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金曜の夜こそプライベートを大切にしたい。
金曜の夜は、土・日へと続くホリデーへのスタートなのだ。
そんな時、特に避けたいのは、義務的でセレモニー的な
職場関係者との飲み会である。
職場外の人達との飲み会なら、プライベート感があっていいのだが、
義務&セレモだと、「この顔ぶれで、なんで金曜日にやるかね」と、
ストレスがたまるばかりである。

土・日を有意義に過ごすために、
金曜の夜こそ、思い切って早く寝るのもいいかもしれない。
事実、1週間の疲れがある。
しかし、1週間が終わったことの解放感で、
金曜の夜は元気になってしまい、
また、翌日は目覚まし時計からも解放されることで、
早く寝るのがもったいないような気持ちになってしまう。

とはいえ、土・日を有意義に過ごすために、
土・日も必ず7時台に起床し、朝食を食べる生活を意識している。
その反動が午後から夕方に襲ってくることがある。
気づいたら、眠っている時があるのだ。
しかし、それがほんとに気持ち良かったりする。

特に、用事がない日曜の午後2時台に自宅で飲酒を開始。
競馬か女子ゴルフを見ながら、くつろいで余暇を楽しもうと思う。
ところが、その意に反して、眠ってしまう。
目が覚めると、テレビでは「笑点」で歌丸さんが女物のカツラをかぶり、
「私が、どうしたの?あなた、と聞きますので、何か言ってください。
おっ!早い!楽太郎さん」
そんな言葉が聞こえてくる。
そのまま、少しぼうっとしていると、「バンキシャ」が始まり、
大したコメントもできない「今夜のご意見番」とやらが登場。
何をするのにも面倒で、そのまま漫然とテレビを眺め、
気づくと、「田舎に泊まろう」を見終わっている。

なんて時間を無駄にしたのだろうと虚しくなる。
もったいないことをしたと、やりきれなくなる。
この話を、職場の同僚、山下MSTに話したところ、
「それ、僕にとって最高の休日の過ごし方ですよ」とのこと。
言われてみれば、確かにそれも頷ける。
忙しかったり、つまらない用事に時間を奪われている時など、
自宅でだらだらしていたことが、貴重で愛おしく思えることがある。

通常は、土曜日の夜も、そんなに遅くまで起きてずに、
日付が変わる頃にはベッドに入ろうと思う。
しかし、11月28日土曜日は違った。
日付が変わる頃に、なんとなくテレビをつけ、
NHKの衛生放送にチャンネルを合わせると、
SPEEDの武道館公演を放送していた。

SPEEDには、何らの思いはなく、別に見る気はなかったが、
「STEADY」という曲を歌っているのを見ているうちに、
この曲が売れた頃、倶知安に住んでいたことを思い出し、
倶知安でのメモリーも重なり、なんとなく見続けた。

そのうち、「SPEEDのボーカルは休養前より歌が上手になっているが、
歌が上手くなっただけで、人を惹きつける歌唱ではない」、
「素晴らしい歌唱とは、音程がしっかりして、
声に力があることだけではない。彼女らには何が足りないのか」などと
考えながら見ているうちに、最後まで見てしまった。
その時点で午前1時。
アンコールの「WHITE LOVE」では、
倶知安にいた頃を思い出し、不覚にも目が潤んでしまった。

そこで本来ならベッド・インするのだが、
この日は妙にぎらぎらしていた。
それを抑えるべく、「大関のものも 2リットル紙パック」から
日本酒をコップに注ぎ、ちびちびと飲み出した。
つけっ放しにしていたテレビでは、
映画「ハチミツとクローバー」が始まった。

つまらなかったら、さっさとベッド・インするかと思いつつ見始めた。
5分くらいで、面白そうな作品だと感じてしまった。
最後まで見てしまうような予感がした。
ちょっとわくわくした。
久しぶりの完全な夜更かしである。
漫然と休日の夜を過ごし、テレビでやってる映画を
何気なく見ていたら、最後まで見てしまうという、
若き日の夜更かしの興奮が押しを寄せてきた。

ハチミツとクローバー 
「ハチミツとクローバー」は、
美術大学に籍を置く5人の男女の恋愛物語みたいな作品で、
暢気な学生生活や、若い頃の衝動、切ない恋心など、
やりすぎることなく、自然体にほのぼのとユーモラスに描いており、
非常に愛おしくなるような物語だった。

関めぐみという女優がいい味を出している。
映画「アヒルと鴨のコインロッカー」でも好演だったが、
この作品でも、彼女が存在することによって、
物語全体のバランスがとれているかのような見事な脇役ぶりである。
目が大きく、黒目が上付き気味なのも魅力に思える。

それと、加瀬亮という俳優は、やはり力があるというか、
雰囲気を作れる人なのだと再認識した。
そのほかにも、堺雅人、西田尚美も好演。
また、バックに流れる音楽も非常に良かった。

5人で海へ行ったシーン、加瀬と関めぐみとの夜の土手でのシーンなど、
いかにも青春的場面なのだが、嫌味がなくナチュラルで、琴線に触れた。
そんな日々に戻れないという寂しさと、
そんな日々もあったというノスタルジアに、
図らずも目が潤んでしまった。
そんな愛おしくなるような映画だった。

それを見終わったのが午前3時。
夜更かし最高、夜更かし万歳だ。
何も虚しくない。
虚しいなんて思うな。
ハッピーなことなのだ。

ただ、翌日曜日に、その余波が押し寄せる。
日中は、ほとんどが睡眠時間だった。
朝8時には起きた。
朝食を食べて、ブログを書き始める。
10分くらいして、ちょっと横になりたくなってベッドへ。
そのまま睡眠してしまう。
11時に目が覚め、外出。
13時に帰宅し、読書を始めたものの10分ももたず睡眠。
目が覚めたのは16時。
女子ゴルフの結果はどうなったんだ、と慌ててテレビをつける。
その途中に椅子の脚の角に小指をぶつける。
そんな不毛な一日を過ごした。

睡眠が不足すると、身体がそれを補おうとするのか、
自然に眠れてしまうものだ。
「寝だめ」という言葉がある。
その言葉を厳密に考えると、「寝だめ」とはいうものの、
睡眠を貯める、いわば睡眠の貯金ではなく、
睡眠の借金返済のように思う。
借金に追われないように、規則正しい生活を基本に置くべきだ。
とはいえ、規則正しくない生活の中に、
楽しみがあり、真実もあったりする。
どうしたらいいのか。
とりあえず、金曜の夜こそプライベートを大切にすることだ。

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あくせくした毎日から解放されたので、
冬間近な夜長を、のんびりと過そうとすると、
のんびりではなく、だらだらと過ごしてしまう。
余裕があるのではない。怠惰なのだ。

しかし、これでいいのだ。
怠惰こそ、生き物に与えられた娯楽のひとつだ。
緊張と弛緩があってこそ、いいモノが生まれる。
だから、これでいいのだ。

ほんとに、これでいいのか?
いいわけがない。
ただ、無理に何かをしても楽しめない。
少しでも前進しなければと、無闇に何かをやっても、
広大な砂漠にペットボトルの水を蒔くだけの時もある。

とはいえ、一歩踏み出すことによって、
2時間後に見えてくる景色は違う。
目の前にあるそれをやれ、DO IT!
2時間後のことは考えずに、今やれることをやれ。
未来に縛られるなと、自分に言い聞かせ、
マニフェストに縛られるなと、政治を憂う。

そこで私は、昨日、仕事から帰宅した後、
予定はしていなかったが、怠惰な夜を回避するために、
急遽ひとりで、音楽スタジオにインした。

レコーディングが間近な今、練習こそが光だ。
そして光こそが愛だ。

ひとり練習の主たる目的は声出しだ。
もちろん自分の曲は歌う。
ただ、それ以上に、オフコース「さよなら」など、
脳の血管に悪い刺激が伝わるような高音の曲を歌ったり、
井上陽水「少年時代」を、合唱団のように歌ったりしてしまう。

