文したとメールをいただいた。
ほんとに、あの枕は心地よい。
これまでは枕探しの旅をしていたが、
今は、この枕を持参して旅に出たい気分だ。
しかし、枕が大きいため、機内に持ち込めないサイズの
キャリーバッグが必要になるのが難だ。
だから、車で旅で出るのさ。
そして、地方のビジネスホテルか公営温泉に泊まるのさ。
それが私の小さな望みだ。
実にロックンロールだ。

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さあ、次のライブだぜ。
迷いはない。
戸惑いもない。
NHK夜7時28分の天気予報で登場する
半井さんのスキャンダル騒動には戸惑った。
しかし、あれは完全な誤報だったらしい。
当たり前だ。
したがって戸惑いは消えた。
いいライブをするための準備をすればいいだけだ。

ライブの日程等は次のとおり。

■日時 2011年3月13日(日)18:00START
場所 クラップス・ホール
     (札幌市中央区南4条西6丁目 タイムズステーション1階)
料金 1,000円
出演 Big Bingo Boosters/
     最果てメテオライト/蝦夷メキシカンズ/
     THE SKINNY PLUMP/NORA/
     THE HEART OF STONE
※出番は前半

ライブに良い状態で臨むための、ひとつの取り組みとして、
先日、新しい枕を購入した。

今年に入ってから、頸椎(けいつい)のヘルニアが悪化。
芳しくない状態が続いていた。
最もダメージがあるのは、パソコンに向かっている時で、
最もダメージがないのは、スタンド・アップ状態で体を動かしている時と
横になっている時だった。

ところが、横になっている時も、傷みが抜けなくなってきた。
この状態から脱却するには、枕がポイントになると考えた。
というか、5年ほど前にヘルニアが発症した時から、
首に合う枕を使うことこそ治療の第一歩だと、
医者から言われており、様々な枕を試しつつ、
平成10年代後半から平成20年代前半を過ごしてきた。
そして、それなりに最適な枕を使ってきた。つもりだった。
しかし、それは最適ではなかったのだ。

そんな枕探しの旅の途中で、2、3年前から気になっていた枕がある。
「通販生活」で、何年間も売り上げ第一位にランクされている
「メディカル枕」である。
ずっと気になっていたのに買えなかった理由は、
柔らかすぎる感じがしたことと、
11,800円+送料600円という、枕にしては高額商品だったことだ。

しかし、現在の枕では、
もうヘルニアを緩和することはできないことを考えると、
12,400円(送料込)で快適な睡眠生活と、
起床時の首、右肩、右腕が固まったような症状を回避できる可能性が
あるならば、そこに賭けてみるのも有りではないかと思った。
それこそが男のロマンではないかとさえ思った。

そういうわけで、メディカル枕を購入した。
これが、すこぶる良い。
というか、私には実にフィットした。

触った感じは柔らかいのだが、奥には硬めの素材がインされている。
使用してみると、首筋から肩にかけての形に、
枕が合わせてくれるように支えてくれる。
これまでは枕の形に私が合わせていたのが、枕が私に合わせてくれる。
枕主導ではなく、私主導で睡眠生活を送れるというわけだ。
政府は、官僚主導から政治主導に転換できないが、
私は、枕主導から私主導への転換を実現した。

これによって、目覚めの首と肩の痛みは解消された。
また、寝つきも目覚めも良くなったような気がする。
寝返りをしても負担が小さく、ストレスを感じない。
枕を変えただけで、ベッドも掛布団も変わったような気さえする。

椅子に座っている時は、まだ首の右側や右腕に痛みやしびれはある。
しかし、この枕を使い始めてから、それも少し緩和された。

ついに最適な枕に出会った。
この枕を超える枕は、この枕の新作しか有り得ないだろう。
私の枕探しの旅も、ひとつのゴールにたどり着いたというわけだ。

なお、この枕は非常に大きい。
横幅が75cmもある。
枕の両側の端まで、きちんとした作りになっている。
二人で使っても快適だと思うぜ、ワオ!