その流れで、昭和50年代歌謡を歌い始める。
その中で、ひとつ発見したことがある。
女性に言われてみたい一言を発見したのだ。
「飲み過ぎたのは貴方のせいよ」

いい!
艶やかさと、適度なサディスティックさが、心を揺さぶる。
年をとったなと思う。
年をとったから、この言葉がしみるのだ。
この発見は、自己サティスファクションに過ぎない。
しかし、例えば、「君の喜ぶ顔を見たいから」というのだって、
相手を満足させたという自己サティスファクションでもあるのだ。
だから、自己サティスファクションを卑下してはいけない。

こうして、結果的には何でもない一日が終わり、
今日も
、いつもの朝がきた。
何も特別なことや、劇的な変化があったわけではないが、
今日まで生きてこられて良かったと思った。
そう思えるのも、この記事を読んだ君のおかげかもしれないんだぜ。


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あまりテレビは見ない。
テレビを見過ぎると、頭の中が、ふにゃふにゃになった気がして、
なんとも言えない虚しさに包まれるからだ。
たまには、頭の中をふにゃふにゃにするのも悪くないとは思う。
問題は、テレビを見ると、他のことが何もできなくなることだ。
何も得るものはないのに、時間を無駄に使ってしまった。
そんな浪費感が、虚しさとなって残るのだろう。

とはいえ、好きな番組はある。
テレビドラマは滅多に見ないのだが、
最近、面白いなと思っているのが、「外事警察」というドラマ。
NHK土曜夜9時から放送されている。

原作は、麻生幾(あそう・いく)の小説である。
彼の作品は、公安、スパイ、テロリストのような秘匿捜査系の内容が主で、
騙した人が、実は騙されていたり、
裏切った人が、実は裏切ったフリをしていただけで実は協力者だったりと、
人間関係が複雑で、よくわからなくなり、
前のページに戻って、確認したりしながら読むこともしばしばである。

彼の「エスピオナージ」という作品を、以前にブログで紹介したことがあり、
「外事警察」も読んでみたいと思っていた。
ところが、小説「外事警察」は、今年9月にリリースされたばかりなのに、
もうドラマ化である。驚いた。
ただ、麻生幾の小説は、映像化した方が良さが出ると、かねて思っていた。
しかも、NHK土曜夜9時の社会派ドラマ枠である。
この枠は、過去に「繋がれた明日」、「ハゲタカ」、「刑事の現場」など、
非常に重厚で、引きずり込むような力のある作品を、時々送り出してくる。
麻生幾の作品なら、結構面白いかも、と思い、
第1話を軽い気持ちで見てみた。

開始5分くらいで引きずり込まれた。
内容は、国際テロの動きを阻むための
外事警察の暗躍ぶりが描かれたもので、
任務のためなら手段を選ばないデンジャラス・ストーリー。
映像にも会話にも常に緊迫感があり、常にどこか暗澹としているのが良い。
主演は渡部篤郎でいいのか?と、不安視していたが、
冷たさと汚さを、非常にいい感じで演じている。

さらに、片岡礼子という女優が良い。
これまで存じ上げない方だったが、
淡々として、変に脚色せず、不必要なオーラを出していないのが、
逆に技巧を感じさせる。
それと、石田ゆり子という女優は、やはり上手いのだなと思わせる。
演技が素晴らしいわりに、いまひとつ華々しい舞台に立てない感があるが、
実力者であると再認識した。
来週以降も楽しみだ。
サタデー・ナイトは外出できない。

さらに、私には、どうしようもなく見てしまうタイプの番組がある。
地方や田舎を旅して、そこに住む人々とふれ合うような番組である。
地方の温泉や名所に行き、良い宿に泊まり、豪華な食事をするような、
そんな旅番組ではない。
例えば、「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK月曜夜8時)や、
「田舎に泊まろう」(テレビ東京日曜夜7時)など、
特別なものは用意せず、そこにあるもので繰り広げられるのが良い。


完全に中高年、というか、年金生活者か!と思える趣味である。
ただ、「さあ見るぞ」と意気込むのではなく、
無造作にチャンネルを回し、それとなく見ているうちに、
最後まで見てしまうのだ。

「田舎に泊まろう」は、微妙な人選をする。
現在、幅広い世代に知られている人ではなく、
以前はそこそこ売れたが、最近はあまりテレビで見かけない若手や、
息の長い活動をしているものの、脇役が多く、顔は見たことがあるが、
名前は出てこないような俳優が起用されることが多い。

意図的にそうしているのか、
テレビ局側の製作費用と、最近仕事が少ない芸能人との思惑が
一致した結果なのかはわからないが、
田舎の人の反応の薄さに、見ているこっちが不安になることもある。
また、「そんな態度じゃ誰も泊めてくれねえぞ」と、
苦々しく思いながら見ることもある。

それに対して、「鶴瓶の家族に乾杯」は、
老若男女いずれも知っているような芸能人を起用する。
そのせいか、地方の人の反応も良く、
積極的、友好的に協力しているように見える。
鶴瓶も、一般素人住民を巻き込む話術と雰囲気づくりに長けている。

この手の番組で、最も好きなのが「北海道中ひざくりげ」である。
月に一回、最終金曜日の夜7時30分からNHK放送される
ローカル番組である。
この番組の中で、特に好きなのが、
番組の途中で、南こうせつ作のテーマ曲をバックに、
田んぼを走るローカルバスや、港に戻ってきた漁船、
病院へ行く老人や、学校帰りの児童など、
その地域の、なんでもない、ありふれた風景が
映し出されるシーンである。

特に、後志管内や留萌管内など、
住んだことのある地域が放送されると、
街の風景を見ているだけで泣けてくるときもある。
おそらく、心のどこかで、私自身が故郷に帰っているような気持ちに
なっているのだと思う。
画面に出てくる人達を見て、
亡くなった父に会っているような、
自分の小さい頃に帰っているような、
まさしく郷愁を感じているのだと思う。

ただそれは、都合のいい錯覚でもあるわけで、
実際、故郷に帰ると、不便だったり、不自由だったりする。
滞在2日目にして、飽きも生じてくる。
しかし、空気の入れ換えのように、
心の中に、違う風を感じて帰ってくる。
それだけで十分な価値がある。
行き詰まったら、とりあえず故郷へ帰れ。

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ボジョレー・ヌーボーが解禁になった。
ハッピーだぜ。たまんねえぜ。この日を待っていたぜ!
と、いうことはない。
なぜならオレは、ワインなど滅多に飲まないからさベイベー!

そう、私はワインを積極的には欲しない。
そこにあれば飲むが、自発的にオーダーすることはない。
ただ思うのは、ワインは値段が高いものほど美味しいこと。
2~3千円前後のものが一番美味しいという人がいるし、
そういう「うんちく」も聞く。
確かに、その価格ですこぶる美味しいものもある。
しかし、その価格帯が最高、という先入観に縛られてはいないかと。
まあ、どうでもいい。
ワイン素人の戯言である。
所詮、私はワインのバカだ。

そういうわけで、今回はラーメン記事。
よろしくどうぞ。

■Fuji屋(札幌市北区太平4条3丁目)
これまで4度訪問しているが、このブログでは初登場である。
なぜなら、すれ違いの歴史があったからだ。
初訪問の際は、混みすぎていて帰ってきた。
2回目は、席についたが、「いらっしゃいませ」の言葉もなく、
いつまでもオーダーを取りに来ないので、
オーダーを取りに来る前に帰ってきた。

普通なら、これでもう訪問することはないのだが、
人気店であり、ラーメン知人からも「一度は試すべき」
と推す声があるため、
どんな形でも食べてみたかった。
そこで、再度訪問。
しかし、「豚そば醤油」をオーダーして食べるも、
強めの二日酔いだったせいか、魚味の強さに屈し、
半分しか食べられず帰ってきた。
それが昨年の3月。

そこからトラウマ期間が長引いたが、
今年10月、約1年半ぶりに訪問した。

色々とあったものの、3回目は私の準備崩壊が原因だった。
なので今回は、万難を排し、万全の状態で訪問した。
「つけソバ醤油」(750円)をオーダー。
まずは、「いらっしゃいませ」と言われ、
オーダーを取りに来てくれたことに、ほっとする。

Fuji屋/つけソバ醤油 
濃厚豚骨魚介系の王道の味で、
本格的でありつつ、大衆的な味わいである。
渋さは薄く、ややポップな系統にカテゴライズされるが、
これは非常に重要なポイントであり、
そこを押さえているから、人気店となっているのも頷ける。

味は良い。やみつき性もあると思う。
きちんと作られてるし、それを認めている方も多い。
しかし、麺ならぬ、雰囲気の面では、
仮に、高校の同級生だとしたら、
別の、さらに別のグループくらいの相性かなと。
私の器量の小ささと性格のせいだということでご容赦を。

■はちまき屋(札幌市北区太平5条3丁目)
はちまき屋/店 
続いても、札幌の北のラーメン処、太平の店である。
前出のFiji屋と同じ通りの100mほど北側にある。

いわゆる「純すみ系」のラーメンである。
なので、味噌ラーメン(700円)をオーダー
すみれよりは、スープの濃度が薄めで、香りも弱めか。
とはいえ、味はしっかりとすみれ系。

麺には少し驚いた。
中太・黄色で、ちぢれの強い、ど真ん中の札幌ラーメンなのだが、
思いの外、固めで、食感は「プチン」ではなく、「もそっ」としていた。
つまり粉っぽい感じだったのだ。
これは、茹で作業上のミスだったのか、標準としてこうなのか。

はちまき屋/味噌 
全体としては、まとまりがあり、
多くの人に受け入れられるラーメンだと思う。
なんとなく、雰囲気として、安定感や安心感がある店だと思う。

ただ、インパクトが薄いというか、記憶に残りにくい。
というのも、いわゆる「純すみ系」のラーメンが増えたことにより、
決定的な違いを見い出せないのだ。

というか、本家のすみれのラーメンをしばらく食べておらず、
すみれの味自体を忘れている。

どうしたらいいのだろう。
どうもしなくていい。
もっと他に、もっと先にしなければならないことがたくさんあるのだから。


■なんつッ亭(札幌市中央区北5条西2丁目 札幌らーめん共和国内)
神奈川県の超人気店「なんつッ亭」が、
10月に札幌らーめん共和国に開店した。
これまでもテレビで見ていて、食べてみたいと何度も思っていた
ラーメンだっただけに、開店した週の平日に訪問。
とんでもない行列ができており、席に座るまで40分待たされた。
席に座ってからは、5分でラーメンが出てきた。

なんつっ亭 
以前、東京で食べた「桂花」のラーメンを想起させる味だった。
ジャンル的には熊本ラーメンなのだろうか。
濃厚でクリーミーな豚骨スープながら、
脂があっさりとしており、べたつきも臭みもなく食べやすい。
やはり、特徴は黒色のマー油である。
マー油は、揚げたニンニクとごま油をブレンドして作られる。
この香ばしさと、ほんのりとした苦みが、
クリーミーなスープと相俟って、やみつき性を高めている。

麺は中太ストレートで若干柔らかめ。
このスープには合っているだろう。
さらにスープとの相性がいいなと感じたのは、
トッピングされている野菜が万能ねぎともやしであること。
色合い、食感、すっきり感など、これがベストといえるチョイスである。

麺はやや量が多めなのだろうか。
途中で「もう十分です」な気持ちになった。
それでも、スープは水と交互に飲み続けたくなる。
きりりとしていながら、旨みが閉じこめられた良いスープである。
訪問後1か月が経過し、再訪したい気持ちになっている。

■蓮海(札幌市豊平区平岸5条7丁目8-1)
平岸のラルズの向かい側にある店。
夜は「海幸」という居酒屋を、
昼は「蓮海」というラーメン店を営業しているようで、
さらに、営業開始をして間もないのか、
店内には、開店祝の花がいくつも置かれていた。
店内は、薄暗く綺麗で、さながら高級なバーのよう。

蓮海/店 
オーダー表を見ると、醤油つけ麺と味噌ラーメンに
「オススメ」表示があった。
そこで、醤油つけ麺(麺300g・800円)をオーダー。

鮪(まぐろ)豚骨スープとのことだったので、
魚系のダシが強すぎて、生臭さに屈しないかと不安になったが、
豚骨と見事に融合した、まろやかなスープだった。
かなり美味しいです。

系統としては、「あらとん」、「eiji」、前記の「Fuji屋」などと近い感じ。
特に近いのは「あらとん」で、そのスープを上品にした感じかも。
塩気は抑え気味で、ダシが奥深く、
大衆的と言うよりは、高級感が漂うスープだった。
麺は白色、極太で、つけ麺にしてはちぢれが強い。
個人的な好みとしては、もう少しちぢれが弱くてもいいかと思った。

蓮海/つけ麺 
とはいえ、完成度の高い、堂々たる作品だった。
まだ知名度が低いせいか、土曜日の12時訪問にもかかわらず、
半分程度の入りだった。
今後、雑誌やインターネットで取り上げられていけば、
結構な人気になる予感がする店だった。

このように、味は素晴らしい。
ただ、ひとつ指摘させていただきたい。
店主の方の元気さ、
というか勢いが、
私のリズム感と、ちょっとかみ合わなかった。

店には、店主の男性と、もう一人の男性がいる。
ある客が、「いやぁ、美味しかった」と言って、会計をする。
すると、店主の方が、もう一人の従業員に対して、
○○くん!お客さん、美味しかったって言ってるよ!」ときた。
このシーンが2回あった。
本人が嬉しいからなのか、従業員を喜ばせたいからなのかはわからないが、
他の客がいないところで言っていただければと。

カウンターに座っていた私の隣は、
推定48歳の男と、推定45歳の女だった。
この男女は、ラーメン店通いが趣味なのか、
ラーメンが運ばれてくると、入念に写真を撮っていた。
しかも、2人で、味噌、塩、つけ麺の3品をオーダー。
食べながら、「○○の味に近いかも」、「味噌より塩の方が美味しい」、
「つけ麺が一番美味しいかも」など、ラーメン談義をしていた。

夫婦にしては、随分と仲良く談義するものだと思いつつ、
女性の左手を見ると、結婚指輪はなかった。
身なりを見ても、全く贅沢感はなく、
どういう関係の二人なのかと気になった。

もっと気になったのは、男が完全に犬食いだったこと。
女性の前にある塩ラーメンを、
自分の席から身をかがめ、顔と手を伸ばして食べていた。
その食べ方はみっともないからと、
女性がどんぶりを男性の前に持っていくわけでもなく、
男の犬ぶりを、微笑ましく見ているかのようにさえ思えた。

この二人が食べ終わり、上着を着るため立ち上がった。
その時だった。
店主の方が、二人の近くに来て、
元気よく、さっぱりとした感じで言った。
「お会計は別々で?」

あまりに驚いて、つけ麺を食べる箸の動きが止まった。
店主の方は、会計は別々だと、半ば決めつけてきたのだ。
一見したら夫婦のような二人である。
だとしたら、私なら「別々で」とは、決して言わないし、言えない。
というか、明らかに夫婦や恋人ではなくても言わないだろう。

店主の方は、気を利かせて言ったのかもしれない。
良かれと思い、機転をきかせたのかもしれない。
この男女がどう感じたのかはわからないが、
こうした先回り感というか、配慮のしどころ、
相手ペースでの勢いみたいなものが、私の感覚とは違うなと思った。
私の一方的で個人的な感じ方なので、お許し願いたい。

つけ麺は、ほんとに美味しい。
塩ラーメンも食べてみたい。
そして、「○○くん、お客さん、美味しかったって言ってるよ!」や、
男女二人の客に「お会計は別々で?」と言ってるシーンを
再度見てみたい気もする。
こんな気持ち、なんとなくわかるでしょ。


テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


私が初めてデジカメを買ったのは2006年10月。
その頃は留萌市に住んでいた。
なぜ買ったのか、その理由は覚えていない。
写真をよく撮るわけでもなく、何かの必要に迫られたわけでもない。