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韓国の女性ユニット「KARA」のメンバーの月給が
1万円だったという報道を見た。
考えられない安さである。
恐ろしいほどの安さである。
さすがにこれには同情する。
普通にバイトした方が確実にいい。
というか、その額でいいのなら、
ちょっと無理すれば私でも雇用できる。
一瞬とはいえ、KARAを雇用できるかも、なんて想像ができて、
ちょっと楽しめた。
夢は予期せぬところからやってくる。

さて今回は「2010・ブック・オブ・ザ・イア」。
私が2010年に読んだ小説のトップ10を発表するものである。
まずは、新作部門。
対象は、2009年以降に発刊された作品。
よろしくどうぞ。

【新作部門】
■第1位 貴志祐介「悪の経典」(2010年)
     2010-1-悪の教典・上 2010-1-悪の教典・下
担任するクラスの生徒全員を殺害する高校教師の話。

これを読んで何を感じるかとか、そういうことはどうでもよく、
ただただ止まらぬジェットコースターのごとく読まされた。
倫理感や不快感の面からして、本来1位になるべき内容とは言い難いが、
とにかく夢中になって読まされてしまったのでどうしようもない。

第2位 貫井徳郎「乱反射」(2009年)
2010-2-乱反射
日常生活において目にする、様々な人の自分勝手な行動。

それらが連鎖して、悲惨な事故が起こる。
さらに、病院の受入拒否と渋滞により、命をおとしてしまう。
心情をしっかりと掘り下げつつも、テンポよく展開し、
読むのをやめられなくさせる圧倒的な筆力を堪能できる。

第3位 吉田修一「横道世之介」(2009年)
     2010-3-横道世之介
長崎から東京の大学に進学した少年の青春群像。

彼女であるお嬢様女子大生のキャラクターが非常に良い。
夏休みに長崎の実家まで押しかけての一連のシーンは、
いじらしくて愛おしくて、なぜだかほろっときてしまう。
ラストでの、少年の母の手紙に綴れた思いに、とめどなく泣けた。

■第4位 村上春樹「1Q84-BOOK1」(2009年)
2010-4-1Q84-BOOK1
塾講師の男と、殺し屋でもあるスポーツインストラクターの女性が、

新興宗教を軸にして、次第につながっていく物語。
内容も面白いし、表現や世界観も別次元のレベルで確立されており、
村上春樹ってすごいんだなと素直に思えた。
実質的には1位かなとは思うが、
なぜか、そうしない方がいいような気がしたのでこの順位。

■第5位 中村文則「悪と仮面のルール」(2010年)
2010-5-悪と仮面のルール
中学生の時に父を殺害した苦しみと恐怖に苛まれ、

整形し、別人として生きる青年の物語。
影がありつつ、切れ味鋭い文章表現が非常に魅力的。
スマートさはなく、閉塞感の中でもがく主人公の姿を、
徹底してダークサイドで描いている。引き込まれた。

■第6位 伊坂幸太郎「マリアビートル」(2010年)
2010-6-マリアビートル

東京発盛岡行の東北新幹線の車内で繰り広げられる大金の奪い合いと
殺し合いの物語。それだけだとハードかつコアな感じがするが、
妙にコミカルで、ひねくれていながらも、スタイリッシュ。
筆者独特の哲学と美学にあふれた気高い作品である。
相変わらず、伏線の仕掛け方や人と物の使い方も見事。

■第7位 木内一裕「OUT-AND-OUT」(2009年)
2010-7-OUT-AND-OUT
仕事の依頼を受けた探偵が、依頼者のもとを訪れると、
依頼者は
射殺されており、その探偵が犯人扱いされる。
ノンストップで走り抜けたくなるような展開にぐいぐい引き込まれ、
キャラクターが立っており、エンタテイメント性も高い。
フィクションの面白さ満載。ほろっとくる箇所の演出も上手い。

■第8位 道尾秀介「球体の蛇」(2009年)
     2010-8-球体の蛇
亡くなった幼なじみに似た年上の女性に恋した17歳の男子高校生。
彼女のことを知るうちに、別の事件の真相に近づいていく。
登場人物は皆、影をもち、不吉な気配を漂わせながら、
流れるように物語は進む。
エンディングの逆転の真相はなんとも哀しく切ない。

■第9位 折原一「逃亡者」(2009年)
     2010-9-逃亡者
知人の夫を殺害した主婦の15年に及ぶ逃亡劇。
偽名を使い、整形してまで逃げ回り、追い詰められていく様に、
読んでいて、なんとなく一緒に逃げているような錯覚をおぼえた。
常に緊迫感があり、長編ながら全く飽きることなく読み進めたが、
終盤緩くなり、ちょっと本質とそれた感じがしたのが心残り。