覚えているのは、デジカメを買った後、
「時代は完全にデジカメだから」とか、
「俺は、クグエ・キシンになる」など、
適当かつ不可解なことを喋っていたことだ。

デジカメを手に入れた私は、
とりあえず留萌市内のなんでもない景色を撮りまくった。
それをパソコンにインストールして見てみると、
肉眼で見るのとは違った感じがして、面白いものだと思った。

程なくして、留萌市内のみならず、留萌管内の町村の景色も
撮影するようになった。
その翌年には、転勤して留萌を離れることもあろうかと、
思い出をフレームに収めるかのように、たくさんの写真を撮った。

残念に思うのは、デジカメ購入が10月、転勤したのが翌年6月。
つまり、撮った写真は、10月から5月までの景色のみであり、
6月から9月という夏の留萌を撮影していないことである。
それと、非常に美味しいものが多い地域であったのに、
食べ物をほとんど撮影していなかったことである。
写真は、景色や人物を撮るものだという思い込みが、
貴重な被写体を見えなくしていた。
その頃にブログをやっていたら、とも思ったが、
その頃は、札幌に転勤してからブログを始めるなど、
全く想像ができなかった。

そんな、あれこれの事情により、
千枚以上に及ぶ留萌管内の写真は、
パソコンの中にインされ、
たまに見ては懐かしむものの、

ブログで公開する機会は、ほとんどなかった。
ところがブログで登場させられる機会がやってきた。
今回紹介する朝倉かすみ氏の小説、「ともしびマーケット」の中に、
「232号線」というタイトルの短編があったからだ。

■朝倉かすみ「ともしびマーケット」
朝倉かすみ/ともしびマーケット 
「田村はまだか」で吉川英治文学新人賞を受賞しブレイクした
札幌在住の作家、朝倉かすみの2009年7月リリース作品。

舞台は、「ともしびマーケット鳥居前支店」。
札幌市中央区の円山界隈にある架空のスーパーである。
作品は、9つの短編で構成されており、いずれも、
ともしびマーケット鳥居前支店に集う様々な人々の日常を描いている。

作品によって、お客さんの一人が主役であったり、
精肉部門の従業員が主役だったりだが、ある作品の主人公は、
別の作品に脇役で登場したりと、連作的な短編集になっている。

誰にでもありそうな人生の断片を、
ところどころ毒気を漂わせつつも、ほのぼのとまとめており、
結果として、優しく温かい作品と捉える読者は多いだろう。
特に女性ウケする作品のように思えた。

ただ、私としては、文体が独特で、しばらくは馴染むことができなかった。
センテンスが短いのはいいとしても、
求めてはいない情報が、変に小気味よく、
しかし、私のリズム感とは違った感じで繰り出されてくるので、
ストーリーに入っていく障害になった気がした。
例えば、こんな感じ。
“敷波智子は専業主婦です。29歳です。
 5か月前の6月に敷波信吾と結婚しました。新婚です。
 結婚を機にビル管理会社を退職しました。旧姓は市川です”

また、少し心配になったのが、
北海道の人にしかわからない地名、いや、
札幌の人でも馴染みのない地名が多く出てくること。
冒頭で触れた「232号線」も然り。

0610小平232号線 
国道232号線は、稚内市を起点、留萌市が終点である。
特に、初山別村から留萌市までの区間は、
すぐ近くに日本海を見ながらの道路がほとんどながら、
起伏も多く、変化に富んだ景色を楽しめる国道である。

0611苫前風車  
小説の「232号線」は、
高校を卒業し、稚内から家出同然に札幌へ出てきたものの、
ぐーたら生活を送っている女性の話。
稚内から札幌への長距離バスの景色について、
「遠別に来ても、稚内信金の看板がある」とか、
「羽幌の道の駅でトイレに寄った」とか、
「苫前の風車の数に圧倒された」とか、
国道232号線を知らない人にとっては、ディープなことを書いている。
しかし、国道232号線を愛する私にとっては、
道内でもマイナーなこの国道を取り上げたことを評価したい。

↓2006年11月の遠別市街。奇跡的に稚内信金の看板が写っている。
0611遠別市街 

素晴らしい描写もあった。

「平河」という作品おける、妻の一方的な雰囲気もそのひとつ。
息子を中学のサッカー部ではなく、
クラブチームのセレクションを受けさせようとする。
夫に相談するような問いかけをするが、実態は相談ではなく、
もうセレクションを受けることが決まっている。
そうした妻の一方的な勝手さを、上手く表現している。

最も、良かったのは、「冬至」という作品。
44歳の独身女性。スーパーの精肉部門で働いている。

彼女は毎晩、日本酒を冷やでやる。
酒の銘柄は「国稀(くにまれ)」で、
「オレンジラベル」と呼ばれる
二級酒を好んで飲む、という設定。
これは、国稀を知る人にはたまらないだろう。
「国稀ならオレンジラベル」というのが、
留萌、増毛方面での通説である。

さらに、ラベルの色について、
「みかん色も、青も、赤も、みんな折り紙の色をしている」と、
なるほどと思わせる素敵な表現に感心した。

この独身女性に、ある夜、中学生の息子がいる妹から電話がくる。
縁談の話だった。
「せっかくだけど」と断りムードを漂わせると、
妹は、「会ってみれば」と勢い込んで話した。

姉は、その気はないという態度を示したものの、

電話を切った後、縁談もわるくないかなと考え始める。
口元が無意識に緩む。
夫婦ふたりでの食卓を想像すると、国稀がすすむ。
その時、電話が鳴る。
妹の夫からだった。
「お義姉さんにはお義姉さんの考えがあるのに、
 妻が余計なことをして…」と詫びる。
そうした、消去的だったくせに、実は密かに楽しみになったり、
しかし、妹の旦那に気を使われて破談になり、がっかりしたり
という描写は秀逸だった。


朝倉かすみ氏は、「田村はまだか」でブレイクしてからは、
出版数が激増している。
ブレイクするまでは、作品を書いても書いても、
なかなか出版させてもらえなかった過程があるので、
現在の状況は喜ばしいことではあろう。

ただ、息切れしないかと心配になるし、もっと心配なのは、

作品のクオリティが落ちないかということ。
「ともしびマーケット」も、詰めてほしいところで、
どことなく雑ぱくで、さらっとし過ぎている点が気になった。
とはいえ、「ともしびマーケット」というタイトルだけで、
この作品は勝利だなと思える作品だった。

■川上未映子「ヘヴン」
川上未映子/ヘヴン 
2007年の芥川賞受賞作家、川上未映子の
2009年9月リリース作品。
テーマはいじめ。
その中学2年のクラスには、男女ひとりずつ、
いじめを受けている生徒がいる。
この男女の友情と、いじめを受けることの意味を描いた作品。

全体にわたって、いじめのシーンが多く、
最初はひどいな、むごいなと、重たい気持ちで読み進むのだが、
次第に、されるがままで、なんらの抵抗をしないことに、
やりきれなさとともに、苛立ちをおぼえてくる。

いじめられている女子生徒が、
いじめの意味や、いじめを受け入れるということについて、
男子生徒に対して熱く語る場面がある。
“あいつらは一人じゃ何もできない、ただの偽物の集まりだから、
自分たちと違う種類のものがあると怖くてたまらない。
自分が安心したいがために、叩きつぶそうとする。
そういうことを長くやってると麻痺してくる。
でも、最初に感じた恐怖心からは逃れられないで、
それで同じことを続ける”

壮絶である。
物事は様々な角度から見なければいけない。
とはいえ、チョークを鼻に入れられたり、チョークを食べさせられたり、
風邪で3日間、学校を休んで登校すると、机の中にはゴミだらけだったり、
とにかく気持ち悪くなってくる。

ただ、いじめられている男女が、次第に友好を深めていく場面は、
どれも瑞々しく、純度が高く、切なく、そして哀しさもある。
中学生らしい衝動や壊れ方の描写は良かった。
中学時代は人生で最も脱皮する時期なのかなと思わせてくれる。

結末はちょっと残念だった。
ダイレクトにキレながらも中途半端というか、
中盤以降は、良い意味でどろどろに引き込み、
伏線と思わしき種を蒔いているかのような場面もあったが、
終盤は妙にあっさりしていたような気がする。
「あの場面は何だったの?」、「その後が知りたいのに」と、
ちょっと物足りない気持ちが残った。
非常に惜しい。

この不完全な感じ、というか、文章や構成の出来上がってない感じに
抵抗感をおぼえる部分もあるが、
同時に、それが魅力に感じるところもある。
そんな不思議な印象を残した作品だった。

■湊かなえ「少女」
湊かなえ/少女 
湊かなえの前作「告白」は、
私の選ぶ「2008・ブック・オブ・ザ・イア」グランプリを獲得。
その後、本屋大賞第1位、週刊文春傑作ミステリ第1位の受賞もあり、
大ヒット作となった。

そして、「告白」に続いてリリースされたのが、今回の「少女」。
ある二人の女子高生。
二人はそれぞれ別々の動機から、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思う。
高校2年の夏休み、一人は老人介護施設のボランティアをし、
施設にいる老人の死を見る機会を窺う。
もう一人は、本の読み聞かせをするボランティア団体に所属し、
小児病棟へ行き、子供の死を見る機会を窺う。

やがて、それぞれの施設で出会った人達との間で起こる出来事を通して、
別々のボランティアをしている二人が近づいていく。
二人が鉢合わせしてからは、驚きの展開の連続に、ぐいぐいと引き込まれる。
ずっと興味を切らせることなくページをめくらせ、
最後は、全ての点が線に、いや、網になるようなつながり、広がりを見せた。

物語の組み立てが上手い。
二人の女子高生の別々のボランティア活動が、
次々と起こる出来事によって距離が近づいていく。
この距離の近づけ方のタイミングと小出し感が上手い。
つまり、吸い寄せどころを巧みに配置した構成になっている。

一気にくっついて絡まるのではない。
くっつきそうな要素を少しずつ見せ、
読者に様々な想像をさせながら、
ポイントでグッと踏み込むような書きぶりになっている。

先を知りたくて、ページを捲るスピードがあがる。
あえて物語の厚みを排除しているのか、
無駄を省き、風を切るように進んでいく。
それでいて決して薄っぺらではない、しっかりと噛みごたえがある。
特に、女子高生の同級生に対する嫉妬というか、
微妙な友達関係の描き方は、いいコクを出している。
また、さほど重要ではないと思われた登場人物が、
終盤、いいスパイスになって再登場し、最後まで意外性を演出している。

「告白」のような圧倒的な引力があるわけではないし、
都合が良すぎるキャラ設定かなと感じるところもあるが、
全く飽きさせず、軽やかにストーリーを運んでくれる作品だった。
というか、単純に面白く読めた佳作である。
図書館レンタルではなく、バイした甲斐のある一冊だった。

「告白」があまりに大ヒットしたため、
久保田早紀「異邦人」のごとく、一発屋に終わらなければいいのだがと
懸念したが、それを払拭する面白さ、巧さを感じさせてくれる作品だった。
渡辺真知子的にいえば、「迷い道」が大ヒットした後の名曲、
「かもめが翔んだ日」に匹敵するくらいのクオリティにはある作品だった。

テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌


CDアルバムの年内リリースを目指し、
残り3曲のレコーディングに向けた準備が進んでいる。
素材は、ほぼメンバーに伝えた。
現在は、自分も含め、皆それぞれ、どう味付けをするか、
そして、全部が混じり合った時、おいしくなるように、
焼いたり、寝かせたり、スパイスを入れたりして馴染ませつつ、
バランスをとっている段階である。

音源製作作業とともに進めていかなければならないのが、
CDジャケットの作成である。
CDのタイトルは「雨の交差点」となる予定である。
アルバムを作ろうと決めた時から、このタイトルでいこうと思っていた。

「雨の交差点」は、「心配いらないぜ」の歌詞に登場する言葉である。
“いい気になっていたのさ わけもなく浮かれていた
 すべてがうまくいくような気がして
 けれども何も変わっちゃいないことに気がついて
 雨の交差点 不意に立ち止まる”

四十にして惑わず、という孔子の言葉がある。
人というもの、学問や社会生活などでの経験により、
40歳にもなると、自信を深め、迷うことがなくなる、というものである。
ところが私は、40歳前後から自分自身と身の周りで起こる様々なことで、
これでいいのかと自問し、今までどおりでは駄目なんだ、
でも、どうすれば、と迷うことが多くなった。
完全に交差点に来たな、しかも雨の。
そう実感している。
そんな、この4、5年を簡潔に表現するキーワードが、
「雨の交差点」だったのだ。

そのタイトルに合わせ、CDジャケットは、
雨の交差点の写真にしようと考えていた。
8月頃から、ジャッケット用の交差点探しをしていた。
9月半ば頃には、いくつか目星をつけ、
休日に雨が降ったら、撮影に行こうと思っていた。

ところが、休日の時間がとれる時に、なかなか雨が降らない。
8月までは、土・日となればレインだったのに、
9月以降は、土・日のノー・レインの日が多くなった。
それでも、数少ない機会を利用して、
雨の降る交差点の写真を何十枚も撮った。

ところが、どの写真を見ても、全くピンとこなかった。
撮りたい写真のイメージとかけ離れており、
なぜイメージと違うのかと原因を考えているうちに、
そもそも、どういうイメージの写真を撮りたいのかという、
イメージそのものがわからなくなってきた。

問題はふたつあった。
ひとつは、交差点をフレームに収めると、
漠然とした写真となってしまうことである。
道路を撮っているのか、車や人を撮っているのか、
それども交差点の向こうにある建物を撮っているのか、
とにかくポイントになる何かがないのだ。

もうひとつは、「雨」を表現できなかったことである。
雨は降っているのに、雨自体が写真に写らない。
また、路面は濡れているし、傘を差している人もいるが、
デジカメのオート機能によって、妙に明るめな写真になるのだ。
なので、日傘のように見えてしまう写真もあった。

理想的な写真が撮れず、しかも何が理想なのかも曖昧になり、
10月下旬になると、かなり焦ってきた。
早くしなければ、雨が雪に変わってしまう季節になったからだ。
どこで、どういう写真を撮ればいいのか、
クグエ・キシンの苦悩は続いた。
そして11月に。

ある日の昼休み、職場の近くのサンクスに肉まんを買いに行った。
コンビニのなかで、肉まんならば、サンクスのが最も美味しい。
その日は、風が強く、落ち葉が激しく舞っていた。
ところどころ、大量に落ち葉がたまっている箇所があった。
季節を感じるその様を、写真に撮りたいと思った。
その時、ふと気がついたのは、
落ち葉は、木の下にあるとは限らないことだった。
風のいたずらで、例えば舗道の隅や自転車の近くにたまったりしていた。

そう。落ち葉の写真を撮る時、落ち葉と木がセットでなくてもいいのだ。
木ではなく、自転車でもいいのだ。
また、落ち葉を撮らなくても、葉が落ちた木を撮ることによって、
逆に落ち葉の存在が見えてくるのではないか。

そのことを「雨の交差点」に当てはめて考えると、
私はこれまで、交差点そのものの写真を撮ることに縛られていたのだ。
交差点から見える何かを撮ることによって、
交差点にいるのだということを想像させればいいのだ。

もうひとつの懸案は、「雨」をどう表現するか。
雨自体は、写真に写らない。
ならば、雨以外のもので、雨を表現させることだ。
雨の時に使う物は何か。
まず思いつくのは傘である。
ほかに、雨を凌ぐ道具や、雨の時に使う道具はあるか。
長靴、雨合羽…。いや、もっと発想を変えろ。
自分の身につけるものという想像を排除しろ。
じゃあ、なんだ。
ワイパーだ。
しかし、ワイパーの写真ではサマになる気がしない。
でも…。
車のフロントガラスに付いた雨なら写るのでは?