■第10位 湊かなえ「贖罪」(2009年)
2010-10-贖罪  
小学4年生の時に起こった、同級生が殺害された事件。

それに囚われ続けて25歳になった女性4人の物語。
筆者らしい切れ味のある陰湿さが炸裂。
パズルを次第に埋めていくスピード感と構成が巧妙。
代表作「告白」にひけを取らないほど、先へと先へと読ませる。

なお、10位争いで、最後まで迷ったのが、
宮部みゆき「小暮写眞館」、奥田英朗「無理」、中村文則「掏摸」の3作。

      ◇       ◆       ◇

つづいては、2008年以前に発刊された作品をを対象にした
過去作品部門を5位+次点まで発表。
こちらも面白い作品が勢ぞろいだ。

【過去作品部門】
■第1位 西川美和「ゆれる」(2006年)
2010過去1-ゆれる

田舎に住む兄と、都会で気ままに暮らす弟。
そんな兄弟間の複雑な心理を、ある女性の転落死をとともに描いている。
整然とした文章と、どろどろとした感情のコントラストは圧巻。
一気読みしたくなる強い引きのある作品である。
この作品の映画も、小説の世界観を丁寧に表現しており面白い。


■第2位 池井戸潤「空ぶタイヤ」(2006年)
2010過去2-空飛ぶタイヤ・上 2010過去2-空飛ぶタイヤ・下

運送会社のトレーラーのタイヤが脱輪し、歩行者が亡くなった。
事故の原因は、車輌の整備不良とされたが、その真相は。
事故を起こした運送会社社長の実直さと誇りに胸をうたれつつ、
取引先、銀行、警察などの凄まじい理不尽さにやりきれなくなり、
気づいたら、社長を応援するような気持ちで読んでいた。

■第3位 木内一裕「藁の楯」(2004年)
2010過去3-藁の楯

ある殺人犯を殺すことを条件として10億円の懸賞金がかけられた。
あらゆる者に狙われ続けた犯人は、逃げるように福岡県で自首する。
それでも懸賞金はかけられたまま。捕まっても命を狙われている犯人。
そんな犯人のふくおかから東京までの移送劇を描いている。
場面変化がスピーディかつノン・ストップ。一気読み度が極めて高い。

■第4位 リリー・フランキー「東京タワー」(2005年)
2010過去4-東京タワー

映画化され、テレビドラマ化され、ストーリーはわかっていつつも、
原作を読んでみると、やはり胸をうつものがある。
筆者の醸し出す心地よい素っ気なさと情の深さ。
筆者の母のおおらかさと気丈さと、たまに垣間見せる寂しさ。
そのどれもが愛おしく感じさせる家族の物語である。

■第5位 奥田英朗「邪魔」(2001年)
2010過去5-邪魔・上 2010過去5-邪魔・下

夫にかけられた放火疑惑と、妻の職場での雇用に対する抗議行動を
軸として、ちょっとしたボタンのかけ違いが、
どんどん悪い方向へ進み、ねじれて壊れていく様を描いている。
きっちりと詰め切っている筆致のた。長編ながら全く飽きさせない。
放火事件を追う刑事の存在感も、物語に厚みと緊張感を持たせている。

■次点 乾くるみ「イニシエーション・ラブ」(2004年)
     2010過去6-イニシエーション・ラブ

初めて彼女ができた男子大学生の恋物語を日記風に綴っている。
主人公の日記想定のため、文章がやや稚拙な雰囲気ではあるが、
ストーリーは淀みなく進んでいく。
後半ところどころ微妙な違和感をおぼえつつ、最後の二行で、
圧倒的に驚かされる。思わず読み返してしまうこと必至。

      ◇       ◆       ◇

2010年の私の読書生活のポイントのひとつは、
木内一裕氏と中村文則氏との出会いである。

木内作品は、それがダメならこれでいく、というように、
状況が変化しつつも、すぐに切り替えて突っ走っていくような
展開の速さがありつつも、軸がしっかりしているため、
安心してスリルを楽しめるような魅力がある。