後日、車のフロントガラスから雨を撮影してみた。
残念ながら、フロントガラスに当たった雨は、
雨粒として残らず、はじけて流れてしまった。
また、ガラスの向こうの景色がうまく撮れない。
望遠レンズを使うと、撮りたい対象物は近くなるが、
雨が大きくなってしまい、バランスが良くない。
ならば、望遠レンズを使わずに、透明ガラスを通して、
対象物を撮る方法を考えればいい。
そんな紆余曲折の上、たどり着いた方法が、
透明ビニール傘を通して撮影することだった。

もう時間はない。
いつ雪が降ってもおかしくない季節。
11月14日土曜日は、終日雨が降るとの予報。
午後はスタジオ入りのため時間はとれない。
そこで、休日の雨のラストチャンスだと思い、
11月14日土曜日午前9時、街に出た。
私は、透明ビニール傘を保有していなかったため、
写真撮影のために購入。
左手に傘、右手にデジカメの状態で、何十枚も撮影。
なんとか、CDジャケットにできそうな写真を撮ることができた。

表のジャケットは、もろに札幌を象徴するようなものが写った写真
になるだろう。
「いくら札幌とはいえ、ダイレクトすぎるだろ」と、
本来は手を出しにくい、いかにもな施設が写っている。
ただ、鮮明ではなく、雨の中でぼやっとさせている。
また、施設の全体ではなく、一部分だけを写した。
さらに、意図的に透明傘の柄の部分もフレームの中に入れた。
傘の柄の部分を入れることによって、
傘を差して路上から見ていることをイメージさせたかった。
そしてモノクロにする。

果たして、どんなジャケットになるか。
なお、表ジャケに写った施設は「時計台」ではない。
ならばもう、あれしかないですな。

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この時期、真冬のように寒い日があったかと思えば、
これから春がくるかのような暖かい日があり、
そんな日々を繰り返しつつ、確実に冬が近づいているのを感じる。

特に、仕事帰りはほんとに寒く感じるようになった。
寒いと、身体が抵抗しようとするのか、
家に着き、暖かい部屋にいると、寒さ疲れのようなものが、
一気に押し寄せてくる。
何回も冬を経験しているのに、毎年この時期は、
すぐに身体は慣れないものである。

さて今回は、ランチ系というか、ディナー系というか、
今日は外で何かを食べようかとなった時、
まあ、ちょっと行ってみますか的に
訪問したお店である。
洋食系が中心だが、外で洋食はあまり食べないため、
洋食屋さんは女性客が多いことと、ちょっと値段が高めだということに、
今更ながら気づいた次第。
それでは、どうぞ。

■キッチン一力(札幌市豊平区美園2条6丁目 環状通沿)
店名は、「いちりき」と読む。
「札幌で洋食店」となったら、雑誌やインターネットで頻繁に登場する店。
ならば一度食べてみるかと行ってきた。
環状通の、国道36号線との交差点から、やや白石寄り。
閉店したハーフダイムのすぐ近くにある。

店は、昭和40年代半ばに建築されたと思われる
木造モルタル2階建ての民家とおぼしき建物。
レトロとか、アンティークとかいうのではなく、
ただ単に古い感じで、断熱材の老朽化を懸念せずにはいられない。
「古い洋食店」というよりは、「田舎の食堂」といった佇まいなので、
お洒落レトロを想像していくと、イメージの違いに驚くだろう。

○カニクリームコロッケとエビフライの定食 1,200円
一力/エビフライ&カニクリームコロッケ 
看板メニューと言われるのが「カニクリーム・コロッケ」。
一般的なカニクリーム・コロッケは、
衣の中が、ポテトではなくシチューのようになっているが、
ここのは、しっかりポテト。
しかし薄味で、旨みもカニもあまり感じず、ちょっとパンチ不足かと。
なお、エビフライは、洋食を外食している特別感のある美味しさ。

○ビーフシチュー定食 1,500円
一力/ビーフシチュー 
ビーフシチューは味もボリュームも満足。
ビーフの入ったシチューというよりは、
ビーフステーキにシチューをかけた感じ。
ビーフは、口の中ですぐにほぐれ、脂身も溶けてしまう。
手の込みようと技術がうかがえる一品だった。

ちょっと残念なのは、好みの問題ではあるが、ライスが柔らかいこと。
それと、オーダーから料理が出てくるまでの時間が長いこと。
30分くらいは待ったと思う。
とはいえ、客は入れ替わりやって来た。
年齢や性別に偏りはなく、幅広く親しまれている店である。
なお、駐車場は、車高の低い車2台分しかないので注意。

■こんがら(札幌市清田区清田2条1丁目1-7 ハナブサビル1F)
国道36号線沿い、清田のびっくりドンキーの裏手にあるうどん屋。
幅が2cmくらいもある平打ち極太めんを提供しているのが魅力に思え、
訪問の機会を伺っていた。
そんな時、仕事で恵庭市に行く用事ができた。
そこで、恵庭の用事を終えて札幌へ戻る途中、
12時頃に清田を通るような日程を組んで訪問した。

こんがら/店 
うどん屋ながら、カフェというか、ペンションのような店だった。
窓の多い店内は明るく、カヒミ・カリィの曲が似合いそうで、
いささか戸惑いを感じたほど。

焼きうどん(750円)を注文。
期待どおりの極太麺で、ただ太いだけではなく、
しっかりとコシがあった。
うどんの極意など全くわからず、感覚でしか語れないが、
平打ち極太というだけで、うどんポイントは上がる気がした。

こんがら/焼うどん 
味つけはノーマル。
やや甘めで、うどんに疎い私には、
市販のつゆに野菜の水分が融合した家庭的な味に思えた。
万人ウケはするが、決定的な特徴はないかも。

なお、焼いた香ばしさはあまりなく、つけ麺的な雰囲気で、
事実、底には少し汁があるつくりだった。

麺は太いが量は普通で、食べ終わった後、
3時間後には腹が減るだろうと推測した。
実際そうだった。
それでもやはり、うどんを食べるなら昼食だろう。
夕食で食べるなら、うどん以外の何かが必要だ。
しかし、うどんとライスという組み合わせは合わない。
ライスに味がついている、つまり、丼状態のものが望ましい。

また、そこに、うどんがあれば食べるが、
「うどん食いてぇ~」と、ピンポイントで思うことはない。
そう考えると、うどん屋さんって大変だと思う。

■ユっぴー(札幌市東区伏古1条3丁目 環状通近く)
ゆっぴー/店 
前記の「キッチン一力」と同様、

「札幌で洋食店」となったら、雑誌やインターネットで頻繁に登場する店。
ならば一度食べてみるかと行ってきた。
自宅からも近く、完全に徒歩圏であるが、
あえてメイン・ストリートを歩かずに、
ルー・リードの意思を尊重し、ワイルドサイドを歩いて行った。

平日の夜にもかかわらず、ほぼ満席に近い埋まり具合で、
20代、30代女性のグループと、どういうわけか中高年も目立った。
店内は、もろに昭和50年代の喫茶店。
あえてレトロ感を出しているのではなく、
以前のままのような雰囲気である。
座席は使い込まれたビニール・ソファで、
必要以上に腰が沈み、非常に座りにくいところも昭和。

夜のメニューは、ハンバーグ・セット980円と、
ひれかつセット1,100円の2種類しかなかった。
周りを見ると、ほとんどの人がハンバーグだった
私も迷うことなく、ハンバーグ・セットをオーダー。

ゆっぴー/ハンバーグセット 
外食では、びっくりドンキー以外、滅多にハンバーグは食べない。
なぜなら、インスタント&冷凍感のあるものにしか出会わないからだ。
ゆっぴーのハンバーグは美味しかった。
手作りの素朴さがあると同時に、プロっぽいスパイス味がして、
外食的特別感のあるハンバーグだと納得できる。

ただ、つなぎが強めで、肉汁は、ほぼナッシングに近い。
というか、オーダーしてから、5分くらいで出てきた。
オーダーを受けるまでに、ハンバーグをどういう状態で待機させているのか。
ブルペン投手のように、いつでもマウンドに立てるように、
ほぼできあがった状態にしているのか。
そのせいか、焼き立てのような香ばしさや熱さはない。