一方、中村作品は、総じて暗い。
状況は変わっても、心の闇に囚われ、不自由さの中で
もがき続けるような、どこにも出口がない絶望感が凄まじい。

そんな毛色の違う二人だが、
どちらも私が小説に求めている何かを持っているような気がする。
当面、追い続けてみたい作家である。

私には追い続けているものがいくつもある。
届きそうで、ほとんどは届かないが、
それはそれで幸せなことだ。

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2月10日、スビリチュアル・ラウンジでのライブ。
観に来てくれた皆さん、最高の夜をありがとう。

セットリストは次のとおり。
1 宝くじは買わない(RCサクセション)
2 恋の予感(安全地帯)
3 別れても好きな人(ロス・インディオス&シルビア)
4 歌うたいのバラッド(斉藤和義)

トークをし過ぎて、4曲しかできず。
しかしこれは、ある意味、気持ちが乗ったがゆえの結果だ。
110210ライブ1
出演を決めた時期が1月中旬だったのに加え、
忙しさに屈し、出演は決めたものの、全く練習できない状況により、
ブログでの告知を怠り、一人も観に来ないのではと真剣に不安になった。
自業自得の情けなさだった。

しかし、10人くらいの方が来ていただける目途がたち、
こんな私をまたも助けてくれた。
これが大きな力になった。
生かされていることを実感し、ステージに上がる前から、
ハッピーであり、やる気も責任も緊張も高まった。

仕事を終え、まっすぐライブ会場へ向かう。
途中でスーツから、チェックのシャツとジーンズに着替えて会場入り。
チェックのシャツの中のシャツも着替え、靴下まで変えた。
楽屋は出演者の楽器と荷物であふれ、次の出番でもないのに人がいる。
そのため、荷物とギターを抱えたまま客席で待機。
自分の出番が来たとき、客席からそのままステージに上がった。

スーツなど諸々の荷物が入った大きなバッグもステージに上げ、
そのバッグの上に、ダウンのコートを置き、
ギターをケースから取り出してチューニング。
リハもしていないので、音の大きさとバランスがどうなるか気になったが、
ミキサーの方がなんとかしてくれるだろうと
気持ちは落ち着いていた。

平常心でいられたのは、
どんな状況や環境でも一定のことをやることこそ重要だと、
意識して過ごしてきていたからであり、
それと、体調が万全だったことだ。
ライブ前2週間は、風邪をひかないようにすることと、
喉を乾燥させないようにするために、仕事中はマスクを着用して過ごし、
ライブ前2日間は8時間の睡眠を取って迎えた。
直前は、練習よりも体調管理優先である。

20110210ライブ2
そしてライブは始まった。
1曲目は、RCサクセションのファースト・シングル、
「宝くじは買わない」。
メロディの流れと、歌詞のスピリットがしっくりくるため、
私にとっては非常に歌いやすい曲である。
今回の4曲のなかで、最も素のままプレイできた。

2曲目は、安全地帯の1984年のヒット曲、「恋の予感」。
私は、安全地帯の隠れファンである。
緊張と実力不足により、低音域が思うように出ず苦心した。
しかし、伸び伸びとできたし、
私の音楽感覚が、安全地帯とそう遠くはないことを
感じられた方もいるのではないだろうか。

ちなみに、この曲の紹介は、こんなことを喋った。
公園でデートしていたら、池でポチャと音がした。
どうやら魚がいるようだ。
何がいるのかと池を覗く。
フナかと思ったが、それよりも鮮やかな色をしている。
金魚かと思ったが、それよりも大きい。
その時、その魚が何であるか、わかったような気配がした。
「鯉の予感」。
会場に声にならない苦笑が漏れた。

3曲目は、ロス・インディオス&シルビアの名曲、「別れても好きな人」。
この6、7年、しょっちゅう鼻歌を口ずさむほど、
私にしみついている曲である。
まず、タイトルが秀逸。
これほど哀愁と静かな欲望と文学性を兼ね備えたタイトルなど、
そうあるものではない。
コンパクトながら深みのあるストーリーを演出した歌詞も素晴らしい。
メロディ構成も見事である。

この曲は、過去のヒット曲映像で流れているのを見たことがない。
カラオケで歌っている人にも会ったことがない。
こんなにいい曲なのに歌い継がれていない。
ボニー・ピンクあたりがカバーしてほしい曲だが。

4曲目は、斉藤和義氏の代表曲、「歌うたいのバラッド」。
非常に気持ち良くプレイできた。
この曲だけではなく、どの曲も気持ち良くプレイできた。

ロックなアレンジにするとか、感情を込めた歌い方にするとか、
全くしていない。
淡々と、ナチュラルに、それでいて、ところどころ熱く、
そんな感じでできたかと。
20110210ライブ3
またアコースティック・バージョンのライブをしたい。
カバー曲のライブもしたい。
今度は、オール・スィッティング状態で、
もう少し長めの時間をとってやれればと思う。

このライブには、ザ・ハート・オブ・ストーンのギターリストである盟友、
TNKタナカ氏も観に来てくれた。
何人もの方から、「タナカさん来てましたね」と言われた。
TNKタナカ氏も、ザ・ハート・オブ・ストーン業界の中で、
大いに注目されている人物だということだ。
そのことに自信と誇りを持つべきだ。

ライブ後は、2か所で打ち上げし、午前2時に帰宅。
翌日は、エネルギーを使い切った感じがして、何もやる気がせず。
色々とありつつも、この2、3週間は、
全てこのライブに向かっていたのだと思う。

ほんとに楽しくできた。
お客さんの雰囲気が良かったことが大きな力になったし、
そうした皆さんが、私の音楽活動を支えているし、
後押ししてくれているのだなと改めて思った。

不安と緊張はあったが、音を出し、声を出したら、
私が音楽を奏ででいるのではなく、
音楽が私に近づいてきて、演奏させているような感覚になった。
またひとつ音楽に近づけた気がする。

ありがとうございました。


テーマ:日記 - ジャンル:音楽


2月10日のライブが近づいている。
正直、焦っているし、不安でいっぱいだ。
なぜなら、色々と構想は思い浮かぶものの、
それほど実技練習していないからだ。

この焦りと不安を解消する方法はただひとつ。
それは、とにかくスタジオへ行って、弾き、そして歌い、
何かを掴むことしかない。

そういうわけで、7日はスタジオインした。
以前から、カバーして、いつか披露したいと思っていた曲ばかりなので、
それなりにはできるものの、いざ真剣に取り組むと、
なぜこうできないのかと、ひっかかる箇所がいくつも出てきたり、
新しいアイディアが浮かんできたり。
ところが、残りの日数を考えると、
どこかで折り合いをつけなければならない。


ただ、今更ながらに思うのは、自分の演奏が一番歌いやすい。
上手でも正確でもない自分の演奏のノリやリズム感が一番歌いやすい。
ジャガジャガと全ての弦を弾いているようで、
例えば3~5弦だけを強調するとか、
カッティングでミュートをして音を抑える箇所の設定の仕方とか、
そうした強弱や「ため」やバランスみたいなものが、
自分の演奏だと実にしっくりくることに気づく。

誰しもそうかというと、そうではないだろう。
事実、ボーカルに集中するために楽器を持たない人も多くいる。
私が、自分の演奏が一番歌いやすいというのは、
慣れと惰性の産物で、順応性が低いことを表すものかもしれない。
そのせいか、カラオケの演奏がしっくりこなくて、
やけに歌いにくいことも多々ある。
今回カバーする曲にしても、カラオケで歌ったら、
自分で演奏したボーカルとは異なるものになるだろうし、
曲の雰囲気もかなり違うものになるだろう。

だからこそ、観に来ていただきたい。
観客0人という最悪の事態は回避できることになった。
しかし、まだ3人しかいない。
とはいえ、3人がいると思ったら、俄然やる気が増した。
一気に楽しみになってきた。

奇をてらったアレンジなどしない。
曲の節回しなども変えず、原曲に忠実にやりたいと思っている。
原曲に自分をはめ込んでいくようなイメージで。
ただ、良いことなのか、そうでないのか気になることがある。

RCサクセションの初期のナンバーを一曲やる予定だが、
キヨシローの歌い方のテイストを、少し意識すると
非常に歌いやすくなる。
また、安全地帯の初期のナンバーも一曲やる予定だが、
デビュー当時の玉置氏のように、ささやき気味に歌うと、
なんとなくしっくりくるのだ。
あの歌い方だから、あの言葉が、あのメロディにのるのだなと。

とはいえ、内面ではそう思いつつも、
外側に出されるものは、私そのものになっていることだろう。
RCのみならず、安全地帯もムード歌謡も、
私の歌い方、メロディ感、リズム感や人生観に、
意外にマッチしていると感じられる一夜になると思う。