しかし、デミグラスソースが非常に良い役割を果たしている。
柔らかな甘みはまろやかで、それでいてあっさりとしている。
正直ハンバーグは小さい(180gだったか)。
この量では、ライスを完食できない。
しかし、デミグラスソースでライスが進むというマジックがある。
デミは、惜しげもなくかけられており、
さながら、デミグラスソースのスープのようでもある。
つけあわせの野菜も、スパゲッティも、デミをつけて食べてしまうほど。

女性に人気があるのが、なんとなく理解できるハンバーグ。
ナチュラルに古めかしい佇まいも、人気の大きな要因だろう。
ただ、男性の夕食としては、ハンバーグもライスも量的に足りないかと。
いつもライスを残す少食の女と行くのがベターだろう。
しかし、普通に一人前を食べる女の方が魅力的だと多くの男は言うね。

■リストランテ・クレス 長沼店(長沼町東1線北10)
クレス/店 
長沼町の郊外にありながらにして、
土・日は1時間以上の待ちは当たり前の人気店。
店の周囲に建物はなく、見渡す限り畑だらけの長閑なエリア。
札幌から車で1時間程度に来られる距離にありながら、
遠くに旅に来た錯覚をしそうな雰囲気である。
 
メニューは、1,500円食べ飲み放題コースのみ。
メイン料理を6種類くらいの中から選び、
それ以外は、20種類近くの野菜、パン、デザート、ドリンクなどが
バイキング形式となっている。
正しくは、バイキングではなく、「ビュッフェ」というらしいが、
私にはその言葉を使いこなすほどの経験もセンスもない。

クレス/野菜 
長沼産の様々な新鮮野菜が、思う存分食べられるのが売りだろう。
ビーツやズッキーニなど、普段はまず食べることがない野菜を
食べられるのは嬉しいし、面白さもある。
まさしく草食系男子になるチャンスである。
ただ、全体的に薄味だったり、ドレッシング味だったり、
なんというか、もっと独自性やパンチがほしい気がした。

正直、「この野菜がメチャクチャ美味しかった!」という印象がない。
良くも悪くも無難というか、温泉ホテルのバイキングにあるものとの
決定的な違いは感じなかった。
野菜そのものは、ニセコの道の駅や、
喜茂別の国道沿いの店で売ってる野菜の方が美味しいかなと。

クレス/メイン 
メイン・ディッシュも、「あなたにもヘルシーあげたい」と
言われているかのような、オイル少なめのライトで優しい味。
ひっかかりのない薄味で、ほんのりとスパイシーで食べやすい。
普通に美味しく、安心感はあるが、記憶に残るような決定力はないかと。

意外な掘り出しモノは、デザート系かもしれない。
クリームブリュレやパンナコッタなど、
日常、口にすることがないものを食べられるのはお得な気分になる。
自家製トマトジュースなどのドリンク系も楽しめた。
ただ、人気メニューは補充が追いつかない場合が多いので注意。

以上のことを考えると、個々の味に物足りなさはあれど、
1,500円は決して高くはないのかなとも思う。
1時間以上待つほどのものかどうかは、価値観の問題だが、
客は、年齢を問わず、とにかく女子が多い。
それも十分に理解できる。

窓の多い店内は明るく広く、内装は柔らかな木目調。
外に目をやれば静かな田園風景。
店員も女子オンリー。
野菜メインなので、どれだけ食べてもヘルシー。
制限時間がないため長居もできる。
そんな女子大好き、女子大喜びの要素が詰まっている。
私もそんな存在になりたいが、なったらなったで、
「面倒くせぇ」、「放っておいてほしい」と必ず思うと思うし、
周りの女子も私をそういう男子だと見ているはずだ。

テーマ:ご当地グルメ - ジャンル:グルメ


6日金曜日、千歳市に飲みに出かけた。
千歳市は、札幌市中心部から南方約40kmのところに位置する

人口約93,000人の都市。
空港シティ、自衛隊のマチとして、
全国的にも知名度が高い都市だろう。

なぜ、そこまで飲みに出かけたのか。
今回飲んだ千歳市に住んでいる仕事関係者とは、
年に3、4回程度しか顔を合わせないものの、
日々、電話やメールのやり取りは多い間柄だった。

そこで、昼の顔ではなく、ドリンキンしながら、
夜の顔を見るのもいいかなと思った。
なんらの目的はない。
ただ単に、千歳へ行って、千歳の人とドリンキンしてみたい。
それだけだった。

とはいえ、
ワークにピリオドをうってから、
40kmも離れたシティに出向いて、
ドリンキンするのは、
ちょっとした思い切りが必要である。

しかし、ちょっとした思い切りをしないでいると、
ちょっとした思い切りの仕方を忘れてしまうのではないかと危惧し、
実現するに至った。

仕事を終えてから、中村NBR、山下MST、M美と
JR・新千歳空港行き快速エアポートに飛び乗った。
出発時刻ギリギリに乗車したため、座席は完全に埋まり、
スタンディング客も多くいた。
私が、もっともっと有名なミュージシャンなら、
JRの車内の客さえ、オール・スタンディング状態にし、
中村NBRらをスィッティングさせることができたのにと、
自分の力の無さを悔いた。そんなふりをした。

そんな私に愛想を尽かしたのか、
4人は、同じ車両の同じエリア内にはいるのだが、
それぞれ、微妙に離れた位置で、つり皮につかまった。
そして、新千歳空港行き快速エアポートは動き出した。

新札幌、北広島と、駅が進むにつれ、
降車する人がいるため、席は少しずつ空いてくる。

やがて我々も座れる状況になった。
ただ、やや離れてスタンディングしていた我々は、
それぞれ別の2人掛けの椅子に座った。
つまり隣に座っているのは他人という状況だった。
いっぺんに2席が空いた場面もあったのに、
一人は座り、もう一人は別の席に座るという徹底ぶり。

これは、険悪な仲ゆえに起こる現象なのか。
それとも、相手に気を使わず、リラックスした環境にあるから
起こる現象なのか。
微妙な距離感なのか、適度な距離感なのか。
中村NBRはスポーツ新聞を読み、M美は睡眠し、
思えば山下MSTは、千歳までスタンディングをキープしていた。

私はといえば、隣の女と向かい側の女(ともに20代)が
完全なケータイ中毒者で、
札幌から千歳まで、ずっとケータイをいじっていることに
うんざりしていた。

あまりにいじっているので、
「おめらは、イジリー岡田か!」と言おうかと思ったり、
あまりに苛つくので席を移動しようかと考えたりしたが、
我慢強くないとか、特定のことにはすぐキレるとか、
心が狭いとか思われたくない、それだけの理由で耐えた。
そう、世間体ばかり気にしているのだ。
情けないと思うかい?
とはいえ、私が社会でなんとかやっていけてる最大の要因は、
世間体を気にする気持ちがあるからかもしれない。
情けない男でごめんよ。

千歳市までは約40kmの距離があるものの、

快速エアポートなら32分で着いてしまう。
午後6時30分頃には、JR千歳駅に到着。
7、8分ほど歩いて、
会場である
「和彩美」(わさび・千歳市幸町5丁目8番地2)に到着。

古い民家を和風モダンにしたのか、
新しめの建物を和風アンティークにしたのかわからないが、
ちょっとした高級感のある小綺麗な店だった。
2階建ての店内は吹き抜けで、
我々の席は階段を登ったロフト状態になっているところだった。

和彩美/エビ天イタリアン  
食べ物は、どれもきちんと美味しかった。
べたつきのない、すっきりとした味わいでよろしかった。
また、飲み放題であるにもかかわらず、
日本酒は「八海山」や「一の蔵」もOK、
焼酎は「明るい農村」もOKなのは有り難かった。

ただ、最初のビールが出てくるまで非常に待たされた。
席に着いてから15分くらい待った。
非常に待たされた、というより、異常に待たされた。
9人分のビールを用意するのに、なぜに15分もかかるのか。
しかも、ビールを持ってきたときも、
うちは最初のビールを出すまで15分かかるのが当たり前、
とでも言わんばかりのクールさだった。
最初のビールは、とにかく素早く出すことが重要であることを
認識していただきたいと思う。