8日もスタジオにインする。
観客数が、せめて5人に達することを祈りながら。

テーマ:日記 - ジャンル:日記


2月10日、ライブに出演する。
決まったのが1月半ばであり、また、お知らせが遅れたこともあり、
知っている人が誰も観に来ないのではないかと、
いささか不安である。
最悪、観客0人ということもあり得るのではないかと、
ふと想像してしまったりする。
あと1週間になってしまった。

■日時 2010年2月10日(木)18時30分スタート
■場所 ホール・スピリチュアル・ラウンジ
    (札幌市中央区南2条西4丁目)
■私の出演時刻は、20時15分~20時45分の予定

このライブでは、ひとりでアコースティック・ギターを持って
ステージに現れ、そこに置かれた丸椅子に腰かけ、
ギターを太ももの上に載せて弾きながら歌う。
譜面台を用意し、そこに自筆の歌詞カードを置き、
ロープーのミュージャンの曲を歌う。

意味もなく、サングラスをしてやろうかなと考えたりもしている。
しかし、観客0人だったら、まさしく意味がなくなる。

奇をてらわず、やけにストレートに、
キヨシローものと、なぜか安全地帯の作品を。
それと、タイトル、歌詞、メロディとも秀作であると思い続けてきた
ムード歌謡を一曲やります。
そのほかの曲については、考えを巡らせているところである。
観客0人にはしないでくれ。

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽


今回は、私が選ぶ「2010・ラーメン・オブ・ザ・イア」。
2010年中に実食したラーメンの中から、
ベスト10杯をチョイスしたものである。
順位をつけるなど、おこがましいが、
あくまで私の好みであり、主観にすぎないので
ご容赦いただきたい。

2010年は、2008年2位、2009年1位だった、
月寒の「佳」のラーメンを食べていない。
二度、店には行ったが、いずれも混み過ぎにより断念。
また来れるだろうと思っているうちに2010年は終わった。
このことを象徴するかのように、トップ3は、
過去2年にランクインしていない店である。

昨年から、次第に、ラーメンを食べたいと強烈に思うことが
減ってきたと感じている。
年齢のせいもあるだろうし、
酒と疎遠になったことにより、「飲んだ翌日の昼のラーメン」という、
最もラーメンを欲する状況が激減したのも影響しているだろう。

そうしたこともありつつ、順位は、安定感と意外性が
大きなポイントになっているように思う。
それと、そのラーメンを食べた時の体調と精神状態が
大きく作用している。
このように極めてプライベートな感覚で選んだ10店であることを
ご理解いただければと。

それでは、どうぞ。

■第1位 いせのじょう
 (札幌市白石区菊水1条1丁目 仲通り)
 正油味ラーメン(500円)
2010-1 いせのじょう
肉系ダシと魚介系ダシのバランスが良く、

あっさりしているのに深みがあり、
何よりいいのが、親しみのある甘みの加減。
縮れ弱めの白っぽい麺も、人懐こさがあって美味しい。
駐車場なし、場所難し、店狭し、落ちつけない。
それでも食べたくなる、優しくも、きりっとした味。

■第2位 侘助
 (札幌市東区北21条東16丁目 コープ隣)

 しおラーメン(680円)
2010-2 侘助
いつからか麺が変わったのだろうか。

以前は、ソバっぽい麺で、もう少しラーメン側に寄せてほしいと
思っていたが、きりっとストレートな麺に進化したような。
そして、何よりスープの質が高い。魚ダシの出方が素晴らしい。
気骨で品がある、こういう塩スープを提供している店は道内にないのでは。
ラーメン店を多く食べ歩いている人達に支持を得そうな本格派だ。

■第3位 寅乃虎
 (札幌市中央区南5条西24丁目 西25丁目通沿)
 二の虎(750円)
2010-3 寅乃虎
すっきりしたスープカレー味のラーメンで、

馴染みやすく、食べるほどに引き込まれていく。
カレー味のラーメンで、わだかまりがなく
素直に美味しいと感じながら食べ終えたのは初めてかもしれない。
麺との絡み具合が絶妙で、麺を食べさせるためだけに
生み出された、貴重なカレースープであると言ってしまいたい。