和彩美/鶏たたきポン酢 和彩美/鶏鍋
その後、「サンタナ」という落ちついた雰囲気のスナックへ行き、
千歳駅発、午後11時12分の普通列車に乗って帰った。
千歳の皆さんは5人。
初めてドリンキンしたのだが、皆、気さくで、
ありふれた日常や趣味、誰がどうしたという話題で、
非常に楽しい時間を過ごした。
仕事関係者ではあったが、面倒臭い仕事の話や、
退屈な仕事上の武勇伝など
一切なかった。
だから必ず、今後の仕事がやりやすくなる。

何年か経って、「そういえば、あの時、千歳で飲んだよね」
「もう、年前ですね」
「千歳の△△さん、どうしてるかね」
××さんは、係長になったみたいですよ」
「そういや、あの時の店、ビールが出てくるのが異常に遅くなかった?」
そんな会話ができれば嬉しい。

ちなみに、千歳行きのJRでは、混雑気味の車内で、
距離感を持って過ごした我々だが、
札幌行きのJRでは、空いてる車内で、
座席を回転させ、ボックス型になったシートに、
みんなで座って帰った。

テーマ:居酒屋 - ジャンル:グルメ


日本ハムファイターズ、日本一ならずで土曜日は終わった。
北海道は、テレビのプロ野球中継の視聴率が40%を超えるほど、
連日盛り上がっていた。

確かなものは何もないが、第6戦で終わると思っていたファンは
ほとんどいなかったのではないか。
当然に第7戦は行われ、熱い日曜日の夜がやってくると、
漠然と考えていた人は多いだろう。

職場の同僚、中村NBRは、
第6戦、第7戦の札幌ドームのチケットをゲット。
日曜の夜は祝勝会をやるから、ということで、
月曜日は有給休暇を取得するほど、ぬかりがなかった。

ところが、日曜日の夜が、ぽっかり空いてしまった。
どう過ごしていいかわからない人も多いだろう。
また、パ・リーグ制覇から、クライマックス・シリーズ、
日本シリーズと続いてきたドラマは終わった。
気が抜けて、寂しく感じている人も多いだろう。

私も非常に残念だし、寂しさもある。
しかし、日ハム敗戦は、通り過ぎた景色だ。
私にはやることがある。
ザ・ハート・オブ・ストーンのCDアルバム製作である。
7月に5曲、10月に2曲のレコーディングを終えた。
あと3曲を、11月下旬から12月上旬にレコーディングする。

この3曲のうち2曲は、一度ライブで演奏したことはある。
しかし、アコースティック・バージョンの大雑把なアレンジだった。
これを組み立て直し、メンバー4人で演奏して試し、
物足りなかったり、しっくりこないところは、また変える。
アレンジが固まったら、それを確実にできるようにし、
からだに馴染むものになるよう、何度も繰り返して演奏する。

この作業を10月下旬から行っている。

アレンジを最も考えるのは、通勤の徒歩の時である。
頭の中で、様々なギターフレーズを試してみる。
ある特定の箇所で、何度も何度も繰り返し試してみる。
その前後との流れの中でも、バランスがとれているかを考える。

なんとなくいい感じになったかなと思いつつ帰宅。
早速、ギターを弾いてみる。
ところが、徒歩中に頭の中で描いていたイメージと違ったりする。
そして、ギターを弾きながらまた色々と考えてみる。
何かしっくりせず、次第に煮詰まってくる。
一息入れようと、ベッドで横になって読書をする。
気づいたときには明け方になっていたりする。
一部分もアレンジを完成させられないまま朝を迎えるのだ。

頭の中には、アレンジのアイディアが複数ある。
しかし、グッとこなかったり、前後のバランスが悪かったり。
うまく整理できないまま、進展もなく翌朝がくる。
そんな日が続き、焦りで悶々とする。

ところが、その時は突然やってくる。
仕事からの帰り道に、頭の中でメロディを考えて奏でると、
ギターの弦のどこをおさえたら、そのフレーズになるかが、
はっきりとイメージできる日がある。
そして、点が線になるように、一気に視界が開けてくる。
ギター・フレーズが固まり、それと一緒に、
ドラムのフレーズまでイメージされてくる。

音楽のみならず、こういうことが時々ある。
そのことについて、すごく考え、試してみるのだが、うまくいかない。
ところが、少し放っておくと、いきなり整理できたりする。
脳のメカニズムはよくわからないが、
ある程度、アイディアを寝かせることによって、
適さないものは消え、温めていたものが目を覚ますような気がする。

怠けていたのではない。
素材に時間を与えていたのだ。
寝かせることによって、アプローチの角度が変わり、
点を生かしつつ、点と点をつなぐものが浮かんで線になったり、
あるいは、線が先に出来上がり、ところどころに必要な点を置くなどして、
形が整えられていく。

ただ、厳密に言うと、私は意図的にアイディアを寝かせたのではなく、
自分自身が煮詰まって寝てしまったことによって醸成された。
したがって、「果報は寝て待て」ではなく、
「棚からぼた餅」的な現象であることは否定できない。

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今年の札幌は、たい焼き屋がずいぶんと増えた気がする。
「薄皮たい焼きだとか、白いたい焼きだとか、
なんだか色々とありますな」
先日、仕事で向かう江別市に向かう車中、
同僚のM美(エムミ・20代)に、そう話しかけた。

すると彼女は、「ちょっと前に、白いたい焼き食べましたよ」とのこと。
「たい焼きは、やっぱり買ってすぐに食べるのがいいですよね。
あの、カリッとした感じが」
そんな、たい焼きへのこだわりも語ってくれた。

彼女は、今年の3月まで東区に住んでいたが、
結婚して西区に移り住んだ。
10月のある日、自転車で約1時間をかけて、
西区から東区へ来たという。

「なにゆえ自転車で東区まで来たのかね」と問うと、
髪を切りに行ったとのこと。
東区に住んでいた頃に通っていた美容院のポイントがいっぱいになり、
それを使うために、わざわざ足を伸ばしたらしい。

その帰り道、白いたい焼き屋が目に入り、衝動的に入店。
あんとクリームの2種類を購入したという。
「じゃあ、家に帰ってから、ご主人と食べたわけですな」
私がそう言うと、彼女は中途半端に肯定した。
「まあ、そうなんですけど、
実は、買って、店を出てすぐに、2種類とも、ひとくち食べたんですよ。
カリッとした状態で食べたくて」
つまり彼女は、食べかけのたい焼きを家に持って帰ったのだ。
なんて素敵な行動だろう。

この日は、江別市内の仕事先に向かう途中、
江別市内の「シナモン・ベーカリー」というパン屋に寄る予定だった。

札幌以外でパン屋に行く機会はあまりない。
パン・ガールでもあるM美は、このチャンスを逃すべからずと、
入念に店選び&下調べをし、楽しみにしていた。

シナモン・ベーカリーの営業時間は9時から17時。
こちらの仕事の都合上、立ち寄るなら、仕事先へ行く途中しかなかった。
9時30分頃、店を訪問。
M美は、夕食か翌日の朝食にすると言って、何種類か買った。
せっかくの機会なので、私も、そして同乗していた中村NBRも
一番人気だという「シナモンロール」を買った。

店を出て、車に乗るまでの間に、M美は、
「パンも、できたてが美味しいですからね」と言って、
何の迷いもなく、買ったパンを、ひとくち食べた。
それにつられるように、私も中村NBRもパンを取り出した。
そして私も、ひとくちだけ食べた。
甘みとシナモンの香りがしっかりとあり、
香ばしくもモチモチした、すごく美味しいパンだった。
もうひとくち食べたい欲求にかられたが、
9時30分という中途半端な時間に胃袋を満たすのはどうかと思い、
M美ルールにしたがって、ひとくちで終了させた。

車に乗り、仕事場へ向かう。
運転する中村NBRに、「パン、美味しかった?」と聞くと、
彼の返事はこうだった。
「美味しかったですね。全部食べちゃいましたよ」

仕事先に着くまでに、パンをひとくち食べたり、全部食べたり、
私たちは、いったい何をしているのだろう。
でも、ちょっと素敵なことかもしれない。

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