■第4位 けせらせら
 (札幌市北区太平7条5丁目 東8丁目篠路通沿)
 つけ麺・醤油(750円)
2010-4 けせらせら

味、量、値段、対応を総合的に考えると、

やはりこの辺りにはランクしておくべき重要な店である。
濃厚豚骨魚介スープのつけ麺としては、
強烈系というよりは、ややマイルド寄り。
札幌北東部でオススメのラーメン店は?と聞かれれば、
こちらの店を最初に口にする話。それは間違ってはいない。

■第5位 黒帯
 (札幌市北区新琴似6条16丁目 仲通り)

 味噌らぁめん(820円)
2010-5 黒帯
ザ・サッポロラーメンとでも言うべき王道の強さがある。

しっかりと作り込まれた感じが、スープに凝縮されており、
実に完成度が高いラーメンだと思う。
ふと、ルイ・アームストロングの「素晴らしきこの世界」が
流れている場面に出くわすと、すごくいい曲だと思う感じが、
このラーメンにはある。ちょい高いが。


■第6位 あらとん北大前店
 (札幌市北区北15条西5丁目 北大通り沿)
 つけそば・醤油(780円)
2010-6 あらとん 

昨年夏に北大前が開店。
こちらは中央市場にある本店のような激しい行列はなく、
思いのほか、あっさりと着席できる。
それがなぜか物足りなくも感じるが、対応も雰囲気も本店より良いと
感じるし、何よりつけ麺の強靭さと安定感は別格。
やはり札幌屈指の濃厚豚骨魚介スープ+極太麺のつけ麺である。

■第7位 マルエス食堂
 (札幌市東区北23条東1丁目 仲通り)
 味噌ラーメン(600円)
2010-7 マルエス食堂
そんなにラーメンを食べたい気持ちでもない時に、なんとなく訪問。
気づいたら、夢中で麺をすすり、プースーを飲み、完食していた。
オーソドックスな味ながら、さりげなくポップな旨みがあり、
結構色々と詰まってるのに、
それを表に出そうと
ガツガツしていない感じも良い。
味はベーシックながら、店構えは非常にユニーク。

■第8位 綱取物語
 (札幌市白石区菊水3条3丁目 仲通り)
 綱取味噌(750円)
2010-8 綱取物語
相変わらずスパイシーさが際立ち、濃厚ながらシャープ。
札幌でオススメの味噌ラーメンは?と、本州の人に聞かれたら、
第一に思い浮かぶのは、こちらの店だと思う。
2009年3位。今回順位を下げたのは、
お店のせいでも、ラーメンのせいでもない。
私がこの味に慣れてしまい、衝撃度が弱まったせいだ。すみません。

■第9位 一番
 (小樽市稲穂3丁目 国道5号線沿い)
 味噌(750円)
2010-9 一番
10年ぶりくらいに食べた。
かつての、納豆+ニンニクのような強烈な味ではなくなったが、
土台がしっかりした密度の濃いスープは健在。
懐かし加算もあり、トップ10入り。
甘みを感じるキャッチーな口当たりだが重厚感があり、
いい意味で、「しばらくラーメンはいいわ」という気持ちになる。

■第10位 一粒庵 
 (札幌市中央区北4条西1丁目 ホクレンビルB1F)
 みそラーメン(750円)
2010-10 一粒庵

美味しいと思う。
味噌が高級っぽい感じがして、味噌の味そのものが美味しい。
堅めで縮れの強い麺もまた、高級な感じがする。
ただ、「美味いラーメンを食ったぜ」とストレートにハッピーにならない
相性の妙がある感じがして、なんかすいません。
雰囲気のせいだろうか。間違いなくレベルは高いです。

   ◇       ◆       ◇

2010年の札幌のラーメン・ムーブメントの象徴ともいうべき、
いわゆる二郎系のラーメンは、ランクインしなかった。
年齢のせいか、相性の問題か、
目に見える形でアピールされるダイレクトな強烈さが、
食べている途中で飽きにつながるというか、なんかすいません。

なお、ほかにランクさせようか迷った店は、
「春一番」と「めんや東山」だった。
しかし、両店とも、移転したのか、閉店したのか、
現状が微妙に不明なため、見送らせていただいた。

2010年も、たくさんのラーメンに楽しませていただいた。
これだけの素晴らしいラーメンを作りだし、
しかも業としているのは、すごいことだ。
改めて感謝と敬意を表します。
2011年も、たくさんの美味しいプースーに出会いたい。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ



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